進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

石橋貴明が語る「バラエティ番組出演者のあるべき姿」

2011-12-29 22:50:26 | ブログ情報(News Release)
全くもってその通り。
例えば、IT先進国アメリカではCDなどのパッケージメディアが売れず音楽市場が後退していると言われているが、実態は全然違う。
確かに、パッケージメディアは売れなくなったが、コンサートやライブといったその場でしか伝わらないエンターテイメントが勢いを得ており、音楽市場を全体としてみるとむしろ伸びているという考え方もできる。

AKB48も同じだ。
秋元康がAKB48を作った時の問題意識は、マスメディアでは伝わらない、実現できない「刺さるコンテンツ」を作ろうとしたことが動機だったという。
だから、今でこそゴリ推し批判されるAKB48も、本当の姿はマスメディアに依存しないアイドルなのである。
そのための劇場で、会いにいけるアイドルで、ガチで、予定調和を壊すコンセプトが醸成されていったのだ。
マスメディアがAKB48を使うからゴリ推しに見えるけれども、実はAKB48のコアはマスメディアに非依存なのだ。
よくよく考えてみればわかるが、AKB48はTVアイドルではない。
劇場なり武道館なりアリーナなりに、マスコミが行って現場を切り取って伝えているだけで、多くの出来事は現場で起きているのだ。
(冠番組もいくつかはあるけど、コンセプトがという話。)


石橋貴明が語る「バラエティ番組出演者のあるべき姿」(世界は数字で出来ている)
http://numbers2007.blog123.fc2.com/blog-entry-1799.html

石橋「テレビって、どうしてもフレームの中で収まるじゃん。32インチ、50インチだっていっても、そのフレームの中に収まっている限りは、つまんないんだよね」

設楽「はい」

石橋「そこから何かハミ出てるところが面白いんだよね」

設楽「なるほど」

石橋「『ひょっとしたらこれ、もっと面白いことしてんじゃねぇか』っていうのが、俺らがテレビを観て、ドリフターズさんの全員集合とかを観て、『これは文教公会堂行かないと、分かんないな』とか、『ひょっとしたら、CMの間に何かあるのかも知れない』とかね。あと、コント55さんの『なんでそうなるの?』とか、浅草のストリップ劇場でやってるから、子供入れないわけよ」

設楽「あぁ」

石橋「でも、『これ中に入ったら、もっと欽ちゃんや次郎さんはスゲェことやってたんじゃねぇか』とかって、そういう歴史があるじゃん」

設楽「はい」

石橋「そういう、フレームの中だけで決まってしまう笑いはつまらないと思う」

設楽「はい」

石橋「だから、(ブース内に居る)サンドウィッチマン、ダイノジもそうだと思うし、バナナマンもそうだと思うけど、たぶん、ライブが一番だよ」

日村「そうですね」

石橋「ライブが一番。これはテレビじゃねぇんだろってところで勝負してるから、今があるんだと思うんだよ」

設楽「あぁ」

石橋「そこは絶対に忘れちゃいけないところだし、そこの客が、ホントの客だよね」

設楽「うん、うん」

さらに、以下のように語っていた。
石橋「そのライブを楽しみにチケット買って並んで観てくれてるっていうのが、ホントのお客。そこを忘れちゃうと、フレームを越えていく、とかにはなんないと思う」

設楽「ライブはたしかに、自由に出来て、あぁだこうだってやってますけど、テレビは出たい憧れ、出していただいているって感覚が強いんですよね。『こんなことしたら、もう呼んでもらえなくなるんじゃないか』って。そういう感覚があるんですよね」

日村「やっと出れた、という部分があるからね」

石橋「そこでサイドブレーキ引いちゃうと、『ライブではあんなに面白いのに、なんで…』ってことになっちゃうから。そこで、『テレビダメでもライブに戻れば良いよ』っていう潔さね。『ライブが一番だ』ってやってたら、テレビの人間は怖くて仕方ない。『ヤベェな』って」

設楽「あぁ」

石橋「『こいつらは、テレビを本当の勝負の場にしてねぇな。ライブに行けば、何千人、何万人って客がついてんだ』って奴らは、テレビ局、ラジオ局を含めて、媒体全て、怖いと思うよ」

