いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

ADJUSTABLE COSTUMEのMOTORCYCLE COAT

2015-12-29 08:45:00 | コート

ADJUSTABLE COSTUMEのMOTORCYCLE COATが先日出来上がりました。

英国軍が情報伝達などの為に走らせた機動的なモーターサイクル部隊、敵を避けて過酷な陸路を走るには機能的で強靭なアウターが必要でした。それを現代に合わせて復刻した40年代のARMY MOTORCYCLECOATです。素材はマッキントッシュクロスに似た質感、撥水加工が施されています。正面から見たポケットや襟などのディティールは当時のコートの雰囲気をよく再現していると思います。



着丈はかなり長めですがそれが又、好みです。



内側は比較的シンプルな作りですが、マッキントッシュなどのコートと比較するとちゃんと袖や内側に裏地が付いた使い易い仕様となっています。



防寒性が高く通気性のないコートには必須の脇の下のエアー抜き。ここら辺はマッキントッシュでもおなじみ、現代風にアレンジされています。チンウォーマーも付属しています。



そしてこだわりの仕様の脚を固定するストラップ。



コートの裾にずらっと並んだホック。身頃のホックで止められるようになっています。



留めてみるとこんな感じです。まあ、この形では着ないと思いますが、、、



コート単体では結構重量がありますが、着てしまうと気にならない重さです。私はスーツの上にも着たりしますが、4輪バイクとも言えるセブンなどに乗るときに着るのもかっこいいかもしれませんね。今年はこのコートかなり活躍しそうです。




フランコ・プリンツィバリ ダブルブレストスーツ

2015-12-20 06:56:35 | スーツ
10月にオーダーしたフランコ・プリンツィバリのダブルブレストスーツです。先日仕立て上がりました。



生地はこちら。英国のサヴィルクリフォードのものです。英国製ということもあり打ち込み感があり張りのある生地です。目付は400g位でしょうか。写真は少し青みがかったように見えますが、実際の色のイメージに最も近いのは下の写真です。グレナカートチェックの生地に赤いストライプが入ったウィンドペーンです。この生地を見た時、かのウィンザー公のイメージが頭をよぎりこの生地にしました。



仕様はオーダーした時にも言いましたが、映画KINGSMANでコリン・ファースがダブルブレストをとてもカッコよく着こなしていたのが印象的で今回はダブルブレストでオーダーしました。


出典:Kingmanより

ウェストコートありのいわゆる3P仕様でウエストコートはシングル、フラップポケットや襟がない最もシンプルな仕様です。ダブルブレストの場合はコート(上着)を着用すると、ほとんどウェストコートが見えることはありませんので実用的な意味で言えば、何らかの理由でコートを脱ぐ場合、ブレイシーズが直接見えてしまうような事にならないというところでしょうか。



いつも通りの特徴的な袖周り。袖口は本切羽で一番奥が眠りボタンという仕様はいつも通りです。もう既にフランコ・プリンツィバリのスーツはフィッティングという意味では完成の域に達しているので安心した着心地です。オフィスにいてもコートを着ている事を忘れてしまう位ストレスがないので、脱ぎたいと思う事は1度もありません。



ダブルブレストの起源については諸説ありますがウーラン(ポーランド語ではウワン)を起源とするものが最も有力です。ウーランとはポーランド軽騎兵の事。ウーランが着ていた制服がダブルブレストでした。蛇足ですがその制服には四角形の板がついたチャプカという帽子を被っていました。

さて、既にいくつかの服飾系のパーティに出席した際、このスーツを着用したのでご覧になった方もいらっしゃると思います。フランコさんはこの生地がとても気になるらしく出来上がったら写真を送って欲しいとスタッフの方におしゃっていました。フランコさん自体はパソコンをしないので、ご子息に言ってこのブログをご覧になっているようです。次回感想をお聞きしたいですね。

さて、もうすぐクリスマス。私のオフィスがある銀座の街はとても華やかです。ブログをご覧の貴方に素敵な奇跡がありますように。





伊勢丹のドレスシャツその2

2015-12-13 08:31:06 | ドレスシャツ

伊勢丹のドレスシャツ その2です。

2枚一組で割引と言われ、つい毎回2枚はオーダーしてしまいます。生地も色々ありますが、振り返ってみると白無地のドレスシャツはほとんど手持ちがなく、何らかの柄が入ったものが大半です。定番の淡いブルー無地は定期的に作っていますが白無地がほとんどないとなると、筋金入りの英国好きの方は眉をしかめるかもしれませんがお許しください。



今回オーダーしたもう一枚のドレスシャツはブルーのロンドンストライプ柄です(正確にはブロックスストライプ)。襟はセミワイド、身頃はクラシックなラインです。背中にプリーツは入っていますがウェストを絞るダーツは入っていません。前身頃は表前仕立てでオーダーしました。



袖はターンナップカフス。いつも一枚はダブルカフスで、もう一枚はターンナップカフスの組み合わせで最近はオーダーしています。そう、ターンナップというと007を連想してしまうのは私だけでしょうか?特に「DR.NO」でショーンコネリーがブルーのターンナップのドレスシャツを着ているのが印象的です。勿論007ではドレスシャツはすべてターンブル&アッサー製ですので結構カッチリした作りではないかと思っています。

今回オーダーしたドレスシャツ、生地はコットンの平織り、それほど番手の細いものではありませんがビジネスで使うのには必要充分なレベルです。伊勢丹のこのタイプのドレスシャツは襟もカフスもかなり固い作りになっています。イタリア系の柔らかいドレスシャツと比較すると着用した感じはだいぶ違います。どちらかというと英国的な作りかもしれません。勿論生地にもよるので一概には言えませんが。

さて、ロンドンストライプのドレスシャツ、無地系のスーツに合わせ、クリスマスパーティに繰り出すとしましょうか。