命日

千の風になって　新井満


紅白で秋川雅史さんが歌ってブームになる前、
柳田邦男さんの講演会で新井満さんの方の曲が流され知った。
いそいでCDを求めて、何度も何度も聞いた。
寡婦の友達にも教えてあげた。
長いことマイブームだった。
私にはこちらの方が馴染みがいい。

今日、夫の命日。特別な事はしない。
仏壇もお墓も私には遠い。
子供たちにもお父さんは胸に居ればそれで良いと言ってきた。
仏事は姑と母のため。

未だに「死んだら手を合わせる存在」にはならない夫。
だって傍らに居た人だったし拝む対象ではなかったもの。
そこらに居るのかな？
見ていてくれるのかな？

いつもと変わらず散歩して、いつもと変わらず仕事をしてきます。
夫ネームの夫の手垢付き名刺入れを持ってゆく。ボロになったけど定年まで使う。
中には９年前に用済みとなった夫の名刺を１枚だけまだ入れている。
社会人として情けない部分のいっぱいある私のお守りとして。

あんたねぇ～
わたしのわがまま全部許してくれたでしょ？
簡単には、ご無理ごもっともとかね主婦ではいらぬ我慢の部分修復が不能なのよ
助けてくれぃ…

彼岸花みっけ(^O^)/

よかった。
今年も時節に花を見せた。
まだまだ咲く蕾がいっぱい。

あの日は嫁入りのままの仕付け糸を解いて
合わせの喪服を着た。
絽の夏物も造花が乗せられて一緒にあった。
無責任にも母の心づくしを放置して２０年。
まさかの夫の葬儀にお初。

女紋は婚家に関係なく女系で継承するとか。
母と叔母たちと同じ蝶の紋だけど、
着ていたのは多分、喪主の私だけ。
暑かったのか？記憶にない。
あの日のぼやけた記憶は
もっともっと消えてゆくのだ。

彼岸花の開花に心底ほっとした。
さぁ～散歩の後は仕事。
こうやってフルタイムで働いている自分など
あの時、想像もつかなかった。

　　 ねっ、心配いらなかったでしょ？
　　 ちゃんとやってるよ。

天に向かってこの点だけは誇らしい。
汗だく。今日は湿度がある感じ。
三連休ボケの頭をシャキッと。感傷はシッシッシ

猫を捨てないで 猫に餌をやらないで

敬老の日。
妹と母を連れて近場でランチと思っていたら、
母のリクエストで観光スポットまでうっかり出かけてしまった。

猫、猫、猫、
実にのんびり人慣れしたのがいた。いた。
まさかのお出かけでデジカメ持参でないのが残念とか言いながら
足の悪い母をみいみい、せっせこ写メで撮ってしまった。

　

付いて来るのまでいる。

　

なんだか友達んちのミーコに似ている。
まさか？家出して来た？

可愛い猫たちにレンズを向ける観光客も結構いた。
そして看板がたくさんあった。

　　「猫はかわいいけれど　餌をやらないで下さい」

　　「犬猫を捨てないで下さい」

私もそう思う。
猫に罪はないが、無責任な愛は猫にも人間にも害。
誰かが捨てに来て、誰かが餌をやっているから伝染病にも罹らず、
のんびりめの猫たちがいっぱい生存できている事実は歴然。
そうやってしあわせそうならと、ますます捨てる人が増えては地域迷惑だろう。

地域猫という取り組みがあると聞く。
最終目的は飼い主のいない猫をなくす事。
　　
　　　地域住民と飼い主のいないねことの共生をめざし、
　　　将来的には飼い主のいないねこを減らすことを目的とする。

東京都豊島区「人と動物の共生推進協議会　猫部会」
↑行政が乗り出している地方自治体もある。

私の理想は飼われている猫が昔みたいに自由に表を歩きまわれる世の中。
猫くらいうろついていても容認できる寛容さがある地域なら、
いろいろ個性的な人間達にも寛容で住みやすくなるのでは？
と、思うワケだけれども
『人様に迷惑』が大手を振っているから、
ウチの猫たちは去勢した上に、家に閉じ込めてご迷惑にならない飼い方をしている。
猫ごめんなさい
ほんとうはウチの猫にも写真の猫みたいに外で好きに遊ばせてやりたい。

