いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

夏のボルサリーノ

2011-06-26 05:47:32 | ハット
夏のボルサリーノです。
最近、いつも世話になっている
CA4LA丸の内店で購入した物です。



どうも、正規代理店で購入するより
CA4LAで購入してしまうこと
多いですね~。

珍しいモデルがたまにおいてあるのと
CA4LAの方の接客が上手だからでしょうか。

今回、このモデルを薦めてくれたのは
店長のT永さん。
ただ覗いただけなのですが
つい購入してしまいました。



彼女は以前から存じ上げていますが
若くてとてもかわいい方です。
店長さんだったのですね~
失礼致しました。

さて、今回のボルサリーノ
素材はジュートで出来ています。

ジュート、所謂黄麻(こうま)のことです。
麻の一種で、吸湿性、放質性共に優れた自然素材。
バングラデシュやインドで産出されている物が
多いです。

とても夏らしい素材
しかもお値段もイタリア製のボルサリーノとしては
とてもリーズナブルです。



又、ジュートはシゾール素材のモノに比べると
取り扱いがとても簡単。
シゾールはクラウンのつまみの部分を持つと
割れてしまい、修理不可になってしまうこと多々ですが
(実際このトラブルは多いです。必ずブリム部分を
 持ちましょう)
このジュートは素材が柔らかいので
その心配は無用です。

そして、今回、選んだリボンの色はバーガンディ。



今まで持っているボルサリーノに比べると
素材感がちょっとカジュアルなので
リボンはドレッシーなイメージのある
色にしました。

この季節、カジュアルに合わせるなら
コードレーンやシアサッカーなどの
スポーツコート+コットンやリネンの
トラウザースと組み合わせると
いいですね。

私はネイヴィーや茶系のスーツに合わせる事が多いので
タイやポケットスクエアとリボンの色を合わせて
コーディネートを纏める事が多いです。

スーツに合わせても
意外とドレッシーに纏まり
良いですね。

さて、夏のハットといえば
汗が大敵。
私は汗っかきなので、よく表のリボンまで
汗がしみ出てしまうのですが
秘密兵器を発見しました。

CA4LAオリジナルのハットライナーです。



洗う事も出来
貼付け用のシールが複数付属していますので
繰り返し使えて、とてもエコですね~。



こんな感じで使います。



これからの夏、ハット好きの方には必須ではないでしょうか。
私もあといくつか買い求めようと思います。

さて、梅雨が明ければ
夏本番。
ここ数日の暑さを見ても
今年の夏はとても暑くなりそうです。
たとえ暑くても涼しげにエレガントに
ハットを被りたいですね。


久々の、、、

2011-06-25 05:01:53 | 時計
何やら黒い箱、、、
本の表紙にはBR123の文字が。
そう、久々にいってしまいました。
腕時計。

その時計はフランスの
Bell&RossのVINTAGE BR123



Bell&Ross は1991年創業。
実際に空軍パイロット達が身につけていた
クロノグラフを現在の設計に置き換え開発したもの。

自動巻機械式ムーブメントはETA2895。
振動数28,800/H  
パワーリザーブ40H
防水100mという十分なスペックです。

まさかベルロスを自分で購入するとは
思いもよりませんでした。

きっかけはこの一冊。
伊勢丹から送られてきた
ある小冊子にこの時計が。



この本を見た時

う~ん、、、
文句なしにカッコいい。

これは欲しいかも、と思いました。

ベルロスといったら
普通、この下の時計のイメージですよね~。



これは計器盤を腕に巻いているようで
どこが良いのか私には理解不能でしたが
今回のヴィンテージシリーズには
正直、やられてしまいました~。

端正な表情で
とても視認性が高いフェース。
それでいて
とってもクラシックなイメージ。
盤面のベージュが又、良い感じです。

早速、最近通っている銀座の時計店の
美人店員さんにメール。

「こういった時計が欲しいですよね~」って
写真を添付し、気軽な気持ちでメール送信。

「今、うちのお店に在庫がありますよ~」との
お返事、、、

まあ、それは大変。
うかつな事は出来ないですね~。

しばらく様子をみていましたが
先日たまたま訪問したら
プレセールで10%位割引が実施されていたので
遂に購入してしまいました、、、

そういえば確か、もう腕時計を買うのは
止めたはず、、、
上がり時計のカラトラバを人生最後の時計として
購入するつもりでしたが
どうも又、寄り道をしてしまったようです。

