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進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

【AKB48】 選抜総選挙結果[速報]  図と解説と私見 【追記2】

2012-05-25 14:07:30 | AKB48_アナリシス
ひとまずエントリ完結。(まだ更新する可能性はあり。)

1位 大島優子 15,093票
2位 柏木由紀 12,654票
3位 渡辺麻友 11,329票
4位 指原莉乃 9,337票
5位 高橋みなみ 8,955票
6位 篠田麻里子 8,619票

7位 松井玲奈 8,460票
8位 松井珠理奈 7,795票

9位 板野友美 6,595票
10位 宮澤佐江 6,280票
11位 小嶋陽菜 5,334票
12位 横山由依 4,301票
13位 高城亜樹 3,661票
14位 梅田彩佳 3,484票
15位 峯岸みなみ 3,396票
16位 北原里英 3,302票
 
17位 河西智美 3,227票

18位 山本彩 3,218票
19位 渡辺美優紀 2,976票

20位 高柳明音 2,471票
21位 佐藤亜美菜 2,392票
22位 島崎遥香 2,340票

22位 古川愛李 2,340票
24位 秦佐和子 2,312票

25位 増田有華 2,182票
26位 須田亜香里 2,149票
27位 向田茉夏 1,948票
28位 大矢真那 1,919票
29位 小木曽汐莉 1,788票

30位 武藤十夢 1,757票
31位 小笠原茉由 1,746票
 
32位 秋元才加 1,743票
33位 矢神久美 1,671票
34位 倉持明日香 1,653票
35位 木ゆりあ 1,624票
36位 仲谷明香 1,348票
37位 矢方美紀 1,345票
38位 仲川遥香 1,244票
39位 松村香織 1,194票
40位 中田ちさと 1,188票
41位 藤江れいな 1,166票

42位 山田菜々 1,136票
43位 小林香菜 1,110票
44位 木本花音 1,039票
45位 岩佐美咲 1,023票
46位 平松可奈子 998票
47位 山内鈴蘭 988票
48位 石田晴香 985票
 
49位 宮崎美穂 970票
50位 大家志津香 964票
51位 片山陽加 955票
52位 多田愛佳 912票
53位 永尾まりや 818票

54位 福本愛菜 816票
55位 前田亜美 810票
56位 大場美奈 786票
57位 松原夏海 750票

57位 木下有希子 750票
59位 市川美織 702票
60位 野中美郷 701票
61位 菊地あやか 653票

62位 江藤彩也香 641票
63位 中西優香 618票
64位 田名部生来 616票


◆◆◆◆◆◆

グラフにしてみました。
割合については上位64位分の総得票数から算出しています。

上位64位の総得票数: 187,277

初日で約18万票投票されたようです。
総投票数の前年実績が確か110~120万(実売133万枚+モバイル会員等含んだ値)くらいだったと思うので、150~160万程度が投票されると推察すると、ここから9倍近い値になると思われます。

AKB48『真夏のSounds good !』が出荷枚数200万枚超え!(AKB48まとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51822606.html





1位の大島優子が15,093票で全体の8.1%
2位の柏木由紀が12,654票で全体の6.8%
3位の渡辺麻友が11,329票で全体の6%

単純計算で9倍程度になるとすると、1位の大島優子が13万程度でしょうか。
前回の前田敦子の139,892票を超えることができるかが、一つの見どころでしょうか。
速報値では2位の柏木と近いので、大島ヲタが獅子奮迅の働きを見せる可能性はあります。

上位10人、つまり10/237=4.2%のメンバーで、約50%の得票を得ていて、
上位29人、つまり29/237=12.2%のメンバーで、約80%の得票を得ているようです。

(あくまで上位64人分の得票数を全体とした場合です。ただほとんど近似値だと思いますが)


個人的には、BBQ松村が39位というのがムネアツです。
HKT48で唯一入った研究生の江藤彩也香は今頃歓喜でしょうね。
人気があってもチームHに入れず悔しい思いをしたでしょうから、ヲタのみなさんががんばったということでしょう。


◆◆◆◆◆◆

では、次に、グループ毎の比率を見てみます。





人数で見ると、

AKB48が41人で、約64%
SKE48が17人で、約27%
NMB48が5人で、約8%
HKT48が1人で、約2%

AKB48+SKE48で、90%を占めるわけですね。


得票数で見ると、

AKB48が136,323票で、約73%
SKE48が40,421票で、約22%
NMB48が9,892票で、約5%
HKT48が641票で、約0.3%

AKB48+SKE48で約95%を占めています。

やはりAKB48が圧倒的に強い。
3/4をAKB48が占めていることになりますね。

◆◆◆◆◆◆

最後に、チーム毎の比率を見てみます。





人数で見ると、

チームAが圧巻の全員の15人で、約23%
チームKが11人で、約17%
チームBとチームSが同じ9人で、それぞれ約14%
チームK2が6人で、約9%
チーム4とチームNが同じ5人で、それぞれ約8%
AKB研究生、チームE、SKE研究生、HKT研究生が1人


得票数で見ると、

チームA 46,753票で、約25%
チームK 44,028票で、約23.5%
チームB 38,151票で、約20%
チームS 25,984票で、約14%
チームK2 12,204票で、約6.5%
チームN 9,892票で、約5.3%
チーム4 5634票で、約3%


チームでみると、やはりAKBが強いですね。
前田敦子が抜けてもチームAが一番なのは、さすがです。
逆にチーム4が弱いのが気になります。

チーム別の順位や比率を見ていると、前に書いたことのあるググタスのフォロワー数の比率と似ている気がします。
実際に比較していないのでわかりませんが、相関が見て取れるかもしれません。


◆◆◆◆◆◆

今のところの簡単なまとめ(後で更新するかも)

第3回までの総選挙に比べると、SKE48/NMB48が食い込んできてますね。
大躍進といえると思います。

選抜が40位から64位まで拡充されたわけですが、今のところ内訳を見てみると、

AKB48:17人
SKE48:4人
NMB48:2人
HKT48:1人

仮に今回も40位までだったとすると

AKB48:41人(64.1%) → 24人 (60%)
SKE48:17人(26.6%) → 13人 (32.5%)
NMB48:5人(7.8%)  → 3人 (7.5%)
HKT48:1人(2%)   → 0人 (0%)

なので、40位 → 64位 になったことで、AKB48がわずかに得をしているイメージでしょうかね。
あくまでも今のところはですが。


また後で何か書くかもしれません。


◆◆◆◆◆◆


まとめんばーから前回比を持ってきました。
柏木ヲタは沸いているんじゃなかろうか。
トップの背中が見えてきたと。

     3回  4回  比
大島  17156 15093 0.880
柏木  12056 12654 1.050
渡辺  *8582 11329 1.320
指原  *7537 *9337 1.239
高橋  *8833 *8955 1.014
篠田  *8016 *8619 1.075
松井玲 *6559 *8460 1.290
松井珠 *2843 *7795 2.742
板野  *6596 *6595 1.000
宮澤  *5157 *6280 1.218
小嶋  *6534 *5334 0.816
横山  *2753 *4301 1.562
高城  *5096 *3661 0.718
梅田  *1441 *3484 2.418
峯岸  *3931 *3396 1.001
北原  *3860 *3302 0.861
河西  *3102 *3227 1.040
山本  *1444 *3218 2.229
渡辺美 **854 *2976 3.485
高柳  *1761 *2471 1.403
佐藤亜 *2684 *2392 0.891
秦   *1118 *2312 2.068
増田  *2201 *2182 0.991
須田  *1139 *2149 1.887
大矢  **885 *1919 2.168
秋元  *1502 *1743 1.160
矢神  **779 *1671 2.145
倉持  *1793 *1653 0.922
木  *1053 *1624 1.542
仲川  *1571 *1244 0.789
藤江  **778 *1166 1.498
宮崎  *1378 **970 0.704
大家  **904 **964 1.066
多田  *1129 **912 0.808
大場  **811 **786 0.969






