いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

伊勢丹のドレスシャツ

2015-11-29 05:32:54 | ドレスシャツ


最近では年2回のセール時に伊勢丹でドレスシャツをオーダーしています。1着1万円程度から作れるので非常にリーズナブルです。オーダーし始めの頃は着丈が短かったり、腕が短かったり、首回りが緩かったり色々ありましたが、何度かオーダーする都度修正をしていき、今では大分自分の好みのドレスシャツになってきました。縫製や作りも非常に良いと思います。

今回、紹介するドレスシャツはアクアスキュータムブランドの生地です。遠目には無地に見えますが実際にはライラック色の非常に細かいチェック柄の生地です。そうライラック病はまだ続いているのです。



オーダーした仕様はいつも通り。

いわゆる、襟はセミワイド、袖はダブルカフス、そして身頃に余裕があるクラシックなラインのドレスシャツです。オーダーですので襟は勿論の事、ダブルカフスでもカフの形を何種類か選ぶ事が出来ます。当初はライラックのドレスシャツはブラックウオッチのジャケットなどに合わせていましたが、意外にネイヴィー系のスーツでもコーディネイトが合うと思います。



春、秋それぞれ2着づつオーダーしていますので年4着、それ以外にもFRAYなどの既製品を買うこともあるので、あっという間にドレスシャツも増えていきます。ドレスシャツは不思議なものでオーダーがベストかというとそうでもありません。特に FRAYなどはそうですが独特の色気を持ったドレスシャツが存在します。既製品であっても比較的に私の体に合うので良い生地のFRAYを見かけるとどうしても欲しくなってしまいますね。

ドレスシャツといえばやはり英国のターンブルアッサー、ある着数以上オーダーしないといけない等、ちょっとハードルが高いですがいずれオーダーしてみようと思います。

さて、次回はもう1着オーダーしたドレスシャツを紹介しますね。



ハケットロンドンのボウタイ

2015-11-22 06:55:05 | タイ

ハケットロンドンのボウタイです。日本ではボウタイをする人は少なく、ビジネスの場でボウタイをしていると結構好奇の目で見られます。私の主要なクライアントが外資系なので、そういうものかと思っている方も多いかもしれません。

かのサー・ウィンストン・チャーチル。趣味では全てにおいて一流のものを愛用していました。ボウタイしかり。ターンブル&アッサーのドレスシャツとボウタイ、特にトレードマークはネイヴィーに白の水玉のボウタイ。ここまで堂に入ってくると、チャーミングかつかっこいいですね。

さて、今回のボウタイはシルク地がしっかりしたものでとても締めやすいです。色が赤なのでちょっとしたパーティの場などでも使え便利です。写真ではポケットスクエアと色が被っていますがご愛嬌です。いまは日本のデパートでも結んで締めるタイプを数多く揃えているところが少なくなりましたね。それだけ需要が少ないということだと思いますが何か少し寂しい気もします。ボウタイをする人がもっと増えれば、街の雰囲気も変わって楽しいと思うのですが。

ボウタイをするのであれば、子供ではないのでピアネス・タイという最初から結目が出来ているタイプではなく、ちゃんと結ぶものを買いましょうね。




暴力は何も解決しない

2015-11-21 05:35:23 | 番外編
11月13日に起きた パリ同時多発テロには大変なショックを受けました。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げると共に、お怪我をされた方々の一日も早い回復を心よりお祈り申し上げます。

歴史、民族、宗教、イデオロギー 多様な民族が生きる地球で色々な摩擦が起こるのは当たり前です。対話こそがお互いの理解を深め、問題を解決する唯一の方法であり、暴力は双方が傷つき憎しみを増幅させるだけで何も解決しません。対話による平和な世界が再び訪れる事を心より願います。


ブリティッシュ・ラグジュアリーブランドビジネスの秘密

2015-11-15 08:27:18 | その他


去る11月11日明治大学リバティアカデミーにおいて「ブリティッシュ・ラグジュアリーブランドビジネスの秘密」と題し講義が開催されました。

講義の説明書きにはこうあります。
イギリスのラグジュアリー・ブランド・ビジネスは、一般的なヨーロッパの枠にはおさまらない独自のビジネスを展開してきた。ブリティッシュ・ラグジュアリー・ブランド・グループの取締役社長をつとめる講師が、その広報戦略と収益モデルを内側から解説する。講座は「007」シリーズの最新作の公開が迫るタイミングに合わせ、英国ブランドビジネスの背後にあるイギリス特有の文化や考え方を、女王陛下のスパイ、ジェームズ・ボンドを通してわかりやすく学んでいく。

講師は我らがアイドル中野香織さんとBLBG取締役社長の田窪氏。BLBGはご存知ヴァルカナイズ・ロンドンを全国に展開している会社です。

何とオープニングで中野香織さんがエレガントなイヴニングドレスで登場!



