陽だまりのねごと

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めぐり逢い 新島八重回想記   鳥越 碧 著

2013-02-28 21:31:07 | 
めぐり逢い 新島八重回想記
クリエーター情報なし
講談社


わぁ~鳥越碧の新刊\(^o^)/と思って図書館で借りてきた。
あとがきに、同志社創立者新島襄を小説にしないかとの話を、
「どう書いても偉人伝にしかならないので断ってきて…」
と言う行だけ読んで、「あぁ~奥さんの話ね」と思っただけで
まさか今のNHK大河ドラマの八重の話だとは露知らずに借りてきた。

前半は新島襄と山本八重の生い立ちから出会うまでの別々の道が交互にストーリー展開してゆく。
会津藩士砲術指南役の男勝りの娘、藩士の心得 『ならぬことはならぬのです』などと
どこかで聞いたような話?だと思いつつ読み進んで、
ようやく、あの大河ドラマの八重が同志社設立者の妻になるのかと気がついた。

それからはどこでどういう接点で出会うのか興味津々になった。

     

確かに偉人伝にしかならないという密航までして大志を抱いてアメリカに渡った新島襄の半生もすごい。
神が望まれたとおりになってゆくとあるが、運のいい出会いが重なって、さらに本人の努力に磨きがかかる。

そして、会津藩のために籠城までして銃を持って戦った八重と
日本で最初のキリスト教の私学設立に奔走する襄とどこでどう結びつくのか?
先が急がれた。

夫婦になってからは襄の理想とする
共に自立した人としての結びつき
ニューグランドのクリスチャン・ホームを八重は演じた。
と、小説にはあるが本当はどうだったんだろう?

ふと知っている牧師夫妻など思い浮かべた。
愛に満ちているはずの夫婦の亀裂やすれ違い、夫婦げんかまでも描かれていた。
如何ともしがたい理屈ではない男と女の情念にも触れてあり
ここも、どこまでがフィクションであるのか?事実であるのか?

夫の臨終、その後…
茫々とした心模様は信仰のあるなしに関わらず等しい。胸に覚えあり。
わかるわかると上手い情景描写に酔った。

大河ドラマはあまり観ていないが、八重の人生のどのあたりまでをやるんだろう?
読んだ感じと少し観た印象とは随分とかけ離れている気もする。
しかし、小説になったのはドラマのおかげとあとがきに書いてあった。
作者は同志社女子大の卒業生だそう。


人生終盤の八重の言葉を置いて終わろう。侘助がみたい。

  どんな人生であれ、投げ出さず、蹲ることなく歩き続けていれば、それがまことの幸せかと、
  そんなふうにも思うこのごろでございます。

  それに、長い人生の間に、人は思わぬほど変るものでございます。
  その変り様を楽しんで眺めるのも一興かとも。
    (中略)
  些細なことから深刻なことまで、まことに、人生ほど味わい深いものはございません。
   
  庭の片隅に一輪、侘助が深紅の蕾をつけております。
  なにやら、矜恃を持って咲いているような。






  









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4 コメント

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わぁーっ (dorucasu)
2013-03-01 08:21:20
そんな本があるんですか

 絶対に読むぞー!!
ちなみに
>どこまでがフィクションであるのか?事実であるのか?

クリスチャンの実情なんて「人間だもなー」ですよ。
返信する
人間で良かった・・・ (きらり)
2013-03-01 10:12:20
人生終盤の八重の言葉に納得
人間であるが故、喜怒哀楽に満ちた一生。
客観的に眺めればドラマのようですね。
それぞれの人の数だけドラマが・・・・・
返信する
ドルさん (みかん)
2013-03-01 20:46:54
実は、ドルさんは、
もうお読みになっているかと
思いながら読みました。

どうぞ、是非是非
返信する
きらりさん (みかん)
2013-03-01 20:48:41
>些細なことから深刻なことまで、まことに、人生ほど味わい深いものはございません。

こうやって肯定されると
つまらない人生なんてないって、ほっこりしますね。
   
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