脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

典型例はたった23%

2013年06月30日 | つぶやき

先日の6月14日放送の

NHKの総合診療医ドクターG

心筋梗塞のことがとりあげられてた。

 

「だるくて、のどが痛い。」

「聴診器での心音は異常なし。心電図もとりわけ気にする異常もない。」

 

そんな患者が心筋梗塞を発症しているって、

見抜ける医師がどれだけいるんだろうか?

 

 

心筋梗塞の典型例は

全体の心筋梗塞の患者の25%だと

林寛之先生がおっしゃっていた。

つまり、

100人の心筋梗塞患者がいて、

典型例にのみこだわって診察すると、

典型例の23人のみが、心筋梗塞だと無事診断され、

治療に至れるけれど、

残り、75人が見逃されてしまう危険があるってことだと思う。

 

さらに、林先生は

女性の心筋梗塞患者は、胸痛を訴える患者が少なく、

「女性心筋梗塞患者の43パーセントは

胸痛を訴えない。」とおっしゃっていた。

つまり、

心筋梗塞=胸痛と思いこんでいる医師が診たら、

100人の心筋梗塞患者のうち、57人は心筋梗塞と無事診断できるけれど、

43人の心筋梗塞患者は見逃す危険があるってことだと思う。

 

林先生がこんなことを話されていた。

林先生のお母さんが、

「胃が痛い、胃が痛いと言っていたので、いろんな検査をしたけれど、

異常はなし。8時間後の血お検査も心エコーも心電図も問題ない。

でも、つらいつらいっていうから、

心臓カテーテルしようか?って検査したら、

心筋梗塞でいっぱいつまってた。

医療には限界があるのだ。」と・・・・。

 

そんなお話をされてた。

 

人間の体なんてそんなもんだ。

 

典型例かどうかで判断できるほど、

人間の体は

そんな単純なもんじゃない。

 

典型例は、あくまで、めやすみたいなもんだと思う。

 

人間の体は個々に違い、

脳も個々に違い、

同じ症状であっても、発症の仕方も症状も、

感じ方も違って当たり前だ。

 

それを忘れてもらっちゃ困る。

まるで、

工場の企画に沿って画一的に生産されたロボットみたいに、

人間をみてもらっちゃ困る。

 

 

それなのに、

典型例という枠でのみ、患者を診ようとすれば、

患者の典型例から外れた症状の訴えの

影に隠れた病態の存在を、必ず見逃すのは当たり前。

 

それが、

医師にも世間にも知れ渡った「心筋梗塞」でさえ、典型例にこだわれば

診断が難しいのなら、

 

脳脊髄液減少症なら、なおさらだろう。

 

脳脊髄液減少症には、必ず頭痛がつきもの、

必ず起立性頭痛がある。

 

「頭痛がなくて、歩いて、病院に来れる患者に、

脳脊髄液漏れ患者なんているはずない。」

なんて

そんなことを考えている医師がいるなら、

必ず、見逃す。

 

本当の意味で

脳脊髄液減少症患者を正しく早期に診断し、

救うことなど

不可能だと思う。

 

「だるくて、のどが痛い。

微熱が出る。

肩も痛い。

ときどき胸が締め付けられそうに痛いし苦しい。

ときどき脈が早くなったり遅くなったりして乱れる。

どうきがする。」

 

さあ、

この症状を訴える患者の病名はな~んだ?

心臓病?

 

ブー

間違いです。

 

それはね、

かつての

見逃され続けていた時期の私。

 

そう、脳脊髄液が漏れてそんな症状が起きてたんです。

だけど、

当時の医師にそんなこと

わかるわけないよね。

 

だって、脳脊髄液漏れた人体に、そんな症状が起こるなんて知識、

当時の医師たちは大学で教わってないし、

身近な事故で発症し、

不定愁訴を訴える患者の中に、髄液漏れ患者がたくさん潜んでいるなんてことも

ちっとも知らなかったはずだもの。

 診断基準とは、

100人の心筋梗塞の患者中、

25人だけを正しく診断し、残り75人を見逃すためのものじゃないと思う。

100人中100人を見逃さず、治療へ導くのが診断基準じゃないのか?

だったら、

100人の脳脊髄液減少症患者中、

ごく一部だけを助けるためだけの、診断基準なんてつくらないでほしい。

100人の脳脊髄液減少症患者がいたら、100人すべての人がひとりのもれもなく

助けてもらえるような診断基準にしてほしい。

たとえ、その患者が、人によって訴える症状が違っていたとしても・・・。

 

それには、

 

 典型例にこだわっていては、患者を見逃す!

このことだけは

忘れないで

 

 

 

 

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