さて、この時計
VINTAGE BR123
発表は確か昨年のBASEL WORLD。

開発テーマは
「Back To Basic」
1940年代にパイロットがしていた腕時計を
モチーフにしています。

風防はドーム型の肉厚なサファイアガラス
ケースはオーソドックスなラウンド型です。



リューズにはベルロスマークが。

ケース径はやや大きめの41mmですが
シンプルなデザインの為
あまり大きさは気になりません。



文字盤はシンプルな2針+スモールセコンド付き。
スモールセコンドの下に日付がついています。
時計に日付があると
とても便利ですね~ 
結構重要なポイントです。

そしてもうひとつ重要なポイントが。
それはストラップです。

エイジングが美しい
ナチュラルレザーを採用。
使い込むほどに革の色が変化し
自分流の革ストラップへと変身していきます。

そしてストラップの金具にも
ベルロスマークが。



この腕時計、パイロットウオッチを
彷彿とさせる物ですので
ちょっとスポーティですね。

休日カジュアルスタイルに
合わせようかな~
と思っています。

又、時には気分転換で
ちょっとした崩しで
スーツに合わせてみるのも
いいかもしれません。


ベルロス
意外な伏兵でした。



フランコプリンツィバリ 夏物スーツ

2011-06-19 06:13:36 | スーツ
先日、フランコプリンツィバリのオーダー会で作った
スーツが出来上がってきました。

夏物の2Pスーツです。
色はネイヴィーに細いブルーと
ブルーを赤でサンドイッチした
細いストライプが入った生地です。

実際の色の明るさは下の写真位の色なので
ストライプは思った程目立ちません。



まずはこの生地
オーダー時は
巻物状態で見たのですが
実際スーツとして出来上がってくると
もの凄く柔らかい生地です。
風合いはとても良いのですが
痛みやすいかもしれません。
又、何度が着ていくと
皺が目立つかもしれませんね。

但し、本当に風合いは2重丸です。
この生地は国産のモノですが
とても柔らかく仕立て上がった
このスーツを見ると
Superxxというスペックだけでは
生地は語れないというのが
良くわかります。

仕立てはいつもの
フランコ流。
袖を見れば分かる人は分かる、、、
例の特徴的な作りです。



そして盛夏仕様ということで
レジュリシモという裏地も副素材も
減らした仕様となっています。
以前のレジュリッシモは
所謂、マニカカミーチャ的な
雨振り袖になっていましたが
ここ数年の物は肩はもう少ししっかりした
構築的な作りとなっています。



通常、副素材を削っていくと
構築的なスーツを作っていくのが
難しくなりますが
そこはフランコの芯地ノウハウを生かし
胸回りも構築的に作られています。

上着の着心地は
従来通り、着ている事を
意識させない作りです。
冬物であっても
フランコのスーツをオフィスで一日着ていても
肩が凝る、動きにくい等の理由で
上着を脱ぎたいと思った事は
一度もありません。

