いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

ヴィンテージレーヨンのポケットスクエア

2011-02-27 05:52:25 | その他
ヴィンテージレーヨンのポケットスクエアです。
いつもお世話になっている
銀座のテーラーで入手しました。

レーヨン、一般的には木材パルプから
セルロースを取り出して作ります。

比較的新しい繊維のように聞こえますが
実は結構歴史が古く
1884年にフランスで硝酸セルロースから
レーヨンを作ったのが始めです。

レーヨンという素材は
ポケットスクエアという見地で見れば
光沢があり、染色しやすく
尚かつドレープを作りやすいという
特徴があります。

今回のヴィンテージレーヨンは
シルクと比べても見劣りしない
とても滑らかな質感です。
しかもドレープ性が高いので
ともすると平坦になりがちな
ポケットスクエアを立体的に
形作ってくれます。

古代的な趣のある文様。
手書きで、おこされたこの精緻な柄が
暖かみを感じます。
グリーン系を中心に黄色が巧みに取り入れられています。



このポケットスクエア
不思議とどんなスーツやシャツとも合いそうです。

ネイヴィーのチョークストライプのスーツ



グレーのヘリンボーンのスーツ



そして
茶系のスーツ



装いはシャツやタイとの組み合わせによっても
雰囲気は変わりますが
どれにでも合わせやすい
色、柄のポケットスクエアだと思います。

シルキーでなめらかな質感
そして高いドレープ性
何にでも合わせやすい柄。

こういったポケットチーフを
一つ持っていると
装いも一段と深化すると思います。



LANVINコレクションのキャメルヘアコート

2011-02-26 05:03:53 | コート
さて、早くも春一番が吹き
スプリングコートの季節になってきましたが
そんな中で、流れに逆行するようですが
LANVINコレクションのキャメルヘアコートです。

最近、度々お世話になる
美人店員Kさんがいらっしゃる
銀座のショップで先日購入しました。

LANVIN、皆さんご存知の通り
1889年にフランスパリで創業された
ファッションブランドです。

そのセカンドラインである
LANVIN コレクションのキャメルヘアコートです。
所謂、ライセンス商品です。



元々はお店には財布を見に行ったのですが
その時に見かけたのがこのコート。

多分、サイズが合わないだろうな~と思い
試着してみると
袖が若干、長いものの
首から肩にかけての
のぼりのフィット感や
身頃もピッタリ、、、
着丈が変に短くないのが
いいですね~。



後ろ姿もチェック。
素材がとても柔らかいので
つき皺や、だき皺とかもチェックしましたが
問題なさそうです。



このコート
フロントのボタンは比翼ではなく
打ち抜きになっていますが
LANVINの刻印のあるボタンの色が
同色系の為か
クラシックな装いにも合う
とても落ち着いた雰囲気です。

しかも、気心地がとても軽いです。
冬物は重量系のコートばかりなので
こういった、軽量でちょっとエレガントさを
持ち合わせたコートが
1着あっても良さそうです。

しかも、素材はこのところ
ずっと探して続けているキャメルヘアー。
イタリア製の生地で
とても柔らかい手触りです。



となれば
何を迷う事があるのでしょう、、、

落合先生が
「買って後悔するより、買わずに後悔する方が
 後々、尾を引く」と囁いている気がします。

う~ん、これも何かの運命。
しかも今は、なかなか手に入らない
キャメルヘアーコート。
袖の長さはいかようにも
修正出来るとなれば
もう、迷う要素はないですね~。

ということで
14着目のコートを無事?入手する運びと
なりました。

う~ん、確かコートはビスポークを残すのみで
既製品はもう買わないはずだったのですが、、、

このコート
とても、しなやかで軽いので
3月中旬位までは
着ることが出来そうです。

やはり、良い物との出会いは
一期一会ですね~。
(と自己正当化)






