いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

H & Sonsでビスポーク

2021-06-20 06:15:24 | スーツ
久々のスーツのオーダーです。テーラーはいつも何かとお世話になっている廣川さん率いるテーラー「H & Sons」。廣川さんは銀座の老舗テーラーで長年働き、英国王室のコレクションやニューヨークのコレクションなどにも出品している凄腕のテーラーです。

ここしばらく、スーツのオーダーは控えていましたが、そろそろ限界ということでスーツをオーダーすることに。フランコさんなき今、スーツをオーダーするなら一度は廣川さんに作ってもらうと思い、水天宮近くの「H & Sons」を訪ねました。初めてのオーダーですので生地はエントリーモデルの国産の生地、濃紺の織り柄の入ったものです。通常のビスポークしかも1回目ならこのシーズンにオーダーすると出来上がるのは秋なのですが、廣川さんは驚異的な早さで仕上げてくれるので夏服でオーダーしました。

採寸から約1週間!(驚異的な早さ!)で仮縫いが出来上がり、1回目のフィッティングにお伺いしました。



まだ、袖も仮付けの状態ですので、中々イメージがつきずらいですが、廣川さんは手際よくチェックを進めていきます。



仮縫いのときのちょっとした緊張感が私は好きです。



トラウザーズのチェック。


オーナー兼マスターテーラーの廣川氏

廣川さんのテーラー、若いお弟子さんがいつも沢山いらしゃって、皆さん生き生きと働いているのがとても印象的です。

フィッティングチェックも30分ほどで無事に終了。次回は中縫いになります。

楽しみです。


バタクハウスカットのブルーグレイのサマースーツ

2018-09-03 06:00:00 | スーツ
バタクハウスカットのブルーグレイのサマースーツです。

ネイヴィーともグレーとも違う渋めの色合いです。素材はモヘア混のウール(ウール71%・キッドモヘア29%)。目付けは320gです。



ネイヴィーやグレーのスーツは多数ありますが、夏物でブルーグレイのスーツは初めてのような気がします。シャリ感がありシワになりにくい生地です。採寸はもちろんK店長。「はっ!」「ふっ!シャキーン」とか相変わらずお互い大人とは思えない雰囲気で採寸しました。(一般のお客様にはそんなことはしませんのでご安心を。)オーダーした仕様はハウス・カットの 2ピース仕立てです。

さて、約一ヶ月で仕立上り。バタクハウスカットのスーツも年々進化していて夏物のスーツもだいぶ涼しい仕様になったようです。(写真の色があまり正確に出ていないので明るいネイヴィーの生地のように見えますが実際は最初の写真が実物に近い色です。)副素材もだいぶ変わり夏でも着やすい仕様になっていますね。



着心地はパターンが何度か変わっているようですが、安心安定のフィット感に優れる着心地でした。



私の体型でもドレープスーツとなっているところが流石です。これはやはりカリスマ中寺氏の素晴らしいパターンのなせる技だと思います。さて、暑さの山を越えたこれからが着用する機会が増えそうです。




アジャスタブルコスチュームのウェストコート

2018-03-31 07:42:05 | スーツ
アジャスタルコスチュームのレガッタストライプのウェストコートです。レガッタストライプ、この語源ともなっているレガッタとは細長い手漕ぎのボートに複数人で乗り船を漕ぐボートレース競技のことです。学生や社会人で行う英国のヘンリーレガッタ、そして最も有名なのは1839年から行われているTHE BOAT RACEと言われるオックスフォード大学とケンブリッジ大学で競われるボートレースでしょう。この時に着用されたブレザーに使われたストライプを一般的にレガッタストライプと呼んでいます。ストライプも幾つかの種類があり赤や青の太いストライプのものが最もよくイメージにされているのではないでしょうか。

今回のレガッタストライプはやや細め、それでありながらトラディショナルな雰囲気が十分感じられるのは小高氏が所蔵するヴィンテージのブレザーから復刻したものであるのと、この生地を織っているのが英国の老舗ミルのHARRISONSというところが大きいと思います。本来ならブレザーでオーダーすべき生地とは思いますが、この手のブレザーを着用する機会が私の場合、あまりないのでウエストコートでオーダーしてみました。