設楽「ほぅ」

石橋「AKBだってそうでしょ。AKBって、はじめはメディアは振り向かなかったのに、今やどうにもならないくらいくらい力をもっちゃって、もう無視できないくらいになってる。それが、ライブの力なんだよな」と語っていた。

【AKB48】 メンバーの固定化問題の真意について説明してみよう

2011-12-29 22:10:36 | AKB48
「AKB Now on Google+」いいですね。
ここ二日間、時間があるせいか、ほぼ一日中チェックしています。

AKB48/SKE48/NMB48の参加メンバー全員フォローしているのですが、これだけフォローするとまぁまぁタイムライン(Google+だとストリームっていうの?)が流れるので面白いです。

※この記事を書いてから全員フォローすることにしたのですが、名前見ただけでは誰が誰だかわからない・・。
SKE48なのかはたまたNMB48なのか、それとも実はAKB48なのか・・汗

これまで研修生については名前も知らなかったのですが、AKB48部屋っ子をフォローしてから名前わかるようになりました。
(研修生でなくてもわからない人いるのに・・)
がんばれ・・って応援したくなります。

ところで気になったのですが、研修生の方々が歳よりも幼く感じるのは気のせいでしょうか?
今時の中高生ってもっと大人っぽい気がするのです。
私は違う世界の女の子を見ているのでしょうか?

そこで、この理由をちょっと考えてみたのです。

やはり研修生だと序列が一番下なので、どうしても妹的な、かわいい子になろうとしてしまうのではないかと考えました。
お客さんもそれを求めるからでしょう。
お客が求めるのであれば、研修生もそれを提供しようとするでしょうし、それはAKB48全体としても同じことです。
組織というのは、最適化しようとして主として機能を基に役割分担をしてしまうのです。
(「機能分化」するといいますね。)
AKB48という組織の構造が、自然とそういう役割を担ってしまうように導いているのではないか、ということです。

なるほど。
こういう状況を日常的に見ていれば、危機感を持つ人がいるのもわかります。
これはちょっと問題です。

メンバーの固定化や高齢化といったものを問題視する意見があります。
しかし、多くの場合それは世代交代が遅れているという問題として語られがちです。
そうではなく、実はもっと深刻な問題があったのです。
AKB48の構造の硬直化というもっと深刻な問題が。

どんな世界でも同じですが、新しく何かを始める時というのは、各メンバー間での役割分担がしっかりしていないものです。
当初は1人で多くの分野を見なければなりません。
これは大変な作業ですが、はじめはノウハウがありませんので、よほど精密に作り上げた計画を持っていない限り、そうせざるを得ないのです。
物事が進行するうちに、要領がわかってきて徐々に役割分担がされるようになります。
その方が効率がよいからです。
(AKB48でいえば、AKB48全体のバランスを考えて、求められているキャラや空いているキャラを演じてしまうということかもしれません。)

一見、当たり前で良いことのようにも思えますが、しかし、ここで問題が発生します。
組織が機能分化してしまうと、組織を横断する活動が難しくなることです。
アダム・スミスは「分業が進むと人々の視野が狭くなって馬鹿になる」的なことを言いましたが、似たようなことが起きます。
それでも組織を取り巻く状況が変化しなければ問題はないのですが、競争基盤が変化していくような場合には大問題に発展します。
組織自体が変わることができないという問題が起きるのです。
なぜなら、組織全体を考える人や動かせる人が存在しないからです。
機能分化してしまったから。

社長とかAKB48なら秋元康がいるじゃないか?という意見があるのはわかりますが、それは全く見当違いです。
組織と言うのは、その組織を構成する各メンバーが変わらない限り変われないのです。

AKB48も、今はうまくいっているかもしれません。
しかし、状況は刻々と変化していくのです。
AKB48も変わっていかなければなりません。

メンバーの固定化問題は、AKB48の構造の硬直化問題のことなのです。
当初は「ガチ」を売りにしていましたが、今では各メンバーが自分の役割を理解してしまっているので自然状態ではガチなど起こりようもありません。
だから秋元康は次から次へと予定調和を壊す方法論を探り続けなければなりません。
理想的にはね、秋元康が言わなくても、メンバーの側から提案があってよいと思うのですよ。

