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いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

KITONのタイ

2010-09-18 05:24:49 | タイ
KITONのタイです。
良く行く都内のショップで購入しました。



このタイ、色はベージュ
明るめのタイですので
割とどんなスーツにも合わせやすい
タイだと思います。

作りはセッティピエゲです。



このタイ
何とも言えない程、柔らかなシルクの質感です。
ある意味とてもKITONらしいタイです。

冒頭の写真を見ていただくと分かりますが
変わった、ペイズリーの柄です。
ペイスリーは古式の由緒正しい柄もありますが
それを理解した上で
こう言ったペイスリーの柄のタイがあっても
良いかなと思います。

柔らかいのですが
セッティピエゲですので
シルクの生地の量がとても多く
締めるとフンワリとボリュームのある
ノットが作れます。



そろそろ秋の気配ですので
こう言ったタイも良いですね。

そう言えば知り合いの方が
KITONへ転職されたようですので
今度寄ってみようと思います。

究極のタイ ひとつのカタチ 

2010-08-29 04:23:20 | タイ
今回ご紹介するタイ
パーソナルテーラーで
試行錯誤を重ね、メンバーの為に作られた
ビスポークのタイです。

ある意味、究極のタイのひとつのカタチだと思います。

それは
ひとつにはその素材。

そして、もうひつとは
その柄と作りです。

こんなカタチでタイまで作ってしまう
パーソナルテーラーを私は他には知りません。

まずはこのタイの素材です。
小石丸という蚕がはきだした絹糸で織ったシルクで
作られています。

小石丸、ご存知でしょうか?

小石丸、蚕の中では最も細い糸をはき
艶があって張力が強く
けば立たないという素晴らしい蚕です。
しかし、あまりにも小さく繭糸量が少ない為
重さで取引される絹糸の世界では
まったく採算が合わず、別名針金糸とも言われている
粒も大きく、絹糸も太い
いろんな品種を掛け合わせた(交雑種)のシルクに押され
市場では一時姿を消してしまいます。
それゆえ小石丸は"幻の絹"と呼ばれています。

(現在では一般生糸の20倍の価格と言われています)

小石丸は元々は宮中の御養蚕所において行われる
皇后御親蚕に用いられる品種です。
宮中でも一時飼育の中止が検討されましたが
当時皇太子妃であった皇后美智子様が
残すことを強く主張され
その後、それが元となって日本全国でも
再び飼育されるに至っています。

さてそんな貴重な絹糸で織られたこのシルク生地
非常に密に織られています。
一般的に絹は密に織れば織るほど
光沢がなくなり
そして重くゴワゴワした感触になるのですが
その絹糸の素晴らしさから、密に織っても光沢があり
そして軽くふんわりと柔らかい生地となっています。



このシルクの感覚
写真では充分にお伝え出来ませんが
凄い品質だと思います。

そして重要なポイントのもうひとつ
それはこの柄である
スピタルスフィールドです。


拡大写真

スピタルスフィールド
最もクラシックでスタンダードな柄です。
このタイ1本あれば
全てのスーツがエレガントに着こなせる
基本中の基本のタイ
裏を返せば、必ずこれだけは
ワードロープに揃える事がマストになるタイでもあります。

しかし、今では
このスピタルスフィールド
もどきはあっても本物が実はほとんど存在しません。
ブラックとエクリュの非常に精緻に織られた市松模様。
そして表面に何も加工をせず
織り上げられた自然の風合い。
これを実現する為に
シルク生地屋さんの非常に情熱的な職人さんと
パーソナルテーラーのモデリストであるH氏が
何度も試行錯誤を重ね、ようやく実現に至っています。

