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善光寺の資料館で展示されている砂曼荼羅

2016-02-13 07:00:07 | 日記
500円を有効に使いましょう

 毎週土曜日はウォーキング中に思いついた疑問を取り上げています。
12月からは「善光寺の謎シリーズ」として疑問や驚きスポットを紹介してきました。
本堂に山門、鐘楼に経蔵、さらには大勧進や大本願、主だった建造物はほとんど見ましたね。
残るは日本忠霊殿・善光寺資料館です。

 日本忠霊殿は戊辰戦争から太平洋戦争迄に亡くなった英霊を祀る、日本で唯一の
仏式霊廟です。
本堂の西側に聳える三重の塔がそれで、一階は資料館になっています。
 500円の本堂内陣参拝券でこの資料館も入場できる事は、余り知られていない様です。
大抵の方はお戒壇めぐりを終えると満足して帰ってしまいます。
 資料館には、信徒から奉納された巨大な絵馬や高村光雲作の仁王像の原型など多くの
貴重な収納物が展示され、更には善光寺の1年間の行事を紹介するビデオも流れています。
ここに寄らずに帰っては勿体無い。
中でも砂曼荼羅は一見の価値有りです。

知恵を絞って代用品を探す

 これは2010年6月にインドから来た10名のチベット僧によって作られた2m
四方の巨大な曼荼羅です。
着色された14色の石英の粉を極細な金属製の筒に入れ、下絵に沿ってそれを振動させて
少しずつ積み上げらました。
 作業は6月1日から本堂の内陣西側の一画で始められ、阿弥陀如来を配した浄土の姿が
完成したのは19日の事でした。
仏教の悟りの境地を象徴する幾何学模様の曼荼羅は、通常完成するとすぐに壊されて水に
流されます。
製作し破壊する事が諸行無常の教えに沿った修行なのです。

 しかし善光寺の砂曼荼羅は当時来日していたダライ・ラマ14世によって開眼法要が
執り行われ、資料館で展示される事になりました。
とは言え長期間の展示を前提に作られてはおらず、砂を積み上げただけなので時間の経過
と共に次第に崩れてしまいます。
 その為展示が決まった時、どうやって保存するかチベット僧は頭を捻ったそうです。
そして出た結論、それがヘアスプレーでした。
僧達は市内のホームセンターで数種類のヘアスプレーを買い求め、ひとつひとつ具合を
確かめ、漸く国産の某社のスプレーを使って固定したと言います。
 しかしあくまで代用品での固定です、湿気の多い日本では何時まで現状を保つか
誰にも分かりません。
だから何時か突然展示をやめて水に流す時が来るでしょう。
 そんな事情もありますので、早い時期に資料館を訪れる事をお勧めします。 
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