いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

スコッチグレインの限定ローファー

2019-01-13 08:51:14 | 
昨年、靴の修理でスコッチグレインの銀座本店に寄った時、何気なく店内を見渡していたら、見たことのない靴が。ローファーなのですが、その美しいボルドー色の革は定番モデルとは全く違うオーラを放っていました。店員さんにお聞きするとフランスのタンナーアノネイ社の革を使った限定モデルとのこと。



アノネイ社とは世界最高レベルのタンナーの一つと言われているフランスの革メーカーです。タンナーとして双璧をなすデュプイ社から1984年に独立しました。アノネイとは地名でフランス中南部の山と渓谷に囲まれた場所にあります。牛を育てるにも革をなめすにも素晴らしい環境です。



一目見てわかるほど革の質感がとても素晴らしいです。その透き通るような革はベガノカーフという種類で非常に肌のきめが細かいです。そしてこのボルドーという美しい色、良い革であれば茶系や特にボルドーは革の美しさが引き立つと思います。



ソールはウェスト部分以外はラバーとなっている実用的なタイプです。雨の日でも履くことが出来ます。ラーバーソールですと革のソールに比べて長持ちするのでカジュアルな装いの時は気にせずガンガン履けるのは嬉しいです。



TL-2268というこのロファー、クラシックなラウンドしたラストもとても魅了的です。その日は時間がなかったので年明けに早々に購入しました。初売りキャンペーンとしてメンテナスキットもいただけてラッキーでした。

乳化性クリームとワックスをかけたところ、革の馴染みも良く育てがいがありそうな革です。カジュアルな装いの時のお気に入りの靴がまた1足増えました。


ネイヴィーのボルサリーノ

2019-01-04 08:48:06 | ハット
ネイヴィーのボルサリーノです。ワイドブリムのアレッサンドリアというシリーズです。この色のボルサリーノは一つ持っていますが、約一ヶ月くらいかかるメンテに出す為、ネイヴィーの帽子が無くなってしまうと不便なので購入しました。



ネイヴィーのボルサリーノ、色々選択肢がありそうですが店舗に行ってみると意外に品数が少なく、気に入ったものを探すとなると意外にありません。リボンの色が明るめだったり、クラウンの形が好みでなかったり、ブリムの大きさが好みでなかったりします。そういった意味ではネイヴィーのクラシックなボルサリーノをお探しの方は気に入ったものが見つかったらすぐに手に入れられるのをお勧めします。次回いつ出会えるかわかりませんので。



内側は内張り付いているタイプです。よってトラベラーのように折りたたみが出来るタイプではありません。
ボルサリーノの帽子を長年使って感心したのはその耐久性です。イタリア物というとデザインはいいけど品質が今ひとつというものも存在します。また、長持ち=品質と考えていないので素材感を大切にするあまり、かなり大切に扱わないとすぐにダメになってしまうものもあります。これは意外ですが英国のジェームスロックなどは内側の頭に触れる部分の革のベルトがある期間使うとボロボロになってしまいます。リペア前提なのかもしれませんがその期間がちょっと短い気がします。実はボルサリーノの帽子ではそういった現象が発生したことがありません。ここら辺はデザインだけでなくちゃんと耐久性が考えられているのだと思います。

最近、販売体制が変わりましたが、これからもずっといい帽子を作り続けて欲しい筆頭の帽子メーカーだと思います。

さて、今日から仕事の方も多いと思います。私もネイヴィーのコートを着てこの帽子をかぶり出かけたいと思います。


グリーンのボルサリーノ

2019-01-02 08:57:44 | ハット
新年明けましておめでとうございます。いつもこちらのブログにお付合いいただき心より御礼申し上げます。本年ものんびり更新していきますのでお付合いいただければ幸いです。
さて新春第一弾はボルサリーノの中折れ帽です。写真ですと色がわかりにくいですが、グリーン色です。アレッサンドリアのトラベラーというシリーズです。素材はファーフェルトの一般的なタイプ。



実はジェームスロックの同色の中折れを持っていましたがロンドンの飲食店で無くなってしまい、ずっとこの色の中折れ帽を探していました。ローデンコートを着用した時や茶系のコートなどと合わせるのに良いと思います。



実際の色はこちらが最も近いです。この帽子はリボンのロゴの位置が右側にあるので婦人用なのかもしれませんが、デザイン色ともにユニセックスで扱って全く問題ないと思います。



帽子の裏は裏地がないタイプで、トラベラー名前通りその気になればクルクルと巻いて折りたたみが可能です。

この中折れ帽、ブラックウォッチのコートとも相性がいいです。裏地がない分軽やかな感じがしますね。

さて、久々にローデンコートとこの帽子で新春の街に出かけてみたいと思います。