これは何?
と、聞いても
もう姑にはさっぱり記憶がない。
通帳から毎月28日に口座振替3,200円。
記入の片仮名をネット検索するとキャッシング・カードローン。
姑が出してくれた大事な物袋の中にその手のカードはなかった。
何か買わされて利子の高いローンで支払わせる手口を聞いたことがある。
そうと決まったワケではないけれど、数々喰い物にされている痕跡があるから不安は拭えない。
銀行は振替先を教えてくれるだろうか?
それを確認してから、必要あれば役所の消費者相談窓口だ。
コツコツ爪に火を灯して貯めては
ドカッと金銭価値のないものへ支払った、姑の収支決算はいったいなんなんだろう?
散髪屋と言う人が出入りする小さな窓口で、
優しい言葉ですり寄って来る人々に、『これだけ持っている』と札束を切るのは気持ち良かったか?
気は強いが、広い世間知らずに小さな店の世界だけで生きてきた人だと認識する。
商工会議所を通しての小さな積立もまだ続いている。
ストップして現金化するのに実印が要る。
100万以上支払ったという開運実印は真っ白。一度も押した事がないまま仕舞ってあった。
登録をしなければ只の印。
孫2人にまで同じ開運印鑑3点セットを買ってくれた。
私にもというからきっぱり断ったのを覚えている。
さらにちょっと注意を促す言葉を口にしたら
『私のお金をどう使おうと勝手!』
と、ピシャリと言われた。
あれから悪徳商法だと、世間を騒がせる業者の出入りにも、一切の口出しはしないできた。
狭い場所で、安いモノを配って集団心理を仰いでから、高いモノを買わせる商法で
何十万の布団を買ったと近所の人から聞いたが、現在の煎餅蒲団の代わりはないと姑は言う。
ヘルパーさんからシーツ交換をしたいが、シーツがないと言われて始めて、姑のベッド周りを探索。
家中探せば頂き物のシーツのひとつふたつ持っている人だろうが、
まだ私に押入れ引き出し探索には抵抗がある。
吐き出し窓に付けられた、意味不明のチープな防犯ベルに何十万には口を出した。
消費者相談窓口で教えてもらって、クーリングオフに持ち込んだ。
即日即金で返して貰えた。
姑宅で業者の男二人に対峙した時、私は怖かったが、
姑は「すいません」など言い、私にも出しだ事のないお茶に茶菓子など出して悪徳に振舞った。
返してもらったお札の厚みに、
そんな大金を家に置いているのかと問えば、郵便局へ連れて行ってもらい下ろしたと聞き驚いた。
見ず知らず人の車に定期通帳と届け出印を持って乗ったのだ。
その定期通帳はきれいさっぱり解約の痕が残って、からっぽの残骸をご丁寧に仕舞いこんでいた。
悪徳商法は業者連携をして、カモになりやすい家には分かりやすい印を付けていると言う。
私は相続人でもなく、同居家族でもなく、何の手続きも私が代理とは行かない。
書類を整えては、最終的に休んで役所等へ連れて行くしかない。
施設入所申し込み書類にも所得証明書が要る。
姑に代理依頼を書いてもらった。簡単に1回窓口へ行くだけではすんなり済まない。
ここの所、昼休みに就業後に姑の事でうろちょろ動いている。
自分に覚えのないお金が引かれている通帳は私に託された。
じわじわ私を頼りに思い始めている。
プライド高き姑がついに弱気になりつつあると、なんとなく気持ちが騒ぐ。
しかし、まだ見せてもらっていない通帳にも、
わけの分からないお金が引き去られているものはないか?不安もある。
契約しただろう形跡のハガキはあっても証書がないものもいっぱい。
いっそ姑の懐へ土足で踏み込むか?
いやいや、出来ない。じわじわ行こう。
施設入所どころか、ヘルパーさんやデイサービスへ支払うお金もないような事を姑は言っていたが、
なんとか整理すれば、入所費用は残っている。
この辺の不安をクリアにしてあげているから、少し私は頼られつつあるのか?
良いような悪いような…
こんな風に人手を煩わさいように、
物を減らしてゆくだけでなく、保険や契約は意欲のあるうちに整理解約は必須。
早くから考えて身じまいしておこうと姑を我が身の反面教師とする。
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