◆◆◆◆◆◆


期別で時系列で並べてみました。





人数で見るとなんとなく山が2つある印象ですが、獲得票数でみると違いが顕著に表れます。

で、少し視点を変えて、期別で生産性(期別での票数の獲得効率)に違いがあるかを見てみます。





1~3期が圧倒的ですね。
時間が経つにつれて生き残れないメンバーは淘汰されていくので、自然と古参の方が効率は高くなります。
人気を獲得できるメンバーでないと残れないということがわかりますね。
最も厳しい局面を生き抜いてきた1~3期が強いのは納得です。

逆に言うと、時間をかければある程度に人気を獲得できるのかもしれません。
そこはよくわかりません。


◆◆◆◆◆◆

チーム別でも生産性(チーム別での票数の獲得効率)を見てみましょう。






速報値であまり多くを語ってはいけないのかもしれませんが、これまでの結果でわかるように、AKB48のチームAKBと、1期~3期、これがAKB48のコア部分ということになるかと思います。
1~3期が抜きんでていることからして、4期以降の淘汰圧力が弱まっているのと、成長力が弱まっているのかもしれませんね。

とにかく、古参メンバーの卒業なんてとんでもない話です。
それはもうAKB48ではない。
古参が退いて枠を空けるという発想ではなく、当Blogで繰り返して主張している2階建て理論に基づくべきです。
チームAKBと1期~3期をベースにしてその部分を確固たるもの&拡張していきつつ、それとは別の新しい領域を開拓していく。
こういうことが必要だと思います。



◆◆◆◆◆◆


Google+のフォロワー数との相関をとってみました。
上位に相関があるかは微妙なところ。
速報値ではなく最終結果ならもう少しわかりやすい相関が出るかもです。





なんとなく言えるのは、下位に行くほどフォロワー数よりも票数が落ち込むということです。
つまり、上位のメンバーのファンほど一生懸命なのだと思います。

・・たぶん。

【AKB48】前田敦子卒業後のチームAに入るメンバー

2012-05-19 08:57:14 | AKB48_アナリシス


前田敦子卒業後のチームAは誰を入れるべきか!?(AKB48まとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51821541.html


組閣祭りはない。


というより、AKB48運営は組閣祭りをすることはできない。


組閣祭りをするのであれば、チャンスは平米騒動の時にあったのだが、やらなかった。


やすす先生! 今が仕掛け時です! 鉄は熱いうちに打て!!
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/2b1f18adebabc568a1aef2b59ee6ef6c


運営は、組閣祭りではなく「松井J」をチームK、「みるきー」をチームBに兼任させる手を打った。
(何度か書いたが私はこの作戦には賛成だ)


それと同時に研究生をチーム4に昇格させ、チーム4を完成させた。


この2つの手は、運営の意思が反映されていると読むべきだ。



思うに、実は平米騒動の時には既に組閣祭りという選択肢はなかったと思われる。


なぜなら、運営の中枢部は前田敦子が遠くない将来に辞めるのを知っていたからだ。


前田敦子から事前に相談されていたやすす先生の脳裏には、前田敦子の卒業が常にあって、それがいつになるかはわからないが、それほど先ではないことを意識していたはずである。


それを踏まえた上で、「チーム4の完成」と「平米騒動による欠員を松井Jとみるきーで埋めた」ことを考えると、運営には組閣祭りをする意志がないと読むのが自然。



なぜ組閣祭りをする意志がないのか、理由は単純だ。


前田敦子の他に、他の中心メンバーに辞めるような事態が発生すると、AKB48全体が崩壊するリスクが高いからで、中心メンバーの心が折れるような手を打つことが絶対に出来ないからだ。


今、組閣祭りのようなことして中心メンバーにチームビルディングなどの負担が発生することは避けたい。


だから、運営は前田敦子以外の中心メンバーのモチベーションが大きく低下するような状況を避けながら手を打つしかない。


精々やれるとすれば、中心メンバーではないメンバーの入れ替え程度しかできないだろう。



以上を踏まえてチームAに誰が入るかを考えてみる。


AKB48の成長戦略としてチーム4、チームKおよびSKE48の成長戦略として松井J、チームBおよびNMB48の成長戦略としてみるきーという選択をしたということだから、チームAは?ということになる。


私は、チームAの中心メンバーが納得できる形での加入以外に選択肢はないだろうと思う。


よって、AKB48の生え抜きが選抜されるとみている。


おそらく、研究生だろう。


それがAKB48らしいからだ。



チーム4こそが次世代のAKB48 できなければAKB48はゆっくりと消滅するだけ
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/112e9a62a9970d0be6f2d6734cdbafb6

【AKB48】「乃木坂46 vs. 指原莉乃」は指原の負け、だが指原莉乃として大勝利!

2012-05-09 01:00:54 | AKB48_アナリシス
乃木坂46が指原莉乃に3.2万枚差をつけウィークリー1位を獲得(AKB48まとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51819802.html


みんなわかっていないですね。

いやいや、ようやく語れます。

結果が出るまで待っていました。



確かに「乃木坂46 vs. 指原莉乃」という枠組みでは指原は負けました。


しかし!


指原莉乃としては大勝利!


言い訳でも負け惜しみでもなく、よく考えてみればわかることです。


もともと「この勝負の結果によって何かがもたらされる」なんて誰も期待していなかったのです。

(言い過ぎかも・・)


勝ち負けなんてどうでもいい、のですよ。


実はね。


大事なのは中身です




今回のソロデビューの件で、指原は超選抜クラスの仲間入りをしたわけですよ


それと同時に超選抜クラスであることを証明したのです。

(当Blog流に言えば、大・大名クラスにステップアップしたわけです。)


多方面へのコネクションの構築もできました。


各種マスメディアでのパス、認知度も高まったと。


何より指原の社会的認知度はかなり高まったといえるでしょう。


どういうことか?


「茶番だ」と批判している、そうあなたのような人のためにあったイベントだったのです


なぜなら、あなたのような人たちは、この勝負の勝ち負けに興味ないでしょう?


だから大事なのは勝ち負けではなく、勝ち負けに興味ない人にリーチするためのアプローチとしての勝負だったわけです。


とにかく、とにかく認知されることが非常に重要です。


「へ~、そんなことやってるんだ~」「ふ~ん、変なことやってるね」と思った人がいたなら、指原は勝ったといえるでしょう。


人間は都合よく忘れることはできませんから、知ってしまうと後戻りできないのです。


好き嫌いどちらであっても、知ってしまったらもうネットワークに組み込まれてしまいますからね。


アンチすら利用されてしまうのは、AKB48を知っている人ならいわずもがなですよね。


「ゆるい参加層」の獲得です。


こういうの電通さん大得意なんじゃないですか?
SIPSモデルというものを提唱してましたもんね。
「ゆるい参加層」の獲得が重要だとかなんとか。
関係はないかもしれませんが、似たようなこと考える人は多いと思いますよ。



つまり、指原莉乃の全方面に向けた大プロモーションだったということです。


「ゆび祭り」の時に書いたんですよ私。


コトを進めるには「大義名分」が大切だって。



いつも主張している通り、重要なのは「利益」ではなく「持続的な利益」なのです


今回の件、指原の大勝利!


売上げの落ち込みを防ぎたい乃木坂46とWin-Winの戦略でしたね。


あっ、指原個人という意味では、まだ勝負は継続中ですね。

大勝利といってしまうには、早すぎる気はいたします。


「そんなのわかってたよ!」という意見はあると思いますが、「秋元の1人がち」とか「思うつぼ」とかいう意見の場合、そういうこと言ってる人は理解してないです。

【AKB48】 AKB48は垂直統合と水平分業が織り成す壮大なタペストリー

2012-05-02 17:15:44 | AKB48_アナリシス
なんか昔似たような題名で書いたことがあるような・・忘れた

秋元康「姉妹グループを独立させる構想もある」(AKB48まとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51818468.html


・レンタル移籍 サプライズの真意は?

