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つる性植物が変質者を作る

2016-11-29 06:25:24 | 日記
武器を使いこなせない

 図書館で頼りになりそうな武器を見つけました。
谷川栄子さん著の「里山のつる性植物」です。
これまでほとんど見分けのつかなかったつる植物も、この本の写真と解説を頼りに
調べれば一網打尽、大方の氏素性がすぐに明らかなる、と勇んで林に飛び込みました。

 毎週火曜日はウォーキングをしながら見かけた山野草を取り上げています。
今週は、ヤマイモ科 ヤマイモ属 オニドコロ です。

 ところがつる性植物と一言で言っても奥が深い。
目の前の葉っぱと掲載されている87種類の写真を照らし合わせても、ズバリ的中、
はなかなかありません。
 結局名前が判別できたのは僅か数種類。
特徴を見落としているのか図鑑の引き方が悪いのか、この日は判別できないつる草が
何種も足や手にまとわりつきました。
 普通の草と違ってやたらと障害物が多い場所での観察なので、何度も転びそうに
なりました。

 林の中で一番目立っていたのがオニドコロ。
ハート型の葉を着けたつるが、あちらこちらの木や柵に巻き付いていました。
葉脈がハッキリしていて図鑑の写真とうりふたつ、自信をもって同定できた初級者向け
の草でした。
 ヤマイモ科に属する通り葉はヤマノイモとかなり似ています。
長細いか、互生についているか、あるいはムカゴがあるかないか、が見分けのポイント
だそうです。
 ヤマノイモは別名自然薯。
見つけたら大喜びの植物ですが、オニドコロの根茎はもっと短くて毒があります。
灰汁で煮て水に晒して毒を抜いて、今でも地域によっては食べる文化が残っている
そうです。
 ところでオニドコロを漢字で書くと「野老」地下茎の髭を老人に見立てて、野の
老人を意味しています。
これと「海老」をペアにして、長寿の象徴として正月の飾り物に使われます。

今度は中級編を

 ところで植物は何故つるを持っているのでしょう。
それは、光合成を効率よく行う為、だそうです。
巻きひげやカギや吸盤、果ては根で他の樹皮に巻き付く物まで、様々なタイプが
ありますが、全て自分の体を支える為の道具です。
 他の物に依存して体を支えるので、自分自身は大きく丈夫になる必要がありません。
その分あちらこちらにつるを伸ばして、効率よく光合成が出来る場所を探し求めます。
 そんな背景を理解すると、それぞれの特徴も掴みやすくなります。
中級編を目指して、もう一度観察に挑戦です。

 林の中で本を片手に藪に顔を突っ込んでいるオヤジがいても、ビックリしないで
ください。
けつまずいて藪で悶えている変質者じゃあありません。
それは私です。
 声を掛けてくだされば覚えたてのつる植物、得意気に説明しちゃいます。
ある意味そんなオヤジの方が厄介か。
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