いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

インヴァネスコート

2012-09-30 07:06:47 | コート
スコットランド インヴァネスが発祥の地である
インヴァネスコート。

冒頭の写真は相当クラシックなインヴァネスコートです。

丈が長いコートに、ケープを合わせたデザイン。
一般的には袖がないものが標準だと思いますが
袖があるものもあります。
袖がない物はケープが体を覆うようになりますので
通常はケープの長さは袖の部分まであります。

以前、銀座の魔窟で総帥が着用されているのを見て
かっこいいな~と思いました。
その時総帥は和装でしたが
インヴァネスコートは日本では「とんび」という名で
知られていますね。
寧ろ和装に合わせる方が日本では一般的だと思います。

さて、実は今回、あのきいちゃんがマネージャーを務める
テーラーVESTAから下の写真のハガキが届きました。



ウィンドペーンのインヴァネスコートです。
気分は正にシャーロック・ホームズ。



いや~カッコいいですね~。
しかもお約束のディアストーカーハットまで
同じ生地で作れるとの事。

しかしこの装いだと
完璧にコスプレ、シューティングゲームの世界です。

帽子はボルサリーノじゃダメかな~
などど既に妄想モードに突入。

このインヴァネスコート
袖があり、ケープも取り外しが出来る為
普通のコートしても使えるようになっています。
この仕様なら購入しても
インヴァネスコートを着る機会がなく
しまった!と思う事はないのでは?と思います。

さて、もしオーダーするのであれば
タウンでの着用がメインになりますので
色合いはシックにネイヴィー又は
ハガキにあるような生地がいいと思います。

しかし既にコートは15着超。
昨年はとうとう一度も袖を通さないコートもあり
これ以上コートを増やしていいのか、、、
実物をまだ見ていないので実際に手に取ってから
じっくり考える事にしたいと思います。

インヴァネスコート
和装ではなく是非洋装でトライしたいですね。




GQ

2012-09-29 06:24:56 | その他
GQを久々に購入。

「粋な英国流」

そして布袋寅泰の表紙が目についた。

そういえばvirgin atlanticで
布袋寅泰割というキャンペーンをやっていた事を
思い出す。
11月から来年2月まで
う~ん、行ってみるか、、、

さて話をGQに戻すと
布袋寅泰のロンドンに対する思い
そして音楽に関する熱い思いが語られている。

「いま僕は、
 20年前より圧倒的に
 じぶんのギターを
 信じている」

ロンドンにロックンロールをしに
移住するという。

熱いです。

布袋寅泰は同い年、私も熱く、いきたいもんです。

そしてGQ STYLE ACADEMYに
ソリマチさんを発見!
バタクのカバートコートとスーツを着こなし
手にはFOXの細巻きの傘。
ソリマチさんが描くロンドンの街角イラストと
実際のソリマチさんがとてもマッチしていますね~。

又、「東京ジェントルマンの肖像」には
知り合いの方が何名か登場されてます。

鈴木晴生さん、信濃屋白井さんは
相変わらずかっこいい。

白井さんの
「昔は大人を見ていろいろなことを学んだよね。
 それがいまの日本にはないから、クラシックが
 受け継がれない。
 街が薄っぺらくなったね」

この話にとても共感。
我々が変えなけばという想いを強くしました。

そして圧巻は我らがアイドル中野香織さん訳の
チャールズ英国皇太子特別寄稿の
「私のファション論」。



ワースト・ドレストから一転
ベスト・ドレスト・メンへ。

”「GQ」誌に認められたことは、
 永遠なる古典的英国スタイル
 に対する一票です。”

という言葉に控えめな喜びが表されています。

そして英国テイラリングへの信頼と称讃が述べられています。
皇太子がファション論を述べる
正にサビルロウを擁する英国の
国としての服飾に関する高い見識を再認識した次第。

まとめに
「時代がようやく追いついた」として
中野香織さんが
チャールズ・ファッションの背後にある
皇太子の一貫した行動と
英国民に何故支持されているかの
緻密な分析がなされています。

う~んと唸らせる
興味深い内容となっています。

(「サスティナ翁」という
  表現ウケました。)

その他にも色々ご紹介したい内容はありますが
詳しくは書店でご確認を。

英国好きには久々に愉しい内容の本となっています。

BARとボウタイ

2012-09-23 06:44:46 | その他
冒頭の写真
右はいつもお世話になっている
バタクハウスカットのK部氏
そして左の紳士は大阪の有名なBARのマスターS野氏。

カクテル オーガスタ7の考案者と言えば
BAR好き、お酒好きの方なら直ぐにピンとくるはず。

先日、S野氏が東京に来れた際
バタクを巡るツアーが行われました。

まずはバタクハウスカット丸の内店へ。
S野氏、最新の生地の入荷状況などをチェック。

実は氏はバタクハウスカットで
990g/mという、とてつもないツイード生地で
3Pをオーダした強者。

次はいったい何を、、、

と考える間もなく次のツアーへ。

バタクの総本山
バタク日比谷へ。

何とS野氏の訪問を知ってか、知らずか
総帥中寺氏がお出迎え。

今日もカッコいいです!!



