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身近な生き物:気まぐれのジガバチ

2024-09-04 06:29:19 | 日記
ミチオシエの句

 ジガバチは良く知られた狩りバチ。
毎日の様に歩いている市内の森林公園にも幾種類か生息しています。
 その中のひとつの行動が妙に人の気をそそります。
何故って、まるで道先案内をしているかの様なのです。
 私が歩む遊歩道の前方を低い位置で飛行を続け2メートル程先に着地。
何をしているのか定かじゃないけれど、2、3歩の距離まで近づくとパッと
飛び立って再び低い位置で飛行。
2メートル先まで飛ぶとそこに着地。
まるで私の到着を待つかの如く近づくまで飛び立ちません。
 右か左かに飛んでいけば良さそうなのに、生真面目に歩道に沿って飛翔を
続けて2メートル先にまたも着地。
そんな動きを4回も繰り返しました。

 それで思い浮かぶのはハンミョウ。
ド派手な模様をした地面を這う昆虫で、道行く人の前で短い飛翔と待機を繰り
返します。
 その様子がまるで道先案内をしている様に見えることから、ミチシルベとか
ミチオシエの別名を持っています。
<道をしえ跳ね跳ね昭和永きかな(平畑静塔)>(団塊世代の我楽多帳 より)
ハンミョウにはそんな句があるそうですが、森林公園のジガバチも「跳ね跳ね
翔は永きかな」と唸りたくなります。

サトとヤマ

 もしやジガバチの一般的な習性かもとネットで検索したけれど同様の投稿は
一切見当たらず。
たまたま気まぐれな1匹がそんな飛翔をしたのだろうと思うことで終わりと
しました。
 の筈でしたが、昨日の散策で同じ動きのジガバチに再び遭遇。
前回と同じように2メートル先での待機と飛翔を5回も繰り返しました。
 他人様には無い貴重な体験だと喜ぶ反面、一抹の不安も生まれます。
攻撃的でないとは言え相手は野生の生き物。
こちらの動きをしつこい追跡と認識していきなり反撃して来るかもしれません。
 お前が勝手に同じ方向に飛んでいるだけだろ、そう悪態をつきながらどこかに
飛び去れと念じました。

 図鑑と見比べると、ミチシルベの正体と思われるのはサトジガバチか
ヤマジガバチ。
<共に腹部第一節は非常に細く体色は黒色で、腹部第一節と2節は赤。
サトジガバチのメスの中胸背板の点刻が密で、オスの中胸背板に強い横皺
があるのが見た目の差>
捕まえてルーペで覗いたとしてもそんな違いは検分不能。
 もっと明確な見分け法は無いかと続きを読むとありました。
<全国の低地に分布するのがサトジガバチで、ヤマジガバチは本州では標高
300メートル以上の内陸部にしか分布しない>(むしなび より)

 これが大きな同定法とありましたがちょっと残念。
市内に森林公園がある程に長野は山の中。
市役所所在地でさえ標高371メートルもあります。
となれば山地に棲むヤマジガバチでも十分生息可能域。
 サトかヤマかは不明なジガバチくん、ミチシルベをしてくれても良いが、
刺すなよ。
コメント
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