聞き手:
さて、そんなチームE 1stも終わりました。チームSも、そろそろ新しい公演が欲しいところです。そこでSKE48の未来についてもお聞きしたいのですが・・・。

秋元:
オリジナル公演については今はNMB48のチームNを書いています。次は・・チームSなのかな?・・まだわかりませんが・・・。

聞き手:
楽しみです!(笑)。そして、3月のさいまたスーパーアリーナのコンサートで発表された、チームSの松井珠里奈さんのチームK、チームNの渡部美優紀さんのチームBへのレンタル移籍の件ですが。ファンのなかでは、いろんな意見があります。「お互い、別々のグループなのに、なんでレンタルするんだ?」という声とか・・・。

秋元:
みんなひとつの大きなグループなんですけどね。SKE48もNMB48もHKT48も。AKB48と同じように、6、7年かけてやっていけば、同じように人気は出ると思います。でも時間がかかってしまうでしょう。だから僕は、姉妹グループの誰かが選抜に入って、あのコかわいい!「あれが渡辺美優紀なんだ!」「あのコが松井珠里奈か!」って注目され、そのメンバーがいるNMB48やSKE48を観てみたいと思ってくれればいいと思うんですよ。

聞き手:
『大声ダイヤモンド』では、珠里奈さんが前田敦子さんとダブルセンターになったことで、SKE48の知名度も上がりましたもんね。

秋元:
当時は、AKB48のファンの方には「えー!」って言われましたよ。でも、そういうことでメジャーになっていったんだと思うんです。それに、珠里奈や渡辺が兼務することで、ポスト珠里奈、ポスト美優紀をつくらなくちゃならない。誰にでもチャンスはあるわけですから。チームSもチームnも活性化していくと思いますよ。

聞き手:
そして、スーパーアリーナでの発表を受けて、Google+で「この兼務が間違いだったときは、SKE48、NMB48のプロデューサーを辞任します」と発表したのには驚きました・・。

秋元:
・・でも、「自分がプロデューサーを辞めて姉妹グループが独立採算制になるっていうのもあり得るんじゃ?」って思うんですよ。

聞き手:
ええー??本気ですか??投げ出さないで下さいよ!

秋元:
いや、そういうことじゃないんです。僕は、AKB48の選抜に姉妹グループを入れたり、ドラマ『マジすか学園』に姉妹グループのメンバーを出したりしているけど、独立・・の方がいいのかもしれない。例えば、SKE48もNMB48もほかのプロデューサーがプロデュースしていく、っていうね。そうなったら、それはそれで面白いのかもしれないなって。

聞き手:
いったいどこまで本気なんですか??・・でもSKE48もNMB48も、それにAKB48も新しい第2章に向かっています。これからのAKB48グループは、SKE48は、どうなっていくのか?いや~、やっぱり楽しみです!



・まず、はじめに

秋元康が言うように、「AKB48」は、AKB48/SKE48/NMB48/HKT48/JKT48/TPE48/SHN48/...全部含めて「AKB48」。
全体と個々のグループの両方を重視していくのは当然。
全体が成長するために個々の成長が必要だし、個々が成長するために全体の成長が必要。
どちらかではなく、どちらもが適切。

ここから先の考えは、視点によって変わる。
その時々で優先度も変わる。
全体最適視点が正しいとも限らないし、個別最適視点が正しいとも限らない。
むしろ、常に、それら幾つもの価値観による摩擦が生じることが重要である。
摩擦によってどの価値観にも安住できない状況が、眼前の問題への過剰適応や、未来の不確実性に対応する生成的学習能力を磨くからだ。

よって、正しい答えはない。
どれも正しいし、どれも間違いだ。


では、その中から一つの視点を述べていこう。


・独立採算性の意義

ない。

独立採算性かどうかを問うのは意味がない。
SKE48はピタゴラスエンターテイメントからAKSに移籍したばかりだし、NMB48は吉本だ。
(吉本とAKSや秋元康の資本関係は?もともと連結対象でもないんじゃないの?)

それに情報がなくて実態を掴んではいないが、そもそも秋元康がAKB48全体に支配力を行使できるのは、資本の論理によるものではなく、ひたすら秋元康個人に由来する能力と人的関係によるものだろう。
民間企業だと、「創業者とその企業」の関係によく見られるタイプの関係性と思われる。
(ここはほとんど憶測)

にも関わらず、なぜ秋元康のコントロール下に入るのか。
その方が得るものが多いからに決まっているだろう。

それか48フォートマットの権利を契約上の何かで縛っている可能性はある。
その場合は48フォーマットを捨てれば活動は継続可能なのではないか?

みな誤解しているのだが、SKE48にしろNMB48にしろ、秋元康と一緒にやることにメリットがなくなれば、即時的に縁を切るのはSKE48やNMB48の方だ。
資本関係がないのだから。
SKE48はAKSだが、AKSが秋元を見限れば同様だろう。
(AKSと秋元との関係がよくわからない。)

WikipediaによるとAKB48の商標をOffice48が持ってるというが・・複雑な関係性だ

よくアンチは「秋元康は逃げる」という。
逆で、独立したいなら「秋元康から逃げる」ことができなければダメという話だ。

だが、現実は、秋元康と一緒にいることの方がメリットがある。
秋元康と言わないまでも、外からプロデューサーを連れてきてプロデュースを任せるよりも、AKB48とのコラボによって得ることの方が遥かに大きい。
秋元康からの独立はあっても、AKB48との独立などというのは有り得ない。
それは他のアイドルグループを見れば一目瞭然である。

だから、もし独立を考えるのであれば、秋元康(AKB48)との連携をうまくとれるプロデューサーでなければ選択肢にも挙がらないだろう。

もし、近い将来、姉妹グループが独立採算で利益を生み出す体質を築くことができたのなら、秋元康(AKB48)からの独立を宣言してもいいかもしれない。
ただ、そんなこと誰も望んでいないことだと思うのだが。

個人的な興味の話になってしまうのだが、独立採算性かどうかを問う前に、資本関係や業績をオープンにして欲しい。
(AKSが上場する意義も必要性もないかもしれないが、公開情報が少なくて密室のイメージは払しょくできない。これはAKB48が世界展開するにはマイナスだ。)


・作詞のアウトソースについて

「作詞の仕事を他の人に任せてプロデューサー業に専念した方がいい」

↑というような意見があるが、それはAKB48にとって自滅行為になりかねない危険な賭けだ。
作詞を、とりわけシングルCD用の作詞を他の人に任せられない理由は、「秋元康の作詞」という仕事が楽曲のコンセプトから選抜メンバーの構成、プロモーションといった楽曲に関連する様々な要素と密接な関係にあるからで、全体をプロデュースする能力があるだけではなく、AKB48のことをよく理解している人でなければ任せるわけにいかないのだ。

「作詞」をモジュール化すれば、選択可能な組み合わせは増えるだろう。
しかし、あえて意図的に「作詞」のモジュール化をしていないところに、AKB48の運営の神髄のようなものを私は見る。

その意味で、AKB48は「垂直統合モデル」と「水平分業モデル」をうまく組み合わせた事業をしていると思う。
顧客価値を考えた上で、その実現の為に押さえるべきところは自分たちで押さえ、外のリソースを利用した方がいいものは外注している。
まさにアイドル界のAppleがごときビジネスモデルだ。

まちがい。

まさにアイドル界のAppleのごときビジネスシステムだ。

【AKB48】マス時代の終わりとアイドル戦国時代、そしてAKB48ネットワーク

2012-04-30 23:56:45 | AKB48_アナリシス
GW中にも関わらず全く考える時間がなく・・まとめるのを放棄してちと思うままに書かせて頂きます。
(まとめるのを放棄した時点で当Blogの価値は0に近いかもしれませんが・・)

しかし、うまくまとめることのできない時のストレスはたまりませんね・・
まだうまく解釈できていないということなのだと思いますが。
その分、文章がとても長くなります・・。

◆◆◆◆◆◆


突然ですが、ドラッカーを。

ドラッカーは15世紀に起きたグーテンベルクによる印刷革命が300年後の18世紀における「国民国家」というイノベーションに繋がったとしています。
聖書の大量印刷が宗教改革・戦争を、世俗的な文学や近代演劇を生み、社会革命が起きたと。
IT革命による次なる社会イノベーションが何であるか、それが「ネクスト・ソサエティ」だというのです。

