いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

クラシックペイズリーのボウタイ

2013-07-21 06:59:40 | タイ
銀座の魔窟で発見した
丹後ちりめん。

しかも柄は何とも魔力のある
クラシックペイズリー。

前回はクラシッククラバットでしたが
こうなると他の物もトライしたくなるのが
私の悪いクセ?かな、、、

そしてオーダーしたのは
この季節にピッタリのボウタイ。



やはり夏はボウタイに限りますね。
涼しげに見えます。
しかも恐らく世界に一つしかない
クラシックペイズリーの丹後ちりめんのボウタイ。
思わず暑さも忘れ、愉しくなってきます。

この柄がいいんだなあ。



ビスポークなので
タイの長さは調整の必要がなく
無粋な金具も勿論ありません。

このボウタイ
実はちょっと結びづらいですが
反面、張りのある表情を作ります。
ちょっとフォーマルっぽい雰囲気。

悪くないですね。

さあ、ボウタイを締めて
明日も元気に仕事をしよう。






ペイズリークラシッククラバット

2013-05-19 08:06:10 | タイ
魔窟探訪
銀座は1丁目にあるパーソナルテーラー。
一度足を踏み入れると出て来れなくなるか
二度と近づかないか
どちらかに別れる。

私は勿論前者の方。

探訪すると何かを必ず見つけてしまう、、、

そして今回発見したもの。
丹後ちりめんのペイズリーの生地。



丹後縮緬(たんごちりめん)
京都府北部の丹後地方で生産される高級絹織物の総称。
奈良時代から続く絹織物、縮緬が盛んになったのは
江戸時代に入ってから。
近代では北丹後地震や敗戦などにより
存続の危機が何度かあったが
奇跡的に復興。
今回の丹後縮緬は生産量、品質が最も黄金期の
昭和30年代のもの。

その縮緬の質感もさることながら
色合い、そして古代的な文様の
ペイズリーに一目惚れしてしまった。



そこでお願いしたのが
今回のクラシッククラバット。
このさらっとした質感は
盛夏であっても使用出来る質感。

そして愛情溢れる職人さんによる
ビスポークのクラシッククラバット。



このドレープ感が何ともエレガントです。
この時代の縮緬は縮む欠点も改善されたものなので
手洗いも出来そう、、、

さて、今年のクールビズ対策。
ひとつのアイテムとして
エレガントさを纏って
涼やかにコーディネイトしてみようと思います。






今年もクールビズが、、、

2013-05-12 06:48:29 | タイ
冒頭の写真
そう、言わずと知れた
英国サー・ウィンストン・チャーチル。

いつ見てもボウタイ姿が凛々しい。
苦難の戦いを生き抜いてきた
男の風貌がより一層このスタイルを
引き立たせている。
単なるファションとは違う重さ、、、



さて、今年もクールビズのシーズンが
やってきました。
各企業がこぞって採用し
タイをしていると
まるでこちらが悪者の様な気になってくる。

しかし今年も変わらず
私は反クールビズです。
最近は温暖化の影響で
クールビズ期間も5月1日~9月30日までになりました。
今年は天候の不順で5月中盤になっても
タイをしている方が半分位いらっしゃいますが
まもなく多くの方がノータイになるのでしょうね。

では、ちょっと身支度の確認を、、、

ボウタイの本数をチェックをしてみる。
わずか10本。
左の7本が既製品
右3本がビスポークしたもの。




まだまだ足りないですね、、、

では盛夏用のクラシッククラバットをチェック。



こんな物は恐らくデパートへ行っても売っていないので
全てビスポークしたもの。
こちらはそれなりに着回しが出来そうですね。

ならば、、、

ボウタイの誂えを早速
件のパーソナルテーラーにお願いしました。
生地は最近気になっているもの。
こちらのご紹介は又、改めて。

ビスポークした物は当然採寸しているので
長さの調整をする必要がありません。
首の後ろに長さ調整の金具がないので
締めた時も違和感がないのがいいところ。

さて、夏はもうすぐ

ボウタイに着替えて
出勤しよう、、、


パッチワークマドラス

2012-09-02 07:02:06 | タイ
いつも思う事だが
こんなビスポークテーラーがあるだろうか、、、

靴から始まり
スーツ、コート、ドレスシャツ
ハット、傘、タイ、カフリンクス、鞄から小銭入れまで
およそ装う物に関しては
望めば何でも作れる
そんな錯覚、いや錯覚ではなく
もはや現実か、、、
そんな銀座にひっそり存在するテーラー、、、