タテオシアンのブレスレット

2011-02-20 06:19:27 | その他
英国タテオシアンのブレスレットです。
梅田阪急メンズ館にて先日購入しました。

ブレスレット
男のアクセサリーは控えめと
昨日のブログに書きましたが
このブレスレットも正しく
そんなアクセサリーだと思います。

バタクハウスカット梅田店、K部店長待ちの
時間調整の為に
なんの気なしに阪急メンズ館の一階を
ぶらぶら散策。

お店は正にセールの終盤戦
冬物が所狭しとセールにかかっています。

ドレスシャツのコーナーに
タテオシアンのカフリンクス。
これ自体はどこにでもある売場風景ですが
それと一緒にブレスレットも
販売されていました。

タテオシアン=カフリンスと思っていたので
ちょっと意外でした。
後で調べてみると結構種類もあるのですね。

ショーケースの中には2重の細巻きのタイプと
冒頭の写真のメッシュのやや太めの物。
細巻きは明らかにカジュアルタイプでしたので
メッシュタイプを試着。
色は黒、写真のダークブラウン、赤とありましたが
スーツに合わせるなら、やはりブラウンかと。
試着すると、「おっ意外に良いかも」
と思いました。

一旦、対応していただいた
かわいい女性店員さんに
「検討します」と言って売場を離れ

これは衝動買いか?

本当に必要なのか?

などど考えているうちに

「気になったらとりあえず買え!」

という法則の
カラータイマーが点滅。
お買い上げ~となりました。

前置きが大変長くなりました。

さて、このブレスレット
シルバーの金具で接続されていて
レバーのような部分を押し下げると
外れるようになっています。
一人でも脱着が簡単に出来ます。



金属部分はシルバー製です。
TATEOSSIANのロゴも控えめに入っています。



レザー部分はダークブラウンなので
どんなスーツにも合うと思います。

以前購入したBELFIOREのブレスレットは
イタリア系のスーツの時に
こちらのブレスレットは英国系のスーツの時に
しようと思います。

因に付属の箱も
結構立派な箱と専用の袋が付いていました。



しかし、セール真っ最中に
セール対象外の物を購入する。

最近多いパターンです、、、



1960's エクストリアン カラーバー

2011-02-19 06:23:57 | その他
アンティークカラーバーです。
これも、いつもの銀座のテーラーで先日入手した物。

時代は恐らく1960年代前後の物ですが
カラーバー全盛時代は1930年代~1950年代ということを
考えるともう少し古い物かもしれません。

このカラーバーもっとも変わっているのは
表面がエナメルで覆われている
エクストリアン(騎手)の絵が入っていることです。



これは、とても趣のある絵だと思います。
特に騎手が赤の乗馬服を着ているところが
いいですね~。
赤の乗馬服は基本的に国際的な障害競技で
トップライダーだけが身につける事が出来る
正装乗馬服とされています。
しかし、この絵柄、タイをすると正面からは見えません。
横から見た時にチラッと見えるだけです。
う~ん、正に紳士の隠れたお洒落なのでしょうか、、、

金属部分は真鍮製。
とてもしっかりした作りで
何かの拍子にカラーバーが
外れてしまう事もありません。
一日安心して使えます。



この丸みを帯びた
カラーバーの作りも
とても優雅だと思います。

基本的にはクラシックな装いには
ワイドカラーのシャツを身につけるのが
最も正しいと思います。

ピンホールカラーやタブカラーは
カジュアル的な要素を含んでいるので
公式なフォーマルな場で着用するシャツでは
ありません。
クレリックしかりです。

しかし、普段使いで
クラシックな装いに少し
スポーティな装いをプラスするには
このカラーバーは最適だと思います。
特にこのエイジングされた
真鍮の色が良いと思います。

シルバー色のカラーバーも所有していますが
クラシックな装いには少し華美に
感じます。

特に下の写真のような
ロードアランのタイの時など
クラシックな装いに少しスポーティな要素が
加味されて愉しいと思います。



女性のアクセサリーと違い
男性のアクセサリーは控えめですが
先日のカフリンクスしかり
この手の物は装いに変化がつき
とても愉しいですね。



1930`s Royal Yacht Classic Cufflinks

2011-02-13 04:14:00 | カフリンクス
さて、ブラックウオッチ計画、着々です。
ブラックウオッチにあわせる
カフリンクスは何が良いか?

街のセレクトショップをみても
回答はありません。

何故、カフリンクスに関しては
こうも絶望的な状態に
なってしまったのでしょうか?