今まで飼った猫はぜんぶ、どこかの誰かが捨てた猫。
縁あって我が家に来た。
築25年の家で途切れる事なく計６匹になる。
もしも、もしも私に拾われないで野良のままだったら、
外でのんびりお昼寝できたか？それとも飢えて病気で…よしよし

高く手を振る日 黒井千次

	高く手を振る日
	黒井 千次
	新潮社

FMラジオの小川洋子Panasonic Melodious Libraryで取り上げられていた本。
新聞の連載小説だったと言う。
小川洋子さんの読みと解説が１節１節を宝物のように響いて、その足で図書館へ寄り道。
老いの恋というだけに収まらない、人生の行き止まり感。
これからは思春期の反対で自分の人生に後始末をつけてゆく時期だと言う。
老い坂手前でそんな思いを日々繰り返しながら、まだ後回しにしている。
いつか体が動かなくなる前におっくうになる前にと思いながらもうおっくうでもある。

図書館で黒井 千次の棚になかった。
館内検索の器械で調たら棚にあると出た。
図書館員さんを伴って一緒に探してもらったら、ちょっとズレたところに鎮座していた。
ちょっとしたブームなどとラジオでは言っていたけれど、田舎の図書館にまでは波及していなかったか。
地味目な本だし、若い人ほど新しい情報に敏感ではない年頃向きなのも書棚を温めていた原因か。
なにはともあれいそいそと借りて帰った。

書評とおり文章に無駄がない。
この年齢までには２０年余あるのだけれど、
ふとした行動やその思いに至る心理描写が身につまされる。

三分の二ほど読み進んだところでケータイが鳴った。
訪問介護事業所からだった。
ヘルパーから利用者の異変連絡。
家族へ先だろうと思うが責任転嫁かどの事業所もケアマネの私にかけてくる。
私から家族に連絡をするが出ない。
どのような状態か利用者宅へ急ぐ方が先だと、取るものも取りあえず家を出た。
老夫婦世帯。
苦しい状況で妻は夫の夕食の心配をし、自分はこのまま寝ていれば治ると言い張る。
ふたたび家族へ連絡。やっと通じた。救急搬送に決まる。
「お父さんもためにも病院で診てもらって早く良く成りましょう」
駆けつけた親戚の人も乗せた救急車を見送って、
親戚の人に連絡がつかなかったら…
親戚すら近くに居なかったら…
どこまでが私の仕事なのか知らないが、
入院の小物まで買い揃えにに走ったついこの前のケースなど思いながら帰路に着いた。

小説の同居息子の海外転勤話と老人ホーム入居に迷うシーンがダブる。
小説は作り事だが、現実にもざらにある話。
都会に働く子供たちがら取り残された老母父が私の利用者で、
今後の私の姿なのだ。

主人公もケータイメールのひらがなばかりの交信がどこかほほえましく暖かい。
ここに至るまでも娘の力を借りてやっと。
PCの新機種にもうあきらめている私とそう変わらない。
人と人の距離の置き方を知っている年代は２４時間年中通じるコミュニケーションツールの使い方も謙虚だ。
「高く手を振る日」題名に希望あり。
改札口で手を振る姿に希望が見えてそう暗くならずに読み終えた。
軽く読めるが深い。

さぁ～実母に会いに行ってこよう。妹と敬老ごっごなどして来る。

彼岸花を見ない

いつもの散歩道。
ここはモコが落っこちていた場所。
葛の花びらが散り敷いている。

朝は遅くなった。
夜と昼の長さが等しくなる秋分の日が近い。
彼岸花をまだ見ない。
これから咲くのか？
突然に咲いて驚かす花だから
咲くまで居場所が分からない。
夏盛り近くの総合病院から緩和ケアに移って、
帰りたかった自宅に夫を連れ帰る車窓に続いた彼岸花が忘れられない。