前身頃がレガッタストライプ
サテン織りのしっかりした生地でテーラーのデッドストックの倉庫から出てきたような素晴らしい風合いです。



後ろ身頃は赤となっています。この赤がやや渋みのある中々いい色合いです。



本来アジャスタブルコスチュームは既成のサイズが前提になりますが、例によって採寸をした上で型紙変更をしてもらいました。さすが小高氏、素晴らしいフィッティング感で仕立ててくれました。





さて、問題はコーディネイトですが、やはりブレザーの下に着用するのが良さそうです。ダブルのブレザーの下に着用しても合わせが首元近くまでくるデザインですので十分このウェストコートが映えると思います。



日本でもロイヤルレガッタのレースがあり、そういった社交場があるのであれば、ぜひブレザーも作りたいところですね。



バタクハウスカットの3Pスーツ

2017-12-17 09:06:50 | スーツ
バタクハウスカットの3Pスーツが出来上がりました。



銀座で行ったスペシャルなイベント「好事家の集い」に間に合わせる為に、お願いしていましたが無事に仕立て上がりました。川部店長が新しい型紙なのでちゃんと採寸出来るかな〜?と冗談まじりにおしゃっていましたが、そこはさすがプロ、非常に完成度が高いです。



今回はウエストコートがタブル、シングルに比べると採寸の決め具合がちょっと難しいと思います。背中のウエスト絞り用のベルトはつけていなのでその分、どのくらいのフィッティングにするか川部店長はだいぶ悩まれたと思います。新しい型紙のオーダーの場合、特にウエストコートは腕の付け根あたりにたるみが出ることが多いのですが、今回はそれもありませんでした。



ウエストコートがダブルだと上着のボタンを外した時、ちょっと雰囲気が変わって新鮮です。

肝心な着心地ですが違和感がなく目付のあるこの生地の重さを全く感じさせません。中寺氏のひく型紙の完成度はやはり素晴らしいです。これならオフィスで上着を脱ぎたくなることもありません。スーツのシルエットはとても構築的ですが本当に快適です。以前のモデルに比べると襟の形や前身頃の裾の形が変わったようですがバタクらしい凛とした雰囲気は変わっていませんね。

このところ、イベントやパーティ、忘年会など立て続けにありますが、なるべくこのスーツを着用し早く体に馴染ませたいと思っています。

そして好事魔多し。スーツを受け取りに行った時にまた、事件が勃発。それはまた次の機会に。


フランコロストからの脱出

2017-11-05 06:48:35 | スーツ
久しぶりの更新です。敬愛するミラノのテーラー フランコプリンツィバリ氏のブランドがなくなり、実質的に約1年。一時は違う体制での復活も期待しましたがそれも難しいようなので、フランコ以外でスーツをオーダーするのを再開しました。フランコロストからの復活第一弾、フランコと同等の完成度を求めたいので、テーラーは安心安定のバタクハウスカットにしました。トラウザーズやドレスシャツはオーダーしていましたが、スーツをオーダーするのは久しぶり。最近型紙が変わったとのことで、そちらも気になるところです。

今回は12月6日に行うイベント「好事家の集い」で着用するスーツを仕立てることにしました。まずは生地選びから。



バタクは巻物の状態で生地が選べるのがいいところです。テーラーはやはりこうでなくてはと思います。バンチではやなりなかなかイメージがつかめません。ビジネスで着用するのではないので濃紺やグレー系は対象外、ツイードも今回のイベントの主催者として着用するのにはラフすぎるかなと思い、選んだ生地はこちら。



英国カイノックの生地。大昔服飾業界に身を置いていた時にいい生地だな〜と思ったことがありましたが、このところ全く見かけることがありませんでした。それがいつの間にかまた復活していたのですね。ミミに入ったmade in Britainの表記が素敵です。スコットランド製なのでmade in England ではなくmade in Britainとなります。柄はグレンチェックでブルーのオーバーブレイドが入ったもの。こういったクラシックな感じの生地に惹かれます。カシミアが5%入ったとても柔らかい生地ですが、390grmsの重さがあるので仕立て栄えしそうです。