工房などを覗きながら
「この方がヘヴィーツイードで
 3Pをオーダーされた方です」と
K部氏がS野氏を紹介。
たまたま主に縫われた職人さんがいらっしゃり
「手が痛くなりました」と言った途端
どっと笑いが広がり和やかな雰囲気に。

中寺氏がいらっしゃるので早速S野氏
何やら相談中。
何とS野氏のBARが25周年を迎える事になり
記念パーティーを行うので
その時の装いについて相談されていました。
タキシードを着用するにもディレクターズスーツを
着用するにしてもボウタイが必須ですね。
という話の展開に。

そういえばS野氏のボウタイ姿
見た事がありません。

ボウタイ、ある程度慣れが必要ですので
早速、今回購入し練習する事に。

ボウタイと言えば、この方
日比谷バタクのH川氏。
早速S野氏にレクチャー。



それを見守る中寺氏。



何とかS野氏、無事にマスターしたようです。

バタクは丸の内も日比谷も服好きの聖地という感じで
とても愉しい雰囲気ですね。

さて、無事に日比谷店ツアーも完了。
そして、その後は深夜に及ぶ
飲み会ツアーが行われたのは
言うまでもありません、、、

素晴らしき、この繋がりに感謝。

男性のアクセサリー

2012-09-22 07:38:28 | その他
男性のアクセサリー。

これは意外に難しい。
特に普段クラシックなスーツを着用するとなると
選択の幅が限られる。

そもそもスーツにアクセサリーは必要なのか
という事に行き着く。

クラシックなスーツに合うアクセサリー
すぐイメージするのは
カフリンクス。
これは最も正統な
スーツに残されたアクセサリー。

そして時計。
これは腕時計とポケットウォッチに分かれる。
腕時計は星の数程デザインがあるが
スーツに合うとなると
パテックフィリップカラトラバなどに代表される
薄型の2針のものなど限られるだろう。
もう一方はポケットウォッチ。
これは時計そのものでなく
ウェストコートに掛ける
チェーンで愉しむのが王道。

そしてその他となると
ブレスレットか、、、

冒頭の写真は現在使っているブレスレット。
左上がBELFIOREのブレスレット
右がタテオシアンの革のブレスレット
そして下がブラックパールのチョーカー

BELFIOREはスポーツコート着用時に
ブラックパールはカジュアルな時に
そしてスーツにはタテオシアンという
使い方が多い。

さて、タテオシアン以外にスーツに合わせられる
アクセサリーは、、、

一つはホワイトゴールド系のアクセサリー。
チェーンタイプの物。



少し女性っぽいかな、、、

あるいは少し太めのもの。



う~ん、カジュアルすぎかな、、、

そして友人に相談したところ
ブラックダイヤモンドという選択。
これをなるべくシンプルなフックで繋げる。



写真は女性用のようなので
カットボールが入っているが
これがないシンプルなものなら
いけるかも、、、

男性のアクセサリーは華美にならないもの。
そして目立たないもの。
ブレスレットは長袖のドレスシャツの下に
身につけるのでほとんど見えない。

ちらっと見えた時に
ちょっと気になるアクセサリー

只今、検討中、、、


サプライズな出版記念パーティ

2012-09-16 06:44:00 | その他
さて、昨日のお話の続きですが
去る9月12日代官山蔦屋書店Anjinにおいて
「FLOWERS」の出版記念パーティが行われました。



司会はピンクのネクタイが艶やかな
神戸ブランメル倶楽部の百々氏。
著者の大川氏、河合氏、万来舍代表の藤本氏が登壇され
パーティは厳かにスタートしました。
今回、パーティ発起人は
畑埜佐武郎氏、白井俊夫氏、金子正剛氏という
服飾業界で活躍されてきた豪華な顔ぶれの方々。
この為か、来場された方も服飾関係者の方が多く
総勢140名を超える盛大なパーティとなりました。



