いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

定期 エイジングレポート

2012-10-28 06:44:13 | 
皮、鞣すと革になります。
そして、それは靴になり、鞄になり
あるいはジャケットにコートになります。

その中でも特に鞄は
使えば使い込む程
年輪を重ね、その人の人生をも語る
重要なパートナーとなります。

今年もやってきました。
革の鞄のエイジングレポート。

冒頭の写真は
大峡製鞄の鞄。
ブライドルビスポーク細マチダレスと
サンタクローチェソフトの
オーバーナイトケース。

そして下の写真はベルティングレーザーの
ハートマンのスーツケースと
スウェインアドニーのブライドルダレスバッグ。



これらはこの後紹介する鞄に比べると
登場機会も少なくエイジング状況も
あまり変わっていません。

何故か、、、

そう、これらの鞄はとても重いのです。
良い鞄は重い。
これはまぎれも無い事実ですが
人間とは横着なもので
やはりつい、軽い方の鞄を選んでしまいます。

そして最も使用頻度が高いのはこれらの鞄。

まずは革鞄なのに雨専用鞄。
こちらはインディードの物。



過酷な運命のサドルレザーの鞄です。
雨だと、傘などがあり
どうしても扱いが乱雑なってしまう事もしばしば。

エッジもかなり痛んでいます。



持ち手近辺はもっと、、、



戦ってますね~、、、
ありがとうございます。

そしてこちらが私の右腕とも言える鞄。
もっとも活躍している鞄で
重要な場面では必ず随行しています。



いかにもドクターズバッグという風情の
万双のブライドルダレスバッグ。
これは強度が必要ないところは、すいているので
比較的軽いというのも登場機会が多い理由です。

何でも飲み込むこのバッグ。
ひどい時は靴を運んだりもします。
ストラップと持ち手部分。
とても丈夫です。
その傷がビジネスでの戦歴を語っています。



エッジもかなり、きてます、、、



そして裏も、、、



ご苦労様です。

エイジングレポートは
メンテナンスレポートのタイミングでもあります。



これらを使って
メンテナンスしていきます。
勿論コバもメンテします。
メンテナンスレポートは
又、改めて。

SKYFALL CASE

2012-10-27 07:00:11 | 
007最新作 SKYFALL。



公開に先立ち、それに付随する
色々な商品が取り沙汰されています。

私が今回、気になった物は
グローブトロッターのSKYFALL CASE。



映画で使われている物の
レプリカモデル。
グローブトロッターでは
異例中の異例のアルミニウム製。

これはかなり重そうですね、、、
特徴的なガジェットハンドル部分。



流石007モデル。
ただ者ではありません。
この部分、実はピストル!
ではなくて
スコープになっています。

これはマニアにはたまらない仕掛けでしょうが
実用性はちょっと落ちるかもしれませんね。
というより60万円近いこのケース
実用に使うのではなく
やはりコレクションモデルでしょうか。

内側はキルティングになっていますが
素材は高級素材のアルカンタラ。
徹底的に拘ってます。



勿論限定モデル。
シリアルナンバー付きで100台。
日本には4台入荷するようです。

007ファンでどうしても欲しくなった方は
伊勢丹メンズ館が先行で販売するとの事ですので
お問い合わせ下さい。

やはりジェームスボンドは
使う物も一流でないと、いけませんね。

ンパル場酒

2012-10-21 09:09:32 | その他
銀座のBarLupin。
タイトルはマッチの裏の表示。
昭和3年開店時の表記そのまま。



自分でもかなりのBar好きと思う。
良く行く地にはお気に入りのBarがないと
落ち着かない。

BarLupinは以前から行こうと思っていたBar。
ショーンコネリーが
冒頭の看板を背にした写真があったはず、、、
探したが見つからない。
「007は二度死ぬ」で訪日した時のもの。



