goo blog サービス終了のお知らせ 

いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

フランチェスコ・マリーノのタイ

2012-04-15 06:15:30 | タイ
先日より日本橋三越で始まった
イタリアフェア。
どんなものがあるのか
ちょっと覗いてきました。

1階には白のフェラーリFFが展示され
バッグのオーダー会などが行われています。
帽子のボルサリーノと傘のマリオタラリコをチェック。
特にこれは!というものはありません。
一気に本館7階へ。
こちらは大盛況ですね~。
特にチーズやハム、ワインなどがお好きな方には
一度足を運ばれてみる価値があると思います。

そして本丸の2階へ。

こちらはスーツや紳士洋品などを扱う売場。
いつもお世話になっているフランコ・プリンツィバリの
K島さんもいらっしゃいます。

私     「今回、春にはフランコさん来ないですよね~?」
K島さん  「そうなんだよね~。
       冬には来ると思うんだけど、、、」
私     「フランコさんには来日したら
      必ずオーダーしますけど
      来なかったら作りませんからね~
      必ず来て下さいよ!
      と言ってあるので、今回はどうしよう、、、」
私     「ところで今回、何か面白い物ありますか?」
K島さん  「う~ん、タイですね~。」

などど、お話をしていたところに
新宿伊勢丹でも良くお世話になっていたU野さんが登場。

「いや~らみいさん、お久しぶり~」と
つい話は別方向へ。
つもる話も一段落したところで
よくよく話を聞けば
U野さんはネクタイも担当しているとのこと。
それではということで早速
ネクタイのコーナーへ。

今回見せてもらったのは
フランチェスコ・マリーノ。
1928年創業、イタリアナポリ近郊
サンジョルジオ・ア・クレマーノにあるネクタイの老舗です。
彼の地では「カサンドラ」という名で知られ
その縫製の大部分は手縫いとのこと。

展示されている生地は今風の物ばかりでしたので
倉庫からタイ生地の在庫を全部を持ってきてもらいました。
2箱程ありましたが
ビンテージの物が何種類か混ざっています。

生地を見るこの瞬間、愉しいですね~。
気になる生地が結構沢山ありました。
価格も聞けば、既製品とほとんど変わらず
今回はポケットチーフもサービスしてくれるとの事。

とういことで早速オーダーしました。
仕様はセッティピエゲも選べますが
私は実用的なクワトロピエゲで裏地ありの仕様で
オーダーしました。

選んだ生地はこちら。



ネイヴィーの小紋柄のプリントです。
色が青く見えますが
実際の色合いはこちらの方が
より近いです。



タイは作りの仕様以外にも
大剣の太さ、タイの長さなどが
指定出来ます。
私はフランコなどのクラシックなテーラードの
スーツに合わせますので8.5cm幅
長さはシングルノットで締めた時に大剣がウェスト辺りにくる
148cmにしました。

さて、出来上がりは3ヶ月後。
ちょっと愉しみですね。
また出来上がりましたら
こちらでご報告したいと思います。


不思議なアクセサリー

2012-02-05 07:20:32 | タイ
冒頭の写真。
タイに矢印形のモノが刺さっています。



しかも小石丸のビスポークタイに。
左下から右上にかけて
しっかりタイを貫通しています。

「あ~タイが傷つく~。」
と思わずショックを受ける画像です。

これは銀座のとあるアンティークショップで購入したもの。
別の物を探しにいった際
店主の方より、これを見せられて
思わず買ってしまった次第です。

実はこの矢印形のもの。
タイピンで
1897創業のアメリカの老舗ブランド
SWANKのモノです。

種明かしをすると
このタイピン、下の写真のような構造となっています。



いや~洒落がきいていますね~。
流石アメリカ。
同様の物でスライド式になっていて
幅が変えられるモノもありました。

業界では有名なアンティークショップ
店主さんの許可が得られたら
改めてこちらのブログでご紹介しようと
思います。

さて、このタイピン。
話題作りに最近、よくしています。
勿論、初対面のお客様の時はしませんが
ある程度親しい方や
服飾関係の方にお会いする時は
このタイピンをしていって相手の方が
「おや?」って思う顔見るのが
結構好きになってきました。