今回も上着をまとっているという
着心地です。
特に今回の生地は
風合いが素晴らしい、、、

そして今回初めて
トラウザースの仕様を
ボタンフライにしてみました。



よりテーラーっぽい作りかと思いますが
実用してみて良ければ
今後はボタンフライ仕様で
オーダーしようと思います。

さて、もうすぐ夏本番ですね。
基本的にはブレーシーズをしているので
会社で上着を脱ぐ事はありません。

しかし、今年は節電で
予想以上の暑さも想定されるので
ウェストコートの着用は
必至かもしれませんね。

さあ、もうすぐ夏本番です。






日本の常識は世界の非常識?フォーマル編

2011-06-18 06:02:41 | スーツ
実は来月初旬に結婚式があります。
とっていっても勿論私ではなく
部下の結婚式です。

しかも主賓、、、

聞けば格式のあるホテルで
12:00スタートの昼の結婚式とのこと。

う~ん、これはちゃんとした
フォーマルウェアで臨まねば、、、
と自分に都合のいい理由をつけ
フォーマルウェアをオーダーする事に。

フォーマルウェアのような
かっちりしたスーツは
やはり英国系テーラーリングのお店に
任せたいですね。

ということで
おなじみのバタクハウスカット梅田店で
オーダーをお願いしました。

式当日、両家のご両親は
モーニングを着用されるとのこと。
ならばここはやはり
略礼服ではなく準礼服で臨みたいところです。

であればこの際と思い、略礼服と準礼服の両方を
オーダーすることにしました。

そして選んだ生地はこちら



英国製のバラシャの生地です。
バラシャとは所謂モヘア混のことで
これからの季節にいいですね。

まずはこれで3Pを1着。
仕様は冒頭の写真と同じ仕様です。
拝みボタンのシングルピークドラペル
ウェストコートはダブルです。
これが略礼服になりますので
一般参列者としての結婚式や
昼間のパーティの装いに使えます。

そして準礼服としては夜なら
タキシード。
昼間はディレクターズスーツになります。
所謂コールトラウザースという縞のトラウザースと
アスコットグレーなどの
ウェストコートとの組み合わせのスーツです。

コールトラウザースの生地は
バタクだけではなく
結構色々なお店を探しましたが
バタクで出物の生地が
丁度あるとのことでしたので
早速、拝見させていただきました。

スミスウーレンの生地です。



予定していた生地より
やや暗めですが
とっても高級感がありカッコいい生地でしたので
こちらに決定。

さてウエストコートです。
順当にいけば明るめのグレー。
この季節であればリネンとかもありですね。

バタクの丸の内店では
こんなウェストコートを勧められましたが
流石にそんな勇気はなく、、、



しかし、シルクのウェストコートはありかなと思い
下のボウタイと同じ生地で
ウエストコートをお願いしました。



生地はバーナーズ、ベージュ色のシルクです。
こちらはシングル仕様で。
このウェストコートなら
普段ネイヴィーのスーツにオッドヴェストとして
合わせても良いと思います。

さて、最後にタイですね~。

以前は結婚式と言えば
ブラックスーツに白ネクタイ。
しかし、これは国際的に見ればマフィアそのもの。
それが団体でいたら、かなり外国人には
恐ろしい風景に見えます。
最近はこの「日本の常識は世界の非常識」啓蒙活動が
浸透してきたのか
白ネクタイで結婚式に参列される方は
減ってきました。
但し、ある年齢以上の方は今も白ネクタイですが、、、

下の写真のネクタイもいいかな
と思いましたが
やはりここは主賓。
主役はあくまで新郎新婦ですので
アンダーステートメントに。



いくつかタイを見ていると
何とバタクでもスピタルスフィールドの
タイを作っているのを発見。
生地はバーナーズ。
流石、定番を外しませんね。



タイはこちらで決定です。
ディレクターズスーツなら
アスコットやボウタイもありとは思いますが
あまり目立ってはいけません。

さて、装いばかりに目がいってしまいましたが
一番肝心なのは当日の挨拶の内容ですね~。

心のこもった挨拶にしたいなあ。
う~ん、暫く悩みたいと思います。

Hartmannのレザーラゲッジ

2011-06-12 05:05:02 | 
先日、ハートマンの大型のラゲッジを
オークションで入手しました。
恐らく1970年代の物。

ハートマン、、、
私には特別な思いがこの鞄にはあります。

既にお気づきの方も多いと思いますが
そう、あの落合正勝氏が愛してやまない鞄でした。

いつかは私も同じハートマンを
という思いが募り
遂に先日、扱い店である
日本橋の三越に問い合わせたところ
既に取り扱いを止め
今は修理のみを受付ているとの話でした。

であれば本国アメリカから
直接輸入しようと思い
本国のサイトを確認しましたが
既にこのタイプの鞄は廃盤。

万事休す、、、

いや、オークションは?

