![]() | 少年A |
クリエーター情報なし | |
宝島社 |
第3回 ラブストーリー大賞「化粧坂(けわいざか)』の作者の著書。
化粧坂も読んでいない。この作者を知らない。
少年Aの題名に惹かれてめくると
不正が働かれているのを目の当たりにしたとき、人はどうするのだろう。
1.おろおろする。
2.確かめる。
3.見て見ぬふりをする。
4.告げ口をする。
そのすべてを行った主人公が意匠建築士という設定。
どこに少年Aが出てくるの?
この手の不正と少年犯罪はむすびつきにくくない?
と、言う疑問と娘が近い職種に就いている単にそういう理由で図書館の棚から抜いて借りて帰った。
たまたま帰省の娘がいつも携えている文庫本を持たずに来たというので、
『建築士の女性と大工さんの恋だけど読む?』
と、結末やあらすじは言わずに貸した。
読み終わって気がついたけれど、ラブストーリーであり、推理小説でもある。
一番あやしくない人物が犯人の図式がぴったり当てはまる。
娘が帰宅の新幹線を待ちつつお好み焼きをつつきながら、この本の出来について話した。
犯人の動機が弱い。
ちょっとストーリーに無理があるよね。
少年Aと主人公の出会いもありがちな縁ではあるけれど、無理矢理感がちょっとぬぐえない。
どこかおっちょこちょいでアバウトで母の悪い所をそっくり貰った娘と意見が一致。
母娘でウインドウショッピングも楽しいが同じ本を読んで語り合うのもまた楽しい。
一緒に住んでなくてたまだから仲良しで居られる?
最近、母は少々娘を頼りに感じている。
老いてきたかな?しっかりせねばと思う。
新幹線が出るのをプラットフォームで見送ると妙に心細く寂しくなる。
今回は駅のエレベーター下で手を振った。
節電と物不足の東京圏へと娘は帰っていった。
『少年A』を共有出来て、三連休の短い帰省に色が付いた。




来られたお印にふたつクリックしていただくとうれしいです=^_^=