陽だまりのねごと

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自立支援法のお話

2005-09-19 17:26:24 | Weblog
いよいよ国会のたたき台に上がりそうだ。新聞で「これで暮らせるの?~間違いだらけの自立支援法~」の集会案内を発見。ちょうど仕事の合間。覗きに行ってみた。

会場には重度肢体障害の人の電動車椅子が目立った。講師は手話通訳の聴覚障害支援者。サービスは日常必要不可欠、普通に暮らす事にいちいちお金がいる「応益負担」はヘン。生活保護費より少ない障害年金から利用負担金を捻出。生活の安定の保障が現時点でない事に不満が噴出していた。

どの障害も同じなのだ。重度と言われる人たちの苦労と、まったく普通に見えて、軽度発達障害と呼ばれる人たちの苦労と見た目では比較が出来ない。聴覚障害の人の入院例が話に出た。24時間完全看護を謳った病院で、障害者は『付き添い』や『個室』を要求される。息子のベル麻痺入院で経験ズミだ。案外知られていないが障害があるだけで普通に生きる事にお金が掛る。

普通に働こうにも定期的な通院を誰しも抱えている。障害者枠を雇用にもっているはずの企業で実際に、重度な障害者の働く姿を見ない。就労の壁は今なお、強固に立ちはだかる。当事者、家族ががんばって1ヶ月、労賃が1万円にも満たない作業所開設がせいぜい。そこに通える人もまた一握りなのだ。

支援法案は就労施策も明確でなく、吸い上げる事だけ決まった様なもの。
『支援』の施策はどう展開されるのか?
『負担』はどの程度増えるのか?
具体的な話が聞けるかと期待して参加したのが、その点が語られず残念だった。

軽度発達障害支援法は4月に施行されたが、世にほとんど知られていない。学校現場で取り組みが始まった程度か。仕事の時間が迫って途中退席したから発言のチャンスがなかったけれど、三障害にも含まれない、発達障害がある事も話して帰りたかった。

集まっている人々から、いろんな障害者自身、家族があてにならない行政より自分たちで今の『多少まし』な生活を築きあげた歴史も感じた。発達障害はこれからか?介護従事者の労働条件の悪さを嘆いた時、看護師は自分達の手で改善を勝ち取って来たと言われた事がある。嘆いたり、あきらめたりしないで終わらない人々の会合だった。

支援法も知らない人は知らない。現に訪問介護の私の職場でもほとんど話題にのぼらない。ケア・マネも、制度が複雑だから簡素化されるのは良い程度んしか感じていない。誰でもいつ障害者に成るか、可能性は否定できない。絶対多数で通ってしまい、自分たちの首を絞める制度がまかり通らる危険を感じる。せめて、「郵政の後は支援法」と声に出そう。弱者貧民と持てる強者金持ちの2極化が進まない事を祈る。

小泉政権をしっかり見守り、あげるべき声は声にして反対意思を国民にまだ示す自由はある。