スーツは勿論スリーピース。シングルで仕立てますが、ウェストコートはダブルにしました。イメージはこちらスーツです。



型紙が変わったので、改めて採寸を行います。まずはゲージモデルをいくつか着用しました。



バタクハウスカットの型紙は全て代表の中寺氏がパターンをひいていますが、今回の型紙の完成度は以前にも増してさらに高くなっているのを実感しました。特に肩周りのフィッティングが感動的なほど素晴らしいです。日本人の体型を知り尽くした型紙だと思います。仕立てる前にすでに高い完成度が約束されている気がします。



一通り採寸が終わって、シートに真剣な表情で記入する店長の川部さん。2時間で採寸を完了する予定でしたが、今回もいろいろな話をしているうちに結局4時間近く滞在してしまいました。

スーツの完成は今月末、出来上がりが楽しみです。


ありがとう フランコプリンツィバリ

2016-12-31 07:33:44 | スーツ

先日オーダーしたフランコプリンツィバリのスーツが出来上がりました。今回選んだ生地は英国カイノック社製のもの、打ち込みされたヘヴィーオンスの素材はとても仕立て栄えする出来上がりです。



色はブルーグレイ、柄はヘリンボーンです。いかにも英国らしい、わたし好みの生地です。



特徴的な袖のカッティング。フランコプリンツィバリのスーツの最も目をひく部分ではないでしょうか。



袖は本切羽の一番奥が眠りボタン、ボタンは重ねになるいつも通りの仕様です。



裏地ですがフランコさんと相談し、オーソドックスなネイヴィーのものを選びました。



フランコプリンツィバリのスーツのゲージモデルを初めてフィッティングした時の驚きは今でも新鮮に覚えています。ボタンを留めなくても前身頃が開かない、両腕を上げても上着全体が持ち上がらない、ヘヴィーオンスの生地でも重さを感じない、結果として全くストレスを感じる事なく一日オフィスで着用していても上着が脱ぎたくならない。正に目からウロコが落ちる瞬間でした。スーツのフィッティングの概念が全く変わりました。それでいて英国的で構築的なカッティング。1着目のオーダーからほぼ完璧なフィッティングで出来上がってきたことも驚きでした。回を重ねおそらく20着くらいはオーダーしたと思いますが、4〜5回目からは補正はほとんどなくなり確認だけになりました。フランコさんの型紙によるカッティング、一般のファクトリーメイドより遥かに多い工程、そして来日の度に工場を訪れ縫製の指導をするという地道な努力がこのスーツの完成度をもたらしたのだと思います。



さて、新聞報道にもありましたのでご存知の方も多いと思いますが、三陽商会の事業見直しによりフランコプリンツィバリのブランドが2月7日でなくなることになりました。日本で17年、私がお付き合いさせていただいたのは約10年ですが非常に残念です。フランコさんのテーラリングと日本のものづくりが高度な形で結実した他に例を見ないスーツだと思います。



フランコさんのその人柄に惚れ込み、そしてその素晴らしいスーツを毎シーズンオーダーできたことは本当に幸せでした。伊勢丹及び三陽商会のスタッフの皆さんにも大変お世話になりました。心より御礼申し上げます。

服飾業界に吹く風は決して順風なものではありませんが、真摯にものづくりを行い、顧客の真の悩みを解決することに心血をそそげば、必ず道は開けると思います。三陽商会さんに心よりエールを送ります。

さて、本日はいよいよ大晦日、素晴らしい新年をお迎えください。



フランコプリンツィバリ オーダー会 2016 FW

2016-10-16 07:14:54 | スーツ


今年も又、この季節がやってきました。フランコプリンツィバリのオーダー会の季節です。本当に月日が経つのが早いですね。今年もあっという間に終わりそうです。既にフランコさんとのおつきあいも10年、毎夏、毎冬欠かさずオーダーしたので20着以上はフランコプリンツィバリのスーツがある勘定になります。床屋とテーラーは一生の付き合いとフランコさんがおっしゃいますが正にその通りですね。