バッチリ見せるのではなく
チラミセが良いと思います。

さて、このアンティークショップ
私はすっかりハマってしまったので
暫く通うかと思っています。

詳細は又、改めて。



ハケットロンドンのタイ

2011-12-18 07:25:15 | タイ
ご存知、ハケット ロンドンのタイです。

ドレスシャツは以前購入した事がありますが
タイは今回が初めてとなります。

ハケット ロンドンの創業者ジェレミー・ハケット氏

いつかはハケットのスーツを作ってみたい
出来ればビスポークかな~
などと思わず思ってしまうほど
エレガントで紳士な方です。

さて、そのハケット ロンドンで
イベントがあり
今回はタイを購入しました。

グリーンをベースとした
ペイズリーのタイです。

素材は勿論シルク100%。
タグを見るとイタリア製となっています。



いかにもイタリア製らしい
とても柔らかい織りになっています。
色合いはシックなやや落ち着いた色合いです。



ペイズリー
1800年頃からスコットランドで一般的になった柄ですが
現在量産されている柄を見ると
妙にモダナイズされてしまっているモノも多々あります。

モダナイズされたとたん
この神秘性を持ったこのエレガントな柄が
魅力を失ってしまうのが
ペイズリーの難しいところですが
英国でデザインされたモノは
クラシックな柄が多いので
安心して、しめることが出来ると思います。

今回のタイも伝統的なペイズリー柄。
グリーンをベースにネイヴィーがうまく配色されていて
派手になりがちなペイズリーを
シックに纏めていると思います。

このタイ
グリーンがベースですので
茶系のスーツが良いと思いますが
シックな色合いから考えると
ネイヴィーのスーツ
それもダブルブレストのような
やや派手になりがちなスーツに合わせると
装い全体が
落ち着いた感じに纏まると思います。

ハケットロンドンのタイ。
英国紳士ジェレミー氏のように
エレガントに着こなせるよう
コーディネイトしたいですね。



フランコバッシのネイヴィータイ

2011-12-04 07:47:44 | タイ
フランコバッシのネイヴィータイです。
先日、銀座のいつもの店で購入。



ネイヴィータイ
何本あっても困らないので
いいな~と思うネイヴィータイがあると
つい買ってしまいます。

ネイヴィータイといっても
メーカーにより
色合いも違えば織りも違い
よって素材感がまったく違います。

今回購入したものは
かなりヘヴィーオンスのタイです。

下品にならない程度の
光沢もあり
そしてとても締めやすい。



私はこの手のタイは
3Pの時に良く合わせます。

3Pはスーツ自体に
華やかさがありますので
こういったタイを合わせると
うまくバランスが取れると思います。

しかし、本当にこのタイ。
素晴らしい質感。

仕事納めは
これを締めようかな。

今年は本当の意味での
仕事納めなので。


バタクハウスカットのボウタイ

2011-10-08 05:20:43 | タイ
バタクハウスカットのボウタイです。



以前、丸の内店で購入したモノ。



丸の内店は新丸ビルの4階にありますが
入り口にカフリンクスとボウタイが
ずら~っと並んだ
ショーウィンドウがあります。



いや~壮観な眺めですね~。

ショーケースのボウタイは比較的
ペイズリーを中心とした派手めなモノが
多いですが、H川さんが
「他にも良いのがありますよ!」といって
見せていただいたのが
冒頭の写真のボウタイです。