魔窟と言われるそのテーラーで
お願いしていた物が
出来上がってきました。

パッチワークマドラスのクラバット。

昨年来、夏になるとマドラス柄が
恋しくなるようになりました。
夏を感じさせるマドラス。
そして今年はスペシャルな仕様で。
それがわざわざパッチワークしたマドラスです。



何とも言えない質感。
新品なのにエンンジングされたような
寄り添う様な質感があります。
コットンリネンの生地は
何度も織りを試行錯誤され
織り出されたもの。

何種類もの柄を作り
それをハンドメイドでパッチワークするという
職人泣かせのクラバットです。



この独特の柄がいいだよなあ
と思わせる美しい色柄。
仔細にみると、かなり複雑な色使い。
そして、えも言われぬ掠れ感。

このクラバット。
実際に締めてみると
ネック周りの精緻な作りもあり
とても柔らかく心地よい締め心地。
しかもしっかりした生地なのに
肌に当たった感触は清涼な感じがします。

夏場に使い、汗を吸い込んでも
自宅で手洗いが可能。
しかも洗えば洗う程ガーゼのように
柔らかくエイジングされていくのは
他のクラバットで経験済み。
これもいい具合にエイジングしていくんだろうなあ、、、

今回のマドラスはアースカラー
オレンジ色を配している事もあり
秋物でも使える色柄。

ドレスシャツにこのクラバットをして
ツイードのスポーツコート(ジャケット)を羽織れば
スポーティな中にも
エレガントを感じさせる装いになりそうです。

パッチワークマドラス
夏の想い出になりそうな
クラバットです、、、





フランチェスコ・マリーノのタイ 完成編

2012-08-26 05:57:13 | タイ
タイも凝りだすと
最後はビスポークになります。
しかも、もっとも通の方になると
自分で作ってしまう方もいらっしゃる。

既製のタイではどうしても
気に入った物がないので
ヴィンテージのシルク生地など
お気に入りの生地で
タイを作ってみたい
服飾好きであれば
一度は考える事だと思います。

そんな時にマリーノのタイはパターンオーダーですが
タイの長さ、幅、製法など
およそタイをオーダーするのであれば
充分な調整範囲を持った
オーダーのシステムを取っています。

そして前回オーダーしたマリーノのタイ。
実はその後、選んだ生地に瑕疵が発見され
再度オーダーし直す事になりました。

生地を選び直して
オーダーする事、1週間。
電撃の早さでタイが出来上がってきました。



当初は3~4ヶ月かかると言われていたのですが
やれば出来るんですね~。

今回選んだ生地は当初オーダーしたものに比べると
やや明るく軽快な感じ。
生地はヘヴィーオンスのシルク生地ですが
ヴィンテージの物に比較すると
やや手触りなど、しなやかさに欠ける部分もありますが
市販の物に比べれば十分な品質を保っていると思います。

製法はセッティピエゲも選べましたが
実用的なクワトロピエゲにしています。
こちらの方が芯も入っていて
ビジネスでは使いやすいと思います。



そして小剣部分。
何度か使用して形を整えたい時に使う
調整用のたるみ糸がちゃんとついています。
ここらへんは手抜きがなく好感が持てるところです。



さて、締め心地ですが
しっかり結べ、しかも緩まない。
私の好きなヘヴィーオンスの生地なので
手応えもしっかりあり
中々良いタイだと思います

色はネイヴィーの小紋ですので
ネイヴィー系スーツや
グレー系のスーツに合わせやすいと思います。

しかし、まだまだ暑さは続きますので
ボウタイに変わってこのタイを使用するのは
大分、先になりそうです。

そろそろ暑さも
和らいで欲しいですね。



リネンのビスポークボウタイ

2012-08-25 07:35:35 | タイ
8月も、もう下旬なのに
一向に暑さが和らぐ気配がない。
連日30度以上の気温。
アスファルトに囲まれた都会は
ヒートアイランド現象も相まって
実質的には40度を上回る気温となっていることも
珍しくない。
今年の夏は、やはりとても暑い、、、