そして最後にこれをタイと言うカタチに
仕立てるのが、又、大変に凝っています。

タイの作りは柔らかく
古式の作りとなっています。
そして何よりもこのタイの拘りがわかる芯地。
なんと小石丸の生地をそのまま
芯地として複数枚、使っています。



これにはタイを仕立てる職人さんも
あまりの贅沢さに躊躇したようです。

ブレイド(大剣)は
ちゃんとたるみ糸も作り込まれ
閂(かんぬき)止めは
ボリュームのある花閂
そして糸は赤という拘りです。

そしてこちらはスモールチップ(小剣)。



そしてとても重要な中継ぎ。



非常にしっかりした補強がなされています。

採算と手間を考えれば
メーカーもセレクトショップも
どこも実現不可能なこのタイ
非常に貴重なタイだと思います。

恐らくパーソナルテーラーでも
メンバーと、H氏自身の為に作られた
採算度外視の拘りのタイかと思います(笑。


拡大写真

正に一生使え、そして愛せるタイです。


夏の終わりに

2010-08-28 06:49:37 | タイ
もうそろそろ夏も終わりでしょうか。

昼の暑さは相変わらずでも
朝夕の風が、今までとは違う雰囲気を帯びています。

そんな夏の終わりにピッタリの
しかもとても珍しいタイをご紹介します。

冒頭の写真
1950~1960年代に全盛を極めた
ニューヨークの名店
フランクブラザースのオリジナルタイです。
いつものパーソナルテーラーで入手しました。



クラシックマドラスのタイ
ハンドルーム(手紡ぎ)で
しかもベジタブルタンニングのインド綿です。
自然の植物を利用していますので
色合いがとても優しいですね。

このタイ、自宅で洗う事が出来ます。
そして洗えば洗うほど
風合いが増していきます。



さて、コーディネイトですが
実は意外に何にでも合います。
今年の夏はノーネクタイの代わりに
2種類のクラシックマドラスのアスコットタイをしていますが
これがどんなスーツとも
合うようにこのタイも又、色々な装いに
合わせる事が可能です。



こんなタイ
今では見かけないですね。

まさに夏の終わりにピッタリの
ちょっと感傷的な気持ちにさせる
クラシックなタイです。

そう、もう夏も終わりです、、、、


マドラス スカーフ

2010-06-12 06:51:05 | タイ
マドラスのスカーフです。

これはプラベートテーラーに
ビンテージコットンでビスポークした物です。

マドラスのスカーフは
やはりこちらのテーラーで1本購入していますが
首に巻いたときのあまりの気持ち良さと
汗も取ってくれる実用性にハマり
ビンテージのコットンが入荷したとの話を聞き
追加でビスポークした次第です。

このコットン
フィンクスコットンではありませんが
何とも言えない風合い
そして柄だと思います。



首の後ろはいつも通りで
柄合わせは完璧です。



正に今はクールビズに突入。

昨年は暑くてもタイドアップを実践しましたが
今年は襟元を涼しく見せ
そして本当に実用的な装いとしての
大活躍中です。

ビンテージなコットン
そして夏を感じさせるマドラス。

こう言った装いで盛夏を楽しむのも
又、いいですね。


ネイビーのワンポイントタイ

2010-05-05 11:06:23 | タイ
ゴールデンウィークも
いよいよ最終日ですね~。

明日、明後日がお休みで
日曜までがゴールデンウィークという
羨ましい方もいるかもしれません。

さて、私は特に遠くに出かけることもなく
近場や家でまったり過ごしているので
今、のんびりこのブログを書いているところです。

そして、今回ご紹介するのは
フランコバッシのワンポイントタイです。



先日、都心のショップで購入しました。

初めてです。ワンポイントタイ。

最初、手に取った時はネイビーのタイかなと
思ったのですが4色の旗のワンポイントが入っています。

シルク100%のイタリア製です。

このタイ、写真では判りにくいですが
水平に畝が入っています。
とてもしなやかです。
思わずKITONのタイを
連想しました。
作りは言うまでもありませんが
肌触り、シルクの光沢
それだけでこのタイを購入する価値があると思うくらい
質感が良いです。

又、ネイビーのタイは何本あっても
困りません。
そして、たまにはワンポイントも
いいかと。

さて、件のワンポイントですが
三角形の4色の色を組み合わせた
フラッグになっています。
色はそれぞれ、黒、ゴールド、スカイブルー、赤です。
何か意味があるのでしょうか?