アイドルの競争戦略 ~ メンバーの成長なしにAKB48の成長なし ~ 』のようなことを考えていけという話です。
あっ、つづきを放置したままでしたね・・それはまた今度。。

【AKB48】 AKB48を創った男

2011-12-29 18:21:26 | AKB48


tuneさんからのご期待にお答えして、WSJのもう1つの記事「AKB48を創った男」をお送りします。
個人的にはAKB48とGoogleのブラッドリー・ホロウィッツが並んでるのが、マエアツ・・ではなくムネアツです。

※その後、WSJに日本語訳があることに気づいたのですが、AKB48に着目する人間の方がうまく解釈できる部分もあるかなと思って最後まで訳してみました。


The Man Who Made AKB48(WSJ)
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2011/12/28/the-man-who-made-akb48/

ショービジネスに関わった40年の間に、秋元康はその全てを見てきた。
伝説的な演歌歌手、美空ひばりの最後のヒットソング「川の流れのように」から、オノ・ヨーコとニューヨークで製作した映画まで、55歳のポップ・プロデューサーはあらゆるものをカバーしてきた。

しかし、そんな秋元にとってさえ2011年は最高の当たり年になった。
彼の最大の創作物「AKB48」のおかげで。

現在、研究生含め合計92人のガールズ・グループは今年の記録を塗り替えまくった。
今年のCD販売ベスト5は全て秋元が作詞したAKB48の楽曲だ。
最近の3曲に至っては、リリース初日でミリオンセラーを達成した。
オリコンによると、AKB48は2011年に合計215万ドル(今日の為替で計算すると約167億円かな)売り上げた。

本誌WSJは東京帝国ホテルの一室で、ジャカルタや台北のような都市に姉妹グループを展開する海外戦略の方向性について、秋元に貴重なインタビューをすることに成功した。
彼は肩をすくめたが、それはAKB48に関する全てをコントロールするための多忙なスケジュールからくる疲労を表している。
秋元は、AKB48の起源や、はじめ僅か7人の観客から始まって、なぜこれまでの成功を手にすることができたのかについて、彼のプロジェクトを拡大するために忘れがちな見解、アメリカでのビジネスの可能性や、そしてどうやったら1日のうちにミリオンセールを成し遂げることができるのかについての質問について答えた。

インタビューを要約したものが下記だ。


Q: AKB48を知らないアメリカの読者にAKB48を説明してもらえないでしょうか?

A:
アメリカでは、パフォーマーは厳しいオーディションで選ばれる。
選ばれるためには、提供したいパフォーマンスを完成するために必要な厳しいレッスンとコーティングに耐えうる素晴らしい才能を持っていなければならず、そして完成しなければステージの上に立つことはできない。
しかし、AKB48の女の子たちは「未完成」なのだ。
換言すれば、彼女らは優れた歌手でもなければダンサーでもない。
ファンは、彼女らが完成するためにする成長を支援し、応援する。
これがAKB48の全てだ。

Q: AKB48と今日本で人気のあるK-POPアイドルグループの違いは何でしょうか?

A:
K-POPとの最も大きいな違いは、AKB48が「未完成」であることだ。
K-POPが「完成」しているという意味は、彼女らがデビュー前に十分な準備をしていることだ。
しかし、AKB48は未教育で、ファンは彼女らの成長過程を見ることができる。
これが違いだ。

Q: なぜAKBビジネスモデルはワークするのでしょうか?
いかにしてリリース初日にミリオンセラーを達成できたのでしょう?

