![]() | カーテンコール (角川文庫) |
佐々部 清,麻井 みよこ | |
角川書店 |
佐々部清監督の脚本を麻井みよこがノベル化したもの。
先に映画を観ているから、ストーリーはすっかり分かっているものの
小説仕立ては二度おいしい。
ゆったり温泉境の蛍は人を怖いとインプットされていないのか
ちょっと童心にかえっててのひらに捕まえて灯りを楽しんだ後
放とうとしたらワンピースにくっついたまましばらく逃げようともしなかった。
寝る前の湯の中でも、
とうとう蛍バスに乗っけてしまって宿についたから
川面に放ちに孫と夫が行っていると言うおしゃべりも耳に入り、
ここの蛍は人懐っこの居るらしい。
在日韓国人差別の、国へ単独帰った父親に置き去りされ親戚たらい回しのと
重たいテーマが詰まった話ではあるけれど
街の灯りであった、やすらぎでたった、希望であった、夢であった映画館閉館のカーテンコール。
蛍灯とクロスする。
あったかい、人が信頼に足る結末が用意されていて、
一人の鄙びた宿に持ちこむにはベストチョイスだったと思う。
翌日のウォーク、みすゞ通りで見つけた詩

本日歩数 14772歩




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