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平凡な技を見栄えのある技に工夫したレスラー

2015-07-24 09:46:06 | 日記
<工夫と努力でエースの地位に>

 体格が良い、顔が良い、技が独特、など他のレスラーとは明らかに
違った特徴がトップレスラーには必要です。
身長183cm、体重110kgの平均的な体格、赤毛のおっさん顔で、
決め技はアトミックドロップ(技の解説は後ほどに)で派手な大技とも無縁。
しかしながらマットに上がると実際以上に大きく印象着け、努力と工夫で
エースの座を手に入れた男がいました。

 毎週金曜日は「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」をお届けしていますが、
今週はレッド・バスチェン です。

 1968年9月に日本プロレスに初来日。
挑戦したタイトルは2番手が挑戦する格落ちのアジアタッグ王座でした。
 この扱いに奮起したのでしょうか。
続いて1971年に国際プロレスに再来日。
この時にはエース・ストロング小林のIWA世界ヘビー級タイトルに挑戦。
しかも連続して2回の挑戦。
更に1972年と1973年の来日時にも挑戦を繰り返しました。
 この活躍から同団体ではエース扱いだった事が伺えます。

<大した技では無いのですが>

 前記したアトミックドロップとは、相手を背後から肩の上まで持ち上げて、
勢いを着けて自分の右ひざに尾てい骨を叩き着ける荒っぽい技です。
アニー・ラッドや坂口征二等2メートル級の大型レスラーが得意技としていました。
 巨漢がダイナミックに決めてこそ目立つ技。
平均サイズのバスチェンが繰り出しても説得力がありません。

 ましてや、せっかく相手を頭の高さ迄持ち上げたのならそのまま逆落しして
プロレス史上最大の破壊技・バッグドロップに行けば見応え十分。
それをしないで敢えて尾てい骨の破壊を目指すのですから、余程の工夫が無ければ
見る者は興奮しません。
 そこでバスチェンが改良した点が良かった!
相手を抱え上げるとすぐに落とさずにその態勢のままにリング内を1周2周。
十分にためを作って見ているファンが「何時落とすんだ」と思ったそのタイミングで
膝に叩き着ける。

 持ち上げてお尻を破壊する陳腐な技を、期待タップリ見応えタップリな技に
昇華させました。
 この努力がバスチェンをエースに引き上げたのです。
プロレスの世界は結構奥が深いのです。
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