いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

タイスライダー

2016-01-31 08:32:10 | タイ

batak House Cutのタイスライダーです。
前回、カフリンクスを購った際、気になったものです。タイバーやタイクリップと呼ぶ場合もあり19世紀後半位から使われ始めたと言われています。
今では一般的にネクタイと呼んでいる結び下げタイ(Four-In-Hand Tie)このタイをより立体的に見せる為にタイスライダーを使います。タイスライダーにはクラブの紋章や馬蹄が装飾されているもの、またはタイスライダーそのものを複雑な形に加工しているものなど色々な種類がありますが、今回購入したものは非常にシンプルな形のものです。

素材はスターリングシルバー、タイバーはやはりこの素材が一番マッチすると思います。スターリングシルバーは銀の含有率が92.5%タイバーの裏面にはSILVERとだけ刻印があります。



シルバーの特徴は放っておくと段々黒ずんできますがシルバー磨き専用のクロスで磨くととても綺麗になります。ただこれをあえて黒っぽいまま使うのも渋いかもしれません。

タイスライダーは3Pの時にはウェストコートでネクタイが押さえられるので使わない方もいらっしゃいますが、私はウェストコートからちらっと見えるのが好きなので3Pでも最近はタイスライダーを使っています。水平に挿すと硬い感じがしますが、写真のように斜めに挿すとこなれた感じが出て良いと思います。



このタイスライダー、アンティークな雰囲気と飽きのこないシンプルな形、使い勝手良いので、今後も活躍しそうです。


CODIS MAYAのカフリンクス

2016-01-24 08:44:49 | カフリンクス

CODIS MAYAのカフリンクスです。先日batak新宿店で購入したものです。



カフリンクス。17世紀位からフランスで上流階級のアクセサリーとして使われ始めました。元々は手作りということもあり、大量生産ができなかった為、一般にも広まったのは18世紀後半、機械化が進み大量生産ができるようになってからと言われています。カフリンクスにも色々な種類があります。エレガントなものはチェーン式のもの。これは雰囲気がありとても良いのですが、いかんせん装着に時間がかかります。一般的なものはスウィヴル式というT字状のバッキング部を倒して使うものか、またはフィクスドバッキングと言われる、いわゆる固定式のものが使いやすいと思います。

今回購入したカフリンクスは英国のCODIS MAYAのもの。このブランドは比較的最近のもので1987年に女性デザイナーロッシーニ・アリュイハーレが立ち上げたものです。古代マヤ文明の貴重な金属の名前からインスパイアされた名前とのこと。

色はワインレッド。私が最も好きな色の一つです。batak新宿店に訪れた際一目見て気に入りました。フェイスのエナメルの下には縦横に立体的な模様が入っています。よく見なければわからないさりげなさ、正に英国的アンダーステイトメントな装飾かと思います。派手なデザインが多いタテオシアンのカフリンクスに比べるとCODIS MAYAは比較的伝統的なものをモチーフとしたデザインが多いと思います。



バッキング部分は固定式。最も使いやすいカフリンクスの形状だと思います。



コーディネイトをするときポケットスクエアはドレスシャツと同色系のもの選ぶようにしていますが、例えばボルドーの細かいヘアラインストライプまたはグラフチェックのドレスシャツに同色系のポケットスクエアそしてこのカフリンクスを使うというのも、さりげなくて良いと思います。

最近は気に入ったカフリンクスが減ってしまい、アンティークでカフリンクスを探したりしていますが、今回のカフリンクスは良き時代のものを感じさせるものだと思います。

さて、それ以外にも面白いアイテムを見つけてしまいました。それはまた、改めて。



スカーフについて

2016-01-17 08:57:42 | タイ

ADJUSTABLE COSTUMEのスカーフです。



スカーフ。その語源には諸説があります。ラテン語scirpea「いぐさで作ったかご」が語源というもの。巡礼者が財布を首からかけていたのがアクセサリーになっという説。また、スカーフにまつわる話で有名なのはネクタイの語源ともなったクロアチア兵の話。ルイ13世警護の為、従軍していたクロアチア兵が首に巻いていた布。この布は元々無事に帰るようにとの願いを込めて兵の妻や恋人が兵士の首に巻いたもの。それを見たルイ14世が「あれは何だ?」と尋ねたところ、側近が兵士の事をきかれたと思いクロアチアの兵であるという意味で「クラバットです。」と答えたとういうもの。特に後者の話は服好きの中では有名な話です。

今回のスカーフ、冒頭の写真を見ていただくとわかりますが、とても素敵なイラストとなっています。これはイラストレーターの早乙女道春さんの作品。イラストレーターは、かっこいい方が多いですが、早乙女さんもADJUSTABLE COSTUMEのモデルを務めるほどのかっこいい方です。今回のイラストはスカーフの為にわざわざ作成した作品との事。これがスカーフになってしまうのは凄い技術だと思います。

さて、コディーネートですが、女性はスカーフ使いはお手の物、しかし男性となると中々難しいですね。一つはスカーフらしい使い方。



カジュアルなスタイルによく似合うと思います。もう一つがアスコットタイとして使う方法。



こちらはテーラードなスポーツコート(ジャケット)などに合わせても、良いと思います。

首に巻いたスカーフが広げるとこんな絵柄になっているなんて素敵ですね。

私が持っているアスコットタイはドット柄や無地のものが多いですが、これからはこちらも使ってみようと思います。


フラットキャップ

2016-01-10 07:37:19 | ハット

ADJUSTABLE COSTUMEのフラットキャップです。
以前ご紹介したコートに合わせて追加でオーダーしたものです。前のブリムの部分にホックが隠されていてクラウン部分をもっと起こすことも出来ます。



後ろの部分です。



通常この手のキャップは八枚はぎのものが多いですが一枚ものになっているのが特徴です。



素材はフラノ。色はライトグレーです。ハンチングはいくつか持っていますが、こういったサーティーズのフラットキャップは初めて入手しました。前回のサイクルコートを着用する時に被ろうと思いますが、カッコよくコーディネイトするのは全体の雰囲気もあるので中々難しそうです。

ウィンザー公のように被れれば最も良いのですが、この雰囲気は一朝一夕では出ませんからね~。



試行錯誤を繰り返しながら、愉しみたいと思います。しかし帽子はいったい幾つあるのだろう。考えていたらちょっと怖くなってきました。



新年明けましておめでとうございます

2016-01-01 23:41:34 | その他



新年明けましておめでとうございます。
昨年も色々な出来事や出会い、貴重な経験が出来、とても有意義な一年でした。今年も公私ともに目標を持って夢に向かって着実に頑張りたいと思います。今年の夢はまずは英国に行く事、そして英国紳士になれるべく努力すること、そしていずれ本を出すことです。

皆様にとっても今年が素晴らしい1年になることを祈っています。

今年もよろしくお願いします。