いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

被るものがない!

2013-04-28 06:56:36 | ハット
あっという間に4月も終わりを迎えようとしています。
暑いのか寒いのか
良く三寒四温といいますが
今年はそんな方程式が当てはまらない程
天候がめまぐるしく変わります。

これも地球変動か
あるいは地震!?の前触れか、、、

さて、この季節一番困るのは
着るものは何がベストか?
スーツは春夏物か、冬物かという悩みもありますが
私の場合は被る帽子は
冬物のラビット素材のものか
あるいは夏物のシゾール素材又はパナマ素材の帽子か?
という事になります。

冒頭の写真は手持ちのシゾール素材のボルサリーノや
ジェームスロックの帽子。

これはもう限りなく夏のイメージの帽子ですが
盛夏になると下の写真のような
パナマやジュード素材の帽子も
アイテムに加わってきます。



ファッション友の関西のTonyさんによると

「らみいさん、この季節はコットンかシルクや」

と言われましたが
生憎コットン素材の物はカジュアルな物だけしかなく
シルク素材の帽子など持ち合わせていない。

そして思わず叫んでしまったのは

「被るものがない!」

う~ん、ジェームスロックのカタログを見ても
これといったものはなさそうなので
やはりボルサリーノから探す事になるのでしょうか、、、

そんな事で思わず思い出したのが
こちらの本。

我らがアイドル中野香織さんの

「着るものがない!」

冒頭の文を読むと又、思わず引き込まれ
一気に又、最後まで読んでしまいそうになりました。
今日は時間がないので
この連休中に時間を作り、ゆっくり読もうと思った次第、、、





フランコプリンツィバリ オーダー会 2013SS

2013-04-21 06:42:06 | スーツ
今年も無事、このオーダ会に参加出来る事が
とても嬉しいです。

特に今回は当初開催予定がなく
急遽実施が決まったようですので
尚更です。

今回オーダ会の開催場所は
メンズ館8階のお客様サロンの個室。

予定時間に外の椅子で座っていると
個室からフランコ氏が偶然出てきました。
思わずハグ。
イタリアのテーラーの方や職人の方には
何人かお会いしましたが
やはりフランコさんにお会いすると
身内に会ったような安心感があります。

さて、今回は前回オーダーしたスーツを
預けたままにしていましたので
そのスーツに着替えて
フィティングのチェックをしていただきました。



いつもの触診スタイル。

特にジャケットを中心に綿密にチェック。
フランコさんのテーラリングは
ボタンをしめなくても
身頃が開く事なく、体に沿うように出来ていないと
ダメとの事。
その辺をボタンをしめたり、開けたり
離れて見たりしながら確認していきます。

そして肩周り。
腕を上げた時の身頃の動きなどを
厳しくチェックしていきます。



いつもにこやかなフランコさんですが
この時は、フランコさんの表情が変わる時。
緊張の瞬間です。
故落合氏がこの緊張感に耐えられず
部屋を出た逸話を思い出しました。

フィッティングチェックの結果
今回は特に変更はないようですが
後で三陽商会のK藤さんに
確認してみようと思います。

さて、ここからは又
和やかな雰囲気に。

生地に合わせて
ボタンや裏地を選んでいきます。
フランコさんは裏地を派手にしたり
変わったボタンの色にしたり
そういった遊びを好まないので
ごくオーソドックスな選択となりました。

ところで今回の生地ですが
またまた無理を言い、売場で見つけた
バンチにないもので、お願いしました。

生地はBulmer&Lumbのもの。



英国の名門ミルが属する大手服地製造グループです。
ここに三越伊勢丹が別注をかけた生地で
モヘアが28%入ったシャリ感のあるものです。
色はミディアムグレーのストライプ。

春夏のスーツはネイヴィー系が多くなったので
グレー系にしました。

さて、出来上がりは約1~2ヶ月後でしょうか、、、

フランコさんが後、何回来れるかわかりませんが
次回のF/Wが今から愉しみです。



春夏物の生地選び

2013-04-13 06:49:59 | スーツ
フランコプリンツィバリ春夏オーダ会。
今回も無事開催される事になりました。
(冒頭の写真は以前のオーダ会のもの。)

本日が日本橋三越、明日が新宿伊勢丹で行われます。
一時は4月には来日しないとの噂もありましたが
昨年冬の約束、「次回は4月にお会いしましょう」との
約束をフランコさんが果たしてくれて嬉しい限りです。

さて、そうと決まれば
事前に生地選びをしなければなりません。
早速、先日伊勢丹に行って
生地のチェックをしてきました。

春夏物のスーツは気付けば
ネイヴィー系のスーツが
だいぶ増えたので
今回はそれ以外の色にしようと思います。
と言ってもビジネスで着用するので
奇抜なのは、いけません。
あくまでアンダーステイトメント。

ということで
まずはこの生地。



グレー系のストライプの落ち着いた生地。
シックです。
色目がチャコールグレーに近い色なので
ストライプが入っていてもそれほど目立ちません。

そしてもうひとつの候補。
今まであまり経験のない、ウィンドペーン仕様。



こういった生地でスーツを作った事はありませんが
意外にいけそうな気がします。
この生地を選ぶ場合は、フランコさんに相談しよう、、、

無事、生地の候補が決まったな~と思っていたら
「こんなのもありますよ!」
とフランコの店員Sさんからのご提案。

おっと、これは良さそうです、、、

最終的な生地はオーダー会の日に決めようと思います。
よさそうな生地については
オーダ会の模様と合わせて
次回ご紹介したいと思います。

さて、オーダ会は明日。
フランコさんにもうすぐお会い出来ますね。

愉しみです。



魔窟探訪

2013-04-07 07:41:00 | その他
先日、銀座のパーソナルテーラー
所謂、魔窟を探訪した時の事。


地下のレッドルーム、、、


ここにはヴィンテージの生地が
カオス状態で保管されている。

アトリエメンバーの
最も心踊る場所のひとつ。
ヴィンテージの生地だけでなく
新しく英国で織られた生地があったり
これは何に使うのだろうと思う様な
奇抜な生地があったり。

全て総帥こと
H川氏が趣味と実益?を兼ねて
集めたもの。

そしてそこで又
見てはいけない物を発見。

冒頭の写真、古のペイズリー柄。
最近は良いペイズリーが少なくなりましたが
これはクラシックな趣のあるペイズリー。

そして生地の裏を返してみると
何とそこには、、、


この生地をどうしてくれよう。


やはり、ほっとく訳にはいかない。

う~ん、、、

という事で
早速ビスポークする事に。

出来上がり時期は不明ですが
又、完成の暁には改めてご報告します。


ああ
愉しみ、、、