墓参りはした。
小さな缶ビールをまた供えた。
盆の缶がなかったから親戚が参ってくれて処分してくれたか。
夫方の親類縁者と並ぶあの墓はどうも遠い人の物のように感じる。

骨ひとつ小袋に入れて持っていても良かったかとも今思う。
あの時は矢に雲に全部夫の匂い気配のある物から遠ざかりたかった。
居ない事を思い出させるすべてを消したかった。
こういう気持ちになるのは９年の時間経過が成せる技か？

そのうち咲く彼岸花を待っている。
地球内季節時計が狂ってしまわなければそろそろ姿を見せる頃。

喪服の色気

川柳仲間から来たメールへの返信です。
句の話が充分にはできない句会の後談義。
以下、返信

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

> 喪服着て後姿にある色気　　　一　郎　　　　　　　　　　　　　　　

色気など感じてもらって迷惑至極。
「勝手にせい」
と、私には気分よろしくない句です。
一郎さんの女性観には年中カチンときていますね＾＾；
寡婦となった日の心情を思いつくままの句をお送りします。

　　　
　　　　嫁入りに持った喪服の寡婦成る日

　　　　ひとりきり送りたいのに義理並ぶ

　　　　胸絞める喪服の帯解く骨の前

　　　　悲しみは我ひとりだと喪服剥ぐ

　　　　何もかも置き去りにされ喪放心

　　　　出て来てよ幽霊でもと崩れる夜

　　　　
アメリカの９．１１のニュースを
○○赤十字病院の緩和ケア病棟で
数日遅れで意識が戻った夫とテレビで知った事を今も克明に思い出します。

　　　　　知ることのなき情勢憂う緩和ケア

2001.9.22　亡夫は逝きました。５５歳でした。
一郎さんと同期の○○工業高校　電気科卒。
最後はなぜか土建屋をやっており、
現役の悲しさ、仕事関係者がうじゃじゃ集まった葬儀でした。
私はあれから葬儀嫌いです。
自分の葬儀は「なし」にして欲しいと思っています。

　　　　　あなた逝く彼岸の花がまた巡る

　　　　　　　　　　　　　　　　　　みかん




　　

獄(ひとや)に咲く花

映画『獄（ひとや）に咲く花』


私的には固すぎて興味薄な松陰だけれど、
大河ドラマ竜馬伝と同じ時代の人物としてこの作品にちょっと惹かれていた。
観たいなと思っているうちに終わってしまって、観損ねたままだった。
原作者古川　薫氏の講演付き映画会（映画がついてる講演会？どっちだ？）
があると聞き出かけてきた。
幾つかの残された短歌、俳句から吉田松陰にも恋があっただろう仮説で書かれたフィクフョン。
30歳が数え年であれば齢29歳で打ち首となって生涯を閉じた年齢からして
恋の話があってもおかしくはない。
真面目なあまりに真面目なと称される吉田松陰の生涯に花を添えたかったと古川氏は言われた。
歌から推測するに間違いなくプラトニックな彼らしい純粋な恋が存在したとも。

出入り自由な獄で
刑に服するより家族親族から飯代付きで疎まれて獄に閉じ込められている者もあったと言う。
12人の囚人の中に紅1点と今では信じられない事も事実だったらしい。
獄内句会でのふたりの連歌

　　　　酒と茶に徒然しのぶ草の庵　　松陰

　　　　　　谷の流れの水の清らか　　久子

　　　　四方山に友よぶ鳥も花に酔い　久子

　　　　　　蝶と連れ行く春のの遊び　松陰

映画ではひさという名の役、近衛はなは、
NHKドラマ「白洲次郎」で脚本家デビューも果たしている。
目黒祐樹の娘だそう。映画は親子共演でもある。
美しいだけでない知的な久子にはまり役。
実際には吉田松陰25歳高須久子37歳であったと言う。
真実真相はいかに？

会場で歴史物は苦手だけど460円の文庫なので本も求めた。5編の短編からなる。
映画の原作で本の題にもなっている「吉田松陰の恋」だけ読んだ。
映画を観て読むと一段と話がよく分かる。