正にボンドガールの世界。これに対し田窪氏はディナージャケットで登場(いわゆるタキシード)。ボウタイをわざと外しリラックスした雰囲気。一気に会場が華やかな「カジノロワイヤル」の華麗な世界になりました。



田窪氏のディナージャケットは英国サビルローの名門Gieves&Hawkesのビスポークスーツのようですが、かなりひねりが効いた仕様のようです。勿論ご本人はそんなことは一言も話しません。

さて、講義では先日、英国ロイヤルアルバートホールで行なわれたボンドの新作「SPECTRE」のロイヤルプレミアの様子の紹介から。ボンド作品は単なるアクション映画にとどまらず、そこには英国の文化に根差した部分がそこかしこに内包されている。又、映画の会話では巧みに韻をふむ表現や相手を傷つける言葉が隠されているなど(その時はわからない)。そう先日も話題になりましたが英国は2面性を持ったダブルスタンダードの国、本音は違うところにあるという中々難しい世界です。



そんな中でビジネスを成功させるためには「プライドとロジック」を持ち、物事をはっきり言えることが必須。そして最後は「押しの一手」と「やんちゃな厚かましさ」で落とし所を作らず乗り切ること、まさにタフなボンドの世界です。ちなみにアメリカでは歓迎されるハングリー精神ですが英国ではソーシャルクライマーと言って嫌われるとのこと。

とても重要な要素が含まれた学びを楽しくわかりやすく解説してくれる非常に有意義な講義でした。来年も続編として開催されることを強く期待したいと思います。中野さん、田窪さん貴重な講義ありがとうございました。


チャーリーヴァイスとハケット氏

2015-11-08 07:34:07 | その他
チャーリーから4日の日に英国好きにはたまらないイヴェントがあるので来ない?とお誘いを受けたので2つ返事で遊びに行きました。場所は伊勢丹メンズ館にある彼の秘密の書斎チャーリーヴァイスサロン。サロンに着くと他にも彼の友達が大勢来ていました。当日は何とあのミスタークラシックこと、ハケット ロンドン創設者のジェレミーハケット氏のトークショーでした。トークショーのファシリテーターはBLBG代表の田窪氏、そして服飾史家われらがアイドル中野香織さんという豪華な顔ぶれです。



当日のテーマは「Be an English Gentleman!」直訳すると英国紳士になりなさい!海外の極度乾燥みたいなタイトルになってしまいますがそこには何と英国流のダブルスタンダードの意味も含まれていました。自分以外のだれかになりたがることじたい紳士ではない、ということ。一筋縄ではいかない上品な皮肉が込められています。

トークショーでは装いはアンダーステートメント、目立ってはいけないという話題も。これはあのボーブランメルも言っています。そういえばハケット氏の当日の装いもダブルブレストのブレザーにミディアムグレーのトラウザーズ、ポケットチーフを挿していません。これは恐らくそこまでやると華美になるということでしょうか。ところでハケット氏のトラウザーズ。後で気づいたのですが折り返しが更に色の濃い別生地になっていました。興味深いですね。

トークショーは1時間、あっという間でしたが質問コーナーでは田窪氏が私に質問を振ってくれる場面もあったりし大変楽しめました。

最後には何とお土産まで!ロンドンジンのビフィーターです。しかもハケット氏からサインまでしてもらいました。



素敵なトークショーに誘ってくれたチャーリーに感謝です。

また、お知らせですが11月11日に明治大学 新中野キャンパスで田窪氏と中野香織さんの「英国流ビジネス」の講義が開催されます。残席わずかとの事ですがまだ間に合いますので、ご興味のある方は下記をご参照下さい。