A:
私はちょくちょく言ってることなのだが、「刺さるコンテンツ」である必要がある。
その言葉の意味を簡単に言えば、人の心を掴むか、そうでないかということだ。
当初、AKB48劇場には7人の観客しかいなかった。
私はその7人がなぜ見に劇場へ足を運んだのか、とても知りたくなった。
もし、本当に彼らがAKB48のことが好きで心に残るものであるならば、私は観客数を7人からもっと大きな数字に成長させることができると思った。
AKB48が他の一般的なアーティストと異なるのは、ある種の感情を刺激することだ。
それが、AKB48の主な成功要因の1つだ。
(アメリカ人にわかりやすいようにたとえ話)
最も近いのは、熱狂的なベースボール・ファンだろう。
熱狂的なファンは何があっても重要な試合に足を運ぶ。
これはAKB48に対するファンの感情と同じだと思う。
好きな女の子にダンスが上達するように、歌が上手になるように教えてあげたり、外見を磨くのにショートヘアをお勧めしたりすることができる。
またファンはAKB48のプロダクション・チームの一部と言う事ができる。
ファン同士、同じチームに所属しているかのような連帯を感じることも出来る。
もちろん、いろんなタイプのCDをいっぱい持つことによっても、連帯を感じることはできるかもしれないが、しかし、それは多くのほかのアーティストもやっていることだから、それだけでCD販売を伸ばすことはできない。

Q: 多くのファンが推しメンのためにシングルCDを複数枚買いしています。
中には、これはAKB48のアーティストとしての成功とはいえず、一部のコア・ファンによって支えられている成功ではないかと言う人もいます。
この点についてどうお考えですか?

A:
シングルCDをミリオンセールスにするためには、複数枚買いをするコア・ファンのグループだけの力では十分ではない。
もちろん、そのコア・ファンは多くのシングルを買っている。
しかし、重要なことは、AKB48について何も知らない人々へ、如何にアプローチをするかだ。
それらの人々も、AKB48のことが好きになってシングルを買っている。

Q: あなたの「ショービジネスの鮫」というニックネームはどこからくるのですか?

A:
炎が最も強く燃盛る時、火花が走ると思う。
人々は、私がいつも最前線にいると思っていて、そして私のことをラッキーなやつだと思っている。
しかし、それは幸運でもなんでもない。
私は火花の中の1つでしかないし、一度点火したら、私は全てをコントロールしようともしていない。
風は常にその方向を変化させていて、私はその時の状況に合わせて動かして、広げて、仕向けているだけだ。

Q: なぜ秋葉原なのですか?

A:
最初は、私は渋谷や原宿でやろうと思っていたが、そこには劇場に適した場所がなかった。
秋葉原にいいところがあると聞いたし、ちょうどその時、秋葉原はオタク文化の発祥地としてその価値が認められ始めていたので、選んだ。
当初、私はメンバーの数を今みたいに大勢にすることは考えていなかった。
もし、毎日公演をする劇場をつくったら何が起こるか見てみたかった。
名前もいろいろ考えたけれど、例えば「チェリーパイ」というアイディアもあった。
AKB48は開発中だったので、車の開発コード"AZ-9"みたいな、無機質な名前にしようかなと思った。
(そうだったのか・・)

Q: AKB48の日々の活動にどの程度関与しているのでしょうか?
楽曲を作ったり、歌詞を書いたり、スタジオにいることもあるのでしょうか?

A:
私は全てに関与している。
毎日、多くの曲を聴くし、楽曲をどのようにアレンジするかも考える。
歌詞を書いて、楽曲をどうプロモートするか考えたり、テレビ番組をどうするか考えたり、オンラインゲームやグッズなんかをどうするかを考えたりする。
それら全て私がしている。

Q: あなたはビジネスマンですか?それともアーティストですか?

A:
私はプロデューサーだ。
AKB48のプロデューサーだ。
プロデューサーは、建築家のようなものかもしれない。
壁の色をどうするかとか、窓の形をどうするかとか、照明もね。
家具をどこに置くべきかとかね。
もちろん、様々な形での専門家を巻き込んで、助けてもらいながら、建築する。
しかし、私は全てを注意深く観察して「その窓は駄目だな」とか「そのカーテンは駄目だ」とか言う。

Q: AKB48フォーマットのアジアへの展開についてどういった開発をしてますか?