紫のような色合いに
ブルーのスクエアな柄が入ったモノで
ネイヴィーだけでなく
茶系のスーツにも合わせられるかなと
思い購った次第です。

素材は勿論シルク100%。



日本製ですね。
但し生地は得意の英国バーナーズ製だと
思います。

長さ調整は一般的なタイプのモノ。



襟裏はちゃんと補強と滑りを良くする為
キュプラがはられています。

ボウタイ、なかなかする機会がないと思いますが
いいな~と思うモノがあると
購ってしまうのですね~。

まあ、もう少し歳を重ねたら
普段の装いがボウタイでも
さまになってくるのではないでしょうか、、、

さて先日、丸の内店を覗くと
たまたま、バーナーズ製の
秋冬の新作のタイが大量入荷していました。



スピタルスフィールドのような
30年代を彷彿とさせる
かなりクラシックな柄のモノもありましたので
ご興味のある方は行かれてみると
面白いと思います。

あっという間に
秋、本格到来ですね。
下の写真のようなツイードが
恋しくなってくる季節です。

神戸ブランメル倶楽部の
ツイード ア ウオークも
もうすぐ、、、






ボウタイもビスポークで

2011-09-18 04:53:23 | タイ
夏の終わりにボウタイが出来上がりました。
そう、晩夏に相応しい
クラシックマドラスのボウタイ。

素材はコットン&リネン
このさらっとした感じが
何とも気持ちいい。

ビスポークということは
当然ネックサイズに合わせて作ってあるので
サイズ調整のアジャスターはありません。

にも拘らず
完璧な柄合わせ、、、



これは効率を優先した
既製品ではあり得ない裁断。
結んでしまえばわからないことなのに
こういったところにも
ビスポークならではの愛情を感じます。

銀座のパーソナルテーラーは
更なる変貌と深化を続けていて
おおよそ、作れない物はないのではないか?
という世界に突入しています。

靴、スーツ、ドレスシャツ
ブレイシーズ
帽子、タイ、ロングホーズ
鞄から、小銭入れまで、、、

ヴィンテージなスペシャルな素材
そして、今では入手困難な革類
挙げ句は、シルクは小石丸から
織っていくという、、、

これはこれで、そういった環境があることは
とても幸福なことだと思います。
恐らくそんなパーソナルテーラーは
経済至上主義の現代には存在しないはず。

反面、全てをビスポークで
済ませようとすると
これまた、経済的にも
STYLEを構築する上でも
相応の覚悟が必要になってきます。

ここは、既製品というプロダクトとの
組み合わせを
どう折り合いをつけるかかが
重要になってきます。

(既製品は不要との
 総帥からの声が聞こえる、、、幻聴?)

恐らくそれはセンスというもの、、、

そう、まだまだ修行は続きます

しかしそれは人生を愉しみながらです。



秋のタイ

2011-08-28 07:32:07 | タイ
さて、朝晩が今までと違い
秋の気配が感じられるようになってきましたね。

服飾の秋はもうすぐです。

さて、そんな秋に向けて
バタクハウスカットでタイを購入しました。



深~いパープル色のタイです。



柄はヘリンボーン。
一目見て気に入ってしまいました。
とても肉厚でノットにもボリュームが出るタイです。

このタイ
生地がとっても風合いがあります。
実は微妙にかすれた様な色合いになっていて
ヴィンテージ感がある織りになっています。



ネイヴィーのスーツとかに合わせると
とても渋~い感じなる
大人のタイですね~。
又、明るめの茶系のスーツなどに合わせると
ちょっと落ち着いたエレガントな感じになるのでは?
と思っています。

そして下の写真のダブルブレストの3Pスーツ。
先日バタクハウスカット梅田阪急店で
ディスプレイされていたモノ。

生地はバタク別注のスリーエステイト。
スリーエステイトというと
ツイードというイメージがありますが
実はこの手の生地も
中々良いです。

一見ネイヴィー
よく見るとグレナカートチェックという
ここのミルの生地のスーツを以前オーダーしましたが
英国物らしい
目の詰まった生地になっています。

しかし、茶系のグレナカートチェックって
意外とありませんよね。

思わずオーダーしたくなる生地です。



さあ。もうすぐ秋。
服飾好きの季節がやってきますね~。



クラシッククラバット 盛夏仕様

2011-08-14 05:44:27 | タイ
クラシッククラバットの盛夏仕様です。
これもパーソナルテーラーでビスポークしたもの。

素材はヴィンテージのシルク&コットンです。
非常にざっくりした織りになっていて
正に今の季節にピッタリのクラバットだと思います。



このクラバット
色合いがとても素晴らしい。
赤紫色の濃淡
そしてエクリュの横ストライプに
緑色の濃淡。
全てアースカラーがベースとなっているので
とても優しい色合いになっています。