どこを見て回っても
これは!というカフリンクスに
お目にかかったことがありません。

これは日本だけの現象でしょうか、、、
ヨーロッパ、あるいはアメリカには
クラシックなスーツに合う
クラシックなカフリンクスはあるのでしょうか、、、

勢い、カフリンクスは
アンティークの物を探す事になります。

今回のブラックウオッチは
ボタンが黒のヴァルカナイト。
通常ブラックウオッチというと
ゴールドのメタルボタンですが
ボタンではなく、それを
カフリンクスに置き換えました。

手に入れたのは
いつもお世話になっている
銀座のパーソナルテーラー。
以前からこのカフリンクスがあったのは
知っていましたが
はたと、
「正にブラックウオッチにピッタリではないか!」と
気付いた次第です。

さて、このカフリンクス。
素材はスターリングシルヴァーに
ゴールドプレイテイングしている
所謂ヴァーマイルという物。
万年筆のキャップの装飾などで
良く見る手法です。

そしてこの円形のスライド。
総帥によると実は単なる円形ではないとのこと。



この「円形」のサイズ、厚さは「ガーズ」のスタッズと
まったく同じとの事です。
「ガーズ」とはイギリスの近衛連隊
「スタッズ」とは替えボタンのことです。

つまりこの「円形」のスライドは
極めて由緒正しい物で
当初の持ち主は
そういったクラスと何らかの繋がりがある方
というのが推測されるとのことです。

正にブラックウオッチにピッタリではないでしょうか。

そして恐らくは、こちらが表だと思われますが
錨を模した珍しい形です。



この錨、とても精緻に作られていますが
とても立体的です。
その理由は錨に巻き付いている鎖です。
冒頭の写真をご覧いただくと分かりますが
この鎖、手作業で銀線を巻くという
何とも手間のかかった作りになっています。

ネイヴァルモチーフながら
ちょっと貴族的なカフリンクス。

両面使え、そして
ちょっと愉しいデザイン。

正にブラックウオッチのスポーツコートに
ピッタリだと思います。




ビスポーク クラシックベレー

2011-02-12 05:41:58 | ハット
ブラックウオッチ計画は着々と進行します。

ライラック病のドレスシャツに続き
今度は帽子です。

ブラックウオッチといえば
ロイヤル・スコットランド連隊。
この隊にはベレーを被っていた
部隊もありました。

ということで
やや無理矢理ではありますが
ブラックウオッチのジャケットに合わせる
帽子ならベレーという結論に。

そして
いつものパーソナルテーラーで
ビスポークしたのが
このクラシックベレーです。



素材は何と
ヴィンテージ タスマニアンウール&カシミアです。
色は写真ではわかりませんが
実はダークネーヴィです。

ビスポークするにあたっては
頭を何カ所が採寸しました。
よってサイズはピッタリです。

(ベレーを被っている写真は
 私ではなく、らみこさんなので
 ちょっとサイズ感は違います)

そのままではつまらないと思い
アンティークのボタンをバッジ風につけています。
そのせいもあり、被るととーっても
アーミーチックです。

ベレーの被り方にはコツがあり
総帥曰く

「思い切って斜めに被り
 一方を膨らませ、片方は前に垂れるように
 押しつぶす」
とのことです。

その手のサイトでも色々な被り方が
紹介されていますが
上記の被り方が一番かっこ良いようです。

そして裏地です。

ブラックウオッチの裏地は
ライラックのシルクにする予定なので
同色系のレーヨンにしました。



いや~こうなると
もう完全なるコスプレですね~。

ということで
ブラックウオッチ計画は
どんどん進みます。

帽子の次は、、、




ライラック病 第3弾

2011-02-11 05:29:37 | ドレスシャツ
ライラック病 第3弾です。

これまた、色の表現がデジカメでは難しいですが
美しいライラック色のErmenegildo Zegnaドレスシャツです。



最近通い始めた、銀座のショップで購入しました。

ビスポーク中のブラックウオッチのジャケットに合わせる
ドレスシャツもこれで3着目になります。

このドレスシャツ、一番気に入ったのは
試着してサイズがビッタリだったことです。
ネックのサイズは38(15)ですが
身頃だけでなく、いつも余り気味になる
腕の長さまでもピッタリです。