このタイ、先日会社にして行きましたが
3Pにすると、ちょっと柔らかい感じになって
良いと思います。

久々の仕事はこのタイをしていこうかな。

遂に明日から会社ですね。
何となくブルーです。

まあ、仕事が始まれば、それはそれで
又、エキサイティングで楽しいのですが。

パーソナルテーラーのクラブタイ

2010-04-24 05:03:22 | タイ
最近、いつもお世話になっている
銀座のパーソナルテーラーのタイです。
先日、予約し店舗で購入しました。

タイと言っても「クラブタイ」との
定義がされたスペシャルなタイです。

オーナー氏、曰く
「クラブタイとは大概、ストライプの組み合わせですが
今回は特別にクラブ用のタータンを用意しました。」とのこと。
イギリスには
タータンをレジスターするれっきとした協会があり
今回、これとは別に新たなクラブタータンを設計し
認証の申請をされたとのことです。

う~ん、気合が入ってますね。

さてこのタータン、ロード・アランという
タータンとのことです。
ロード・アランとは実際に存在する
著名なイギリスの貴族で
一流の経済誌にも投稿するような文化人ですが
そのコラムはとても辛口だったとのこと。

このヴィンテージタータン
スコットランドのクラブタータンを
専門に織っていたミルの物です。

織は斜め63度、精緻なツイル織。
へヴィーウエイトで目付けは約420g(16オンス)です。
とてもしなやかな生地ですね~。

このタイ、へヴィーオンスな生地を使っている為
芯地を入れるとかえって野暮になるとのことで
芯地なしのしなやかなタイになっています。
しかしながら、型崩れすることもなく
ノットもしっかり決まります。

そして、もうひとつ特徴的なのは
大剣がもっともトラディッショナルな
スクエアカットというところです。

正に正統にして正式なクラブタイです。

タイだけで見るとスポーティなイメージですが
実際はブレザーにも良し
ドレッシーなダブルブレストのスーツにも合う
とても不思議なタイです。

素材はウールですがこの爽やかな表情とドライな質感から
春夏でも問題なさそうです。

そして最後にちょっとした秘密が。

このクラブタイ、私は普段ダブルノットで締めていますが
シングルノットで締めても
この赤のタータン部分が大剣と合う様に設計されています。



正にスペシャルなタイですね。

願わくばクラブメンバーがこのタイを締めて
集う場があれば、とても楽しいと思います。

但し、傍目には怪しすぎですが(笑 。

バタクハウスカットのタイ

2010-04-17 05:09:00 | タイ
バタクハウスカットのタイです。



先日、大阪に行った時に購入しました。

このタイ、黒とシルバーの格子柄の
タイになっています。
大剣を良く見るとわかりますが
織が互い違いになっている
凝った作りになっています。



実はK部店長がこのタイをしているのを見て

「これはカッコイイ!」

と思い購入した次第です。

他の方がしているタイを見て
カッコイイと思って購入するというのは
初めての経験でした。

このタイ、黒とシルバーの格子になっていますので
基本的にはグレー系のスーツに合わせやすいと
思います。

又、シャツの色によっては
ネイビー系の3Pとかでも良いと思います。

作りはヘビーオンスと言っても良いくらいの
かなり重たいシルクを使っています。
タイを締めたときに、しっかりノットが決まり
緩みにくい作りです。

流石バタクハウスカット、N寺氏の監修でしょうか
小物にも拘りがあります。

そしていざ締めてみると
華やかでドレッシーなイメージになります。

これならスーツだけでなく
パーティスーツに
合わせても良さそうです。

ということで図らずも
K部店長とお揃いのタイの図。



いや、何かちょっと恥ずかしいですね(笑

フランコプリンツィバリのウールタイ

2010-01-31 05:01:52 | タイ
フランコプリンツィバリのウールタイです。
日本橋三越で年始セールの際、購入しました。

当初、このタイを見たとき、一瞬でその雰囲気が気に入り
購入を決めたのですが
スーツの出来上がりが間近っだったので
出来上がったスーツに合わせて受け取る予定でした。

