第4回の研究会が終わりました。実行するのは大変でした。私も大変でしたが、支えてくれた林さんを筆頭とする研究室の皆さんも大変だったのではないかと思います。また、素晴らしい講演をしてくださった皆様に心から感謝をいたします。この研究会は講演のクオリティのみで成り立っております。
しかし、第4回の終わった後、深夜1時ごろ、そして朝になった現在、感じていることは前回までと異なります。深夜1時ごろには、「もう第5回目はやらない!」と思っていました。朝になった今、第5回目はやらない、とは思いませんが、心からやりたいと思うには少し時間がかかるかもしれません。
研究会そのものは非常に盛会で、いつもどおり内容には皆さん満足していただけたことと信じています。それなのに、どうして上記のように感じるか?非常に正直な気持ちを書いています。
いろいろ事情はあるのはわかりますが、やはり業界全体、ひいては日本全体が苦しい方向に、もしくは忙しすぎる方向に行っているのだろうと思います。
私だって同じです。この研究会を運営し、あそこまで聴衆のみなさんにエネルギーを発するのには、この私をもってして本当に全力のエネルギーを放出しています。しかも、研究会自体は赤字です。身銭を切ってまで、あんな研究会を運営する義務はもちろんわれわれにはまったくありません。多くの方々に来ていただいて本当に感謝いたしますが、この研究会は心から公のために企画し、開催しています。
私が未熟なのだと思いますが、公のためのエネルギーは、志に賛同してくださる方々との熱い語らいでしか充電されないのです。研究会だけを聴講して、その後懇親会にお付き合いいただけない方が多くおられるのが心から残念です。もちろん、仕事がお忙しい、会社の事情が許さない、いろいろあると思います。そこに業界、ひいては日本全体の問題があることは承知しています。
最後、3次会で11名で語り合った内容は、この国のビジョンにもかかわることでした。
まだ私も35歳です。個人のモチベーションだけでこの研究会を維持していくだけの志、エネルギーを今日の時点では持ちきれません。真に私の志を理解してくれているわずかな方々との熱い語らいが支えです。孤独、とまでは言いませんが、研究会が終わって、さびしい気持ちになったのは初めてです。わがままですいません。
この研究会は、日本の(少なくとも日本のコンクリートの)将来のためにも続けた方がいいとは思いますが、心からそう思えるように少し待ってください。書いているうちに、少し心が落ち着いてきました。
本当に正直な気持ちを記録として残しておきました。