既製品で私の体に
ここまでサイズ感が合うのは
珍しいと思います。

素材は勿論、綿100%
織りが結構変わっています。



ちょっとメッシュのようなざっくり感がある織りですが
決して薄手ではなく、しっかりした生地感です。



そして、高番手の糸を使っている為
まるでシルク混のような、光沢感があります。



Zegnaのシャツ、初めて買いましたが
ちょっといいかもしれません。

縫製はFRAYほどではありませんが
袖や襟の運針のピッチは結構細かいです。
タグにはmade in Spainとあります。
なるほど~、今やZegnaでもイタリア製では
ないのですね。

しかし、作りは手抜きがなく
身頃横の本巻き縫いであるとか
襟もちゃんと立体的に作られています。
ここら辺は、アイロンをかけると
シャツが立体的か、平面的か
すぐにわかります。

カゼットなどはかなり凝った作りです。



最近ガゼット部分にロゴを入れたりして
シャツメーカーが
個性を出そうとしている風潮がありますが
それは何かちょっと違うかな~という気がします。

さてZegnaのシャツ、襟の形もクラシックなワイド
しかも着心地が良く、美しい光沢感
これ、なかなか良いかもしれません。

私のとって既製品でのシャツの最高峰は
シャルベでもなくボレッリでもなく
FRAYなのですが
これらに比べお値段もお手頃価格です。

今度、又、お店を覗いてみようと思います。



batak ハウスオーダー No2

2011-02-06 04:05:02 | スーツ
色々コメントいただき
ありがとうございます。

早速昨日に続き
ハウスオーダーの詳細ディティールについてご紹介します。

ハウスオーダーとパターンオーダー
これほど違うものか、というのが
正直な感想です。
はっきり言ってパターンオーダーと
ハウスオーダーは全くの別の物と考えた方が
良いと思います。

まずは生地のアップです。
結構ざっくりした感じの生地ですが
とても打ち込みがあり重厚な生地です。



そして袖付けです。
左が以前オーダーした
パターンオーダーの物。
明らかに袖付け部分のラインが違います。



ハウスオーダーの方は袖付けの上部が
とても美しい曲線になっています。
正に職人の技量が問われる
重要な箇所のひとつだと思います。

そして肩ですが
パターンオーダーも多少前肩になっていますが
ハウスオーダーは
より前肩になっている印象があります。
滑らかな曲線を描いて袖が前方に伸びています。
これがヘビーオンスの生地であっても
ストレスを感じさせない要因のひとつだと思います。

そしてボタン付けとボタンホール。



ボタンホールが精緻です。
ボタンも裏を見ると
とても丁寧に取り付けられています。

そして袖周りです。



こちらもボタンホールが奇麗ですね。

そして袖裏。



恐らく袖裏の生地の素材とかは
ビスポークと同じ物が使われていると思います。

そして拘った、チケットポケット。



チケットポケットの裏にも
ちゃんと裏地と同じ生地が、はられています。
ここら辺の美しい仕上がりは
目を見張るものがあります。

そして、これぞハウスオーダーの意匠とも言うべき
ネームタグ。
バタクハウスカットではなく代官山メイドを示す
batak名のタグです。
これはビスポークと同じタグですね~。



上着について言えば
昨日もブログに書きましたが
正に肩に乗るフィッティング。
これだけ重い生地で
尚かつしっかりした副素材を使っていながら
まったく重さを感じさせません。
オフィスでデスクワークをしていても
上着を脱ぎたいと感じさせない仕立てになっています。

そして次はウェストコートです。
シンプルなシングルの物。



裏地は拘って
dunsfordの物にしてもらいました。
色は渋~い、バーガンディです。



ポケットの縫製です。



これも精緻ですね~。
とても奇麗です。

そしてパターンオーダーではあり得ない腹ぐり。



う~ん、、、メタボ、、、。
この処理が体に沿った奇麗な曲線を実現させています。

そしてウェストコートにも
ビスポークと同じタグが。



そしてトラウザースです。
ある意味、これが一番パターンオーダーと
違うかもしれません。

まずはウエスト周りです。



すぐわかるのが、パターンオーダーと比較して
腰回りの芯地の副素材が
かなりしっかりした物が入っていることです。

そして腰のストラップより後ろの部分が
ウェストバンドがなく、お尻の部分の生地が
そのまま腰上までのびています。

腰回りはアイロンワークでクセ取りをし
立体縫製で包み込むような作りになっています。
このトラウザースを履くと下半身が
袋で包まれている様な
着心地を感じます。
ここは全くパターンオーダーと違うところですね~。