さて、そのLupinに今回は潜入。
ドアを開けるといきなり階段。
しかもかなりレトロな雰囲気。
これだけで時代を感じさせます。



そしてメインのタモのカウンター。
実は昭和47年にビルを壊す時
内装を全て取り外し
ビル完成後に全て復元したもの。
年輪を感じさせる、いいカウンターです。




そして案内されたのは一番奥の席。



よく見ると太宰治の写真が。



太宰を含め無頼派三氏と言われる
織田作之助、坂口安吾らを
林忠彦氏が撮影したうちの1枚。

文壇から医学界
そして経済界、著名人の来店も多いと事。

しかし、そんな事は感じさる風でもなく
落ち着いて飲める良き昭和を感じさせるBar。

また寄ってみよう、、、





ツイード・ウォーク&ライド神戸 2012

2012-10-20 06:39:03 | その他


今年もやってきましたね。
このシーズン。

そう、ツイード ア ウォーク。
11月11日に旧居留地 神戸朝日ホールを起点に
今年も行われます。

しかし今回はちょっと様子が違います。
その名もツイード・ウォーク&ライド神戸。
そうあの伝統的な行事
ツイードランを取り入れた
イヴェントとなっています。

ツイードランとは2009年にロンドンでスタートした
自転車+ツイードの装いをテーマにした
スポーツイヴェント。

ツイードのスポーツコート+ニッカボッカーズという
英国らしい装いで街中を走る優雅なイヴェントです。



勿論自転車に乗られない方も参加OK。

交流会やアフターパーティも開催されるので
服飾業界のあの有名な方とも
お話が出来るチャンス!

詳細は下記をご覧下さいね。

ツイード・ウォーク&ライド神戸 2012

では当日会場でお会い出来るのを
愉しみにしています。



フランコプリンツィバリ オーダー会 2012年

2012-10-14 06:49:02 | スーツ
さて、1年ぶりのフランコプリンツィバリのオーダー会です。
例年、オーダー会は春夏物を4月に
秋冬物を10月に開催していますが
今年は4月にフランコさんが来日されなっかたので
1年ぶりのオーダー会となりました。
場所は伊勢丹メンズ館7階。
以前も使った個室でフランコさんと関係者の方に
お出迎えいただきました。

久々にお会いしたフランコさん
とてもお元気そうでしたので
嬉しかったです。


(手前は通訳のクララさん)

一通り近況報告などが終わり
今回は秋冬ではなく
盛夏用のスーツをオーダーする事を伝え
私がいくつかチョイスした生地を
フランコさんに見ていただきました。



そしてフランコさんが選んだ生地は
ネイヴィーの淡いストライプの物



う~ん、やはりそうきましたか。
目の詰まった織りで
シックな柄の物です。

生地も決まったところで
早速スーツのチェックです。
得意の触診パターンで
今日のスーツをチェックします。



今回着用してきたスーツは
前々回にオーダーした物になりますので
最新の物のデータの差異なども考慮しながら
パタンナーのK氏とフランコさんで
チェックしていきます。

そして今回も何やら
型紙の修正を入れています。



さて、上着とトラウザースのチェックも
一通り終わり、無事完了となりました。
時簡にして1時間。
あっという間ですね~。

次回は春夏に来て下さいよと
お伝えしたところ
「ダイジョウブ、ダイジョウブ」って言ってましたが
本当かな~、、、

さて、出来上がりは約1ヶ月後。
愉しみですね。

6ヶ月後にフランコさんとお会い出来る事を祈りつつ
愉しいオーダー会会場を後にした次第。
フランコさんとスタッフの方々に感謝です。


MR.Classicことハケット氏再び

2012-10-13 06:14:18 | その他
MR.Classicこと
ジェレミー・ハケット氏。
先日VULCANIZE LONDON青山にて
Mr.Hackett×中野香織さんのトークショーが
行われました。



当日のハケット氏は
グレーのスーツにネイヴィードットのタイ。
英国らしいアンダーステイトメントな装い。
対談相手の我らがアイドル中野香織さんは
英国製のネイヴィーのワンピース
よく見ると恐竜柄という遊び心のあるデザインですが
中野さんがお召しになると
とてもシックでエレガントでした。

さて、今回のトークショーのテーマは

「ジェントルメンとは?」

ハケット氏曰く
それは装いだけでなく
その行動様式から来る内なる物との話に
「顕在化出来るキーワードは?」と
畳み掛ける中野さんに
タジタジのハケットさんでした。

ダンディーについての解釈や
ジェントルマンがひとつだけ持つとしたら
そのワードロープは?
ファッションとスタイルの違いは?など
興味のある話は尽きず
あっという間に終了の時間となってしまいました。

トークショーが終わった後は
簡単な立食形式のパーティになり
ハケット氏や中野香織さんと
お話も出来、とても充実した一時でした。

ハケット氏に
「英国の靴が好きで磨くのも好きです。」
とお話ししたところ
「今度僕の靴を送るよ!」と言われ
思わず笑ってしまいました。

さて、明日14日はハケット氏自ら同店で
HACKETT LONDONの
パーソナルショッピングコンサルティングを
行うとの事。
30分のアポイントメント制との事で
少しだけ空きがあるようです。
ご興味のある方は是非お店へ
直接お問い合わせ下さい。
貴重なチャンスですよ。

