月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

「腹腔鏡下子宮全摘術 」 ある女性からの手紙

2013-08-29 23:14:57 | 腹腔鏡下 子宮全摘術



子宮筋腫のため、子宮全摘出手術を受けてから14カ月がたった。
以前よりはそのコトを忘れるようになっている自分。
日々の雑多に流され、ある時は楽観したり、あるいは反省したり、
人に会っておいしいものを食べたり、Nと笑いころげたりして
過ごしているうちに、14カ月だ。14カ月!

ある日。
同じ子宮筋腫で悩み、手術を決断できないでいる、一人の女性から電話をもらった。
彼女は母だった。
友人を通しての紹介だったのだけど、電話口から聞こえてくる声は、ほんとうにキッパリとした物言いでよく耳に響いて、礼儀正しい言葉づかいで。
自分の置かれている状況や腑に落ちないところを、理論的かつ的確に話してくださった。

もっと実直にいおう。
その女性は子宮摘出することを決断できないでいらっしゃったのです。
そして、自分の見解が真に正しいのかどうか、を私に問うていらした。
なぜ、こんなにも迷ってしまうのだろうかと、その答えを知りたがっていらっしゃったのだ。
それも、女性ホルモンを止めて筋腫を小さくするための、
リュープリン注射(子宮筋腫に用いられるホルモン治療。リュープリン・スプレキュア・ナサニール等)を、
投与する最中のストレスに瀕したココロとカラダで。

14カ月前の私と同じように、
自分の行く道を照らす、あたたかな光を
誰かに求めていらっしゃるようだった。

その日、わたしは当時の思いを回想しながら、淡々と2時間くらい自分の実体験を彼女に話した。

そしてこのブログのことも紹介した。
このブログ「腹腔鏡下子宮全摘術」のカテゴリーは、
いつになっても検索件数トップを譲ったことはない。

子宮筋腫に悩む人は女性の4人に1人。
そして手術に立ち向かう人がその半分…。それほど多くの人々が、胸の内を少しでも
軽く、晴れやかにしてくれるブログや記事を探しもとめていられるのだ。

7月。
私と電話で話したその女性は大阪中央病院で、それも偶然にも同じ佐伯愛先生の執刀で
腹腔鏡下子宮全摘術の手術を経験された。
その間、何度かメールのやりとりをする。

今回、御本人の了解を得て、そのメールを加筆もほぼ消去もしないかたちで公開させていただくことになった。
どこかの町の、ある女性たちにとっての(同士たち)、何かを決断するきっかけになったら、という願いをこめてー。
ある女性の勇気ある選択と、その手紙(メール)を公開! 


●2013年4月17日 13:14:52
こちらのほうこそ、お忙しい中お付き合い頂いて、ありがとうございました。早速、ブログ読ませていただきます。
もやもやが晴れるよう、いただいたアドバイスを活かして動いてみます。
それにしても、一人でくよくよ悩んでいたのに、こうしてアドバイスいただけるかたに出会えて、とても心強いです。
親身になって相談にのっていただいたこと、本当に嬉しいです!また、経過と決断報告します。
○○さんも、お体お大事に。


●2013年7月8日 10:31:55
おはようございます(^∇^)

先日は、私の手術の相談にのっていただいて、ありがとうございました♪
実はあれから、M(実名削除)先生のご協力もあって大阪中央病院で手術することに決まりました。やはり、画像でみてもかなり大きい筋腫なので、
私も観念して、手術は仕方ないと思いきれました。今月12日が手術なので、明後日入院します。
手術のことを想像したら、正直怖くないわけではありませんが、色々話させていただいたことや、blogを読ませて頂いたことが、気持ちの不安を和らげてくれます!
元気に退院報告もしたいので、頑張ります。助けて頂いたことに、感謝。


●2013年7月8日 15:29:17
ありがとうございます。何だか、また力を頂いた感じです。
この体験で、自分がどんな気持ちになるのか私自身興味があります。
それでは、頑張ってきます!


●日時: 2013年7月8日 18:33:56
美容院から帰りました!すっきりして、ご機嫌です♪
梅田いらっしゃる機会があれば、勿論ウェルカムです!ご無理でなければ。
18日に退院です。ホントに暑いですね。ご自愛下さい!!

(腹腔鏡下子宮全摘術 ある女性からの手紙 パート②に続く)

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