と思い早速確認したところ
先日偶然にもタイミングよく
手に入れる事が出来た次第です。

落合氏曰く
「長旅に出るとき、
 今でも数ある中からハートマンを選択するのは、
 質実剛健な外見に付加された、
 モダンなヨーロピアンテイストの双方が
 気に入っているためである」
 と「男の服 こだわりの流儀」で
 書かれています。

又、「私の愛するモノ、こだわるモノ」では
こんな事も言われています。

鞄が増えすぎた以外に
「鞄の収集をやめた理由はもうひとつある。
 これぞトランクという理想的な鞄に出合ったためだ。
 ハートマンである。」

いったいどんな鞄なのか、、、

そして先日、無事、鞄が
拙宅に届けられました。

まずはその大きさに驚き



そしてその革の美しさに感動しました。



大きさはもっとも大きいサイズと思われる
640mm×500mm×210mm
写真の万双のダレスと比較すると
その大きさがわかると思います。

そして重さは
鞄単体で5.7kg。
海外旅行の際は荷物のエクストラチャージが
かかりそうですが
ちゃんとした革の鞄はどうしても重くなるものです。
逆に革の鞄で軽ければ
どこかで効率化という名の下に
手を抜いている可能性を疑う必要があります。

さて、Hartmann
創業は1877年、米ミルウォーキーで
旅行用品メーカーとしてスタートしました。

代表的な取扱商品でもある
プルマン型のトランク類は
ハートマン社の近くに自生していた
靭やかで軽いBASS WOOD(しなの木)を
フレームとして使用している為
大きさの割には軽量です。

そして、この素晴らしく美しい革ですが
ベルティングレザーと言います。
ベルティングレザーとはステアハイド
(2年以上経過した去勢された成牛の皮)を
植物タンニンで鞣し
オイルで仕上げた、ヌメ革の一種で
工業用のベルトなどに使われる、とても丈夫な革です。

英国のブライドルレザーなどは
独特の趣とある意味デリケートなところがありますが
ベルティングレザーは正に質実剛健
肌触りも最初は素っ気なく
何も気にせずガンガン使える
ある意味アメリカらしい合理的な革だと思います。

では革の風合いがないかというと
そういう訳でもなく
使い込んでいくうちに
何とも言えない、飴色に変化していきます。

ベルティングレザーは元々オイルを含んでいるので
皮革用のメンテナンス用品も基本的には不要です。
寧ろ、使わない方が良いとも言われています。

はじめ、この鞄が到着した時
かなり斑があったので
シール類も全て剥がし
ぬるま湯で丁寧に全体を水拭きをしたところ
大分綺麗になりました。

ベルティングレザーはそういった革です。

さて、少し冷静になって
鞄を観察する事にしましょう。
まずは鞄の大きなポイントのひとつ。
金具がしっかりしているか
そして勿論正常に作動するか?

このハートマンは
中央に「hartmann luggage」のロゴ入りのナンバー錠



そして両サイドにロック式の金具がついています。



両方とも新品のように
びくともしません。
全く問題はないようです。

そしてトランクとしての機能
例えばスーツがちゃんと仕舞えるか?

このトランク
ガーメントケースのようにちゃんとフックと
専用ハンガーそして仕切り板がついています。



とてもしっかりした丁寧な作りです。
そしてハンガーにスーツをかけ収納すると
三つ折りではなく
ちゃんと二つ折りでスーツが収納出来ます。
3着くらいは大丈夫な厚みがあります。




仕切り板をちゃんとセットすれば
皺も最小限で済みそうです。



そしてバッグの内側は
前のオーナーが丁寧に扱ったらしく
とても奇麗です。
そして機能的にレイアウトされています。



この鞄でヨーロッパの長い旅に出る。
革の鞄があるだけで
旅の雰囲気が一変しそうです。
色々な夢や期待
そして思い出を
詰め込む事が出来そうな鞄です。

そして革の一番良いところは
使い込む程にエイジングされ
より素敵な鞄になっていくことです。
革好きが革の鞄に拘る
ある意味一番の理由です。

さて、この鞄。
ウオークインクローゼットに仕舞おうと
思いましたが
暫くは自分のワークルームに
インテリアとして
置いておいても良いかなと思いました。





そして最後に
「男の服 こだわりの流儀」ではこんな事も



「他人の歴史が刻まれた
アンティークは論外である。
たとえ、そのバッグがどれほど
「一モノ」の条件をクリアしていようと、
それは自分の「味」ではなく、
あくまで借り物の他人の「味」であり、
こだわりとはほど遠い。」


痛烈なパンチです。


落合先生へ

素晴らしい出会いを作ってくれた
貴方を忘れません。

そして、貴方の一ファンが
貴方への憧れから
この鞄を使うことを
どうかお許し下さい、、、







祝 ユニオンワークス銀座店 オープン!