また、これまでの1,000年を振り返るならば、西洋の歴史は多元主義が確立され、衰退し、蘇生した歴史であったといいます。
ドラッカーの『ネクスト・ソサエティ』から、少し長いですが部分引用してみます。(ところどころ端折っています)


 南は地中海から東はギリシャにいたる西洋社会は、紀元1000年ころにはかなりユニークな社会になっていた。それは封建社会と名付けられていた。その中核にあったものが人類史上初の無敵の戦闘マシーン、甲冑に身を固めた騎士だった。

 この戦闘マシーンは、一人の騎士、3頭から5頭の馬と同数の馬丁、戦死率の高さから5,6人に及ぶ補充としての騎士見習い、高価な甲冑から成っていた。この戦闘マシーンを維持するには、100家族、500人の農民が必要だった。古代ローマの職業軍人、あるいは日本の武士が必要とした農民の50倍だった。

 西洋の騎士は、自らの土地を持ち、政治的、経済的、社会的な支配権を握る存在となった。それにつれて他のあらゆるものが自立した権力組織となった。国王や教皇など中央の権威に払うものといえば社交辞令ばかりで、税の類までは納めなくなっていた。それらの権力組織は、貴族、司教、修道院、自由都市、ギルド、大学、職業団体に及んだ。

 1066年に、征服王ウィリアム1世の勝利でイングランドに封建制が確立されたとき、西洋は隅々まで無数の権力組織から成る多元社会となった。全ての権力組織が自治と強力な権力、支配下にある全てに対する政治的、社会的支配権、そして裁判権、軍事力、貨幣鋳造権を求めた。

 その結果、1200年には、西洋社会はそれら無数の利害集団に占領されつくされた。それら利害集団のすべてが、自らの目標をもち、自らの権勢、富、力を追求した。社会全体の利益を考えるものはなかった。こうして社会から社会全体を考える能力が雲散した。

 俗世界において多元主義の蔓延に対する巻き返しが見られたのは、リヨン公会議の100年後だった。1350年ころにウェールズ人が発明しイングランド人が完成した長弓が、戦場における甲冑の騎士の優位性を崩した。さらに中国人が開発した火薬による火砲が、難攻不落の封建領主の城を攻め落とすようになった。

 その後500年間、西洋の歴史は、主権国家すなわち社会における唯一の権力組織としての国民国家の発展の歴史となった。 軍隊をもち戦争を行うことが国民国家の独占となり、私兵が禁じられたのが、30年戦争を終結させた1648年のウェストファリア条約だった。

 諸々の利害集団は次々に自治を奪われた。ナポレオン戦争以降は、ヨーロッパ中で国民国家が勝どきをあげた。聖職者さえ公僕とされ、国によって監督され、給与を払われ、主権者たる国王あるいは議会に従うべきものとされた。

 唯一の例外がアメリカだった。

 19世紀の半ば、ヘーゲルをはじめとするリベラルな政治思想家の多くが多元主義の永遠の死を高らかに宣告した。

 ところが、まさにそのとき、完全に死んだはずの多元主義が生き返ってきた。事実上の権力と自立性を最初に必要としたのが、人類史上前例のない存在として1860年~1870年にかけて生まれた「近代企業」だった。その後続々と新しい組織が生まれた。そして、いずれも社会的支配力を行使する独立した存在となった。労働組合、終身雇用の官僚機構、病院、大学だった。いずれも800年前の多元主義のそれと同じように利害集団だった。同じように自治を求めて戦った。

 それらのなかで全体のことを考えるものはなかった。第二次大戦のさなか、戦争遂行能力を損なうことを恐れて炭鉱ストの回避を呼びかけたフランクリン・ルーズベルト大統領に対し、労働組合指導者ジョン・L・ルイスはなんと答えたか。「大統領は国の為に働く。私は炭鉱労働者の為に働く。」だった。この言葉こそ、あまりに率直であったが、今日あらゆる種類の利害集団のリーダーたちの信念となり、かつ彼らに期待されていることの表白である。

 かくして再び800年前と同じように、今日多元主義が公共の利益のための政策を無効化し、社会の存在を危うくするにいたっている。

 しかし今日の多元主義と800年前の多元主義の間には大きな違いがある。甲冑の騎士、自由都市、商人のギルド、特権を与えられた司教区は、財産と権力を基盤としていた。他方、企業、労働組合、大学、病院など今日の組織は、それぞれの機能を基盤とする。それらの組織は、まさに単一の機能に焦点を絞ることによって成果を上げる。

 主権国家による権力の完全掌握というスターリンの壮大な試みは、つまるところ、企業や病院はもとより軍を含むあらゆる組織が、まさに自律性を奪われて機能不全に陥ったためについえた。

 実は、今日諸々の組織によって行われている仕事のほとんどが、つい昨日までは家族の手にゆだねられていた。家族の教育は家族が行っていた。老人や病人の面倒は家族が見た。家族の仕事は家族が見つけた。もちろん、19世紀の手紙や一族の言い伝えからも明らかなように、家族の手によってそれらの仕事が十分に行われていたわけではない。それらの仕事は、国やコミュニティから完全に独立した真に自立した組織のみが立派に行うことができる。

 したがって、これから始まる新たな1000年、あるいは100年における我々に課された最大の課題が、それら諸々の組織の自立性を保ちつつ、しかもグローバル企業にあっては主権国家の管轄さえ超えた自立性を保ちつつ、今日では戦時以外は失われてしまった社会の一体性をいかにして回復するかである。とはいえ、我々はいまのところ願うことしかできない。われわれは、いかにそれをなすべきかを知らない。

 しかしこの望みをかなえるためには、これまでに経験したことのないあることが必要となることだけは明らかである。それは、あらゆる組織が、それぞれの機能への絞り込みを厳しく保ちつつも、社会全体のために協同し、各々の政治機関と協力する意思と能力を新たにしていくことである。新たな1,000年を前にした先進国に対し、これまでの1,000年が遺した気の遠くなるほど大きな課題がこれである。


期待させるだけさせておいて、最後に問題をぶち上げるだけぶち上げて投げっぱなすというのが如何にもドラッカーらしさといえば、らしさなのではなかろうかと思いますが、問題提起の能力「取り組むべき、考えるべき適切な問題を設定できる」のは重要なことです。


◆◆◆◆◆◆


で、これで思い出すのが昨年(2011年)の夏に放映されたNHKスペシャル「圓の戦争」だ。

NHKスペシャル 圓の戦争
http://www.nhk.or.jp/special/onair/110814.html

300兆円の4割をまかなった「圓」の戦費調達メカニズムと通貨戦争の側面を特集。
大陸での「現地調達」という名の強奪をどう金融システムとして正当化するかで、関東軍が編み出したのが圓。
アメリカは銀行の残高などから、日本に戦争を継続する力はないと見ていたが、当時の世界三大為替銀行だった横浜正金銀行がNYの隠し口座に大量(石油3年分)の資金を貯めこむなど、そして圓のシステム化により戦争継続が可能であった。
英米は日本の力を削ぐ為に大陸での圓の浸透を防がなければならず積極的に元を支援した。

つまり、日中戦争は通貨戦争(ドル+ポンド+元 vs. 圓)でもあって、通貨という名の信用(覇権)をどちらが握るかの勝負であった。
単純には信用を担保する力こそ国家なのだと言われるが、目的論的に捉えると、国家による通貨というよりも、通貨のための国家というややこしい関係性が見て取れる。
結局起きたのは圓の3万倍のハイパーインフレで日本は通貨戦争(信用獲得競争)に負けた。

しかし、この構図は結構本質的で、例えば民間企業で考えると、企業によるブランドなのではなく、ブランドのための企業という関係性を見い出せやしないだろうか。
難しく考えなくてもドラッカーやビジョナリーカンパニーと同様に目的論的な捉え方をすると、企業という組織は基本理念という名の存在意義を乗せる器であって、企業のために基本理念が存在しているわけではない。
ドラッカー風に「社会に機能を提供する社会的機関としての企業」を考えてみても、答えは同じだろう。
その機能を提供するために企業が存在するのだ。