A:
今、JKT48やTPE48のようにアジアの地域の女の子をオーディションする予定だ。
自分たちの言葉で、観客もその国の人々だから、確実に人気が出る。
JKT48が台北で活動したり、TPE48がジャカルタで活動したり、彼女らはアジアのいろんな地域に訪れることになる。
そして最終的には、選抜総選挙のアジア版をやることも可能だ。
(アジアから選抜されたメンバーでAKB48のCDを出すので、アジアの人々がCDを買うのだ)
その時、アメリカやイギリスの人々はアジアでトンデモないことが起きていると気づくだろう。

Q:何が、誰があなたのインスピレーションになっていますか?

A:
一番大切にしているのは、新しいものに感動することだ。
人は歳をとると、驚くものが少なくなっていくが、子供はいつも驚く心を持っている。
成長するにしたがって感動することは少なくなっていく。
だから、AKB48のように、常に新しいことに挑戦するようにしているし、いつもとは違うものに感動できるようにしている。
それが自分の仕事だからかもしれないが、子供のように感動する心を常に持っていたい。


ぎゃーーー!!!!!
残りどのくらいかなと思ってスクロールしたら、な、なんと日本語訳へのリンクがっ!
おーまいがっ!
アイキャントビリーブザット


・・でも日本語訳の方を読んでみたら、どうやら訳元の記事が違うようですね。
その情報はどこにも書いてないというネタがあるので、どうも英語で配信されたのはまとめたもので、その元になったテキストを元に翻訳しているようですね。

まぁでもやるだけやり切るか・・


Q: 尊敬する西洋のアーティスト、もしくはコラボしたい人はいますか?

A:
レディー・ガガがいいですね。
歌や歌詞がどれだけ良くても、それだけではCDは売れない。
流行をどう定義できるかだ。
レディー・ガガが来日した時、彼女はエルメスのバーキンを持ってきた。
これは面白いことだ。
伝統的なものに反抗的である人が、クラシックで保守的なバッグを持っているのだ。
しかし彼女は日本のファンにマーカーペンで日本語のメッセージをバックに書かせ、そのバッグを持ち歩いた。
私は、これは実にクールだと思った。
高価な伝統的なバッグに落書きをさせるなんて・・。
このアイディアを考えたのがプロデューサなのかレディー・ガガなのかはわからないが、時代というものを本当によく理解している。
良い音楽であるということは、必要十分条件ではない。

Q: AKB48の広告は男性をターゲットにしているように見えるのですが、男性をターゲットにしているのでしょうか?

A:
それは全くない。
AKB48をはじめた時にはターゲットが必要だったが、火がついてからはそれを焼き捨てた。
今は風の吹くままだ。
特別にターゲットを絞ろうなんてことはやっていない、たとえそれが有効だとしても。
AKB48が広告に出るだけでは不十分だと思っている。
何か新しいインパクトを生み出せるかどうか、これが判断材料だ。
AKB48の火がより大きく燃えるような燃料となれるかどうか、これが重要だ。

Q: では、当初はどのような人々がターゲットでしたでしょうか?

A:
もちろん、アイドルを好きな人をターゲットにしていた。
それは、秋葉原で小さな劇場をつくるからだった。
若い女の子が歌って踊ることに興味関心や楽しみを見出せる人がターゲットだった。
確かに最初はそれらの人々がCDを2,3枚買っていた。
しかし重要なことは、AKB48のファンの95%は、AKB48劇場に来たことが無い人なのだ。
彼らが劇場に行きたいと思っていても、行けていない人たちだ。
まるで、エルサレムに訪れることができないクリスチャンが、近くの教会に礼拝に行くことのように。
それは、ジャカルタのJKT48や台北のTPE48なのかもしれない。
彼らは秋葉原にある総本山に行きたいと思うかもしれない。
そこで、彼らはそれぞれの地域に素晴らしい地域バージョンを持とうと思って、それをサポートすることになるのかもしれない。

(これは面白い話だ。そして、私の予想と同じだ。)

Q: 多くのAKB48のファンは男性のように思いますが、このグループを特段ターゲットとしてみているのでしょうか?
(ターゲット男性でしょ?と言いたいのかな?この記者は。)

A:
私は誰もターゲットにしていない。
40年間やってきたが、そういうターゲットを絞ることなどできないとあなたに教えたい。
ごり押ししても、人々が望んでいなければ意味が無い。
重要なことは、点火すること。
私はコントロールしない。
私はただそれらがどのように動くかを観察するだけだ。
AKB48は全方位にアピールしていく。
そこに偏見を持たない。
少年たちは女の子がかわいくて恋に落ちる。
成人男性の何割かは、妹や娘のように、彼女らを応援したくて支援したいのだ。
女の子は、AKB48のようになりたくて、同じステージに立ちたくて好きになる。

Q: アメリカでは、AKB48はちょっと変わって見えると思います。
多くの女の子は、若い女の子がミニスカートや学生服を着ているのを見ても、何か得るものがないような。
この点についてどう思いますか?

