いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

英国Buddのドレスシャツ

2016-09-25 08:22:11 | ドレスシャツ
Buddでオーダーしたドレスシャツのサンプルが先日出来上がってきました。Buddのビスポークの場合は4枚でオーダーしそのうちの1枚目のシャツがサンプルとして出来上がってきます。サンプルが出来上るまで約2ヶ月ほどかかりました。冒頭の写真の箱に入ってエアーメールで日本に送られてきます。開封するとちゃんと丁寧にしまわれていて好感がもてますね。



サンプルで出来上がってきたドレスシャツはこちらです。



正直言って、2ヶ月もたつとこの生地でオーダーしたかな〜?と記憶も曖昧です。綺麗なブルーの生地で襟はBuddのレギュラーカラーです。特に指定しなければネックの裏あたりにイニシャルが入ります。



袖はダブルカフスです。



縫製は丁寧で特に問題はありません。Buddのチーフカッターの方には写真を送ってくれと言われているので特に大きな修正がなければ写真を送って修正の指示をして残り3枚の出来上がりを待つということになります。

さて、早速フィティングしてみます。

まず着てみて最初に感じたのは身頃がタイトすぎる事。クラシックなドレスシャツなので身頃はかなり余裕が欲しいところです。そして襟、私はタイトなものが好きなのですが、今回出来上がったサンプルはタイトすぎで首が苦しくなりそうです。袖、短すぎます。腕を曲げると引っ張られてしまう感じです。

う〜ん、想像以上に大きな修正点が多いです、、、これは写真とメールのやり取りだけでは難しそうです。Buddの方と相談をして、結局来年1月にまたロンドンに行く時に見てもらう事にしました。ビスポーク1着目、中々難しいですね。

シャツつながりという事で、先日香港に出張した時にシャツをビスポークしましたので、次回はその事についてレポートしたいと思います。


トリッカーズ×UWのブローグカジュアル

2016-09-18 08:31:30 | 
老舗の英国シューメーカートリッカーズのユニオンワークス別注モデルです。モデル名はブローグカジュアル。色はバーガンディです。

トリッカーズ、1829年ジョセフ・トリッカーズにより創業されました。現在工場は靴の聖地とも言えるノーザンプトンにあります。あのダイアナ妃が住んでいた事もあり、それがきっかけでチャールズ皇太子がこの靴を知り、英国王室御用達のロイヤルワラントを取得したと言われています。

トリッカーズというとごついカントリーブーツというイメージが強いですが、実はドレスシューズも良いものがいくつかあります。今回、ユニオンワークスに遊びに行き偶然発見したのが冒頭の写真のブローグカジュアルです。



靴紐なしのブローグ形状の靴です。パーフォレーションの入ったそのサイドラインはカジュアルな雰囲気ですが、ソールの厚さやコバの大きさが小さめでドレスシューズの雰囲気も兼ね備えています。



特徴的なヒールのカッティングです。



インソールにはコラボモデルを表すトリッカーズとユニオンワークスのダブルネームが記載されています。



今回は爪先にスチールを打っていただきました。これ結構効きます。



ブローグカジュアル、ツイードのジャケットにコーディロイのトラウザーズなどを合わせるととても良いと思います。
そろそろ、そういった装いがあう秋がやってきますね。

さて、次回からはまた英国編に戻りたいと思います。





フランコ・プリンツィバリのソラーロのスーツ

2016-09-11 06:52:36 | スーツ
春夏オーダー会で仕立てたフランコプリンツィバリのダブルブレストのソラーロスーツです。



毎年2〜3着はスーツをオーダーしていますが、唯一作った事がなかった生地、それが今回オーダーしたソラーロです。

SOLAROイタリア語で「太陽の生地」、英国ではSUN CLOTHとも呼ばれています。この生地の出自はインドの貴族が華やかな生地を作って欲しいとの要望に対し織られたという説もありますが、最も有力なのは植民地における英国人の為に作られたとの説。ソラーロは光を反射し太陽の光を和らげる効果があると言われています。実はORGINAL SOLAROは英国のマーチャント スミスウーレンズが登録商標を持っている事から後者の説のほうが説得力があります。