	吉田松陰の恋 (文春文庫)
	古川 薫
	文藝春秋

プラトニックな恋にしたあたり古川　薫のロマンと吉田松陰への愛を感じる。

職場のアイドル

これは何と言う虫？
どこかのお宅から種が飛び雑地に野生えの
オシロイハナを写そうとしたら虫に気がついた。

職場で花を惜しみなく食べさせ、
リカちゃん、ユカちゃんと名前まで付けて観察？
いや、息抜き、ガス抜きにさせて貰っていた
芋虫くんたちを思い出した。

物の見事に花を食べ尽くし、
まるまる太った後、
礼も言わずに姿を消した。
消えたのだ。

蛹はどこ？
蝶はどこで蛹になるのだ？
平均年齢57歳のおばさん軍団は長く生きてこの事を誰も知らない。
美しく変身するところが見たかった。
無念。
いつか舞い戻る日を気長に待っている。
『リカちゃん おかえり』が言いたい。

彼女たちこそ乾いた職場の花だった。

10月から人事移動。
また職場の人員が変わり利用者引き継ぎが行われている。
私が入社して1年9カ月。その時に居た人はたった一人となった。
おそろしや古い方から2番手。
長い人は長いが短期決戦で辞めてゆく人の多い職種なのか？

なんか仕事以外でちょっとホッとしないと続かない。
あの営業軍団が外の喫煙ブースに追いやられても
これから値上げがあっても煙草を止めそうもない気持ちが少し分かる気がする。

ジェネレーションギャップ

夕刻、ウィークディ最後の仕事をチャッチャと切り上げてカーブスへ急いだ。
相当へろへろ。
意地でも定時に上がる気迫で、PCに打ち込むべきは全部打ちこんで
一番にPCの電源を落とした。
ここできっぱり宣言をする。

　「帰りにカーブスです。お先に！」

私マイペースはだらだら仕事後のダべリング派には波及しない。
我は我。勤務時間が終わったら遠慮はいらない。
自分の仕事さえちゃんと押さえていれば文句はなかろう。
ハイハイ、カーブス、カーブスっと～♪


　「みかんさん、いらっしゃ～い。お元気ですか？」

カーブススタップの極めてマニュアル的な挨拶言葉に
素直にハイと言えない。大人げない。
週末は疲れマックス

　「もう息も絶え絶え。こんな時間に元気なワケないでしょ」

ドッと笑いが起こった。
正直なとこ、
働く中年おばさん軍団にはこの後も夕食の支度、乾いた洗濯物が外で待っている。
夕刻にやってくる人はほぼ勤め人なのだ。

「お元気ですか？」のお嬢さんスタッフの声かけはこの事情に理解がない。
少しでも体の不具合をなんとかしたいと、忙しい時間をやりくりして
かなり必死なおばさま方が集っている事をご存じない。
痩せないと血糖値、血圧諸々の爆弾を抱えている人。
腰痛持ちやら膝痛持ちetc
私は骨粗鬆症は運動が必要と言われて
３０分フィットネスなら続けられそうとカーブスへ入会した。
のんきそうに仕事帰りにやって来ているように見えるが、どちらかというと必死なのだ。

この的外れのお嬢様方の接し方をみていて、
母子ほど違う、私と利用者さんのジェネレーションギャップを顧みるのだ。

やだねぇ～仕事忘れにきているのに。
明日から３連休。ちょっとゆとりたい

野犬に会う

人を信頼しない雰囲気で即さと走って姿を消した。
痩せこけている。
飼い犬とはっきり違うシェイプされ過ぎた腹。
この大きな体を何で満たして過ごしているのか？
危害を加えられそうなのに、
こいつらが不憫でならない。
もともと、誰かが捨てた犬たち。
一生懸命生きて、人に嫌われて。
野良猫なら餌のおこぼれもまだありそうなものを。

最近、野生化して群成す犬が
住宅地近辺に姿を見せている。

これから
挽かれた狸の骸が走行道に転がる季節が来る。
里へ迷い来て撃たれる熊も出る。

歩くのイヤだと抱っこで散歩の犬。
トリミングした愛くるしい姿で
リードをいっぱいに引っ張って、すれ違う散歩人に吠える犬。
飼い主はお犬様の糞袋を例外なく下げている。