A:
アメリカの人々には、AKB48はアメリカでは成功しないと言われる。
しかし、私は、そう言われることが逆にチャンスだと思っている
彼らは既存のフレームで物事を見ているのだ。
エルビス・プレスリーの時も初めはよく思っていなかった。
みんながこれはうまくいかないと思っている時こそ、成功を手にすることができる。
ビジネスマンはリスクを考えるかもしれないが、私はビジネスマンではない。
私はクリエーターだ。
私は大きなチャンスだと思っている。

Q: AKB48は3.11の被災者に対してチャリティー・コンサートを開催したりしている。
日本の復興についてあなたの考えをお聞かせください。

A:
まず、日本は東北と供に立たなくてはならない。
われわれは、痛みを遠ざけるべきではない。
その一方で、痛みを忘れるべきでもない。
日本が、この痛みを抱えながら、どうやってもう一度立ち上がるか。
AKB48は一つのアイドルグループかもしれない。
AKB48が日本を救うなどとこれっぽっちも考えていないが、しかし、AKB48にできることはあると思っている。
だから、ビジネスマンや日本人も彼らにできることを考えなければならない。



訳者のまとめ:
『米ウォールストリートジャーナル AKB48のビジネスモデルを認める』の方で訳した記事を作るにあたって、WSJは秋元康にインタビューをしており、その内容をまとめたのが、本記事になるようです。
ネット上では時事通信の配信記事を基に中身のない議論が多かったのですが、WSJの記事を読むとなかなか内容の濃いものであることがわかります。
さらに面白いのは、WSJの記者が「ターゲットは(複数枚買いをする)男性ですよね?」としつこいくらいに繰り返し質問していることです。
おそらく、WSJの記者はAKB48に関する事前調査をしており、日本国内でのAKB48批判の多くを知っていると思われます。
それを加味して考えると、WSJの1面にAKB48の記事が載ったということは、WSJは調査した結果、AKB48のビジネスモデルには評価するだけの価値があることを認めたと言えるのではないでしょうか。
少なくても、その可能性を認めたとは言えると思います。

私は、インタビュー中の秋元康の言葉にはっとしました。
「その時、アメリカやイギリスの人々はアジアでトンデモないことが起きていると気づくだろう。」

先のエントリでも書きましたが、「こうした新しいビジネスモデルを構築しようとする挑戦者が現れないことが日本の経済が低迷する根本的な理由」なのだと思います。

今後もAKB48に注目していきたいと思います。

「もしもセンター、ネズミ、おたべがブログをやっていたら」クリスマスバージョン(マジスカ学園2)

2011-12-29 12:09:26 | AKB48
クオリティ高いな・・
愛ですね。
ほんとこのレベルまでくると、ご尊敬申し上げるしかないでござるな。

センターの世代交代は近いぜ
http://livedoor.blogimg.jp/akb48_matome/imgs/2/e/2ec1fc53.jpg



世界は私の掌の中
http://livedoor.blogimg.jp/akb48_matome/imgs/f/a/fabafc49.jpg



おたべの屋上観察日記
http://livedoor.blogimg.jp/akb48_matome/imgs/8/6/869555e0.jpg



ふぅ、昨日は一人酒が過ぎて少し疲れたぜ。
気づいたらソファで寝てて、たまたま起きた時に笑っていいとも増刊号でベッキーさんがエビカツやってて、そこに指原さんと秋元さんいるのに、ご本人登場で大島さんと柏木さんが出てきたのには不覚にもウケてしまいました。
「私たちの立場がないじゃないですか!」とさっしーさんが言っていたのには笑ってしまった。
そのまま流れで初めてオンタイムでAKIBINGOを視聴させて頂いたのですが、ファッションチェックの基準おかしくないですか?
まぁ面白くするのが番組の目的とはいえ、判定が強引すぎるよね。

さて、昼食べたらまた読書の旅に出るか。
カフェで読書するのが昔からの休日の過ごし方なのです。
時間ないとできないでしょ。贅沢だ。

【AKB48】 米ウォールストリートジャーナル AKB48のビジネスモデルを認める

2011-12-29 10:47:09 | AKB48
時事通信が配信したニュースを基に議論という名の批判がされていますが、WSJ(The Wall Street Journal)がAKB48の何を評価しているかについて、時事通信が適切には表現していないので、時事通信の記事を基に議論してもロクなものになりません。
(時事通信の配信の仕方が適当すぎるんだよな。)

なのでWSJの記事を要約&意訳してみます。
(個人的解釈が入っているのでWSJの記事そのままではありません。)

※といっても、WSJだから斬新な視点があるというわけでもないです。当Blogのほうが・・。

AKBは日本の「景気刺激策」=米WSJ紙が1面で紹介(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011122900008

 【ニューヨーク時事】28日付の米経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、日本の人気女性アイドルグループ「AKB48」が、長引く景気低迷にあえぐ日本経済の「景気刺激策」になっていると1面で報じた。
 同紙は、AKBの直近のシングルCDが3作連続で発売初日に100万枚超えを達成したのは、米人気女性歌手レディー・ガガさんを上回る販売実績だと指摘。また、AKBが宣伝する商品がいずれも大ヒットとなっているほか、さまざまな分野のトップ企業がAKBと連携しているとして、AKBは「一つのビジネスモデル」とするテレビ業界関係者の見方を紹介した。
 さらに、同紙はAKBのプロデューサーが、海外での姉妹グループ結成や関連ショップ展開を強化している点にも言及。今年誕生した初の海外姉妹グループであるインドネシア・ジャカルタの「JKT48」に続き、台湾、タイ、ベトナム、中国でもグループが計画されているほか、米国展開の可能性もゼロではないと伝えた。(2011/12/29-01:07)


Japan Goes Gaga Over a 92-Member Girl Group (WSJ)
http://online.wsj.com/article/SB10001424052970203733304577101733547361496.html

sometimes-suggestive lyrics ("My school uniform is getting in the way")

って何のことかと思ったら「My school uniform is getting in the way」=メジャーデビュー2作目の『制服が邪魔をする』なんですね・・。


・最近発売した3つのシングルCDは初日にミリオン達成した。これはレディーガガを超えている。
・AKB48は、92人のティーンによる甘いポップな楽曲を提供するグループだが、甘いだけではなく時々、挑発的な内容の楽曲も手供する。
・単純に斬新なグループというだけではなく、日本の伝統的な番組であるNHK紅白歌合戦でも、重要な役割を担っている。
・最近では、一日に9つのTV番組と6つのラジオ番組、そして書店やコンビにの雑誌コーナーにはいつもAKB48がいる。
・Googleで「AKB48」を検索すると1億7500万件ヒットする。
・AKB48のコア・ファンは成人男性だが、若い女性層にも浸透している。
・AKB48ブランドはGoogleから資生堂シャンプーまでカバーしている。
・日本は長引く経済的低迷に苦労しているが、AKB48は日本経済を刺激する一つのパッケージになっている。
・下着メーカーのピーチジョーンは、若い女性向けのハートブラにAKB48を起用したが、即日完売した。
・飲料メーカーのアサヒは、サラリーマンにリーチするために缶コーヒーのワンダのプロモートにAKB48を起用したところ7%売上げUPした。
・AKB48の成功の秘訣は、ポップ・アイドルとして完成していないことにある。
・AKB48の作詞を担当し、総合プロデューサーでもある秋元康は「AKB48は完成していない」という。
・他のグループはオーディションとレッスンを終わってからデビューするが、AKB48は未教育で、ファンは成長の過程を見ることができる。
・若い男性は、女の子がかわいいから好きになる。
・成人男性の中には、彼女らを妹や娘に対するものと同じように応援したいと思ってファンになる人たちがいる。
・女の子たちは、AKB48のようになりたいと思う。
・「AKB48をフォローすることは、好きな野球チームを応援するのに似ている」と秋元康は言う。
・秋元康は今、AKB48の成功を他の地方都市でも広げているが、海外にも目を向けている。
・アジア諸国で立ち上げる計画を練っている。
・既にジャカルタにJKT48が、台北にTPE48も準備中、タイ、ベトナム、中国でも計画中だ。
・AKB48カフェ&ショップはシンガポール、香港、上海で展開済みだ。
・秋元康は、アメリカを除外していない。

