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頬を黒く染めないスズメの正体

2016-07-07 06:27:59 | 日記
探し求める鳥

 突然ですが、スズメの顔って描けますか?
頭から背中にかけては茶色、喉元が黒くて顔は白、そして頬には黒い斑点が、あれ?
あったでしょうか、無かったでしょうか?
どっちだと思います?

 毎週木曜日はウォーキングの途中で見かけた野鳥を取り上げています。今週は
スズメ目 スズメ科 ニュウナイスズメ

 馴染みの深い鳥は何ですかと尋ねれば、恐らく「スズメ」と答える人が一番多いのでは。
スズメは私たちの生活に当たり前の様に入り込んでいる身近な鳥です。
 目覚めた時に聞こえてくるチュンチュンの鳴き声。
庭先で、樹の梢で、こちらを警戒しながらもそれ程本気で逃げてはいかない
中途半端な慣れ具合。
常に一定の距離を保ちながら、人間の生活圏からは飛び出さない、付かず離れずの
関係を続けているのがスズメです。

 一方のニュウナイスズメ、スズメと違って人家には近寄らず、落葉樹の森や畑の
周辺を生活圏にして樹の洞などに巣を作ります。
見た目はスズメと瓜二つ。
 見分けるには頬の白い部分に黒い斑があるかないかです。
スズメにはこの斑がありニュウナイスズメにはありません。
 今私が探しているのはこの鳥です。

その時見てしまったのが原因で

 大した切っ掛けでは無いのですが、ある時近くにいたスズメの顔を見るとも
なく見て、気が付きました。
あれ?
スズメの頬には黒い斑があったよな、今見たスズメは頬が白かったぞ。
見直そうと思った時には肝心のスズメは何処かに飛び去ってしまいました。
 頬が白いニュウナイスズメをじっくりと見たくてそれから探し始めました。
雀なんてどこにでもいる鳥ですが、その気になって探すと案外見つからないもの。
電線の高い位置や遠くの屋根の上にはいくらでもいますが、頬に黒い斑があるか
ないかを見分けられる場所にはなかなか寄ってくれません。
 たまたま近くに舞い降りた個体を識別しようとすると、まるでこちらの意図を
知っているかの如く微妙に角度を変えて顔を隠します。
 恐らくこれまでに見てきた中に何羽かのニュウナイスズメが混じってはいた
でしょうが、「これだ」と満足できる観察はありません。

 今日本ではスズメの数が減っています。
建築方法が進歩して住宅から隙間がほとんど無くなってしまい、スズメが巣作り
をするのに適した場所が減った事が一因です。
 スズメが数を減らした分、ニュウナイスズメが都市部に進出するかとなると
それは有りえないと言います。
根本的に生活様式が違うのでしょう。
 台湾やヒマラヤなどの元々スズメがいなかった地域ではニュウナイスズメが
人家に巣を作る事もある様ですが、日本の場合はその可能性は薄いと言います。

 家の近くで2種類のスズメをお手軽に見比べる環境にはならない様です。
お馴染のスズメの仲間でありながら、実は縁遠いニュウナイスズメです。
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