いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

VESTAのジャケットが出来上がりました

2023-06-12 18:45:19 | カジュアル
中縫いから約2週間、VESTAのジャケットが出来上がりました。



柔らかく構築的、尚且つ柔らかいドレープが良い感じです。ドーメルの今回のシルク混のウール生地、発色も風合いもとてもよかったです。やはりバンチブックではなく実際の生地を見て誂えたので出来上がったらイメージが違うということもありませんでした。気のせいか1着目よりより体にフィットした仕立て上がりだと思います。



背中のラインも綺麗です。既製品だと、こうはいかないですね。



袖は重ねボタン、この貝ボタンのチェイスも春夏物らしくよかったと思います。



裏地は淡いパープルです。この色合いがとても綺麗だと思います。まあ普段見えないので、単なる自己満足です。



トラウザースはシアサッカーや明るめのコットンのものにしようと思います。コロナが落ち着いたとは言え、テレワーク勤務も多くなったため、スーツよりはジャケットやトラウザースを作る機会が多くなりそうです。


VESTAのジャケット中縫い

2023-06-11 21:15:49 | カジュアル
ジャケットの中縫いが出来たとVESTAのきーちゃんから連絡があり、早速チェックに行ってきました。



とても綺麗な色のジャケットです。写真だと中々質感が分かりませんが、光沢がありオレンジとピンクの中間色のような色でとても上品だと思います。早速チェック開始。

胸周りや



袖の長さ、微妙な修正が入っていきます。



肩のフィッティング



ウエスト周りを少し絞ってドレープ感が出るようにします。



背中はツキじわもなく完璧です!



胸元も良い感じです。



あとは出来上がりを待つだけです。楽しみです。



近況について

2023-04-23 15:52:32 | カジュアル
大変なご無沙汰をしていますが、元気に色々活動しています。最近クルマ関係のイベントが多く服飾系はなかなか手がまわりません。

そう言いながらもコロナも終息し、秋冬に向けてビスポークも検討中、そんなことを考えていたら久々に銀座のVESTAさんからDMをいただきました。

それが冒頭の写真のハガキです。テレワークが増え、スーツを着る機会が減りましたが、逆に休日にはジャケットを着る機会が増えた気がします。ぼんやりと春夏で良いジャケットは無いかなあと考えていたところにVESTAからDM。そのDMにはオレンジともピンクとも言えない素敵な色のジャケットが!
生地の説明を見るとドーメルのシルク51%コットン49%、これは正に私が欲しているジャケットではないのか!



早速店長のキイちゃんにLINE!その足ですぐに飛んで行きたかったのですが道が大渋滞だった為、翌日お伺いしました。久々の採寸、以前VESTAで作ってもらったジャケットをベースにサイズを修正してもらいました。



裏地選び、ボタンは夏らしい白蝶貝にしました。



次は袖が仮付の状態での中縫いです。楽しみです。




ハケットロンドンのポロシャツ

2019-05-04 07:46:21 | カジュアル
ハケットロンドンのポロシャツです。最近は夏日と言われる25度近い日もちらほら。そろそろポロシャツの出番が近づいてきました。

クロスしたこのデザイン、ポロ競技をモチーフとしたものです。デザインがかっこいいですね。袖に「1」と入っています。
ポロ競技ではそれぞれ番号に意味があります。



1番 攻撃担当。また相手チームの4番をマークする役目。

2番 攻撃の主力選手。自分で得点するか、1番にパスをする。相手キャプテンの3番をマークする。

3番 守備担当。3番はキャプテンの番号でもあります。

4番 守備の主力選手。フィールドのどの位置にも行け相手の得点を遮る。

ちなみにウィリアム王子やハリー王子は2番。ロイヤルファミリーはこの番号が多いとのこと。日本では「1」が 人気がありますが、ラルフローレンなど他のメーカーではキャプテンである「3」の番号のものが多いです。

後ろから見ると左右の袖の色が違います。ユニークですが、なぜかかっこいい。



襟の裏にはユニオンシャック。これまたアクセントですね。



そしてもう1着はこちら。シンプルなデザインです。どちらもロゴが大きく入っていないのが良いと思います。



背中もシンプルです。



柄物のポロシャツで気に入るデザインのものはなかなかみつけるのが難しいのですが、ハケットロンドンはかっこいいデザインのものが多いですね。また買い増ししたくなりました。

さて、 GWも後半、このポロシャツを着る機会があるかな、、、



アジャスタルブルコスチュームのウェストコート

2019-02-11 06:00:30 | カジュアル
アジャスタブルコスチュームのニットのウェストコートです。先日東急ハンズ渋谷店で英国系ポップアップストアが開催された時に購入しました。モデリストでありオーナーである小高さんがいらっしゃる時に訪問、いろいろ見ているうちにこのウェストコートを発見しました。



