ぐるぐる 七福神 | |
クリエーター情報なし | |
マガジンハウス |
『漢方小説』と言いこの七福神といい、
題材がちょっとレトロ。
たい子さんはいくつかしらん?と思わず奥付で生まれ年を確認。
1969年生まれ。
40代半ばになる?
友だちのダンナに七福神好きが居て、家中にこの置物が飾ってあり
インテリアを害するとブータレていたのを思い出して読み始めた。
谷中の七福神始まる。
確かね~今年、娘と一緒に谷中を歩いたんじゃなかった?
地図のイラストを見ながら、ふ~むむむ
こういう七福神を一体づつ奉った神社が点在している地域があるってことに注目するのは
ジイちゃん、バァちゃん趣味ではないかな?
と、思いつつも
東京だけでなく日本全国に七福神めぐりが出来そうな場所があるかもしれない。
さっそく、ここ近辺を調べてみようか?という気にちょっと成った。
なにせ、今、歩くことに燃えている。
おなじ歩くなら目的が欲しいかも?
私の事情はともかく、
小説は七福神めぐりの発端は、
おばぁちゃんのゴミ屋敷を入院中に片付けてて、
お寺神社を参拝した証拠の『御朱印』を見つけたところが、
七にひとつ足らない六だったから、おばぁちゃんの健康を祈念して
残りを押して貰おうというところからと、無理のない設定。
主人公はわが娘程度年齢で、母娘でばぁちゃんの家の片付けをする。
身につまされる。
ここんとこ娘が帰省しら、一緒に入所した姑宅をせっせと片付けている。
知りたくはないが姑の生きてきたあれこれを垣間見ることになる。
『御朱印』にこだわって七福神めぐりをしているうちに、
やさしくしなかった元カレへの懺悔から、
本当の自分の気持ちに気づくなんだかこころ旅になってくる。
神に祈るって、
自分を鏡で見るようなことかもね。
何のために人は生きるのか、わかった気がする。
生きるために、生きているんだな、人間は。
なんてセリフがピタッと嫌味なくハマっている。
御朱印がひとつ欠けている、
欠けていることの深い意味へも気づくところでちゃんとストーリーは終わる。
寒波襲来のクリスマス連休初日。
抹香くさくもなく、説教くさくもなく、
ユーモアタッチで人生など考えさせられる一冊完読 アーメン
にほんブログ村
来られたお印にふたつクリックしていただくとうれしいです=^_^=