その意味で、企業のためにブランドがあるのではなく「ブランドのために企業が存在する」と考えた方もできると思う。
企業が力を失えばブランドはインフレを起こすし、スタートアップだとかベンチャーだとか現況と関係なく、その企業に力があると思えば割引現在価値的にブランドは高くなる(時価総額も高くなる)。


◆◆◆◆◆◆


この記事も同様の視点で語られている気がする。

札束を積むより信用を築け!
~FacebookやTwitterがつくる21世紀の“信用主義経済”をよりよく生きるコツ~

http://diamond.jp/articles/-/13320

貨幣は『ショートカット(中抜き)』される時代へ
お金を介さない価値交換を実践しよう

http://diamond.jp/articles/-/13499

世界は三層構造でできている
「国家」「企業」より重視したい所属先は?

http://diamond.jp/articles/-/13597


これからの時代は、信用創造が多極化する分散型信用主義経済という話。
信用を担保するものが国家から企業、個人に変遷してきており、特にソーシャルネットの広がりがこれを加速している。
ゆえに本質的にネットと貨幣は競合関係にあって、今後は貨幣を中抜きした直接的な交換と交配が広がりを見せるという点は実に鋭い指摘だなと思うし、企業の立場として考えると信用、ブランドがあれば信用創造と同じことができる、つまりルールメーカーになれるということだと思う。


◆◆◆◆◆◆


ものすごくまえおきが長くなったが、ようやく本題に入ろう。

「戦国時代」の意味が質的変化を遂げたと思うのだ。

マス・アイドル時代が終焉を迎えて、ドラッカーが言うように機能に焦点を絞ったニッチなアイドルが多く現れた。
アイドル多元主義の時代だ。

その意味では、「戦国時代」とは言うものの、各アイドルの関係性は競合関係というより、住み分けられた別個のものと考えた方がいいかもしれない。
そういう意味では「戦国時代」という表現は不適切である可能性が高い。
「アイドル戦国時代」というより「アイドル多元主義時代」の方が意味的にはしっくりくるだろう。


その上で、注目すべきは、完全に死んだはずの封建主義が姿を変えて生き返ってきたように見えることだ。

この流れの主役は、もちろんAKB48だ。
AKB48を起点とするSKE48/NMB48/HKT48/JKT48/TPE48/SNH48といった地域に根差した「地域性」を持ち、ある一定の限界はありながらも「顧客参加型(しかし、決して民主主義ではない)」という側面を持つアイドルの誕生である。

ヲタと呼ばれるファン達は、それぞれのグループにおいて自分たちの領土(意見や関与)が認められることを求め、または自分たちの存在感を示さんとして日々闘う。
その結果として、ファンはゆるく組織化されることになる。
これを見て、新しい時代の封建主義を連想せずにはいられなかった。
多元主義時代の多元主義によって雲集霧散するのではなく、多元主義時代の封建主義によって一体性を確保するのだ。
自己組織化を誘引するメカニズムとしての封建主義なのだ。

AKB48とファンとの関係性は、形は違えど「信用創造が多極化する分散型信用主義経済」を利用した「領主と家臣の関係性」のアナロジーで説明づけられはしないだろうか。
昔の封建制度が「土地」を媒体とした主従関係であったのは、土地が信用を表す第一のものであったからだが、AKB48における土地は「推しメン」に関連するあらゆるコトであろうか。
(そういう意味ではメンバー1人ひとりが領主様なのだ・・)

あえていえば、「封建主義的な要素を持つアイドルによる多元主義時代」だろう。

これを単純にソーシャル・ネットワークの広がりと言うにはもったいない。
私には、信用創造の担保を地域性や物理的緊密性、顧客参加型という「リアル」に置きながら、そこを起点にネットワーク効果で何倍ものレバレッジをかけるようにバーチャルにとてつもなく大きな世界(ここでは「AKB48ネットワーク」と呼ぶことにしよう)を構築しているように見える。
信用創造の担保としての拠点がジャカルタ、台北、上海...と次々に増えていくことによって、このAKB48ネットワークはそれらを乗算するように大きくなる。
驚異的なスピードとネットワーク的な拡がりを見せているこの経済を何と呼ぶべきなのだろうか。
それこそ、以前から当ブログで主張している「東アジア・アイドル経済圏」の先鋭的な形が見えてきた気がするのだ。

またAKB48グループそのものが、異なる事業体の緩やかな連合体となるであろう。
それらを全てひっくるめて『AKB48』というブランドをグループ全体での一体性の確保のために使うのだ。

『AKB48』とは何か?
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/af87f1dafba669f391cb2f4b218cfd2b


◆◆◆◆◆◆

ここまで書いて思うが読み手に伝わる気がしない・・
こりゃ書き直すことになりそうだ・・(汗

少し解説しておくと、企業の中は封建主義的ですよね。
経営陣と従業員の関係が。
でもAKB48とファンはそういう関係にないですよね。

しかし、広い意味では、顧客と企業は価値を共有しているんですよ。
顧客価値と企業価値(利益、従業員価値、株主価値、etc..)はセットですからね。
言うなれば、顧客のゴールと企業のゴールは異なるものになるかもしれないが、方向性は合わせられるということです。

その1つの手段として、AKB48とファンの間で自己組織化を起こすことがあると思うのですね。
そのやり方として、メンバー1人ひとりを領主様とした封建主義的なやり方があるのかもしれないなと。
いや、強引なのはわかっていますけどね。

なんだ、たった数行で書けたじゃないか・・

【AKB48】『AKB48』とは何か?

2012-04-27 12:39:43 | AKB48_アナリシス
『AKB48』とは、記号である。

もっといえば、

「えーけーびー、ふぉーてぃーえいと」という音であり、表音記号である。

それ以上でもなければ、それ以下でもない。


『AKB48』の役割は何か?

それは、情緒的な期待感を醸しだすことである。


「えーけーびー、ふぉーてぃーえいと」という"音"を聞いた時に連想する何かである。

また、文字として『AKB48』を見た時に頭の中で再生される音であり、それによって連想する何かである。

それ以上であってはならないし、それ以下であってもならない。


当初の意図がどうであれ、今はそうであるべきである。


今『AKB48』の音を問い直してみると、実によくできている。

たとえば「ふぉーてぃーえいと」という音。

「さーてぃーえいと(38)」でもなければ「ふぃふてぃーえいと(58)」でもなく、

「ふぉーてぃーふぁいぶ(45)」でもなければ「ふぉーてぃーせぶん(47)」でもなく、

「ふぉーてぃーえいと」であったことの有意性。

これはもうセンスでしか語ることのできない曖昧で抽象的でふわったした話なのだが、

「えーけーびー、ふぉーてぃーえいと」で表現したいものは、ずばり、そのふわっとした情緒的な期待感なのである。


私は『AKB』が「秋葉原」に由来していることは、説明を欲しがる人にはしておけばよいと思っていて、

しかし、その実は意味ではなく音だということの方が重要だ。と思う。


そうすることで、「『AKB48』とは何か?」という問いに対する多様な解釈を生み出すことが可能になる。

それが多種多様な価値観を生み出し、メンバーを含めたAKB48関係者や消費者が物語を紡ぐことを助けるのだ。

そうして基礎づけられたアイデンティティー「物語」が『AKB48』へ還元し、「AKB48」は進化し続ける。


偶然の産物とはいえ、大きな物語を失ったポスト近代社会において、

この再帰的な認知プロセスによって新しい物語が生み続ける『AKB48』という破壊的イノベーションの凄さを改めて感じいるのであった。



参考:
AKB48のフリみて、我がフリ直せ
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/b4842260fe6ab87a808ee0c49d1b3157

「BBQ松村香織の今夜も1コメダ」の本質を語ろう

2012-04-15 09:12:23 | AKB48_アナリシス
当初から「BBQ松村香織の今夜も1コメダ」を推してきた立場として、もう一度語り直すことにする。