胸周りにもポケットがあり、カジュアル感が強いのでどうかな?と思いましたが、ジャケットの下に着るとなかなか収まりが良い感じです。



素材はウールとポリエステル、1930年代のアーカイブから復刻したもので、柄は同じ大きさではなく変化がつけられています。



クラシックな裏起毛ニットでネップがいい感じを出しています。さすが小高さん。

オフの時は写真のようなジャケット着る機会が多くまたツイードとも相性が良さそうです。色々活用出来そうですね。


リンペルメアビレのショートトレンチ

2018-12-31 18:22:55 | カジュアル
l'impermeabile リンペルメアビレ イタリア製 ショートトレンチです。イタリア・エンポリ(EMPOLI)にファクトリーを構える"LANDI"社の、「l'impermeabile(リンペルメアビレ)」。このブランドの名前はイタリア語でトレンチコートを意味します。エンポリは一時は英国をも凌ぐトレンチコートの生産拠点でした。素材はコットン67%ナイロン33%、ギャバジン織でこの生地は60年代の生地を現代風に同ブランドが復刻したものです。トレンチコートの生地は英国だけでなくイタリア製も良いものが多いと言われています。

さて、前回の続き、スポーツカーに乗る時の装いです。ショートトレンチのコンセプトは正に言葉の通り、トレンチコートを半分にカット、というか、完全にぶった切ったという言いかたのほうが適切なデザインです。



ライナーはないので季節的には春になると思います。といってもクルマの中でコートを着用することはないので、夏を除く3シーズンと言ってもいいかもしれません。



背中もまんまトレンチコートです。唯一違うのは腰でカットしてあるので、そこがゴムで絞ってあるところでしょうか。軽く動きやすく、スポーツカーを運転するにも問題がありません。屋根を開けたりしてもある程度防寒出来るので問題なさそうです。

スポーツカーの装い、それが英国車、例えばスーパーセブンならベルスタッフのジャケットなどがマッチすると思います。ジャガーのXJSなどであればツイードのジャケットにコーデュロイかモールスキンのトラウザーズのカントリージェントルマンスタイルなどが良いと思います。これがドイツ車となるとちょっと装いのイメージが難しくなります。サーキットをイメージしたものとか、、、

う〜ん、、、

今後のテーマとして考えたいと思います。


スポーツカー用ウィンドブレーカー

2018-12-31 18:04:35 | カジュアル
PORSCHEのウィンドブレーカーです。材質はナイロンとポリエステル、フード付きです。PORSCHEのイベントに参加した時に購入したものです。



色はネイヴィーで黄色のパイピングがしてあり、このパイピングと文字の部分がヘッドライトに当たると反射するようになっています。ロゴデザインが控え目なのとデザインがシャープで良いなと思い購入しました。



特に背中にロゴが入っていないのが好感が持てます。黒と白に赤のパイピングのジャケットもありますが、このタイプは背中に大きくロゴが入ってしまっているので、こういったタイプは普段に着用するのが難しくなってしまいます。



内側はポリエステルのライニングになっています。フード付き、内ポケットも付いていてなかなか機能的です。



- 防風性、速乾性
- 耐水性: 3,000 mm
- 透湿量: 3,000 g/m2/24 h

このへんの性能表示がドイツ仕様っぽいですね。

スポーツカーを運転する時に着用する服。例えばケータハムスーパー7やジャガーならイメージは付きますが、ドイツのスポーツカーとなると何が良いのでしょう。こういったメーカー純正の物もファションとしてはいいのか悪いのか微妙ですね。ということでこんなものも購入してみました。詳しくは次回で。




英国レポート その3 James Purdey & Sons

2017-02-26 06:56:52 | カジュアル
英国レポート第三弾はJames Purdey & Sonsです。パーディーは1814年創業の高級銃砲店で、バタクハウスカットの別注モデルであるトレンチコートやフィールドジャケットで知り、いつかは行ってみたいと思っていた店舗です。場所はロンドングリーンパーク駅から程近いメイフェア地区にあります。



入り口は歴史を感じる重厚な造りですが中に入れば店内は明るく狩猟(ゲーム)を中心としたウェアやカバン、アクセサリー類が並べられています。どれもがファッションウェアではなく狩猟に使うための道具として発展したことを感じさせる本格的な作りのものが多いです。



珍しいところでは時計の蓋が猛獣になっているパネライとのコラボモデルもありました。



店内奥には重厚なミュージアムルームがあり、三つのロイヤルワラントを保持し200年も続く由緒あるショップであることを物語っています。顧客名簿には貴族の名が並び、この店に出入りすること自体がステータスであったことをうかがわせます。




そんな中で目に付いたのはこちら。サファリ風のかなり厚手のコットンを使ったジャケットです。この色合い、いかにも狩猟の為のウェアという雰囲気。サイズもベストフィットのものがありセールで半額だったので購入することにしました。