・秋元はアーティストを開発しているのではなく、ビジネスモデルを開発しているのだと、MTVジャパンの副社長アラン氏は言う。
(ここ重要)
・重要な要素は、ファンがAKB48へアクセスできて参加できることだ。
・CDの販売と、メンバーに直接会える握手会の抽選券が組み合わせられていたり、選抜総選挙の投票権が付与されていたりする。
・多くのAKB48オタは好きなメンバーのためにも、そのメンバーに会うためにも数十、数百の同じCDを買う。
・最近のAKB48のコンサートに来ていた21歳の工場作業員の山田さんにインタビューしてみた。
・彼は推しメンである河西智美への想いを精巧に刺繍した黒いガウンをまとっていた。
・また、彼は1600円もするCDを210枚購入(33万6千円)して、210票を河西智美に投票した。
・彼は言う「AKB48では、メンバー1人ひとりのひたむきな努力をファンが共有することができる。私はそれが好きなのだ。応援したくなる。」

・AKB48のメンバーはチームに編成されてAKB48劇場で毎日行われている公演で、パフォーマンスを披露することができる。

(だんだん疲れてきたので省略量を増やします・・)

・AKB48の「AKB」はAkibaから来ているが、「48」を海外に展開するプロトタイプ・プロジェクトを開発中だ。と秋元は言う。

・秋元康の経歴や役職などをまじえた紹介の話

・AKB48における秋元の成功は『AKB48の経済学』や『AKB48総選挙に学ぶ心をつかむ技術』から「360度マーケティング」などのビジネス誌の記事まで多くの研究も生んだ。

・AKB48はシンプルな振り付けを披露する。楽曲は高速ピッチに皆で歌うコーラスといった典型的な日本のポップスだ。
・観客の様子や、公演が終わった後のハイタッチ的な話。

・秋元は、オーディションで新しいメンバーを採用するが、まずは「研修生」という段階を用意している。

・20歳の北原里英は公演後、「同世代の女の子がほとんどなので、みんなで一緒に活動できれば本当はいいのですが」と言う。
・北原の現在の総選挙の順位は13位
・「最も難しい点は、普通の女の子でいられないことです。彼氏もつくれないですし。」
・しかし、AKB48を支援している広告代理店で国内最大手の電通は、メインストリームの顧客に積極的にアプローチしている。
・スターになるためには、パーソナルから汚い部分を取り除かなければならないのだ。

・今夏、前田敦子は総選挙で1位に選ばれ、映画『もしドラ』でデビューを決めた。
・篠田麻里子は、ファッション誌のモデルになった。

・「AKBは全体として男性脳的発想で生まれる何かである。」と雑誌のクリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓は言う。
・しかし、多くの女性はAKB48グループ全体として受け入れているわけではない。
・彼女は言う「女性にはファッション・Tipsを通じてメンバー1人ひとりが受け入れられるのだ。」

(最後はかなり意訳です。)



訳者のまとめ:
 WSJは長期経済低迷にあえぐ日本において、AKB48は飽和したポップスや消費文化を超えていくビジネスモデルだと評価している。
 これまでのアイドルビジネスとは一線をかく、それはもはや既存のアイドルビジネスではない、もっと広い概念で語るべきものだ。
 こういった新しいビジネスモデルを構築しようとする挑戦者が現れないことが日本の経済が低迷する根本的な理由だと言っているのだ。



そにしてもWSJの本記事についてるコメントの内容もなかなかよい。