場所は伊勢丹メンズ館8階、チャーリーバイスとはまた違う隠し部屋にてオーダー会は一人一人行われます。いつも通り近況報告から。今回も通訳はクララさん。17年前からフランコさんの通訳をずっとされているので言いたい事もすぐに伝わり安心してお話ができます。落合正勝氏が初めてフランコさんに会ってスーツをフィッティングした時にその着やすさ、特にアームホール回りの動きやすさなどに感動した様子などをリアルに再現してくれてとても盛り上がります。






まずは、今回私が事前に選んだ生地をチェックしてもらいます。KYNOCH(カイノック)社の青みががったヘリンボーンの生地です。目付は400g近くあるかなりヘヴィーウェイトの生地。杢糸(もくいと)に2色の撚り合わせた糸を使っているのでとても複雑な深みのある色合いの生地になります。三陽商会でもこういった生地を扱っているのは意外でした。カイノック社はスコットランドLANGHOLMのミルでその歴史は175年と言われていますが、1970年代になくなってしまったミルです。しかし近年復活したようですね。フランコさんは時々、全く商売を考えず、「この生地はダメ」と言って、日本人スタッフを慌てさせたりしますが、今回チョイスした生地はとても良いとのお墨付きを頂きました。



前回オーダーしたソラーロのスーツのフィッティングのチェックです。既に私の型紙は完成しているので何も修正するところありません。でも念のためチェック。結果はやはりいじらないほうが良いとの事になりました。





最後にスーツに合わせて裏地とボタンを選びます。以前は裏地に奇抜な色を選んだりしましたが、クラシックなスーツにはやはりオーソドックスな組み合わせがいいですね。フランコさんと色々話しながら同色系の落ち着いた裏地とボタンをセレクトしました。

スーツの仕様は3Pです。出来上がりはおおよそ一ヶ月半後くらいかと思います。楽しみですね。

服飾業界では再編やブランドの整理が行われていますが、稀にみる非常に完成度の高いフランコプリンツィバリのスーツ。フランコさんが元気なうちはこのブランドを継続してもらいたいと強く思った次第です。

さて、次回はまた英国編に戻っていきます。



フランコ・プリンツィバリのソラーロのスーツ

2016-09-11 06:52:36 | スーツ
春夏オーダー会で仕立てたフランコプリンツィバリのダブルブレストのソラーロスーツです。



毎年2〜3着はスーツをオーダーしていますが、唯一作った事がなかった生地、それが今回オーダーしたソラーロです。

SOLAROイタリア語で「太陽の生地」、英国ではSUN CLOTHとも呼ばれています。この生地の出自はインドの貴族が華やかな生地を作って欲しいとの要望に対し織られたという説もありますが、最も有力なのは植民地における英国人の為に作られたとの説。ソラーロは光を反射し太陽の光を和らげる効果があると言われています。実はORGINAL SOLAROは英国のマーチャント スミスウーレンズが登録商標を持っている事から後者の説のほうが説得力があります。

私は通常はオーダー会前にどの生地でオーダーするか大体決めるようにしています。しかし今回はオーダー会当日にフランコさんと話をしてソラーロに決めました。決め手はフランコさんの写真。ソラーロのダブルブレストスーツを着用したフランコさんがイタリアの雑誌に掲載されていて、それがとってもエレガントでカッコよかったからです。話をしながら、生地を決めていく、信頼できるテーラーならではの楽しさですね。

仕様はいつもの春夏用と同じようにレジュリッシモと言われる、副素材を少なくした軽量な仕立です。フランコプリンツィバリのスーツはそういった仕立てでも非常に構築的に出来上がるところが美点だと思います。



特にソラーロの生地は目付けが300g以上ありますので、夏物とはいえかなり仕立て栄えしますね。



この夏もいくつかパーティやイベントがありましたので、このスーツを着用しました。ビジネスシーンでも外資系の会社との打ち合わせの時に着用しましたが特に女性の方に評判がよかったです。

