先月、ロンドンで受け取ったグループメールのタイトルは
それまで行き交っていた「秋の蓼科(宿泊予約とカレー) 」でしたけれど
続く文面は旅行の計画の詰めでもなければ、みんなで一緒に作ることになっていた特製カレーのことでもなく、、、、、
「○○の長女▽▽と申します。
突然のご連絡で大変恐縮ですが、実は父が10月XX日に秩父での登山中に心筋梗塞で他界いたしました。
生前お世話になった方々にご連絡を差し上げようと父のパソコンのメールを確認していましたところ、
皆様とのメールを拝見しご連絡させていただきました。」
18歳の時以来、長い長い友情で結ばれてきた友の
突然の死を告げるものでした。
今年もまた、毎年恒例の八ヶ岳旅行の計画が進んでいる最中でした。
私もそれに合わせてロンドンから帰りの便を予約していました。
誰が信じられるというの?
またいつもの冗談でしょう?
と、強気を装ってはみても、その後に続くのは
喪主のお名前と、お通夜と告別式の時間と場所です。
最後に書かれていた一行
「父のお財布の中から八ヶ岳行の切符が出てきました。」
を目にした時には、とうとうこらえていたものが溢れ出してきて、、、、、
泣きました。
そして、動揺しながらも、お通夜にもご葬儀にも参列できない非礼を詫び
「落ち着かれた頃にどうかうかがわせてください。」
と申し上げたのでした。
今日、ようやくお約束が叶いました。
不思議な気持ちです。
私たちはいくら青春時代を共に過ごし
ここまでの長い年月を共に歩いてきたとはいえ
年がら年中一緒にいたわけではありませんから
なかなか「不在」の実感が湧きません。
けれども、ご家族にとってはどれほどの喪失感でしょうか。
朝までそこにいて、「じゃ、行ってくるよ」と出かけていった人が
いつまで待っても帰ってこないのですから。
奥様がお別れ間際にぽつりと放った言葉の重みと哀しさを
いったいどう受け止められましょう。
「そのまんまいなくなっちゃって、、、、」
読んでくださってありがとうございました。
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