そして実は裏と表で色の濃さが違っていて
表が濃いめ裏が明るめになっていて
両方使う事が出来ます。



上の写真が表の濃いめの色で
冒頭の写真と比べると色の濃淡に違いがあるのが
わかると思います。

マドラスのクラバットと同じように
自宅で洗う事が出来
洗えば洗う程、生地が柔らかくなり
さらに優しい色合いになっていきます。

このクラバット
意外にコーディネイトしやすく
茶系のスーツだけでなく
ネイヴィーのスーツでも
奇麗に纏まります。

夏は見た目も涼しげで
ノータイのように砕けた雰囲気にならず
お会いする相手の方にも
失礼にならないと思います。

さて、気付けばビスポークした
クラバットもかなりの本数になり
特にクールビズシーズン中は
ノーネクタイの代わりに
クラシッククラバットを合わせるという
私のスタイル、職場では
すっかり定着したようです。

クラバットの一部ですが
本数も大分増えてきましたね。



しかしながら、こうしてみると
マドラス好きということを
今更ながら再認識した次第、、、





盛夏のクラシックマドラスタイ

2011-07-18 05:27:10 | タイ
マドラスがそんなに好きだったのか、、、

ふと考える。

いや、そんな記憶はない。

では何故マドラスが集まっているのか?

恐らく記憶の底に
潜在的に刻み込まれたもの
それは昔、皆で行った海の思い出
だったかもしれない。

あるいは映画でみた記憶。

そして昔、鵠沼に住んでいた時の
記憶か、、、

どちらにしても
このパーソナルテーラーから
生み出されるマドラスには
私を感傷的にさせる何かがあります。

そして今回手に入れたマドラス。
黄色、赤、青の鮮やかで美しい色の組み合わせ。
そしてコットンリネンの夏らしい素材感と
そのかすれ具合。

ありそうでどこにも無いマドラスだと思います。



フランクブラザースのタイのように
芯地がないタイ。
しかも隠し襞のある
ビスポークらしい凝った作り。



ああ、、、
心、惹かれます。

さて、これはどう装うべきか?
今日はゆったりした休日。
心穏やかに考える。

シアサッカー、コットン、コードレーンのジャケットに
合わせるか?
あるいは盛夏用のネイヴィージャケットか。

サファリジャケットも良いかもしれない。

ここでちょっと
いたずら心が芽生える。

そうか、、、
その手があったか

サンローラン的な装い。




夏はあっという間に
駆け抜ける。

そんな思い出と共に
鮮やかなマドラスのタイを愉しむことにしよう、、、



クラシックマドラスタイ

2011-07-17 06:07:24 | タイ
クラシックマドラスのクラヴァットタイです。
いつもお世話になっている
銀座のテーラーでビスポークしました。

独自の進化(深化)を続けるアトリエですが
ヴィンテージな生地だけでなく
独自の生地も次々と織られていきます。

今の時代にこんなに手間をかけ
そしてそれを作成する体制を作れる事が
驚異的ですが
次々と驚異的なモノが今も作り出されています。

このクラシックマドラス
正確にはロードアランマドラスという
表現が正しいかもしれません。

素材はコットン&リネンです。
この柄、まず既製品では見つける事が出来ないと思います。

これはやはり魔窟とも噂される
アトリエならではのマドラスだと思います。

現在のタイの原型ともいえる
クラヴァットタイですが
私はドレスシャツにアスコット的にまとって
コーディネートしています。

勿論普通のタイのように結んでもいいですし
スカーフ的に使っても素敵だと思います。

ビスポークらしさを感じるのは
柄合わせの精緻さです。



私のマドララスタイは
両サイドに赤のラインがきますが
中央に赤のラインを持ってくる事も
出来ます。

そしてネック周りの精緻な柄合わせと
丁寧な縫製。
職人さんの愛情を感じます。



何故かマドラスに郷愁を感じてしまう私。

特にロードアランマドラスは
出自の由緒正しさもありエレガントな
柄だと思います。

夏の思い出とともに
私の心に刻まれる
そんなクラヴァットだと思います。