月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

12月の神戸。映画(ニューヨーク・バーグドルフ 魔法のデパート)とランチとショッピングと(1)

2013-12-16 22:49:49 |  本とシネマと音楽と

先日、娘のNがつけたTVをなにげなくみていたら、
「孤独な人ほどお風呂の時間が長い」というのがあった。

「あ~よかった、私は孤独じゃないわ」とN。
「……」(私)

人は、本来、孤独なるものだと信じている。
それに孤独は人生を愉しく生きるためには、必要。
孤独は時に愉しい。
そう無論、愉しいけれど、時にやるせないのも真実である。

12月。凍るほどに寒い晩ほど、冬のイルミネーションは美しい。今日のように。
夜空がキレイ。
星座が青白く光って、宝石みたいだ。


先週、「ニューヨーク・ 魔法のデパート」というドキュメンタリー映画を、ちょっぴり孤独な女ふたりで観にいってきた。




生鮮食品も雑貨も扱わず、人が憧れてやまないファッションだけを追求する創業112年のデパート。
オールド・アメリカな回顧シーンが、特にステキだった。

それは、ニューヨーク5番街のバーグドルフ最上階に暮らすオーナーの朝のシーンだったり、
オノヨーコがトランク何杯もの毛皮を、お買い上げするエピソードだったり、
バーグドルフ1の販売員の志であったり。アルマーニの含蓄のセリフだったり。
日本のデパートでよくみるような、
石橋を叩いて叩いて渡る販売戦略会議の壮絶感漂う絵などは、
ひとつも映されなかった(そこがアメリカという国)
ちょっぴり出来すぎたドラマだけどむしろ、爽快!!

良いものは良いと。一流のものが必ず人々の心を溶かすのだと、一点の曇りもなくそう言い切るところがさすが!!
バーグドルフには、2号店3号店がないのだ。
だからターゲットは世界中の上顧客になる。

本音をいえば、もう少しだけこのデパートを支える舞台裏(の人々)を見せてほしかった。




映画を観たあとで、洋食「ラミ (L'Ami)」でランチをした。
(私は、コロッケ定食。お友達は、シチューオムレツを)。



「ラミ (L'Ami)」は私が好きな洋食店。

訪れたのはきまっていつも夜だった。それも夏の夜が多かった。

生ハムとサーモンの盛り合せ(892円)、明石鯛のカルパッチョ(945円)、
カニクリームコロッケ、牛フィレカツレツ(1785円)、舌シチュー(2100円)がとてもおいしい!

昼の「ラミ (L'Ami)」は、夜とは雰囲気が違っていて、サラリーマンやOLで行列ができ、
慌ただしい店になっていたが。
本来は旧オリエンタルホテルの老シェフが厨房にいて「気軽だけど、本当の洋食を食べさせる」。
値段も比較的手軽だし、家庭的なところが好きだ。(スヌーピーのぬいぐるみがいろんな所においてある)



このあと、香港スイーツの「甜蜜蜜」でお茶をして、(写真は鉄観音とココナッツダンゴ)



冬の居留地(大丸神戸店から南、洋館が建ち並ぶ海側の街)をぷらぷら。


お友達はさっそく、「VIVIENNE TAM」( ヴィヴィアンタム)で最新ワンピをお買い上げしていた。
私たちは、その前にバーニーズニューヨークを見て、
「VIVIENNE TAM」でコートを着て、ワンピースを着て、レザーのバッグも持って鏡にうつしてみた。
冬の都会は愉しい。特にお買い物がいちばん愉しい季節だ。

そうやって、冬の神戸を愉しんだあと、別れ際に。
さりげなくこちらを手渡してくれた。
「プレゼント」と。
オトナだね。ありがとうございます!!(中身は西宮甲陽園・ツマガリの「グリオットロワイヤルケーキと焼菓子の詰め合わせ」)




師走のハードワークのなかの、ひとときの至福!

今週末でいよいよ、仕事が終わる。
今年はいつもの年よりヒマな12月だ。それじゃあ、いつもの年より、より気合いをいれて掃除しなければ。
修行僧のように掃除してみたい。音楽もかけず、ただ黙々と整理して。空間を磨く。
何にもないキレイな部屋で、クリスマスとお正月を迎えよう。それが目標!