少し前にBBQ本人「今夜も1コメダ」も飽きられているんじゃないのか?って気にしていたのだけど、飽きるとか飽きないとかという次元で考えること自体が適切でないと思う。

ググタスの前にSNSそのものの話になってしまうのだけれども、コンテンツの概念を現在進行形でひっくり返しているのがSNSなんだよね。

どういう意味かというと、人々にとってのエンターテイメントが、ハリウッドやブロードウェイ型の完成度の高いコンテンツから、もっと日常的で個人的で小さいものに置き換わってきているということ。

PS3の大作ゲームから、携帯のソーシャルゲームにシフトしているのも同じ話だよね。


◆◆◆◆◆◆


この辺は当Blogで何度も語ってきているので是非過去エントリを参照して欲しい。

やすすがついにぐぐたす(Google+)を理解したようだ
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/c3fd6f2767eef9895d01f54dcb6dd862


ITとインターネットの力であらゆる情報へのアクセスコストが小さくなり、アクセスできる単位も小さくなった。
情報は軽く小さく、扱いやすくなった。

だから人々は、いつでも情報を自分好みに細切れに編集可能になった。
(ここでいう「編集」とは情報を"操作"することを幅広く捉えた概念)

これは人の本質的な快楽と親和性が高い。
(知的好奇心の充足への貢献度が高い)

本質的に人は、情報を試行錯誤して組み合わせ、整理することが大好きなのだ。
行動経済学者のタイラー・コーエンはこれを「ホモ・オルド(整理人)」という。

(経済学の「ホモ・エコノミクス(経済人)」、社会学の「ホモ・ルーデンス(遊戯人)」と対比し、人は頭の中で自分だけの経済を創造する「ホモ・オルド(整理人)」だというのだ。)


◆◆◆◆◆◆


なので、「BBQ松村香織の今夜も1コメダ」についてだけれども、これまでの「コンテンツ」として考えるのではなくて、もっと「日常的な何か」だと考えた方がいいよ。

たとえるなら「親子関係」とか「兄弟関係」といった「家族的なもの」。
飽きるとか飽きないではないけれど、なくてはならないもの。
いい意味での「友人関係」でもいいかもしれない。

「飽きる」とか「飽きない」とかと、次元が違う概念でしょ?

「恋愛関係」はぐっと燃えるかもしれないけど、飽きるでしょ?
(この愛が冷めるなんて!といって認めない人は多いと思うけど・・)

でもたとえば親子関係は飽きないよね。
でもなくてはならないものでしょ?

わかるかな、この意味が。

前から繰り返し主張しているように、顧客を「点」でとらえようとしてはならんのだ。
これまでのコンテンツ概念だと、鋭く刺さるサーベルや、爆弾のような大きい点を考えるけれども。

でも、単純な「線」でも「面」でもない。

「点」を多く打つ。
「点」を数限りなく打つ。
日常的なものとして「点」を打つ。
そして「点」と「点」を結び、「線」なり「面」にする。
顧客の心の壁に楔を打ち込み、壁を割るのだ。
そしたら顧客の心はあなたのものになるだろう。

これがわからないと今はやりの「ソーシャル」の本質を理解することはできないと思うよ。

同じネタを繰り返してばっかりだけど・・
でもなかなか理解してもらえないんですよ。

【AKB48】 AKB48が挑戦している難しい問題 ~社会的複雑性(多様性の高まり)~

2012-04-11 23:55:53 | AKB48_アナリシス
いつの時代にも悩みは尽きない。

おそらく、いつの時代にも繰り返されてきた問題提起はこうだ。

変化のスピードが速くなった。

問題は動的で複雑になった。

あらゆる多様性が高まった。


AKB48を見ていると、その代表のような気がしてくる。

特に多様性に着目してみる。

ミエナイチカラよ輝け
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/2bbf4831b68d8a0ac37ec285e4199518

↑で書いたところの、社会的複雑性だ。

問題に関る人たちが価値観や認識、見解が大きく異なるということ。

アダム・カヘンは、この問題を解決するための方法論として「参加型プロセス」を提案している。

いろんな価値観の人をインクルージョンして(巻き込んで)、対話によって問題解決を図る方法論だ。

サプライズ手法に対する疑問に回答します(1) ~直接的な情報発信~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/2b073e5db2ac14c7c2f3d4756030801e

で書いた「手続き的正義(procedural justice)」とも繋がる話だ。

手続き的正義をマネジメント界隈では「公正なプロセス」と呼ぶそうです。

公正なプロセスは、関与(Engagement)、説明(Explanation)、明快な期待内容(Clarity of Expectation)の3つE(three E principles of fair process)から成ります。

「関与」とは戦略策定に関わることです。一人ひとりの従業員とその考えを経営陣が重視しているというメッセージになると同時に、反論の機会が設けられると各人の考えが研ぎ澄まされ、全体としてよりよい発想が生まれます。

「説明」とは戦略を決めるにいたった理由を説明して理解を引き出すことです。自分たちの意見が通らなくても経営者の意図に信頼を寄せ、学習を促す効果を持ちます。

「明快な期待内容」は、説明するまでもないので省略しますが、明快な期待内容が設定されると駆け引きやえこひいきなどが影を潜め、みながいち早く戦略の実行に注意を向けます。

3つの内、どれか1つが欠けても公正なプロセスにはならず、従業員の心からの協力は得られなくなるということだそうです。


AKB48にとってのググタスの1つの側面は、まさに、この3つのEを完璧でないにせよ、ある水準で実現することだ。

各人の理解を引き出し、各人の考えを研ぎ澄まし、各人の無駄な駆け引きを抑えこみ、全体としてよりよい発想を生み出し、信頼を獲得し、さらなる学習を促し、みなが一つひとつの活動についていち早く反応できるようになる効果を期待している。


私が問題を難しく考えているように見えるかもしれないが、そうではない。

AKB48がそれだけ難しい問題に挑戦しているということなのだ。

ググタスが加速する世界

2012-04-10 01:29:22 | AKB48_アナリシス
ちょっと題名などを変更




わかっていたよ。

自動車部やるって言った瞬間にね。

若者が車買わなくなっている昨今、

自動車メーカーは若者むけに自動車免許の取得や車の購入動機を作りたがっているから、

AKB48と組むのはある意味で必然ですな。

ただ、相手がトヨタかどうかはわからんかった。

トヨタがいいなとは思っていたけど。

それにしても、広告代理店は仕事速いね。


いや、単に当時ローカルで語っていたので、明日「だろー?」って言いたいだけです・・すみません(汗


◆◆◆◆◆◆





これだ。

このスピード感。

これがググタスが実現するスピード。

ググタスが加速する世界だ。

世界最先端のSNSを基盤としたビジネスの現場だよ。

ピンとこない人がいるかもしれないが、我々が目にしているものは古めかしいビジネス現場で働いている者たちにとって驚愕の世界だ。

資本関係や指令系統に関係のない有機的な結合による事業の再結合が起こり続けている。

プライベートとパブリック、企業と企業の境界の曖昧さ、フレデリック・テイラーが科学的管理法を開発して以来のマネジメントを覆すイノベーションの、最も先鋭化された姿を、今我々は見ているのだ。

パフォーマンスの評価原理の曖昧さと、保有資産の解釈の多義性がこれを可能にしている。

絶えざる価値観と価値観の創造的摩擦が起きるからだ。


最近、このあたりに関する良著を見つけたので、後日説明したい。

各メンバーの出身都道府県

2012-04-07 02:13:40 | AKB48_アナリシス
出身都道府県をみると面白い。

【Google+まとめ】3人のメンバーのそれぞれの「釣り」 [4/2](AKBまとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51813656.html

・北海道  1人 佐藤夏
・岩手   1人 仲谷
・宮城   1人 岩田
・福島   1人 渡邊寧
・東京  23人 高橋み他
・埼玉  21人 金子、松村、小嶋陽他
・神奈川 13人 板野他
・千葉  10人 石塚、前田敦他
・茨城   2人 高橋朱、長谷川
・栃木   1人 優子
・愛知  57人 片山、北原、小森、久田、松井J他
・三重   5人 出口、佐藤聖、竹内舞、井口、内山
・岐阜   6人 加藤る、山田澪、上野、山田恵、岩永、太田里
・静岡   1人 島田晴
・大阪  41人 増田、光宗、秦、今出、斎藤、さやか他
・兵庫  15人 北、岸野、篠原、松田、木下百、城、肥川、村上、東、石田優、小柳、原み、植田、東郷、三浦
・奈良   4人 福本、わるきー、鵜野、太田夢
・滋賀   3人 田名部、近藤、上西
・京都   6人 横山、小谷、林、井尻、梅原、杉本
・広島   2人 沖田、河野
・香川   1人 川上
・高知   1人 桑原
・山口   2人 古森、村重
・福岡  22人 大家、篠田、松原、梅田彩、野中、平田梨、兒玉、菅本、若田部他
・長崎   1人 森保
・大分   4人 指原、小野、矢方、江藤
・鹿児島  2人 柏木、宮脇

メンバー不在県:
青森、秋田、山形、群馬、新潟、山梨、長野、富山、石川、福井、和歌山、岡山、鳥取、島根、徳島、愛媛、佐賀、熊本、宮崎、沖縄

日本海側の豪雪地帯はほぼ全滅。


上位を並べると・・これは興味深い。

1位:愛知  57人
2位:大阪  41人
3位:東京  23人
4位:福岡  22人
5位:埼玉  21人
6位:兵庫  15人
7位:神奈川 13人
8位:千葉  10人


愛知・大阪・福岡が多いということから、地域性が見て取れる。
特に愛知。
SKE48の地域特性が強いのがよくわかる。
AKB48が全国区なのに対して、他グループは地域性が強いということか。

東京首都圏では
神奈川・千葉よりも埼玉が多いのも面白いが、
人口からすれば東京首都圏の出身者はもっと多くてもよいのに、
そこまで多くないと言うことは、首都圏の方が選択肢が多いということなのだろうか。

それと、日本海側が少ないのは面白い。
日本国内に文化的断絶があるのだろうか。
それとも距離か。

そういう意味では、乃木坂46のセンターが秋田出身というのも面白い。


◆◆◆◆◆◆

ドウデモいい話なのですが、
他サイトで当Blogを紹介してくださる仏のような方がいらっしゃるようなのですが、
「本人乙!」的なことを言われているようです。

本人じゃないよ!(笑)

私はAKB48関連サイトでコメントしたことが一度もありません。。

いや単にウケたというだけです。

松井珠理奈の入院から、SKE48マネジメントの人材不足が透けて見える。

2012-04-04 23:01:51 | AKB48_アナリシス




SKE48 松井珠理奈が過労により数日間入院することに【追記あり】(AKBまとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51813439.html


手を焼いて強硬手段に出たわけですね・・。
しかしね、


本人は「大丈夫」と言いますが、医師、お母様、現場マネージャー、運営が連携して、珠理奈の体調管理をしていきたいと思います。


もうね、↑この発想がだめね。
旧来型の管理するマネジメントね。
ゲイリー・ハメルじゃないけど、マネジメントをイノベーションせよ!って言いたくなるね。
ちがうんですよ。
珠理奈本人に適切な動機付けを与えてあげることができれば、あとは本人が勝手にやるんです。

最近の様々な状況の変化にいろんなところで混乱しているでしょうから、これに対応できる優秀な現場マネジメント(リーダー)が必要ですね。
必要なのはカウンセラーではなくて、モチベーションを創れる人ですよ。



自意識過剰ですが、私やれる自信あります。
SKE48に乗り込んで行って解決してみせたいです。
ただ残念なのが、自分の仕事があるので頼まれてもやりません・・。
申し訳ない。
このブログでがんばります(笑)




松井珠理奈の件ですが、このエントリのコメント欄素晴らしいです。
皆様のおかげで、本件に関しては、当Blogがチャンピオンだと思います。
読者の皆様、ありがとうございます!
今後もよろしくお願いいたします。

本当のところ、松井珠理奈に限界を与えているのは誰なのか?
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/c6f70e7179b2ba0c3ecad170f021c492


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松井珠理奈がチームK、渡辺美優紀がチームBを兼任へ ~AKB48の成長戦略~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/45c9b642fd1b6d0f5b97244ed0fee051

松井珠理奈と渡辺美優紀はなぜ「移籍」ではなく「兼務」なのか 説明しよう ~分化と統合の物語~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/9366d66554175d8acae2c098f7cd4fb3

やすす先生! 鬼になれ! そして前へ進み、河を渡るのです!
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/e757f5634174d9975a4874bed4b2e24e

サプライズ手法に対する疑問に回答します(1) ~直接的な情報発信~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/2b073e5db2ac14c7c2f3d4756030801e

サプライズ手法に対する疑問に回答します(2) ~「マクロ vs. ミクロ」の構図~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/fb8016295797abd4e6befdce2b362718

サプライズ手法に対する疑問に回答します(3) ~采配~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/825893f0f01429761f0656144c1061a3

サプライズ手法に対する疑問に回答します(4) ~顧客と共に成長する関係~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/be0378157c58eb812530701d02da5d32

【AKB48】前田敦子の卒業が注目されたのは「スーパースター」だからではなく「センター」だから

2012-03-30 19:17:27 | AKB48_アナリシス
BLOGOSであっちゃんの卒業を受けてAKB48の特集をやっていたようです。
(コメント欄ひどいな・・BLOGOSの知的水準が・・疑われます。)


気になる記事があったので、勝手に引用させて頂きます。

貶めるために引用するのではなく、あくまでも議論を深めるためにです。
フロッグ&トードさん、気を悪くしたら申し訳ありません m(_ _)m
(大学院の学生さんらしいので、きっと突っ込まれるのには慣れてますよね~・・。)

AKB48とスターシステム(フロッグ&トード)
http://blogos.com/article/35266/

[前略]

さて、スターが現れれば安心かというとそんな訳はなく、スターを維持せねばならない。スターの維持とは、1人のスターをスターであり続けさせても良いし、新たなスターを生み出しても良い。そして、AKB48(勿論、先駆けとなるモーニング娘。も)は後者を取る。女性アイドルの寿命は、おそらく男性のそれよりも短いだろう。(アイドルの性差については、凜氏が触れているように学問的に深める余地がある。)

結果として、同じスターに依存していては、システムの維持は難しいだろう。新しいスターを生み出す事で、初めてAKB48というスターの維持にもつながる。ここまでの議論からスターシステムを再定義すると、「スターを常に供給する事で維持可能な営業方法」であると言えるだろう。前田敦子を「卒業」させるという事は、「新たなスターが育った」若しくは「新たなスターが生まれる見込みが出来た」とマネジメント側が判断したからではないか(勿論、形式的には本人の自発的な、それも突然の卒業という事になっているので、その形を全面的に信用するならば、この説明では駄目だが。)

[中略]

以上の議論から考えると、「卒業」という現象に着目して分析する向きは多いが、それはあくまでも「話題性」の為に存在し、アイドルグループ全体を分析する上では本質ではない。言うなれば、「卒業」という名前を付けているだけなのだ。


私なんかAKB48ヲタを語れるほど詳しくもない人間ですけれども、そんな私でも、これを読んでものすごい違和感を感じました。
「あぁ、AKB48って理解されていないんだなぁ・・。」と少し残念な想いがしました。
(経済学の大学院生だっていうからさぁ。ごめんねきつくて。)

その点、小幡さんはさすがの内容ですね。

前田敦子 卒業するのは何からか
http://blogos.com/article/34992/

組織というモノは不滅にはなり得ない。なぜなら、組織は生きているのであり、組織は内的にも外的にも同じところにとどまってはいられないからだ。

Perfumeは組織ではない。AKBは組織だ。これが両者の決定的な違いである。おニャン子クラブとAKBの比較がなされることも多いが、両者は本質的には同一である。おニャン子クラブは、秋元康氏の描いた図に反して、消滅させられてしまった。そこで、今回はきちんとしたある程度継続可能でマネジメント可能な組織として打ち出してきたのである。