体感的な温度を下げるには
どんどん衣服をはぎ取っていけばいい。
巷のクールビスでは
ビジネススラックスに半袖シャツ
そしてノーネクタイ。
スーパークールビズになると
もっと極端な装いになる。

いや、それはもはや
装いというレヴェルのものではなく
効率を追求しただけの格好。

それでいいのか、、、

そんな想いがいつもよぎり
今日もスーツにウェストコート
ボウタイという装いになる。

そして今回ご紹介するのは
スコットランド製リネンで
ビスポークしたボウタイ。



勿論、そんな我儘を聞いてくれる店は
いつもの件の銀座のテーラー。
面白い生地が入ったと聞いたので
寄ってみた。

グレーチェックのリネン生地。
スポーツコートに仕立てるのが正統か
などどオーナーモデリストのH氏と話しているうちに
これでボウタイを作るのも
面白いという話の展開になり
オーダーする事に。

この素材。
かなりコシのあるリネン、そしてグレーを基調とした
シックな色合い。
単なるチェック柄ではなく
実はとっても複雑な糸使いをして織っている。



この複雑な織りが
全体に深みを与え立体的にさえ見える
色合いを出している。

リネンそれもかなりコシがある
目付で言えば400g位。
ボウタイの素材としてどうなのかと思ったが
実はこれが締めてみると
思いのほか都合がいい。

まずは形がしっかり作れ
そしてゆるまない。
昨日はこのボウタイを一日締めていたが
形を改めて整える必要がなかった位である。

そしてこの複雑な色合いが
比較的に何にでも合わせられる。
ウィンザー公には遠く及ばないが
今回はあえてチェック オン チェックに。



少しでも涼しげに見える装いであれば
嬉しい限り、、、



ブルーのボウタイ

2012-08-11 05:33:57 | タイ
今年の夏
クールビズ期間は
ボウタイスタイルで通すと決めた私。

そろそろ余りの暑さにくじけそうになりつつあります、、、

さて、レギューラータイプのタイは沢山持っていますが
ボウタイはの数はまだまだ少ない。
ボウタイはフォーマルを除いては
扱っている店舗も少なく
ましてや気に入ったボウタイとなると
なかなか見つけるのが難しいです。
よって気になる物を見かけたら
即、購入するようにしています。

そして今回購入したボウタイ。
有楽町阪急メンズ館のUAコーナで購入。

巷ではセール終盤戦に突入していますが
このタイもご多分にもれず
セールになっていました。



このボウタイ
素材はオーソドックスなシルクのタイプです。
写真ではうまく伝わりませんが
実際の色は何とも藍色に近いブルー。
そのやや深みのある色に銅色の糸で
丸い輪がが織り込んであります。



とても落ち着いた印象のボウタイ。
この手のものは
比較的コーディネイトしやすいと思います。

私はネイヴィーのスーツには
ブルー系のドレスシャツ
あるいはライラックのドレスシャツを
着用する事が多いですが
このコーディネイトに合わせるタイとして
とても良くマッチするボウタイだと思います。

又、グレー系のスーツであれば
ブルー又は白のドレスシャツ
スーツが無地かそれに近い物であれば
ロンドンストライプのシャツを合わせ
それにこのボウタイを合わせても
良いと思います。

今年のクールビズは
10月末までとか。

まだまだボウタイが活躍する季節は続きますね~。

そういえば、、、
今年の夏は
他にもボウタイをビスポークしたのだった、、、

夏らしいボウタイ。

そちらは又、改めて。


UAのドットボウタイ

2012-07-28 06:10:07 | タイ
ユナイテッド・アローズのドットのボウタイです。
先日、有楽町阪急のセールで購入しました。



この夏の私の標語

「節度あるクールビズスタイル」

節度あるクールビズスタイルとは具体的には
ボウタイ+オッドベスト+スーツです。
反クールビズとも言えそうなこのスタイル
少しでも涼しさを出すのはボウタイ。
タイをしないのが一番涼しいのでしょうが
それでは節度感がちょっと足りないのですよね。