2011-06-11 05:14:16 | 
ユニオンワークス、遂にやりました!!
銀座にお店をオープンです。

N川さん
スタッフ、関係者の皆さん
おめでとうございます。

以前より社長のN川さんが
「銀座にお店をオープン なんちゃって」と
仰っていましたが、実は着々と計画が
進んでいたのですね~。

銀座と言えばお店のをお持ちの方は
いつかは最終的に目指す場所では
ないでしょうか。

素晴らしいです。

場所は銀座の1丁目。
詳しい住所はこちらをご覧頂きたいと思いますが
いつもお世話になっているパーソナルテーラーの
すぐ近くですね。
銀座も1丁目だと少し喧噪を離れ
落ち着いた雰囲気でとてもいいロケーションだと思います。

そして店舗が入っているビルが又、いいです!



まるでロンドンの一角のような
レトロなビル。
エレベータも何と映画で出てくるような
カゴを手で開けるタイプとの事。

雰囲気ピッタリですね。

当日は関係者でミニオープニングパーティが
行われました。



入り口にはN川さんの親友でもある
nori_g日記のnoriさん。
何とスニーカーのニューバランスをお履きです。
チャレンジャーですね~。
そしてしばらくすると
バタクのN寺さんと
バタクハウスカット丸の内店のK野さんが
お見えになりました。

N寺さん、今日は何とネイヴィーブレザーと
チャコールグレーのトラウザースをお召しです。
初めて拝見しました。ブレザー姿。
相変わらず、オーラが漂っています、、、

そして、Ex前編集長のK島さんもお見えに。
2Pスーツでタイドアップされています。
当日は結構暑かったですが
ドレスアップされている方が多いですね~。

流石、皆さんジェントルマンです。

早速店内を拝見すると
いつものユニオンワークスがそこにあります。



アンティークの美しい什器たち、、、



靴の販売もあります。



そしてこのお店を切り盛りされる店長が
店舗統括のT海さんです。
今日も男前です。

ユニオンワークスの顔となるよう
期待したいと思います。
私も微力ながら応援します!



私の勝手な想像では
この後、札幌、仙台、名古屋、大阪、博多に店舗出店し
最後はロンドンのボンドストリートに出店すると
見ています。

元祖英国シューリペアの老舗ユニオンワークス
これからも期待したいと思います。

おめでとうございます!!


ブラックウオッチ計画 仮縫い編2

2011-06-05 05:04:38 | スーツ
ブラックウオッチ計画 2回目の仮縫いです。
こちらのテーラーのペースとしては
異例の早さで仮縫いが進んでいます。
これもビギナーズラックということで
お待ちになっている方には
お許し頂きたいと思います。

仮縫い、ステキな響きですね~。
最もワクワクする工程のひとつかと思います。

さて、当日はやや早めにアトリエに到着。
総帥としばし談笑しながら
職人Yさんの到着を待つこととします。
暫くすると、Yさん、お見えになりました。
何と今日はスーツでビシッと
決めていらっしゃいます。
う~ん、やはりスーツ姿の方がいいですね~。
「今日はデートですか?」
などど冗談を交わしながら
地下に降り、採寸の開始です。

まずは前回の仮縫いで修正した
トラウザースとウエストコートに着替えます。
今回はより正確性を高める為
総帥のご指示により
以前ビスポークしたドレスシャツを着用しました。



最初にトラウザースからチェックしていきます。
裾丈の再調整。
そして、プリーツの深さを
より深くするべく
チェックをしています。
フロント部分のたるみも
もう少し取っていき
ラインが綺麗に流れるよう
調整するとのこと。



