あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

日々の愚問:大統領の出納簿

2024-08-10 06:29:09 | 日記
巨額の行方

 アメリカ大統領候補のハリスさん、1週間で307億円の献金を集めた
と新聞にありました。
選挙には莫大な資金が必要だとは日本の選挙報道でたっぷりと刷り込まれた
「常識」
 でもどうやって巨額な資金を集め、どんな項目にどの程度の金額を支払う
のかとなると皆目分からない話。
今週はその愚問の解答を探ります。

 アメリカの選挙制度では大統領候補への企業や団体からの寄付は原則禁止。
そのため資金集めの主体は個人献金になるそうで。
<2024年大統領選挙では個人献金の上限は3300ドル。
寄付額合計の3割から5割は一人当たり200ドル以下の少額寄付>
 冒頭の7月30日付の新聞報道ではハリス候補が1週間に集めた2億ドル
(307億円)の66%は新規の寄付者。
投票にすら行かない有権者が多い日本と違い物凄い熱量です。
 では巨額はどんな使い道に消えていくのか、今週最大の愚問の解答を
見てみましょう。
 <2020年選挙ではバイデン氏の79.3%、トランプ氏の68.4%
がメディア費用に支払われた>
 メディア費用と聞くと「都合の悪いことは報道してくれるな」と各メディア
にお金をばらまくイメージを抱きましたが、それは邪推。
<自身の政策や実績を伝えるメディア広告の費用。
これは対立候補へのネガティブキャンペーンの役割も果たす>のでした。

 その他の支払いも生じます。
<スタッフの人件費、各地で集会を開催するための運営費や交通費、選挙
戦略立案のための調査費用など>(引用はいずれも 第一生命経済研究所 より)
に使われて巨額は消えるのでした。

クリントンの敗退

 前回の2020年の大統領選挙の資金支出額は57億ドル、日本円に
して8000億円以上の莫大な金額です。
これは2016年の選挙戦に比べて2倍以上に膨れ上がっているそうで。
 基準が異なるので8000億円とは連動しませんが、過去の選挙戦の費用
が載っていました。
 <2008年のオバマ候補とマケイン候補の合計資金は1254億円。
2012年のオバマ、ロムニーの合計は2335億円。
2016年のクリントン、トランプ候補の合計は2013億円>
 多いのか少ないのか見当がつきませんが、他国と対比すると桁違い。
<2017年のフランス大統領選は208億円。
同年の衆院選挙で国が支出したのは600億円>(引用はいずれも お金のカタチ より)

 ならば資金を集めた方が強いのか、そんな愚問も浮かびます。
<直近5回の内4回は資金のある方が勝利しているが、2016年のクリン
トン候補は1.8倍の資金を集めながらトランプ候補に負けた>
(第一生命経済研究所 より)
 大は強しの鉄則は鉄板じゃありません。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 昭和のプロレス:32文キッ... | トップ | 日曜日は川柳の日 »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事