「人」の字についてよく言われることもそうですが、人間は支え合って、つまり人に頼って生きていくものだと思います。
ところが、下手に「自立」していると、頼る気持ちが薄れるわけです。「全部自分でできる」とか「私もやってるんだから、あなたもちゃんとしなさい」など。
家族はお互い支え合って生きていく典型的な組織ですが、最近だと共働きで、それぞれが経済的に自立できる夫婦も珍しくはない。そうなると、頼る気持ちが減る場合もあるでしょう。人間は頼ることも大事ですが、「頼られる」ことも好む生き物です。
頼ることを必要としない人って、言い方は悪いけど、「かわいげがない」わけです。私も家庭内では、バリバリ家事もこなします。料理はもちろん作るし、洗濯も、アイロンがけも全部やります。おそらく、私に対して「母性本能」がくすぐられる、という女性はほぼ皆無かと思います。奥さんも経済的に自立しているし、私に頼ろうとする態度を見せることはほとんどありません。それは強くてかっこいいのだけど、私からすると「頼られる」ことも大事。仮に今はよいとしても、年老いていけば必ず頼り合う関係にならざるを得ない。
自立している人間同士の頼り合い、適度な依存が理想的には望ましい。ですが、なかなか難しい。究極には、「自立しているつもりの」国家感の醜い争い状態です。やはり難しいのでしょう。
家庭内ではそれなりに「できる」私ですが、職場では全く自立しておりません。研究も一人では全然できませんし、いろんな仕事も一人では全然できません。もちろん私の役割は明確に認識していて、長所を伸ばすように心がけていますが、隙だらけの人間ですので、多くの方々に支えられて日々を過ごしています。
長女には私の人間としての隙もバレてきておりまして、いろいろと注意を受けることも増えてきています。
難しいけど、自身は自立する気概を持って、周囲の方々の長所を見るようにして、適度に頼り合っていける組織作りをいつも心がけたいと思います。
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