フランコ氏も年齢的な事を考えると、いつまでオーダー会が開催されるかわかりませんので今回ソラーロのスーツをオーダー出来て良かったと思います。

貴方も是非、ソラーロのスーツ一度お試しなられてはいかがでしょうか。


VESTAのサマージャケット 

2016-09-04 07:05:22 | スーツ
VESTAのジャケットです。実はVESTAさんではウェストコートばかりをオーダーしていて初のジャケットをオーダーしました。



サマージャケットはウェストコートも一緒に着用することも考えると少しでも副素材が少なく軽いものの方が助かります。かと言ってアンコンのようなカジュアルすぎるものは好みではありません。VESTAのブログを読んでいて構築的で軽いジャケットができそうなので今回オーダーしてみました。生地はダンヒルのものをチョイス。シルク混のリネンです。目付は恐らく300g位、夏用としては丁度良い生地だと思います。



VESTAのオーダーシステムは一種独特です。採寸後、約一ヶ月後にジャケットが出来上がってきますが、ウエストから上の肩入れ、袖は仮付けとなっています。その状態で試着を行い最終的な仕上げは店内にあるガラス張りの工房で職人さんが行います。ビスポークとパターンオーダーの中間のようなユニークなオーダーシステムだと思います。今回初めてということもあり、心配していた肩の仕上がりとフィッティングですが、パーフェクトに出来上がってきました。一点だけウェストがややルーズでしたのでそこだけ少し絞り込んでもらいました。尚、それらの仕立ては店内の工房にて行うため、納期は早く2、3日後には最終的な完成となります。

気になる着心地ですがジャケットが肩にちゃんと乗っているので、とても軽く感じれらます。また英国系の仕立てのようにやや拘束感を伴うようなものでなく(それも好きですが)羽織るような気軽さで着用出来る着心地です。



着心地は軽いですが、しっかり構築的な作りとなっています。裏地は好みのボルドー系のものにしました。



今回、このジャケット、香港出張時に大活躍しました。香港はとても暑く移動も多かったのですが、ディナーでの着用なども含め大いに助かりました。

そして、さらにもう一着。英国マーチャントHuberrossのイタリア製生地を使いオーダーしたウェストコート。コットン85%カシミア15%の生地です。少ししっとりした感じの生地です。






これは出勤時、スーツと一緒に着用するウェストコートとして使っています。ネイヴィー系でも、グレー系でも意外にコーディネイト可能なのでとても重宝しています。VESTAのウェストコートは価格もリーズナブルなのでつい毎夏オーダーしてしまいますね。

さて、次回は初挑戦ソラーロのサマースーツについてご報告したいと思います。


VESTAのウェストコート

2016-08-28 07:53:38 | スーツ
英国レポートの途中ですが、いくつかオーダーしてきたものが上がってきましたので、英国レポートはちょっと休憩です。

夏になると、このところ必ずオーダーするのがウェストコートです。私のクールビズスタイルは夏物スーツにボウタイの組み合わせ。夏場は上着を脱ぐ可能性もありますので、そうなるとウェストコートは必須となります。勿論、元来下着であったドレスシャツとブレイシーズを露出させない為です。



今回も銀座のテーラーVESTAのキーちゃんこと北川マネージャーにお世話になりました。VESTAはウェストコートの生地も豊富に取り揃えています、特にここ数年、VESTAで扱っているアイリッシュリネンが私のお気に入りです。生地は薄いのですがリネンらしいハリがあり夏らしい素材です。

厳密な意味でのアイリッシュリネンはフラックスを湿式紡績した糸で作った非常に高品質なものでしたが、今はアイルランド産のフラックスは存在していないので単にアイルランドで作られたリネンという意味でアイリッシュリネンという言葉を使っていると思います。



色はブルーにしました。ネイビー系のスーツにもグレー系のスーツにも合わせやすい色合いです。背中の生地は夏らしく白に。



オーダーですので体に合わせて作る為、アジャストするベルトはつけませんでした。



夏はこう言ったウェストコートを何色かもっているととても便利ですね。



価格もリーズナブルですので色々な色を取り揃えたくなります。
ということで、、、

もう一着作ってみました。

続きは次回で。