陽だまりのねごと

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死んでしまうということ

2009-10-04 20:22:55 | 終末医療
最近、亡夫会社近辺に行く用事があった。
何度もガンの骨転移の夫を連れて行った道なのにすっかり迷子になって辿りついた。
8年前の記憶はもう危うい。
夫が身骨そそいだ、ひょっとすると命を縮めたかもしれない会社は
夫亡き後も以前と変わらないむしろ賑々しい雰囲気でそこにあった。
人ひとり居なくなったところで何の変化もないものらしい。

用事はおくやみ。
告別式に間に合わなかったから骨揚げが済んだ頃合いを見て訪ねた。
自宅葬の後片づけ途中はまるで引っ越しの最中の様。 親族の方がひとり留守番で居られた。
一旦帰ってお寺にお骨を持ってお参りされているとのこと。
あわただしい間の悪い時に来てしまったもので、ごあいさつだけして失礼した。
昨夜、喪主から会えなくて残念と電話がかかってきた。
故人は長く7年間人工呼吸器だったとのこと。
血圧が下がってもう回復が見込めないと判断があって外してもらったと淡々と語られた。
もしかして人工呼吸器に繋がれなければ7年前に亡くなっていたってこと?

日本尊厳死協会から送られてきた小冊子に、
遺漏にして2年生きるが良いか?食べられなくなって2ヶ月が良いか?
という問いかけが載っていた。

相撲協会のご意見番
内館牧子の艶談・縁談・怨談
内館 牧子
潮出版社

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の中に延命について書かれている箇所があった。

  【第20章 延エン プロレスの神様はこう死んだ】

まったく私は知らない世界なんだけど、神様とは大プロレスラー カール・ゴッチ。
2007年7月 82歳で大動脈瘤破裂で亡くなったそう。
週刊プロレスに臨終に立ち会ったプロレスラーのコメントが出ていたとある。

  最初、病院に運ばれ手術された。病院は延命装置を施した。
  術後は1回だけ口を開いただけで2週間経過。
  彼は晩年好きなものが幾つかあった。
  葉巻とワインと時に強い酒シュノボビックと少しのトレーニングと美味しい食べ物であった。
  それがないならノーライフと言っていた。 
  医師にはフィニッシュをお願いしたと。

一旦付けた延命装置を止める医師は殺人罪に問われたりする。
日本では友人知人のフィニッシュを聞いてくれるだろうか?

母が毎度薬を飲み忘れるのを管理している妹に注意されてぽつんと言った。
   『薬を飲み忘れても そう長く生きるわけじゃないしね。』

今年土に還ったふぃんふぃんは薬やら入院やら最後は毎日点滴やら治療を何年もした。
猫だから治療の全部を嫌がった。
ちゅんちゅんはだんだん元気がなくなって痩せてきている。
一時はふぃんふぃんと一緒に抗生物質を飲み続けていた。
ちゅんちゅんは口内炎で口が痛い所為もあり猛烈に服薬を嫌う。
押さえつけて必死で口に放り込んでもこっそりペッと吐きだしたりする。
なんとか食欲は保って排泄もちゃんとあるから、獣医さんのところに行くのをためらっている。

自然に死ぬってどういうこと?
昨今は、人間も猫もなかなか自然には死ねない気がする。

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