年末にスーツを受け取りに行った際
タイを購入しようとしたのですが
年始セールにかかるとのお話を
いつもお世話になっている
三陽商会のUさんが教えてくれ
年始に改めて購入に伺いました。

こういった、心遣いって
いいですね。
信頼感がさらに高まります。

ところでこのタイ
日本で生産しているライセンス物ではなく
イタリア製です。



素材はウール90%シルクが10%です。
肌触りは完全なウールという感じですが
シルクが10%入っている為
やや光沢感があり、ウールタイにもかかわらず
ドレッシーな趣があります。

色の感じとしては明るめのネイビーという
感じでしょうか。

よく見ると織が結構凝っていて
ストライプ状に織られています。



このタイなら、ジャケットよりは
むしろスーツに合わせた方が
全体のイメージが
よりドレッシーな感じになり
良いと思います。

正直、餅は餅屋で
スーツメーカーのタイにはまったく期待していないのですが
このタイは素材感、織、作りといい
良く出来ています。

強いて難を言えば
基本的にはタイはタイ専用ブランドが
(Kitonを除いては)良いと思っているので
スーツとタイが同じブランドというところが
ちょっと抵抗はありますが(笑)。

このタイ、今回オーダーしたスーツだけでなく
ネイビー系の3Pにも合わせてみようと思います。

しかし、タイはいったい何本になったのでしょうか・・・汗
(タイを数えると縁起が悪いそうなので数えませんが)

フェアファクスのアスコットタイ

2010-01-09 05:20:55 | タイ
フェアファックスのアスコットタイです。
昨年、日本橋高島屋のセールで購入した物です。

アスコットタイは何本か持っていますが
実はこのアスコットタイ
リバーシブルになっています。



リバーシブルのアスコットタイは
珍しかったので1本買ってみました。

片側がシルクでブルーのドット
もう一面がウールのチェックです。

実際にしてみると
ブルーのドットはちょっとフォーマルな感じ
方やウールチェックの方は
カジュアルな感じになります。

こういうアスコットタイって
ちょっと面白いと思います。

アスコットタイの装いは
通年出来るのでしょうが
実際は暑がりの私は秋冬しかしないです。

であればこういった
やや厚手になってしまいますが
こういったアスコットタイもありですね。

秋冬の今は
一番楽しいときです。
「反スポルベリーノ」派の私は
カバートコートや
アルスターコートなど
「冬はオーバーコートでなければならない」派なので
日替わりでコートを楽しんでいます。

もちろんそれに合わせた
ハット、マフラー、手袋、鞄、そして靴となります。
そういった装いも後1ヶ月ちょっとですね。

1年は早い・・・

リベラーノ&リベラーノのタイ

2009-12-27 05:36:20 | タイ
リベラーノ&リベラーノのタイです。
先日Kitonのタイを買ったときに
一緒に購入しました。

リベラーノ&リベラーノは
遂に日本での取り扱いがなくなるのか
セールにかかっているのを良く見ます。

このタイ、素材はもちろんシルク100%。
そしてとてもヘビーオンスです。
最初持ったときの重量感から
セッティピエゲかと思ったほどです。
実際の製法はクワトロピエゲになります。



ヘビーオンスなタイに出合うと
つい買ってしまうですよね~。
まして以前購入した経験から
リベラーノ&リベラーノのタイは
素材、縫製共に非常に高品質というのが
わかっているので尚更です。

そして色は
光沢のある明るめのネイビー。
通常のネイビーより
光の当たり具合によっては
結構目立ちます。

織柄はクラシックなドット柄です。

ネクタイの光沢が非常に高級感があり
しかもややもすると派手になりがちですので
コーディネイトは
タイの露出面積が少ないダブルブレストか
3Pに合わせるといいと思います。

スーツはネイビー又はチャコールグレー
又はブルー系のスーツだとスッキリします。

タイは大分2軍落ちになったものを
あげたり、廃棄したりしていますが
それでもかなりの勢いで増えてしまいますね~。

落合氏の3,000本とかには到底及びませんが
数えたことはありませんが
100本位はありそうです。

しかし実際に締めるのは
ごく一部なんですが・・・