会場には「FLOWERS」の本の展示。
それ以外にも
写真を額装したものも展示されていて
これは代官山蔦屋書店にて購入可能との事。

アートな雰囲気で
部屋に飾ればアクセントのある
インテリアになりそうです。

宴もたけなわの20時過ぎ
会場にざわめきが、、、

何と、サプライズゲストとして
叶姉妹が来場されました。



実はこの「FLOWERS」
叶恭子さんと我らがアイドル中野香織さんが
帯を書かれています。

叶姉妹はこの本の共同著者の
大川氏とのご縁で今回帯を書かれたそうです。

叶姉妹のご挨拶の後
エレガントな装いの中野香織さんがご挨拶され
会場は一気に華やかな雰囲気に包まれました。



会場にはその他にも
とても華やかな方が。
TVでも活躍中の
ファッションレスキューの政近準子さん。



いつも懇意にしていただき
ありがとうございます。

宴はこのまま2次会に突入し
気付けばいつものメンバーに。
関西からはTonyさんもいらっしゃり
とても愉しいお話が出来ました。

「FLOWERS」
著者お二人の交友関係の広さに
驚く事しきりの出版記念パーティでした。






FLOWERS

2012-09-15 06:36:20 | その他

「FLOWERS」

先日万来舍より
発売になった花の写真集。

この写真集
河合正人花事務所の河合氏
そして叶姉妹の写真集でも有名な
大川直人氏との共同撮影によるもの。

躍動感を感じる写真。
それは美しい満開の写真だけでなく
朽ちいく前のはかない美しさも
収められているから。
花の短い命を
まるで手を伸ばせば
触れる様なリアリティを持って
切り取られています。

この写真集、河合氏によると実は10年前に撮られた物。
四季折々の花を大川氏と丹念に撮り貯めていき
今回、日の目を見る事に。

デジタル写真全盛の今
10年前という事もあり
この写真はコダックのポジフィルムで撮影。
やはりアナログの写真には
デジタルに無い優しさと美しさがあると思います。

この本を出版する時
デジタル書籍化の方向で話が進んでいたそう。
しかし、実際に撮られた写真を1枚1枚並べてみて
この美しさを表現するには
紙媒体で出版する以外にないとの結論に。

そしてこの美しさを表現する為に
大日本印刷が全面協力。
最新技術を駆使し
完璧なまでに紙に再現されています。

花の写真集
私には無縁かなと思っていましたが
実際に手に取ってみて
写真を直に見ると
その生命感と迫力に圧倒されます。

そこには人生の縮図のような
本当の命があるからに違いありません。

「FLOWERS」

是非書店でこの本を見ていただきたいと思います。
必ず貴方に訴えかける
何かを感じる事が出来るはず、、、




フランチェスコ・マリーノのポケットスクエア

2012-09-09 05:24:14 | その他
ポケットスクエア
色や柄をタイと合わせるのではなく
ドレスシャツと合わせる。

これが基本のセオリーと言われていますが
最終的には全体的な雰囲気が合っていれば
良いと思います。

今回フランチェスコ・マリーノのタイをオーダーした際
ポケットスクエアもセットで一緒に作ってくれました。
価格的な内容から見ると
完全なサービスだと思います。

ネイヴィー小紋のドレスシャツはないので
このポケットスクエアを使うのは
単独の色合いとして使う事になると思います。

この手の色合いのポケットスクエアは
ドットの物や無地の物を持っていますが
ライトグレー系のスーツなどに合わせると
シックなアクセントになったりします。

今回のマリーノのポケットスクエア
仕上げは勿論ハンドロールです。



ハンドロールのポケットスクエアは
TVフォールドで挿しても



スリーピクスを崩した様な挿し方でも
表情が出やすいと思います。



今回の写真では
アクセントとしてブートニエールと色を
合わせてみました。

さて、今回のポケットスクエア
唯一残念なのがタグが外せない程
しっかり縫い込まれている事。

このタグが意外に邪魔になったりします。
ポケットスクエアでは
最初から外す事を前提に
簡易に品質表示タグを付けている
メーカーもあり、わかってるな~と
思わされる事がありますが
こちらはがっちり縫い込まれています、、、

ポケットスクエア。
市販では売っていない
こういった物も
ちょっと面白いですね。



バタクハウスカット ALUMOのドレスシャツ

2012-09-08 07:06:25 | ドレスシャツ
バタクハウスカットでオーダーした
ALUMOのドレスシャツです。

ALUMO。
創業100年の歴史を誇る
スイスのコットン生地メーカーです。
スイスコットンと言えば
高品質なシャツ生地の代名詞として有名ですが
ALUMOは手摘み綿花を使った
正にその代表格のメーカー。