ハケット氏
いつお会いしても紳士な方で
正に英国クロージングを代表する
素敵な方ですね。
又、次回お会い出来ると愉しいですね。

HACKETT LONDON
気になる新しいコレクションも
結構ありました。
スーツも良いのですが
私は下のダッフルコートが
気になるな~。





夢を実現する生き方

2012-10-07 07:28:58 | その他
先日「あざみのSTYLE」で行われた
北原照久氏と西川りゅじん氏のトークショーに
参加してきました。

ファエシリエーターの西川氏は
ご存知カリスマ的なマーケティングコンサルタント。

あの物議を醸した「せんとくん」の仕掛人でもあります。

そして北原氏
皆さんご存知の「開運!何でも鑑定団」に出演され
おもちゃの鑑定、特にブリキのおもちゃと言えば
この方ですね。

今回は
「楽しみながら夢を実現する生き方とは?」
をテーマに90分に渡る熱いトークが
交わされました。

北原氏、今では
横浜山手の「ブリキのおもちゃ博物館」
フロリダ州ディズニーワールドにて
「Tin Toy Stories Made in Japan」
羽田空港 北原コレクションエアポートギャラリー
河口湖 北原ミュージアム"Happy Days"
箱根北原ミュージアムなど
多数のおもちゃの博物館を開催していますが
そのきっかけはデパートで行われた
催事でのコレクション展示だったとの事。

そして一念発起して
「ブリキのおもちゃ博物館」をオープンしたいと言った時
ほとんどの人が、誰も来ないから辞めておけと忠告したとの事。

それでも初志一徹でくじけなかった事が
今日に繋がっている。

これは全ての事に言えると思いますが
自分の道を信じて
一生懸命やり続ける事
これが本当に大切だと思います。

北原氏が言っていた
夢を実現するには情熱だけでなく
運も必要。
運を良くする方法とは?

人生は良い時もあれば
悪い時もある。
この悪い時を短くすれば
右肩上がりに良くなっていく。

その為には、、、

運が良いときは「感謝」の気持ちを忘れない事。
そして悪い時は?
悪い時は「難が有る」時。
でも、難が有る、難が有る、と繰り返してみると
いつの間にかひっくり返って「有る難」
つまり「有り難う」に変わる。
だから悪い時こそ
どんどん「ありがとう」って口に出せば
ピンチはチャンスに変わる。
そうすれば、下り坂はすぐにおしまい。

なんとポジティブな、、、
しかし人生って
結局はその人の感じ方、そしてそれが生き方
つまり人生を決めていると思います。

とても有意義な話でした。

言葉収集家でもある北原氏
毎日Facebookで今日の言葉を投稿されています。

私も毎日愉しみにしています。
ご興味がある方は是非ご覧になって下さい。

「感謝と有り難う」を忘れずに
今日も有意義に一日を過ごしたいと思います。



生地選び しかし、、、

2012-10-06 07:21:06 | スーツ
いよいよ、今日からフランコプリツィバリのオーダー会。
今日が日本橋三越
明日が伊勢丹メンズ館
そして月曜日の祭日が三越銀座で行われる。

例年、氏のオーダー会は2回/年、行われていたが
今年は春夏は行われず、年1回のみ。
今後も恐らくフランコ氏の来日は
このペースになる見込み。

今年、秋冬のスーツは既にKen Aoki氏のTom James
オーダー中。

対して春夏はバタクハウスカットでオーダーした
コードレーンの3Pがあるが
これはオンビジネスではなかなか使えない。

となると今年はやはり夏のスーツが不足だな~
(といっても7着以上はあるのだが、、、)
しかも、夏のスーツはある程度消耗品と割り切る必要があり
そう考えると春夏のスーツのバリエーションがちょっと
足りないかな、、、

前置きが非常に長くなりましたが
今回のオーダー会はその辺を考慮し
来年の春夏に向けてスーツをオーダーする事にしました。

となれば生地選び。
事前チェックにすぐに行ける銀座三越へ。
事前に担当のS氏にお願いして
生地を用意してもらっておきました。

まずは巻物編から。
生地はバンチでなく本当は巻物がいいですね~。

こちらちょっと色が変わった茶系の生地。
ミルはイタリア ゼニアの物。



これはなかなか変わった生地
しかもちょっと大人の感じで良いかもしれません。

次はこちら。
英国のウィリアム・ハルステッドの物。



ダークグレーに赤のストライプ。
コシのあるしっかりした生地です。

そしてこちらはバンチから。

ネイヴィー系のストライプ。



少しストライプが目立つかな、、、

では、こちら
同じくネイヴィー系ですがシックで
生地もしっかりした物。



私が参加するオーダー会は
明日の伊勢丹メンズ館で行われるもの。
最終的な生地の相談はフランコ氏と相談して
決める事にしよう。

さて、明日のオーダー会。
フランコ氏と1年ぶりの再会。
愉しみです。