今回の仮縫いで
トラウザースのラインは
ほぼ固まったようです。
完成形になると分かると思いますが
ふくらはぎのラインが
既製品とまったく違いますね~。
昔はふくらはぎに詰め物をして
男性らしさを強調したといいますが
正に足のラインにそった美しい曲線になっています。
これは前回の写真をご参照して頂くと
良く分かると思います。

そしてコート(上着)のチェックです。
今回のポイントはやはり肩と肩甲骨です。
モデリストである総帥が職人のYさんに
色々注文を出しながら更に修正していきます。



私は一般の方より肩甲骨が目立つようです。
以前ボディビル的なことをしていたので
肩甲骨の運動量が多いとのこと。
色々な体勢で運動量のチェックを行います。

階段を上がったり
歩いてみたり。
最適の運動量にあった補正を入れます。
そして何と肩にダーツを入れ
肩甲骨が包まれるように
縫製するとのこと。

これは正に魔窟ともいえる
このテーラーならではの秘伝の技なのか、、、

出来上がりが興味津々です。
背中のラインはとても奇麗に
纏まってきていると思います。



そして肩のつぶしの確認です。
う~ん、潰すという状態
これは出来ているのでしょうか、、、
コンケープドせずに
やや、なで肩に近づけ
優しいラインにしていきます。



最期に一通りの
全体のバランスを見て
第二回目の仮縫いの終了です。

いやいや、大分イメージが
固まってきたのでは
ないでしょうか。

この仮縫いの工程
本当に愉しいですね。
ある意味、芸術的とも言える
美しいラインを目指して
物作りが進んでいく。
段々形になっていくのが
目に見えてわかるのが
いいですね。

そして、次回はいよいよ
中縫いになると思われますので
裏地とかも決めていかないと
いけないですね。

う~ん
愉しみ愉しみ、、、




大當両の夜

2011-06-04 05:08:40 | 番外編
先日、滋賀に行った帰りに
京都へ寄りました。

京都不案内な私を導いてくれた案内人は
そう、おなじみバタクハウスカット梅田店 K部店長です。
いつもいつもお世話になり
ありがとうございます。

そして向かったのは
先斗町。



京らしい風情のある通りを進んでいくと



冒頭の写真、京料理の大當両に着きました。

お店の方に案内され
通されたのは何と納涼床。
とても落ち着いた雰囲気の所謂 ’ゆか’ です。
すぐ近くに鴨川が流れ
これぞ京都!というお店です。



粋なお店の女性の方に案内され
一番川が近い席に。

対岸には美しい夜景。
川縁にはカップルや若い人たちが
思い思いに語らっています。



どうもK部店長、このお店の顔のようです。
流石、テリトリーが広いですね~。



当日お召しになっていたのは
ブラウンのコットンスーツ。
チェックのターンナップの
ドレスシャツがステキですね~。

真夏を思わせる気候でしたが
顔色一つ変えずに3Pをお召しです。

ジェントルメンはこうでなければ。

さて、ビールで乾杯すると
ほどなく料理が運ばれてきました。

まずは一点目。
見ても美しいですね。
新鮮ないくらと一緒にいただきます。



そしてこちらはサツマイモと
豆腐に蛸
とても涼しげでしかも美味です。



そしてお椀です。



蓋を開けると



鱧です。正に旬ですね~。
これ又、とてもおいしいです。

そして京といえば湯葉ですね~。
湯葉刺身とマグロ、イカのお造りです。



ここで一旦、酢の物。
加茂なすが美味。



そして又、又、旬な鮎料理です。



う~ん、どれを食べても美味しい、、、

そして牛鍋、天ぷら、ご飯と続きます。







いや~、涼しい ’ゆか’ と相まって
本当に美味ですね~。

最後にデザートのフルーツです。



川の涼しげな音を聞きながら
季節の旬の物をいただく。
日本人で良かったと思える
とても素敵な体験でした。

そして、この後、時間はまだ宵の口。
二人して京都の新たなる
お店の開拓に向かったのは言うまでもありません。

こうして京の夜は更けていくのでした。

K部店長!!
ステキなもてなし
本当にありがとうございました。