思いつくままに書いています

間口は広くても、極めて浅い趣味の世界です。
御用とお急ぎでない方は、ごゆっくりどうぞ。

主治医は代わりましたが、容体は深刻でした。

2019年01月21日 | 日記
今日1月21日に病室に行くと、すぐ「主治医からお話があります」と看護師長が呼びに来ました。

交代の件ですね。

詰所に行くと、主治医の医師から、「今回主治医を交代することになりました」とだけ告げられました。

私も「いろいろお世話になりました」と言って頭を下げました。

それだけで交代は終わり。私に取ったら極めてあっけないものでした。

また病室に戻ったらしばらくして、今度は副看護部長が、新しく主治医となった院長とともに病室にきて、これから現状について説明したいとのこと。

一緒に1階に降りて、診察室で説明を聞きました。

しかしFの状態は極めて悪いものでした。予想以上に文代の状態は深刻で、愕然としました。

インフルエンザは今日昼の検査でマイナスとなったのですが、肺炎が悪化していて、見せられたレントゲン写真では、両肺が全面的に白くなり、昨日より悪化していました。

血液検査の結果も悪く、ベッドサイドのモニターで血圧や酸素濃度、呼吸数や脈拍数を見て楽観的になっていた私は、頭から冷水を浴びせられた感じでした。

病室に戻ってもFがかわいそうで、しばらくの間顔が見られませんでした。

ともあれ、これ以上肺炎が悪化しないように、新主治医はあれこれテキパキと指示を出して、少しでも状態が改善するように手を尽くしてくれています。

また前の主治医と違って、看護師の意見にもよく耳を傾けてくれている様子が少し見ていただけでわかり、また私たち患者の家族にもわかりやすく医療内容を説明してくれるのがうれしいです。


でも、太い酸素チューブを鼻に入れられて、いくつもの点滴を体に注入されて、病魔と闘っている痛々しいFの姿を見ていると、つい涙が出てきます。

でも、この病院の看護師さんたちには頭が下がるばかりです。

今日も、交代を申し出るよう勧めてくれたI看護師さんが巡回に来て、
「主治医の交代が遅くなって申し訳ありません。もっと早く代わっているべきなのに、私が出勤したらまだ元のままだったのでびっくりして、看護師長と副看護部長に『なんでまだなのですか!ご主人の気持ちを考えたらすぐにでも交代するべきです』と言ってやっと交代になりました、本当に遅くなって申し訳ありません」
と謝ってくれました。その時詰所に居合わせた看護師さんたちも、また同じように口添えしてくれたそうです。

もちろん私も前主治医と話すのは苦痛でしたが、一患者のことで、看護師さんたちが職場の上司にそんなことを言ってくれるとは考えもしませんでした。

I看護師さんはふだんから快活に患者と接してくれて好感の持てる人ですが、これまでほとんど親しく話す機会がなかったので、その彼女からこんな裏話を聞くとは本当に意外でした。

更に、「明日は私が夜勤ですから」と笑顔で元気づけてくれて、ただただ感謝するばかりでした。

幸い今日の夜勤の看護師さんも、私が心から信頼している気心の知れた看護師さんの一人です。

こんなギリギリの状況では、看護師さんの温かい気持ちが本当に心に沁みます。


今夜はスーパームーン

病院の窓からも、大きく見事な満月が見えています。

Fが入院するまでは、雨戸を閉めながら私が、「きれいなお月さんが出ているよ」と声をかけると、「どれどれ」と言いながらFも入ったばかりのベッドから出てきてくれて、よく一緒に肩を並べて見入ったものです。

月を見上げながら、何とか持ちこたえてくれて、また一緒に月を眺められる夜が戻ってきてくれたらと願うばかりです。
  (2019-01-21)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする