先日も「脳脊髄液減少症が原因での二次的うつ」の記事でも書きましたが、
今夜のNHKクローズアップ現代で
「うつは‘心”から治せるか?注目される認知行動療法」が放送されました。
今夜、深夜0時15分からNHK衛星第二放送で再放送されます。
「朝起きるのがつらく、たびたび遅刻してしまう。」人が認知行動療法が必要な「うつ」だったら、
脳脊髄液減少症患者は、みな「うつ病」の病名もついて、ブラッドパッチ以前に「認知行動療法」が必要な患者とされてしまいそうです。
日本でいったいどれだけの脳脊髄液減少症患者が、自分の症状の原因が
実は脳脊髄液漏れだったり、髄液の減少からきているのに、
それに本人も医師もまったく気付かないまま、
薬物療法や、認知行動療法を続けているのでしょうか?
それに、効果が患者の主観に頼らざるをえない認知行動療法が健康保険適用で、
認知行動療法より、どう考えても科学的エビデンスがあるように思えるブラッドパッチ治療が
健康保険適用外とは・・・、納得できない。
これはもう、精神科医に限らず、臨床心理士や、精神保健福祉士や、うつにかかわるすべての人に、
脳脊髄液減少症について学んで知ってもらわねば困ると思いました。
そうでなければ、今後も脳脊髄液減少症患者が見逃されつづけ、
脳脊髄液減少症での症状で苦しみ続ける患者を早期に救えないと、
国や社会の大きな損失を生むと思いました。
クローズアップ現代2009年6月1日「抗うつ薬の死角~転換迫られるうつ病治療」
私から言わせれば、「精神科の死角~脳脊髄液減少症。転換迫られるうつ病診断」だね。
ぜひ、なんでもかんでも薬物療法だけですませ、患者の症状を薬でなんとかすることばかり考えるのではなく、
その症状は脳が起こさせているという考えを基に、認知行動療法など薬以外の改善療法をためすと同時に、
脳脊髄液減少症という病が脳を不調にし、精神的にも不調にしているのではないか?という
視点からのアプローチも、精神科医は忘れないでほしい。
「暴力と脳の不調の関係性」(脳脊髄液減少症と事故との因果関係を認めると自分たちが大変だと思い込んで、必死に脳脊髄液減少症への社会の理解を妨害してきた人たち、保険会社やその関係者やその人たちと関係の深い医師や、その人たちの意見を信じ込んで、被害者の訴えを認めない判決を出し続けてきた裁判官の皆様へ患者の叫びをぜひ読んでもらいたい。なぜこれほどまでに、脳脊髄液減少症という病名が世間一般になかなか広まらなかったか、考えてもらいたい。)
NHKへのご意見はこちら・・・http://www.nhk.or.jp/css/?from=tp_af91