このジャケットが実用であることを示す前身頃、銃床が当たる胸の部分にパッドが入っています。



ウェスト部分は絞れるように絞り紐が付いています。



腰から首の付け根を通るこのストラップ、何の為についているかわかるでしょうか?実はこれ暑くなり上着を脱いだ時にリュックのようにジャケットを背負えるようになっているのです。どんな状況の時でも猟銃を撃てるように考えらえているのですね〜。単なるファッションを飛び越えた実用からくるデザインは男からみるととてもかっこいいです。

さて、そろそろ春めいてきましたので、このジャケットが活躍する場がありそうです。街中だけでなく、ケータハムのようなクルマに乗る時もヘビーデューティーなこのジャケットは役に立ちそうです。





オープンカーの装いについて考察する

2017-01-15 07:58:05 | カジュアル

1990年位にオートファッションというクルマとファッションを題材にした雑誌があり、私も載せてもらった事がありましたが、クルマとファッションって難しいですよね。特にオープンカーその中でもクラシックなタイプのオープンカーだと風も凄い勢いで入ってくるので実用性も考えなければなりません。

たとえば英国のこのクルマ。
ケータハムスーパー7BDR。



時速80km/hで走ると、息が出来なくなるくらい、暴力的な風が入ってきます。以前ベルスタッフのジャケットをご紹介しましたが、流石にこれ1着だけだと厳しいなあと思っていたところ、昨年ポルシェのイベントにお邪魔した時にたまたま見つけたのが今回ご紹介するマルティニレーシングのジャケットです。

マルティニレーシング、マルティニ・エ・ロッシは有名なイタリアトリノの酒造メーカー、レースのスポンサードにはとても積極的でランチアやポルシェのレース活動で一躍有名になりました。特に1976にジャッキーイクスが運転するマルティニカラーのポルシェ936スパイダーがルマンで総合優勝したのは印象深いです。


出典:ポルシェジャパン

このマルティニのジャケット、厚手の綿スエット生地とナイロンの素材で出来た、かなりしっかりした作りです。服の前面は風を通さないようナイロン生地でガードされています。デザインの特徴となるマルティニストライプは袖の下部に入っています。



胸にはロゴとファスナー付きのポケット。



腕にはマルティニのバッジが付きます。



そしてセブンの場合重要なのはエルボーパッチです。



肘がナイロンで強化されるとともにガードされることで風が通りません。セブン乗りの間ではセブンエルボーという言葉があり、クルマの構造上どうしても肘が車体から出て運転する形になるので肘が冷えて痛くなったりすることがあります。これを防いでくれるのですね。

後ろ身頃はスエット生地のみとなり、通気性を確保しています。



オープンカーとその装い、往年のレーシングドライバーのファッションをモチーフとしてみるもの楽しそうです。もっと色々なところでクルマにも合う服の扱いがあればいいのですが、英国に比べるとそういった店舗が少ない気がします。GOODWOODの辺りにはそういったお店も沢山あるのでしょうか。あるいはアストンマーチンのスポンサーとして有名なハケットにも色々あるかもしれません。今度、覗いてみようと思います。


ノーフォークジャケットを考察する

2017-01-08 06:51:30 | カジュアル
アジャスタブルコスチュームのノーフォークジャケットです。オーダーしたものが出来上がってきました。



元々狩猟用ゲームジャケットとして生まれたこのスポーツコート、ディティールに特徴があります。肩から前身頃に伸びるベルト状のパーティカルパネル、激しい運動をしても型崩れを防ぎ、体とのフィッティングを高める仕組みで背中側も同様の作りとなっています。又、背中部分にはインヴァーテッドプリーツが入っているのでシューティングや激しい動きをしても動きやすい構造です。ウェスト部分はボタンで留めるベルトになっていますが、これもフィッティングを向上させるための構造です。腰のパッチポケットはマチがありかなりの物を入れられる上、ボタンが付いているので、走るような事があっても中の物が外に出てしまうこともありません。傷みやすい袖口は丈夫な2重構造、ボタンが付いたストラップになっていて袖口が絞れる構造になっています。

実際には私はシューティングする事はありませんが、一つ一つのディティールが意味を持っている事が男の服の場合は重要だと思います。





元々スポーツ用のジャケットですので、コーディネイトはタートルネックのようなものでも良さそうですが、ネクタイやボウタイの方がよりマッチすると思います。ニッカポッカまで履けば完璧でしょうが、もはや装いという範疇を飛び越えてコスプレなってしまいそうですので、コーデュロイのトラウザーズなどと合わせてみようと思います。



今回オーダーした英国生地のLovat、恐らく目付は1kg近く、とても仕立て栄えしていますがジャケット自体の重さはかなりのものです。これを着用すればコートはいらないと思います。さて、作ったはいいのですがどんなシーンで着用するか悩むところですね〜。

ロンドンで着るとそれはシティの服ではなくカントリーの服だと言われそうですので、やはり東京でしょうか。