細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

変化

2013-11-09 18:13:03 | 家族のこと

気球に乗っていると風を感じない、ということを聞きます。風に乗っているからです。

今日、11/9で日本出張の仕事を全て終え、明日の昼過ぎの便でパリに戻ります。

家族や職場の環境が驚くほど変化をしているのですが、すでに変化の真っただ中にいるので、自分自身はむしろ変化の流れに身を任せているような状況です。

8か月前はどうであったか。

4月から研究室の体制も大きく変化し、講義の負荷も例年の二倍程度となりました。

また、フランスに渡航することは家族としても決めていましたが、具体的にいつ、どのような形で渡航するかは未定。家をどうするのか、子供たちの学校や奥さんの仕事などももちろん具体的には決まっていない。家をどうするのかも大問題でした。

8ヶ月前の3月の段階では、その後に大きな変化がいろいろな点で生じることはもちろん分かるのですが、あまりに変化が大き過ぎて具体的に想像できない。そうするとプレッシャーやストレスになるわけです。あまり考えないようにしました。

実際に変化が始まると、日常で一つずつ段取りして対処していくことになります。奥さんも非常にたくさんのことをやったし、私もやりました。子供たちも環境の大きな変化に適応することは簡単なことではなかったと思います。

今日、ついにマンションの引き渡し。あまり楽しい作業ではありません。不動産会社やリフォーム業者などが合計で6~7人くらい来て、私は一人。敷金返還でトラブルが多いのはよく知っていますので、毅然とした態度で対応しました。日本の商習慣をそれなりには尊重しますが、あまりに理不尽な場合は策を講じることも伝えました。この辺りも年齢を重ねて経験を積むと、慣れてきます。

家を引き渡すと、日本には実家以外に戻るところは無くなりました。戻るところは家族の待つパリです。

大きな変化がまだしばらく続くと思いますが、いろいろな方々に支えられながら、家族で力を合わせて変化に対応してきました。傍から見ているとおそらくすごい変化だと思いますが、当事者は日々のプロセスを必死にこなすのみでした。

家の引き渡しが終わった後、大学に行って5つの研究の打ち合わせ。学生たちも一所懸命頑張ってますので、私にできるアドバイスはしましたが、主役は学生たちです。社会から注目されている研究も少なくないので、ぜひ全力で頑張ってもらえればと思います。

すべて終わりました。

勘違いでホテルを一泊少なく予約していたので、今朝、Hamed先生と別のホテルに急遽移動する、というハプニングもありましたが、大森のホテルで一泊して、明日、パリへ戻ります。

唯一やり残した、目視評価に関する原稿の執筆を自分の気分と相談しながら開始して、明日の離陸までに編集者にお送りしようと思います。

11泊の日本出張でしたが、非常に充実した出張でした。 


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