細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

発信できること

2012-04-14 21:37:54 | 職場のこと

今日は悪天でしたが,もうすぐ何気ない土曜日が終ろうとしています。

長女のバレエの発表会が近づいており,2年前にも発表会を見ましたが,プロのバレリーナも多数出演する超本格的な発表会なので,練習が相当ハードになってきているようです。長女も2時間の練習。送り迎えが私の役割。送り届けた後,QBハウスで散髪して,ドトールで仕事。セメント・コンクリートという専門誌の5月号に掲載される,JCI膨張コン委員会の成果の概要についての解説記事の最終校正を済ませました。

行き帰りの時間などに,目黒公郎教授の「間違いだらけの地震対策」 を読んでいましたが,かなり衝撃を受けています。私も防災NPOともつながりができたこともあり,自分や自分の組織にできることがいくらでもありそうな気がしており,今年,実行に移す決意を固めました。

このブログもそうですが,先の専門誌の記事にしても,自分の考えていることを世の中に発信できる,ということは本当に恵まれていると感じます。まだ私ごときの発信する専門誌での情報に大きな影響力があるとは考えていませんが,そういうチャンスを与えていただけることはとてもありがたいです。「コンクリートテクノ」という専門誌の4月号に,山口県のひび割れ抑制システムの本質を書かせていただきましたが,「思いが書かれていて良かった」という感想もいただき,素直にうれしかったです。

今日は,英語の論文2つの作業。一つは留学生が筆頭著者で,その添削作業。もう一つは,私が筆頭のもので,明日が締切り。

明日が締切りのものは,山口県のひび割れ抑制システムについてです。もちろん,執筆にはかなりの時間を要しますが,書いているときはやはり楽しい。書く,という行為に着手するまでに苦労するときが今でもあるのがまだ課題。

明日のディナーは,家族でお気に入りのイタリアンの店で,一応私の誕生日祝いも兼ねてます。そこでおいしくお酒をいただくためにも,明日の日中に英語論文を仕上げるつもりで,今日できるベストのことをやりました。明日も早く起きて続きを書きましょう。英語の論文ばっかり書いても日本のためになるとはちっとも思いませんが,やはり英語で書くことも大事です。

防災に関しては今年は新たに活動を開始しますが,さっそく来週末の21,22日に広島県の鞆の浦を訪れ,平塚市の防災のリーダーのイベントに参加させていただきます。何と,宿泊するのは「ポニョ」に出てくる老人ホームのモデルになったところです。地域のつながりの再生の最先端を行く鞆の浦の,核となる老人ホームです。全く新しい人たちとのつながりがどんどんできると思うと,ワクワクします。

コンクリート工学などのこれまでの研究活動については精進を重ねますが,防災という私にとって新しい分野においても実践して経験を重ね,何とか我が国の危機の回避に貢献したいです。

発信できる,という立場にあることに強い責任感を感じて,精進を重ねます。