ということでこの夏はボウタイのバリエーションを
徐々に増やしています。
そして今回購ったものは
定番的なドット柄のボウタイです。



素材は勿論シルク
色合いがなんとも奇麗なので
購入しました。

このボウタイ青系に属する色合いですが
意外に何にでも合う色合いです。
ドレスシャツとの兼ね合いもありますが
ネイヴィーやグレー系のスーツなら
まずコーディネイトが破綻することはありません。

ちょっと便利に使えるボウタイですね。

さて、私が所有しているボウタイは
ビスポークしたつなぎ目のない物から
長さ調節が出来る既製品まで
色々ありますが
今回は初めての首の後ろ部分が
外れるタイプの物。



最初この後ろが外れる意味がわかりませんでしたが
どうも一度締めてしまえば
次回からはボウタイを解かず
首の後ろのフックを外すだけで
ワンタッチで付けられるという事らしいです。

その発想はちょっとインスタントすぎますね~。
最初から形が出来ているボウタイのような
使い方なので私はフックが外れないよう
固定してしまいました。

やっぱりボウタイは
毎回ちゃんと締めたいですよね。

さあ、夏はまだまだ続きます。
寧ろこれからが猛暑です。
このスタイルで乗り切れるか
ちょっと心配ですが
実用より装い第一で
乗り切りたいと思います。

英国的やせ我慢?



フランコバッシのドットタイ

2012-06-16 06:04:17 | タイ
フランコバッシのタイです。

現在世間はスーパークールビズですが
私流クールビズはスーツ+オッドベスト+ボウタイです。
今年はこのスタイルで通しています。



今年のスーパークールビズは
5月~10月ですので少なくとも残り4ヶ月は
このボウタイスタイルで過ごす事になりそうです。

さて、そんな状況でも
時々服飾系のショップなどを覗いて
気に入るタイがあれば
秋冬に備え購う事にしています。

このタイも先日ふらっと寄ったショップで見かけ
手に入れた物です。



ドット柄のネイヴィー
所謂典型的なクラシックのタイです。
ネイヴィードットのタイは何本も持っていますが
この柄の大きさや間隔によって
大分タイの雰囲気が変わります。
ドットが細かい程一般的には
フォーマルな雰囲気に近づいていきます。

そういった意味では
中庸的なタイだと思います。
太さも大剣の一番太い部分で8.5cmと
一般的な太さです。



イタリア縫製のこのタイ
シルク生地はとても柔らかく
程よい光沢があり
ネイヴィーやグレー系のスーツに合わせると
映えると思います。

服飾好き、特にスーツを着る機会が多い方にとっては
日本の夏はある意味鬼門です。
実際、本人が涼しいかどうかは別として
端から見て涼しげに見え
尚かつ、破綻のないクールビズスタイルを
今年は目指そうと思います。


ヴィンテージスイスコットンのボウタイ

2012-06-03 06:43:33 | タイ
ヴィンテージスイスコットンのビスポークボウタイです。
去る神戸ブランメル倶楽部のコットン ア ウォークに
着用したコードレーンの3Pに合わせて作ったボウタイです。

銀座のパーソナルテーラーの魔窟で
ビスポークした物。
このヴィンテージスイスコットン
最上の糸を強い撚糸にして
極めて深い質感の「シボ」立ちのある
織りになっています。
一見、和風の生地のようにも見える
風合いです。



やはり上質の生地は
古今東西、何がしらの共通項を
持っているのかもしれません。

所謂、上質の糸作りから始まり
そして低速の織機で織った時に出る風合い
そういった物が独特の質感を生み
特に手に触れた時に感じさせる
驚きと感動があります。

このコットン素材
とても柔らかいのですが
意外と締めやすく
そして、又、緩む事もない
ボウタイの素材として
最適の素材だと思います。
これを大きめのクラシッククラバットや
スカーフにしたら
さぞエレガントな雰囲気が出て
素敵だろうなと思います。

このボウタイ
当然ビスポークですので
長さ調整の金具はありません。



世間は正にスーパークールビズ。
反クールビス派の私は
この期間はボウタイをする事に決めました。

相対する方に少しでも
涼しげに見えるように。

そしてこのボウタイなら盛夏にも
涼風を感じさせるボウタイだと思います。