いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

華麗な講義

2014-06-25 00:09:58 | その他
先日「フォーマルウェアの歴史と現在」と題して行われた
明治大学リバティアカデミーでの講演。

登壇するのは我らがアイドル中野香織さん

当日は中野さんのオーダーで
新中野校舎内の夜景の見える
特別な会場が用意されました。
何でも教授用のラウンジで学生さんや一般の方は
普段入室出来ないという特別なラウンジ。

赤いソファーなどもあり
何だかゴージャスな雰囲気です。

そして登壇した中野香織さんも
何と黒のロングドレス。



う~ん、エレガントです。

講演の内容は
・ドレスコードはいつ、いかにして生まれたのか?
 ダンディズムからブランメルの服装術
 そしてドレスコードが確立するまで

映画「007カジノロワイヤル」など
カジノではタキシードがドレスコードになっているのはなぜか?

そして日本のガラパゴス状態のフォーマルウェアの状況や
もしあなたが宮内庁から園遊会等に招かれ場合の
ドレスコードなど

大変興味深い内容でした。

中野さんの講義を受けるといつも思いますが
見える歴史とファッションの意味合いが明確にわかり
白熱教室をも上回るエキサイティングな講義だと思います。

次回は6月25日19時 株式会社丸井さんによる
「フォーマルウェアの着こなしからクールビズスタイルまで」と題して
具体的な着こなしをレクチャーしてくれるとの事。
残席数は不明ですが、ご興味のある方は
明治大学リバティアカデミーまで
お問い合わせされてみてはいかがでしょうか。
リバティアカデミーの入会金無料講座で
受講料は3,000円との事。

さて、今回の素晴らしい会場
そして素晴らしい講義であれば
是非次回は講義後そのまま会場にて
交流会を開催して頂きたいと思った次第。

エレガントでエキサイティングな講義に感謝。
素敵な夜でした。



フランコプリンツィバリ 夏物スーツ

2014-06-22 06:14:50 | スーツ
先日オーダーした
フランコプリンツィバリの夏物スーツが出来上がりました。

色はブルーグレーの様な
少し変わった色。
今回の生地はフランコプリンツィバリのバンチから
選んだ国産の生地です。
涼しげだけど織込みがしっかりしたものを
選びました。

私が夏のスーツをフランコプリンツィバリで仕立てるのは
レジュリッシモという作りがあるからです。
最低限の副素材で構成されているのですが
着用すると構築的な作りになっています。
そして軽く、涼しさも確保されています。



夏物であっても特徴的な袖周りの作りなど
着心地に関する部分は全く変わりません。



カフはいつも通り本切羽
一番奥は眠りボタンです。



トラウザースも
最低限の副素材で構成されていますが
着心地に拘り、ポケット類が
裏地と生地の間に縫製されているのは
夏物であっても変わらない作りです。



履き心地や体の動きに追随する為の
帯スリットなどテーラードな作りも変わりません。
トラウザースは夏物であっても
勿論ブレイシーズ仕様です。

ということは必然的に上着着用
上着を脱ぐ可能性があるのなら
ウェストコート着用が必須になります。
私は夏はいつもリネンのオッドベストを着用しています。



今は梅雨まっただ中。
暫くは鬱陶しい気候が続きますが
梅雨が明ければ猛暑がやってきます。
そんな時でもボウタイ着用で
涼しげに乗り切ろうと思います。





魔窟的ミニダレスの世界

2014-06-08 07:03:50 | 
さて、冒頭の写真
先日探訪した魔窟で拝見した鞄。

魔窟のオーナーであり
モデリストでもある総帥曰く
ダレスの原型の鞄との事。



かなり以前にヨーロッパで
ビスポークされた様子。



しっかりした木の枠のフレームが使われている。
このフレームは所謂トランクを作る技術で
鞄を作る技術とは又、違うとのこと。

さて、それがどのようにして
現代のダレスバック
というよりフレームトップケースに
変遷していったかは
大変興味深いところでもある。

そして恐ろしい話は
ここからである。

何でもコードバンで有名な日本のタンナー
新喜皮革の良いコードバンが手に入ったとの事。



革のダイヤモンドとも言われるコードバン
何とも美しい。



これでミニダレスをビスポークしましょう!
というのが
魔窟的提案である。

何とも魅力的で恐ろしい提案。
しかし価格も恐ろしいので
現在熟慮中、、、

本来、この日はある物をビスポークしに
魔窟に訪問したのであるが
どこまでも奥深い銀座の魔窟は
マダムMの比ではなく
正に底無し沼的な世界。

ああ、恐ろしい、、、

さて、今回、ビスポークしたある物は
1ヶ月くらいで出来るとの事。

又、改めてご紹介することにしましょう。

ヴィンテージなストール

2014-06-04 17:34:52 | その他
ADJUSTABLE COUSTUME

魅力的な服をリーズナブルに展開するブランド。
'20~'30年代の服好きの方は
ご存知の方も多いはず。

ノーフォークの3Pスーツなど
本当にかっこいいです。

そしてADJUSTABLE COUSTUMEの凄いところは
靴、帽子、ブレイシーズ、セーターなど
小物も非常に充実しているところです。
ボタンブーツなんて
とてもかっこいいですよ~。

さて、今回、思わず購入してしまったのは
ヴィンテージシルクを使ったストール。
何でも70年代のシルクとの事ですが
非常に柄が良いですね~。
正に当時を彷彿とさせる柄です。



何故かピエールカルダンを
思い出してしまいました。

最近の陽気はまるで真夏ですが
涼しくなったら是非
ジャケットだけでなく
スーツにも合わせてみたいと思います。



俺のダンディズム

2014-06-01 00:54:15 | 番外編
俺のダンディズム。

課長に昇進したばかりで
部下の目も気になる“段田一郎”(滝藤賢一)。
密かにお気に入りの女性新入社員(石橋杏奈)の



「ダンディな男性が好み」という発言を耳にし
ダンディな上司になろうと一念発起する。

そして、ダンディとなる為の
身の回りのものを揃えて行く様を
ユーモラスに描いているドラマ。

これ、実は結構ハマっています。

腕時計から始まり
万年筆、靴、手帳、眼鏡、鞄、財布
そして次回は傘。

本当に服飾好きからすれば
全て1点ではなく
もう少し数を揃えたいところ。
靴がジョンロブ1足というのも
あり得ない。
クロケットやチャーチにして
3足買った方が現実的だが
そこはドラマなので
ある意味、既成靴の最高峰のひとつとしての
ジョンロブなのでしょうね。

そして段田課長を紳士のアイテムで
育成してくマダムM(森口瑤子)



これが又、いい味を出してます。

しかしこういったドラマが成立するという事は
景気も緩やかに回復し
こういった事を考える層が増えているのでしょうか、、、

さて、マダムMの店があるビル
実は私も足繁く通っています。
目的は別ですが、、、




きっとオチは
いくらそういった品物を集めても
紳士としての嗜みや精神がなければ
ダンディには、なれなくてよ。

というのがオチのような気がします。

まずは何はともあれ
服飾好きの方は
是非一度はご覧下さい。





(出典:TV東京「俺のダンディズム」より)