いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

フランチェスコ・マリーノのタイ 完成編

2012-08-26 05:57:13 | タイ
タイも凝りだすと
最後はビスポークになります。
しかも、もっとも通の方になると
自分で作ってしまう方もいらっしゃる。

既製のタイではどうしても
気に入った物がないので
ヴィンテージのシルク生地など
お気に入りの生地で
タイを作ってみたい
服飾好きであれば
一度は考える事だと思います。

そんな時にマリーノのタイはパターンオーダーですが
タイの長さ、幅、製法など
およそタイをオーダーするのであれば
充分な調整範囲を持った
オーダーのシステムを取っています。

そして前回オーダーしたマリーノのタイ。
実はその後、選んだ生地に瑕疵が発見され
再度オーダーし直す事になりました。

生地を選び直して
オーダーする事、1週間。
電撃の早さでタイが出来上がってきました。



当初は3~4ヶ月かかると言われていたのですが
やれば出来るんですね~。

今回選んだ生地は当初オーダーしたものに比べると
やや明るく軽快な感じ。
生地はヘヴィーオンスのシルク生地ですが
ヴィンテージの物に比較すると
やや手触りなど、しなやかさに欠ける部分もありますが
市販の物に比べれば十分な品質を保っていると思います。

製法はセッティピエゲも選べましたが
実用的なクワトロピエゲにしています。
こちらの方が芯も入っていて
ビジネスでは使いやすいと思います。



そして小剣部分。
何度か使用して形を整えたい時に使う
調整用のたるみ糸がちゃんとついています。
ここらへんは手抜きがなく好感が持てるところです。



さて、締め心地ですが
しっかり結べ、しかも緩まない。
私の好きなヘヴィーオンスの生地なので
手応えもしっかりあり
中々良いタイだと思います

色はネイヴィーの小紋ですので
ネイヴィー系スーツや
グレー系のスーツに合わせやすいと思います。

しかし、まだまだ暑さは続きますので
ボウタイに変わってこのタイを使用するのは
大分、先になりそうです。

そろそろ暑さも
和らいで欲しいですね。



リネンのビスポークボウタイ

2012-08-25 07:35:35 | タイ
8月も、もう下旬なのに
一向に暑さが和らぐ気配がない。
連日30度以上の気温。
アスファルトに囲まれた都会は
ヒートアイランド現象も相まって
実質的には40度を上回る気温となっていることも
珍しくない。
今年の夏は、やはりとても暑い、、、

体感的な温度を下げるには
どんどん衣服をはぎ取っていけばいい。
巷のクールビスでは
ビジネススラックスに半袖シャツ
そしてノーネクタイ。
スーパークールビズになると
もっと極端な装いになる。

いや、それはもはや
装いというレヴェルのものではなく
効率を追求しただけの格好。

それでいいのか、、、

そんな想いがいつもよぎり
今日もスーツにウェストコート
ボウタイという装いになる。

そして今回ご紹介するのは
スコットランド製リネンで
ビスポークしたボウタイ。



勿論、そんな我儘を聞いてくれる店は
いつもの件の銀座のテーラー。
面白い生地が入ったと聞いたので
寄ってみた。

グレーチェックのリネン生地。
スポーツコートに仕立てるのが正統か
などどオーナーモデリストのH氏と話しているうちに
これでボウタイを作るのも
面白いという話の展開になり
オーダーする事に。

この素材。
かなりコシのあるリネン、そしてグレーを基調とした
シックな色合い。
単なるチェック柄ではなく
実はとっても複雑な糸使いをして織っている。



この複雑な織りが
全体に深みを与え立体的にさえ見える
色合いを出している。

リネンそれもかなりコシがある
目付で言えば400g位。
ボウタイの素材としてどうなのかと思ったが
実はこれが締めてみると
思いのほか都合がいい。

まずは形がしっかり作れ
そしてゆるまない。
昨日はこのボウタイを一日締めていたが
形を改めて整える必要がなかった位である。

そしてこの複雑な色合いが
比較的に何にでも合わせられる。
ウィンザー公には遠く及ばないが
今回はあえてチェック オン チェックに。



少しでも涼しげに見える装いであれば
嬉しい限り、、、



ハケットのカフリンクス

2012-08-11 05:44:22 | カフリンクス
冒頭の写真のごくシンプルなカフリンクス。
以前ハケットで購入したカフリンクスです。



カフリンクスはアンティークの物を中心に
色々と数が増えました。
特にチェーンタイプの物は
雰囲気はとても良いのですが
いざ、装着しようとすると
とても時間がかかったりします。

