陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

夢の浮橋   蜂谷 涼 著

2011-12-04 21:05:25 | 
夢の浮橋
クリエーター情報なし
文藝春秋



源氏物語に因んだ題名に惹かれて図書館で借りてきた。
今、検索をしたら同じ題名で

夢の浮橋 (中公文庫)
クリエーター情報なし
中央公論新社


夢の浮橋 改版 (中公文庫 く 3-2)
クリエーター情報なし
中央公論新社


まるで違う作家の作品も出てきた。

時代は江戸末期、維新の頃と時代は遡るが
女性が画家として認められない時代背景であった
上村松園を描いた宮尾登美子の序の舞を彷彿とさせた。
女性が硝子職人とはとんでもないと言う時代の苦労は、江戸末期とあれば上村松園以上であったかもしれない。
しかも肉体労働でもある。
師と関係を結ぶところも同じ。
師と仰ぐ尊敬気持ちと情愛が異性であるがゆえに不自然でもないが
男性にだけは許され女性が日陰者であった時代背景の価値観も読んでいてひりひりする。

私は硝子が好き。
何に惹かれるのか分らないけれど、光を取り込んだそれは美しいと思う。
熱いし火傷しそうで体力が要りそうなそれを作る側になろうとは思わないが、
主人公がのめり込んでいった過程はなんだかすごくよく分かる。

師が作品の銘に源氏物語を使ったところから題名の由来はある。
ついでに源氏物語の口語訳を捲りながら読んだ。
写真も絵もない硝子の作品の数々をイメージもしてみた。

これも実在の人物なんだろうか?
努力やらしんどいことはことごとく避け逃げている自分…ちょっとはシャキッとしなくては(*^_^*)






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内容のつかめない講演のすばらしい講評と謝辞

2011-12-04 07:01:01 | Weblog
会場の案内には『介護支援専門員研修』と固い文字が並んでいた。
講師は某俳優。最近、ゆかりの我が地方から某選挙に出馬、落選。
介護についてどこまで知っているかも不明。
従って今回は参加者が極端に少ないと聞き、お世話役の同僚が気の毒で休みを押して出かけた。
予定されていた体育館にマットを敷いて椅子を並べるという大掛りな作業は中止され、
数十人が収容できる部屋に変更されていた。

さて、この人が介護について90分何をしゃべるのか?
最初は興味津々。

最初30分。
自分の生い立ち。
なぜこの地にゆかりがあるか、おじぃちゃんの代まで家系図を書いて説明。

次30分。
いかにして自分が役者になったかのと、いかに自分が役者として優れた素質の持ち主であるかの話。
自分の演劇論にまで話は及ぶ。

このあたりで私の意識が飛ぶ。
講師が横を歩いて通過。バレた?
ここまで小さな会場。高校の授業風景みたい^^;

残り30分。
ようよう介護の話に突入を思いきや
自分の身内、友人の要介護者らしき人の話をはじめ、涙ぐみ歩き回り、
20分目に質疑応答に入ってしまった。
介護としてはどうやら彼はこのあたりが限界と見た。
ケアにあたる介護職員と、ここに集まっている介護支援専門員の区別すら付いていない様子。
はっきり言って、介護支援専門員(通称ケアマネ)が介護業界で何をしているかご存じない感じすらした。

最後に、ご本人にも自覚があるらしく

  「今日の話は明日からの仕事に役立ちましたか?」

と、司会に振られた。
司会も同業介護支援専門員。
一瞬、やはりという戸惑いをチラとみせたが、そこはそこ大人の対応。
そつなくまとまって数分語る。
ほぉ~本日はそういう趣旨!でと逆に関心。

さらに謝辞が続いた。
某市介護支援専門員協会会長。

   熱いお話をありがとうごさいました。
   前を向いて歩かれる姿に明日からの仕事の活力を頂きました。


これだけ介護と銘打った講演で内容が遠いのに、実にうまく二人がまとめ上げ、
講師は面目を果たした感じとなって終わった。

介護支援専門員協会としては安い予算を使って年に一度講演会を開き続けてきた。
ここで止まる、やめるワケにもいかない。
どうやら、最初の挨拶に立った人が

  ご親戚がデイサービスをご利用と言う薄い縁で…
  しかも
  破格の安い講師料で…

なんて講師を選んだ内幕を話していた。
選挙に立ったくらいの人だもの、なんか話してくれるよね?程度の
講師に困り果てた上の選出理由だったのだろう?
来年はウチの市の協会が講演の引き受けだと会の最後の最後の〆に司会が言った。

また担当になった人が
お安い講師料でいい話をする講師探す苦労を強いられる。
なんてマイナス思考はイカンわねぇ~


        

帰りついたら雨が上がって、真っ赤な夕焼け。
思わず外に出たら、モコが吐き出し窓に手をかけてこっちを見ている。
思わず抱っこ。一緒に夕焼けを見た。

お留守番は寒かったね。


ふと、講演で気になったひとことが浮かぶ。
彼もまた学習障害の37歳の息子を抱えていると、
ほんの少し
『人の気持ちになる』と最後の介護の話部分で触れられた。
発達障害者の気持ちに沿うことの難しさがチラと感じられた。
共に暮らす親であっても気持ちをくみ損ねる事が多々ある。

  神様にこの子の親であることで生かされている
  ニートでだんだん世間から遠ざかる

O型で豪胆に見える彼の中にあるデリケートな扱いを要する部分。
私はもう少しこちらの話を聞きたかったかな?
人に沿う話であれば、充分に仕事にも役立つ。
高齢になれば、私たちが接する要介護者になれば、誰だってどこか障害を持つ。
お願いのみぎりに、こう水を向ければよかったのかもしれない。

いずれにしても司会まとめと謝辞の
講師をヨイショする、無理やり趣旨に添わせたまとめをぶち上げる熱弁の方に拍手した講演会だった。

   何事も否定的にとらえない。
   良いところをちゃん見つける。

このお二人は介護支援専門員の鏡だわ

担当の皆様、
おつかれさまでした







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