地球で一番エゴな人間を辞めよと
まだ、お達しが来ないので
もう少し人間を務めねば。

お付き合いで、がん保険に加入などして。
それの支払い代金など稼ぎにゆくのです。
野犬に感傷的になる暇もなく。

きな子

きな子


いつか観ようと思っている間に今日でおしまい。
あわてて観に行った。
話は分かっていたけど、やっぱり泣けた。

犬は飼えないけど好き。
子供の頃から家にはずっと犬が居た。
私が家中で一番可愛がっていた。
大人になってうっかり猫を飼い始め、
繋いだり従順で居てもらうのが急に苦手になって、それから猫派。

盲導犬も警察犬も人間のために厳しい訓練を受ける。
警察犬も盲導犬もあまりに人の役に立っているので、
犬の気持ちを聞いてみたくなる。
役に立って褒められるのが喜びなのかな？

きな子の一生懸命はすごく可愛かった。
犬も人間もちょっとドジな方が好み。
考えなくて良い、あったかい映画がお疲れ仕事帰りには花丸

朝散歩再開 彼岸近し

山に登った筋肉痛がほぼ消えた。
少し散歩をおさぼりしている間に
夜明けが遅くなった。
朝の空気が冷たい。
もう長袖でも良さそう。
秋は忘れずくるらしい。
彼岸花はちゃんと時期に咲いてくれるだろうか？

緩和ケア病棟から地下出口をくぐり、我が家への道を
目にも鮮やかな彼岸花が
葬送花のように続いていた。
あれからきっかり１０回目になるのかな？
最近、年数を数えるのが面倒くさい。
ニュースで９．１１を数えてくれている間は大丈夫。

その日を知らず、少し意識がクリアになった数日後、
煙吐くビルをゴジラの襲撃みたいだと言って、
見ることの出来ない近未来の世界情勢を憂いていたね。

いっぱい、いっぱい過去なのか？
つい昨日なのか？
あれから寄る辺なき生活を淡々としているだけだ。
誰が忘れても
彼岸花が咲くかぎり
私は忘れないでいることができそうだ。
忘れんぼうだからね。
結婚記念日を忘れたのも私が先だった。
『普通は妻が覚えてて夫をなじるんじゃないのか？』
って、叱られたっけ。
そういう私のために時期を選んで逝ってくれたの？
アバウトだからね、ワタシ。
そういう私をまるごと許してもらっていたと知ったのも逝った後。
後の祭り。

そのうち一緒に暮らした日より
ひとりの日々が長くなるのだ。たぶんね。
適当なところでお迎え、よろしく。

天国は楽しい？
夢にも現れない。
まったく、薄情な奴だ。

　　夢にもでません。
　　よっぽど女房が怖かったと見えてとっとと天国へ単身赴任。

人様によく聞かれるんでそう答える事にしている。
あちらで酒飲んでねぇちゃんをはべらしてニタニタしている顔まで浮かぶ。
現世は苦労が多かったから、まぁ～いいんじゃないの？
忘れず、迎えに来い！
まったく全部全部、置いていったんだから。

そうだ記念日には山に登るかな？
ふたりで罵詈雑言　言いまくって登ったあの山。
記念日…私をひとりにしたあの日。９.２２。
あちゃ仕事の日だね。その前後の休みに、ホントひとりで行こうかな？