又、チェーンでなくても
コンブリオのダブルカフのドレスシャツに付属している
ゴム状のカフリンクス。
これもちょっと洒落た感じですが
ボール状の部分がカフのホール部分になかなか入らず
又、接続している紐状の部分も
短く、ゴム状で伸び縮みする為
意外と付けずらいですね。



ハケットのカフリンクス
シンプルながらそういった部分が
知ってか知らずか、全て解決されています。

表面の部分はピンクと白の
リリアンのような紐状の物で覆われていますが
形状が丸ではなくボタン状の為
ドレスシャツのカフのホールにも
難なく入ります。

又、表と裏を接続している
紐状の部分も長さに余裕があり
袖の裏側にくるカフリンクスは
冒頭の写真のように金属で出来てるので
これ又、装着が簡単に出来るようになっています。

カフリンクス
デザインも重要ですが
実用面でも使いやすいと
尚、良いですね。

コーディネイトですが
同色のライラック系のドレスシャツでも合いますし
又、ブルー系のシャツでも
意外と上品に纏まります。



さて、時が経つのは早い物で
既に立秋は通り過ぎました。

これからは徐々に
秋の風が強まっていくのにつれ
こういった、男のアクセサリーが
登場する機会も増えると思います。

そろそろ秋の気配ですね。



*来週は夏休みでブログはお休みします。
 宜しくお願いします。



ブルーのボウタイ

2012-08-11 05:33:57 | タイ
今年の夏
クールビズ期間は
ボウタイスタイルで通すと決めた私。

そろそろ余りの暑さにくじけそうになりつつあります、、、

さて、レギューラータイプのタイは沢山持っていますが
ボウタイはの数はまだまだ少ない。
ボウタイはフォーマルを除いては
扱っている店舗も少なく
ましてや気に入ったボウタイとなると
なかなか見つけるのが難しいです。
よって気になる物を見かけたら
即、購入するようにしています。

そして今回購入したボウタイ。
有楽町阪急メンズ館のUAコーナで購入。

巷ではセール終盤戦に突入していますが
このタイもご多分にもれず
セールになっていました。



このボウタイ
素材はオーソドックスなシルクのタイプです。
写真ではうまく伝わりませんが
実際の色は何とも藍色に近いブルー。
そのやや深みのある色に銅色の糸で
丸い輪がが織り込んであります。



とても落ち着いた印象のボウタイ。
この手のものは
比較的コーディネイトしやすいと思います。

私はネイヴィーのスーツには
ブルー系のドレスシャツ
あるいはライラックのドレスシャツを
着用する事が多いですが
このコーディネイトに合わせるタイとして
とても良くマッチするボウタイだと思います。

又、グレー系のスーツであれば
ブルー又は白のドレスシャツ
スーツが無地かそれに近い物であれば
ロンドンストライプのシャツを合わせ
それにこのボウタイを合わせても
良いと思います。

今年のクールビズは
10月末までとか。

まだまだボウタイが活躍する季節は続きますね~。

そういえば、、、
今年の夏は
他にもボウタイをビスポークしたのだった、、、

夏らしいボウタイ。

そちらは又、改めて。


代官山の1日

2012-08-05 06:19:39 | その他
冒頭の写真
あなたはもう行かれたでしょうか?
代官山の蔦屋書店。
3棟からなるこちらの建物
とても優雅な素敵な場所でした。