そして内側の作りです。



これも又、まったく違います。
裏地がかなり丁寧に腰回り全体に
はられています。
見た目にも奇麗ですし
履き心地をも違います。
手で広げている部分
ブレイシーズ用のボタンの取り付けも
拘った作りとなっています。
反対側の面には
ビスポークと同じネームタグも付いています。

そしてファスナー。



イタリア riri製の物。
とてもしっかりした作りです。

そして、こんなところも違います。



裏の縫製を見るだけでも愉しくなるような美しさ。

そして、お尻のポケットの裏まで
生地のタグが。
凄い拘りです。



上記以外にも、全体に言えるのは
縫製のレベルが全く違うということです。
ハウスオーダーは
アトリエで職人が手縫いするビスポークと同じレベル。
そしてパターンオーダーは
ある程度大量に生産することを前提とした
ファクトリーメイド。
縫製のレベルが違うのは当然のことだと思います。

ということで結論は
ハウスオーダーには
やられてしましいました~。

ゼロから作るビスポークと
ある程度パターンが決まったところから
スタートするハウスオーダー。
しかし、形が決まってしまえば
その後の縫製の工程は両者とも
まったく同じだと思います。
この価格でその事を実現出来ているのは
素晴らしいことだと思います。

アトリエを見て感動したことは
かなりベテランの職人さんが生き生きとして
働いていたことです。

非常に高いレベルを求めるN寺氏と
それに技術で応える場を与えられた
ベテランの職人さん達。
きちっとした装いで物作りをしている職人さんを見ると
自ずと、とてもモチベーションが高い状態というのが
見て取れます。

この理想的とも言える
スーツ作りのビジネスモデル。
モデリスト兼カッターであるN寺師と
職人さん達の
お互い良い物を作ろうという気概が
相互に作用し合い
そして何よりお互いの信頼関係があって
成立している希有なビジネスモデルだと思いました。

これは他の所が、まねしようとしても
恐らく出来ないのではないでしょうか、、、

ということで
今後は1年に1着は、ハウスオーダーしたいと思います。

N寺さん、K部店長宜しくお願いします。



batak ハウスオーダー完成

2011-02-05 04:12:41 | スーツ
お待たせしました。
バタクハウスカットでオーダーをお願いしていた
ハウスオーダーが完成しました。

今回のスーツはダブルブレストの3P。
生地は以前ご紹介した
Taylor&Logdeのネイヴィー色のクラシックな物。
ヘビーオンスのシャークスキンです。



多少の調整等があったので
ご紹介が遅れてしまいました。

今回は万全を期して
完成具合を無理をいってN寺氏にも
チェックしてもらった
記念すべき初ハウスオーダーです。

これは今までパターンオーダーしていた物とは
全くの別物ですね~。
正直、ゼロから作るところを覗けば
縫製や仕立てはビスポークと全く同じだと思います。

背中から見たところです。
写真の具合で多少左肩にしわが出ているように見えますが
実際肉眼ではほとんどわかりません。
この部分、一度出来上がった後に多少修正を入れています。
かなり硬い生地ですので、ここら辺は着込んでいくと
体に馴染んでくると思います。



背中のラインです。
かなり背中に添って
立体的に縫製されています。



全体のイメージとしては
流行とは一線を隔した
batakらしいスーツです。
英国テイストの
本当の大人のスーツですね。

このスーツ、520g/mの生地なので持ち帰る時に
余りの重さに閉口しましたが
着用すると、まったく重さを感じません。

正にスーツが肩にちゃんと乗っている証拠だと
思います。

このスーツ、着用出来る期間も
残り少ないのでなるべく多く着用して
体に馴染ませようと思います。

次回は、このスーツの
ディテールについて
詳細にご紹介したいと思います。