これは、あくまでも一般論です。
前回の続き。
松井珠理奈がチームK、渡辺美優紀がチームBを兼任へ ~AKB48の成長戦略~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/45c9b642fd1b6d0f5b97244ed0fee051
◆◆◆◆◆◆


◆◆◆◆◆◆
ある程度大きな組織で働いたことがある人なら経験があると思いますが、「兼務」というのはさほど珍しい話ではありません。
かくいう私も、名前の後ろに兼務を示す「(兼)」が付く経験を何度もしてきました。
日本の国の国務大臣も、いくつかの大臣を兼任する人がいますね。
法律で大臣の数に上限数が定められていることもありますが、しかし何と何の大臣を兼務させるかという時、つまり兼任する大臣の組み合わせには一定のパターンがあります。
そうです。
兼務というのは、社会的には有り触れたごく普通のことです。
なぜなのでしょうか?
人手不足だから?
優秀な人により多くの仕事をして欲しいから?
それもありますが、もっと本質的な理由があります。
(当BlogはAKB48を通して様々な知見を考えるブログなのです。)
◆◆◆◆◆◆
組織の構造を考えてみてください。
たとえば会社であれば「経理部」「開発部」「総務部」「人事部」などなどに分かれています。
国であれば「財務省」「経産省」「総務省」などなどです。
これはどういうことでしょうか?
「機能(スキル)」ごとに組織が分かれているのです。
なぜか?
個別の機能ごとに専門能力を磨いた方が、組織の競争力に寄与すると考えるからです。
ジェネラリストの集団よりも、各分野のスペシャリストの集団の方が組織全体で競争力を発揮できると考えるからです。
資本主義の成功物語がそうであったように、人々は専門分野に分業して最適化することで、生産性を高めるわけです。
つまり、組織は合理的に分化(分割)されるわけです。
しかしながら、組織が商品なりサービスを創り上げて「顧客価値」を提供するためには、それぞれの機能を統合する必要があります。
「経理部」だけで商品は作れません。
そこで登場するのが「戦略」です。
通常は、各部門の上位組織もしくは上位組織に付随する戦略部門が「戦略」を立案します。
「戦略」とは、組織全体の政策や目標を達成するために、各機能をどう統合するかを策定したものです。
戦略の質が低いと、各機能がうまく統合されず、組織全体として機能不全に陥ります。
そういった組織を多く見てきたことでしょう。
(国の省庁とかね・・)
こういった問題意識があるので、昔から「組織の構造」というのは人々の頭痛の種でした。
どういった組織構造が最適なのかは、いつの時代も人々を悩ませてきたのです。
様々な試行錯誤がなされています。
ネットを検索したらちょうどいい図があったので添付します。
The Org Charts Of All The Major Tech Companies (Humor)

◆◆◆◆◆◆
(もうわかっていると思いますが)
で、ここで「兼務」を考えて見ましょう。
機能によって分化された縦割り組織において、統合のメリットを出すために、人を使って統合を実現するのです。
AKB48でいえば、AKB48/SKE48/NMB48/... の形を崩すのは難しいわけですので、各グループでの統合効果を出すためには、グループ間でのメンバーの流動性を高めるのが一般的な手法でしょう。
今回の場合、単純に移籍させて流動性を高めるのではなく、各グループを兼務させることで、グループ間での統合効果を高めたいという狙いもあると思います。
AKB48/SKE48/NMB48/.. を1つのグループに見立てて全部シャッフルしてもよいわけですが、グループの地域性を考えると、あまりに急進的に流動性を高めることはマイナスに働くという判断でしょう。
劇薬すぎます。
これまでも、AKB48のシングル選抜などで、一時的な人的交流を狙っていたわけですが、今回はよりそれを進めたいと、運営が判断したということでしょう。
前回の続き。
松井珠理奈がチームK、渡辺美優紀がチームBを兼任へ ~AKB48の成長戦略~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/45c9b642fd1b6d0f5b97244ed0fee051
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ある程度大きな組織で働いたことがある人なら経験があると思いますが、「兼務」というのはさほど珍しい話ではありません。
かくいう私も、名前の後ろに兼務を示す「(兼)」が付く経験を何度もしてきました。
日本の国の国務大臣も、いくつかの大臣を兼任する人がいますね。
法律で大臣の数に上限数が定められていることもありますが、しかし何と何の大臣を兼務させるかという時、つまり兼任する大臣の組み合わせには一定のパターンがあります。
そうです。
兼務というのは、社会的には有り触れたごく普通のことです。
なぜなのでしょうか?
人手不足だから?
優秀な人により多くの仕事をして欲しいから?
それもありますが、もっと本質的な理由があります。
(当BlogはAKB48を通して様々な知見を考えるブログなのです。)
◆◆◆◆◆◆
組織の構造を考えてみてください。
たとえば会社であれば「経理部」「開発部」「総務部」「人事部」などなどに分かれています。
国であれば「財務省」「経産省」「総務省」などなどです。
これはどういうことでしょうか?
「機能(スキル)」ごとに組織が分かれているのです。
なぜか?
個別の機能ごとに専門能力を磨いた方が、組織の競争力に寄与すると考えるからです。
ジェネラリストの集団よりも、各分野のスペシャリストの集団の方が組織全体で競争力を発揮できると考えるからです。
資本主義の成功物語がそうであったように、人々は専門分野に分業して最適化することで、生産性を高めるわけです。
つまり、組織は合理的に分化(分割)されるわけです。
しかしながら、組織が商品なりサービスを創り上げて「顧客価値」を提供するためには、それぞれの機能を統合する必要があります。
「経理部」だけで商品は作れません。
そこで登場するのが「戦略」です。
通常は、各部門の上位組織もしくは上位組織に付随する戦略部門が「戦略」を立案します。
「戦略」とは、組織全体の政策や目標を達成するために、各機能をどう統合するかを策定したものです。
戦略の質が低いと、各機能がうまく統合されず、組織全体として機能不全に陥ります。
そういった組織を多く見てきたことでしょう。
(国の省庁とかね・・)
こういった問題意識があるので、昔から「組織の構造」というのは人々の頭痛の種でした。
どういった組織構造が最適なのかは、いつの時代も人々を悩ませてきたのです。
様々な試行錯誤がなされています。
ネットを検索したらちょうどいい図があったので添付します。
The Org Charts Of All The Major Tech Companies (Humor)

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(もうわかっていると思いますが)
で、ここで「兼務」を考えて見ましょう。
機能によって分化された縦割り組織において、統合のメリットを出すために、人を使って統合を実現するのです。
AKB48でいえば、AKB48/SKE48/NMB48/... の形を崩すのは難しいわけですので、各グループでの統合効果を出すためには、グループ間でのメンバーの流動性を高めるのが一般的な手法でしょう。
今回の場合、単純に移籍させて流動性を高めるのではなく、各グループを兼務させることで、グループ間での統合効果を高めたいという狙いもあると思います。
AKB48/SKE48/NMB48/.. を1つのグループに見立てて全部シャッフルしてもよいわけですが、グループの地域性を考えると、あまりに急進的に流動性を高めることはマイナスに働くという判断でしょう。
劇薬すぎます。
これまでも、AKB48のシングル選抜などで、一時的な人的交流を狙っていたわけですが、今回はよりそれを進めたいと、運営が判断したということでしょう。