就職の口聞き

自分が就職してまだ二年が経過しないが、
自分の職場へ人を２度ばかり斡旋した。

ひとりは職場から緊急に誰か知らないかとしつこく言われ、
仕事を探しているらしき人に、声をかけたら二つ返事で応じてくれた。
一週間でギブアップ。辞めていった

そしてこの度、
仕事で病院受け付けに居たら声がかかった。
ものすごく久しぶりな人だった。
今、仕事中だからと早々に去ろうとしたら、
横に居る娘を指して、
「お宅に入れてもらえないか？」と言う。
介護職で働いているけれども夜勤があって体を壊しそう。
なんとか日中だけ勤務のところへとの事。
いつだって現場は求人中。みれば２０代後半か３０代前半。
若い人材は引く手数多だ。
さっそく帰って聞いてあげようとケータイナンバー交換をして別れた。
めでたく履歴書を持っていらっしゃいという返事をして、待つ事２週間。
えんやらやっと持って来た。
そして昨夜、
「娘が迷っている」
今働いている所が辞められそうもないと。
まだ面接の日も決まっていない。
先方の仕事の都合で面接日を設定しようとしたが、
はっきり返事をしないがどうなっているのか？と問われていたところだ。

いい加減にして欲しい。
ちゃんと心を決めて人に頼んでよ。
その電話は
夜の１０時過ぎにかかってきて切ったら１１時を回っていた。
思えばこの母親もはっきりしない性格。
話が牛のよだれで自分の心痛を永遠としゃべくる。切るに切れない。
私、勤め人なのよね。
思わず説教を垂れたくなるのをグッとがまんの所為か？
その後、寝れず、結局就寝１時。５時半起床
おかげで一日眠かった。ミスもあった。

私は金輪際、就職の口聞きをしない。

苦手な下手字を晒すこと

嫌だ。苦手だ。
会に入ると面倒くさい行事参加もしなくちゃいけない。
会場費ただで借りている公民館で文化祭なるものが催される。
自作自筆の色紙か短冊を最低３つ提出ノルマが告げたれた。

ずっとずっと前に末席汚しをしていた時に、
PCでプリントアウトした紙を出したら大ヒンシュクを買った。
ちゃんと額や台紙や掛け軸にして、色紙や短冊だけ持って来るなとも釘をさされた。
直に押しピンを刺すものではないそうな。
下手でいいから絶対に人に書いてもらうなとまで言われてしまった。
下手は下手で味があるんだそうな。「上手いからそう言うという」と言葉は飲んだ。
やれやれ～

自前の字が筆で書ければ苦労はない。
小学校の時に習字教室へ通わされた。
せっかく書いた字は朱でべたべたに書きなおされて、やりなおしばかり。
妹はぐんぐん進級するのに、私はちっとも進級しなかった。
おまけに半紙より服や体に書く墨の量が多くて年中叱られていた。
あれからずっと筆嫌い。
諸々の受付での記名はいつもマジックインキを使わせて頂いてきた。

子供が昔使っていたコンテと落書き帖が引き出しから出てきた。
これなら失敗なんどしてもOK。
ひとつ難がある。コンテは擦れて汚れる。
書いたら覆いが必要だ。
人が呉れた額を外してちょっと試作。

落書き帖の紙1枚ではさみしいので、
下に濃い色の捨てがたくて取ってあった古いブラウスをあててごまかす。
まぁ～こんなもんで良いんでないの？
100円ショップで額を物色してこよう。
私の句も字も和風でご立派な色紙台や短冊台に似合わない気もするし。
目立たぬようにそっと片隅に置いてもらえればそれでいい。

『あんたはいつも規格外だ』と長老から叱られるかな？
まぁ～いいや。叱られたら次回、また逃げの一手を編みだすまでだ。

川柳ボツ句 供養

今回から川柳会が終わってから
選もれで読みあげてももらえなかった句を有志で合評することにした。
各課題に３句づつ提出。
選者を除いた参加数×３句から当番の選者が１３句をが選ぶ。
日の目を見ない句の方が多いのだ。
選者の好みもある。
良い句が選もれの可能性が無きにしも非ず。

たった１７音の中に
キラっときらめくモノも、
だからどうしたのと言いたくなるモノも混在。

自分の句については、みんなに何処がどう決まらないかアドバイスを貰った。
ひとりでやっていると独りよがりの句になりがちなのだ。
人の考えを聞くと目からウロコ。
そして、帰ってから言われた事を含めて
ちょっとそれをリメイク。ああでもないこうでもないと言葉並べかえてみた。
たった１７音の世界が結構楽しい。