そしてオーダーしたのは
手持ちのシャツにはない色
イエローでオーダーしてみました。

今回お願いしたのは
新しいオーダーのシステム。
従来の物より補正範囲は少なくなりますが
価格もリーズナブルです。

襟の形はレギュラーのように見えますが
実はタブカラーからタブを除いた
襟でお願いしています。



その為、パターン作成などがあったようで
完成まで少し時間がかかりました。

袖はターンナップカフ。
剣ポロにはお約束でボタンは付けていません。



全体のシルエットは勿論
クラシックなライン。
しかも既製品と違い
体のラインに合っているので
着心地は快適です。



さて、ドレスシャツの肝は
やはり生地。
この生地の善し悪しで
ドレスシャツのイメージは
大分左右されてしまいます。

このALUMOの生地
しっかりした生地感ですが
着用すると清涼感もあり
この季節には良い生地だと思いました。

そして奇麗な発色のイエロー。
スーツを選びません。
しいて言えば
茶系やライトグレーよりはネイヴィーなどの
シックな色合いのスーツの方が
マッチングが良い様です。

長袖のドレスシャツにスーツ
今は暑い事この上ありませんが
段々と朝夕は過ごしやすくなってきましたね。

そろそろ秋の気配です。



パッチワークマドラス

2012-09-02 07:02:06 | タイ
いつも思う事だが
こんなビスポークテーラーがあるだろうか、、、

靴から始まり
スーツ、コート、ドレスシャツ
ハット、傘、タイ、カフリンクス、鞄から小銭入れまで
およそ装う物に関しては
望めば何でも作れる
そんな錯覚、いや錯覚ではなく
もはや現実か、、、
そんな銀座にひっそり存在するテーラー、、、

魔窟と言われるそのテーラーで
お願いしていた物が
出来上がってきました。

パッチワークマドラスのクラバット。

昨年来、夏になるとマドラス柄が
恋しくなるようになりました。
夏を感じさせるマドラス。
そして今年はスペシャルな仕様で。
それがわざわざパッチワークしたマドラスです。



何とも言えない質感。
新品なのにエンンジングされたような
寄り添う様な質感があります。
コットンリネンの生地は
何度も織りを試行錯誤され
織り出されたもの。

何種類もの柄を作り
それをハンドメイドでパッチワークするという
職人泣かせのクラバットです。



この独特の柄がいいだよなあ
と思わせる美しい色柄。
仔細にみると、かなり複雑な色使い。
そして、えも言われぬ掠れ感。

このクラバット。
実際に締めてみると
ネック周りの精緻な作りもあり
とても柔らかく心地よい締め心地。
しかもしっかりした生地なのに
肌に当たった感触は清涼な感じがします。

夏場に使い、汗を吸い込んでも
自宅で手洗いが可能。
しかも洗えば洗う程ガーゼのように
柔らかくエイジングされていくのは
他のクラバットで経験済み。
これもいい具合にエイジングしていくんだろうなあ、、、

今回のマドラスはアースカラー
オレンジ色を配している事もあり
秋物でも使える色柄。

ドレスシャツにこのクラバットをして
ツイードのスポーツコート(ジャケット)を羽織れば
スポーティな中にも
エレガントを感じさせる装いになりそうです。

パッチワークマドラス
夏の想い出になりそうな
クラバットです、、、





早くも秋冬

2012-09-01 07:20:34 | その他
伊勢丹から早くも秋冬のお知らせが届きました。
今回は2冊のカタログと1枚のチラシです。
今回特に目を惹いたのは
白いISETAN men'sのカタログ。

「Bright CHIC」のタイトル
そして一番最初の写真。



タートルネックのカットソーに
プラダのコート。
とてもエレガントなコーディネイト。

これはカッコいいですね~。

ドレスシャツの下にタートルネック
これが今年は流行るのでしょうか、、、
タートルネックの下に
スカーフをすると更に良い気がします。

全体的な雰囲気は
英国的に見えるのは
気のせいでしょうか、、、

そして次は定番のエドワードグリーン。



3色のレザーコンビのブーツ。
しかも足首の部分はスェードの組み合わせ。
ラストは202でしょうか。
クラシックな雰囲気のブーツです。
私はブーツをほとんど持っていないので
こういった1足は良いかもしれません。

そして最も気になった
このダッフルコート。



ダッフルコートで有名なグローバーオールが
アクアスキュータムとコラボしたモデル。

モンゴメリー将軍が着用した歴史的なモデルの
MONTYのディティールを再現したもので
写真のオフベージュモデルは伊勢丹限定。

これは一生物のダッフルコートになりそうですね。

そして最後にポール&ジョーの
ムートンのコート。



ハンチングとグレナカートチェックの
トラウザースが正にシックな
コーディネイトだと思います。

景気が回復基調なのか
カタログにも元気出てきましたね。

さあ、今年はどうしようかな、、、