各棟の一階には
文学、趣味、実用書など分類ごとに
本が展示され



スターバックスや高級文具店も併設。
書店内の雰囲気は
正に大人の趣味の空間といった趣です。

そして注目すべきは2号館2FのカフェAnjin。
ゆったりとしたソフェが置かれ
壁面にはヴィンテージな本の数々。
お茶やビールを愉しみながら
これらの本を自由に読んだり
あるいは1Fの売場から本を持ってきて
ゆっくり読みながら選んだりすることも出来ます。

正に大人の空間ですね~。

そしてこの日蔦屋を訪れたのは
「SAVILE ROW」の発売記念のトークショーを
拝見する為。

やや早めに着いたので
件のAnjinでビールを頂いていると
All About Japanの倉野さんがいらしゃったので
しばし歓談。
シアサッカーの素敵なスポーツコートを
お召しでした。

時間も近づいたので会場に向かうと
既に30人くらいの方が。
お約束のブランメル倶楽部の定番メンバーも
来ています。

やはりこの本に興味をお持ちの方は
服装に関しても拘りの方が多く
テーラードなスーツをお召しの方や
パイピングジャケットにボウタイなど
素敵な方が多かったです。

さて、トークショーでは
著者の長谷川喜美さんと
ギーブス&ホークスでテーラリングと
カッティング技術を学び現在は
ブルーシアーズというテーラーを立ち上げた
久保田博氏とのSAVILE ROWトーク。

現在SAVILE ROWで是非が問われている
アバクロの出店や
老舗テーラーの変遷など
SAVILE ROWにいた久保田さんも「???」となる場面もあり
喜美さんの良い意味でのマニアックぶりが展開された
とても愉しいトークショーでした。



そしてこの勢いで
喜美さんを囲む2次会に突入。
場所はこれまた大人の空間、XEX代官山。



照明を適度に落とした空間に
生ピアノの演奏。代官山ですね~。
そして集まるのは装いだけでなく
生き方にも強い拘りと情熱を持った濃い面々。
盛り上がらないはずはなく
会は延々と明け方まで続くのでした、、、

とても充実した愉しい一日
参加された皆さん
ありがとうございました。





アンティーク カフリンンクス

2012-08-04 06:52:20 | カフリンクス
先日の夏の暑い日
銀座アンティークモール
OLD&NEW店主の川上氏に電話をもらいブレイシーズ
見に行った時の事。

一通りブレイシーズを拝見して
いつも通りに話は止めどない展開に、、、
珍しいピンバッジや眼鏡など
興味深い品の入手の逸話などを聞きながら
カフリンクスも拝見する事に。

目に留まったのは英国製と思われる
アンティークのカフリンクス。
刻印等はなく
いつの時代の物かは、はっきりわかりません。

丁度ボタンの大きさくらいの
マザーオブパール。
シンプルで控えめながら上品な面持ち。
私がパール好きという事もあり
このカフリンクスがとても気に入り
結局ブレイシーズと一緒に購う事になりました。

このカフリンクス
仔細に見るとちょっと変わった
初めて見るタイプの物です。

カフに通す部分が結構凝っています。



バーにあたる金属の部分
実は両側に開くようになっています。



アンティークにしては結構しっかりした
ヒンジ部分の作り。
アンティークカフリンクスは
チェーンタイプの物などが結構多いのですが
そのタイプはカフに装着するのに
ちょっと時間がかかります。

それに比べこのカフリンクスは
何とも実用的。
カフのホールに通してパッと開けば
装着完了です。

実際にダブルカフのドレスシャツに使ってみて
その使い勝手の良さと
見る角度によって表情を変える
上品なマザーオブパールの美しさが
更に気に入った次第です。



となると収集癖のある私
同じタイプの物は無いか確認したところ
店主の川上氏曰く

「私も今までに、過去1度見ただけです。」

との事。

う~ん、、、
やはり男の装身具は
焦ってはいけません。
徐々に完成させていくのが
良いようです。

カフリンクス
現代の物よりアンティーク物に
とても惹かれます。
当時の物は手がかかっている物が多く
装飾もシンプルな物が多いからだと思います。
美しいカフリンクスは
見ているだけで愉しくなりますね。

OLD&NEW
又の入荷を愉しみに待ちたいと思います。