私は通常はオーダー会前にどの生地でオーダーするか大体決めるようにしています。しかし今回はオーダー会当日にフランコさんと話をしてソラーロに決めました。決め手はフランコさんの写真。ソラーロのダブルブレストスーツを着用したフランコさんがイタリアの雑誌に掲載されていて、それがとってもエレガントでカッコよかったからです。話をしながら、生地を決めていく、信頼できるテーラーならではの楽しさですね。

仕様はいつもの春夏用と同じようにレジュリッシモと言われる、副素材を少なくした軽量な仕立です。フランコプリンツィバリのスーツはそういった仕立てでも非常に構築的に出来上がるところが美点だと思います。



特にソラーロの生地は目付けが300g以上ありますので、夏物とはいえかなり仕立て栄えしますね。



この夏もいくつかパーティやイベントがありましたので、このスーツを着用しました。ビジネスシーンでも外資系の会社との打ち合わせの時に着用しましたが特に女性の方に評判がよかったです。

フランコ氏も年齢的な事を考えると、いつまでオーダー会が開催されるかわかりませんので今回ソラーロのスーツをオーダー出来て良かったと思います。

貴方も是非、ソラーロのスーツ一度お試しなられてはいかがでしょうか。


VESTAのサマージャケット 

2016-09-04 07:05:22 | スーツ
VESTAのジャケットです。実はVESTAさんではウェストコートばかりをオーダーしていて初のジャケットをオーダーしました。



サマージャケットはウェストコートも一緒に着用することも考えると少しでも副素材が少なく軽いものの方が助かります。かと言ってアンコンのようなカジュアルすぎるものは好みではありません。VESTAのブログを読んでいて構築的で軽いジャケットができそうなので今回オーダーしてみました。生地はダンヒルのものをチョイス。シルク混のリネンです。目付は恐らく300g位、夏用としては丁度良い生地だと思います。



VESTAのオーダーシステムは一種独特です。採寸後、約一ヶ月後にジャケットが出来上がってきますが、ウエストから上の肩入れ、袖は仮付けとなっています。その状態で試着を行い最終的な仕上げは店内にあるガラス張りの工房で職人さんが行います。ビスポークとパターンオーダーの中間のようなユニークなオーダーシステムだと思います。今回初めてということもあり、心配していた肩の仕上がりとフィッティングですが、パーフェクトに出来上がってきました。一点だけウェストがややルーズでしたのでそこだけ少し絞り込んでもらいました。尚、それらの仕立ては店内の工房にて行うため、納期は早く2、3日後には最終的な完成となります。

気になる着心地ですがジャケットが肩にちゃんと乗っているので、とても軽く感じれらます。また英国系の仕立てのようにやや拘束感を伴うようなものでなく(それも好きですが)羽織るような気軽さで着用出来る着心地です。



着心地は軽いですが、しっかり構築的な作りとなっています。裏地は好みのボルドー系のものにしました。



今回、このジャケット、香港出張時に大活躍しました。香港はとても暑く移動も多かったのですが、ディナーでの着用なども含め大いに助かりました。

そして、さらにもう一着。英国マーチャントHuberrossのイタリア製生地を使いオーダーしたウェストコート。コットン85%カシミア15%の生地です。少ししっとりした感じの生地です。






これは出勤時、スーツと一緒に着用するウェストコートとして使っています。ネイヴィー系でも、グレー系でも意外にコーディネイト可能なのでとても重宝しています。VESTAのウェストコートは価格もリーズナブルなのでつい毎夏オーダーしてしまいますね。

さて、次回は初挑戦ソラーロのサマースーツについてご報告したいと思います。