では、つれづれなるままに語らせて頂きます。

◆◆◆◆◆◆

まず、なぜ前田敦子の「卒業」が衝撃的であったのかを知らねばならない。

小幡さんが言うように、そして当Blogで腐るほど繰り返すように、AKB48は「組織」である。
この認識なくして、あっちゃんの卒業の意味を理解することはできない。


前田敦子の卒業が注目を集めたのは、前田敦子が「スーパースター」だからではない

前田敦子がAKB48の「センター」だからである

それも「絶対的エース」という名で呼ばれるほどの、唯一無二の「センター」だったのだ。

前田敦子はAKB48という巨大な組織の「要」だったのである。

(これを読んでさらに補足!『AKB48のタオ<道> 空っぽの絶対的エース 前田敦子』)

だから、前田敦子の卒業は、AKB48にとって痛手だというレベルの話では済まない。

組織というのは「要」を失うと、その形を維持することが難しくなり、混乱をきたす
場合によっては存続そのものが危ぶまれる状況に追い込まれてしまうこともある。
前田敦子の卒業は、AKB48という組織の未来を不確実なものにしてしまうくらい衝撃的な出来事だったのである
(安定していたものが不確実なものになるということ。ダメになると言っているわけではない。)

だから、あっちゃんアンチでも、AKB48のバランスが崩れることによる不確実性に不安になったのだ。

組織の構造上のバランスが崩れて、それをとりまくAKB48エコシステム全体への不確実性が高まり、不安や動揺が広がった。

最近だと、リーマンショックの時に金融機関が破たんして不確実性が高まり、世界中に信用不安が渦巻いたことがあったが、メカニズムとしては、それと似ている。

だから、「話題性のため」でもなんでもない。


もちろん、一方では、バランスが崩れることで、新しい芽が育つチャンスにもなる。

次期センターについて ~ポスト前田敦子か、それとも~

2012-03-27 01:48:31 | AKB48_アナリシス
すみません、回答スレをやる前にこの話題に乗らせてください・・
今日はこの話題が旬なのと、今日はもうこのくらいの軽さでないと余力がないという・・だけです。
相当適当ですので、戯言レベルの話と思っていただけると助かります(汗

AKBの次期センターを予想するスレ(AKBまとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51811820.html


まず、最初に言っておくと、こればっかりはわかりません。
やすす先生の胸の内としかいいようがないですが、やすす先生すらハッキリとしたビジョンを持っているかどうか、怪しいところです。

まだ決めていないのでは?

決めることできないんじゃないかな、とも思う。
わかんないから、誰がセンターに相応しいか、みんなに決めてもらったらいいんじゃないかくらいに思っているのでは?

そもそもセンターが1人かどうかもわかりません。
つまり、ポスト前田敦子というフレームで考えていない可能性すらあるということです。


だからほとんど意味がないとわかっていながら、無駄に予想します。

考えてみたら、だいたいみなさんと同じになりました。


人間力という意味での器の大きさ、能力という観点から考えれば適任者は大島優子しかいないと思います。
群を抜いています。
能力だけで考えたら、直近は大島優子しか有り得ません。
たかみなはサブでしょう。
メディア露出でセンターのアンダーとしてはいろんなバリエーションがあるでしょうけれど。

しかし、難題が一つあります。
大島優子が適任かどうか、曲調に大島優子のキャラが合うかが問題になります。
メリットでもあるはずのキャラが濃さが、曲を選ぶというデメリットにもなってしまいます。
(失礼過ぎる言い方かもしれませんが・・申し訳ありません。)

前田敦子がセンターに抜擢され続けた理由の一つは、色がないということです。
大島優子は色が濃く出すぎてる。

だから、大島優子がセンターかどうかは「曲による」が答えになると思います。

大島優子と同じ基準で選ぶと成ると、板野友美という選択肢もあるかと思います。
しかし、あくまで直近ということになってしまう気がします。


人気、将来性という観点では渡辺麻友ですが、タイミングが難しいという気もします。
ソロもやってるし、ワロタでセンターもやってますが、ソロでブレイクする頃が適切なタイミングなのかな~という気がしています。
その心は・・人間性の深みが足りないといいますか。
もう一歩突き抜けられるはずの人なのですよ、この人は。


センターといえば、松井じゅりなですが、私は難しいと思います。
実力、将来性ともにありますが、うまくいえませんがまだ子供かなという気がしています。
(かなり失礼を・・申し訳ない)
意気込みだけでは、背負えないものがある、という説教くさい話をしたくなってしまうのですが、自重します。


ただ、まゆゆとじゅりながセンター争いで切磋琢磨して成長するところは見てみたいですね。
この組み合わせは、私も可能性を感じている組み合わせです。


あとは、ぱるること島崎ですね。

(次のセンターがポスト前田敦子になるのかどうかは別として)
素質としては、ポスト前田敦子として最も適任かと思います。
のびしろがあると思います。
プレッシャーに耐えうる成長を見せると、私の勘がそういっています。

ただ、1年後には有り得る選択肢だと思うのですが、今となると、、わかりません。


川栄はまだ早いし・・


よって、私が思う候補は、4人。

大島優子
渡辺麻友
松井珠理奈
島崎遥香


と考えて思ったのが、曲ごとにセンター決めればいいのでは?

ということ。

1年くらい、誰が適任か競わせてみればいいのではなかろうかと。


しかし、チームAって層が厚いのにセンター候補となると・・・

【AKB48】松井珠理奈と渡辺美優紀はなぜ「移籍」ではなく「兼務」なのか 説明しよう ~分化と統合の物語~

2012-03-25 08:50:48 | AKB48_アナリシス
これは、あくまでも一般論です。

前回の続き。

松井珠理奈がチームK、渡辺美優紀がチームBを兼任へ ~AKB48の成長戦略~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/45c9b642fd1b6d0f5b97244ed0fee051

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ある程度大きな組織で働いたことがある人なら経験があると思いますが、「兼務」というのはさほど珍しい話ではありません。
かくいう私も、名前の後ろに兼務を示す「(兼)」が付く経験を何度もしてきました。

日本の国の国務大臣も、いくつかの大臣を兼任する人がいますね。
法律で大臣の数に上限数が定められていることもありますが、しかし何と何の大臣を兼務させるかという時、つまり兼任する大臣の組み合わせには一定のパターンがあります。

そうです。
兼務というのは、社会的には有り触れたごく普通のことです。


なぜなのでしょうか?

人手不足だから?

優秀な人により多くの仕事をして欲しいから?

それもありますが、もっと本質的な理由があります。

(当BlogはAKB48を通して様々な知見を考えるブログなのです。)

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組織の構造を考えてみてください。

たとえば会社であれば「経理部」「開発部」「総務部」「人事部」などなどに分かれています。
国であれば「財務省」「経産省」「総務省」などなどです。

これはどういうことでしょうか?

「機能(スキル)」ごとに組織が分かれているのです。

なぜか?

個別の機能ごとに専門能力を磨いた方が、組織の競争力に寄与すると考えるからです。
ジェネラリストの集団よりも、各分野のスペシャリストの集団の方が組織全体で競争力を発揮できると考えるからです。
資本主義の成功物語がそうであったように、人々は専門分野に分業して最適化することで、生産性を高めるわけです。
つまり、組織は合理的に分化(分割)されるわけです。

しかしながら、組織が商品なりサービスを創り上げて「顧客価値」を提供するためには、それぞれの機能を統合する必要があります。
「経理部」だけで商品は作れません。

そこで登場するのが「戦略」です。
通常は、各部門の上位組織もしくは上位組織に付随する戦略部門が「戦略」を立案します。

「戦略」とは、組織全体の政策や目標を達成するために、各機能をどう統合するかを策定したものです。

戦略の質が低いと、各機能がうまく統合されず、組織全体として機能不全に陥ります。
そういった組織を多く見てきたことでしょう。
(国の省庁とかね・・)

こういった問題意識があるので、昔から「組織の構造」というのは人々の頭痛の種でした。
どういった組織構造が最適なのかは、いつの時代も人々を悩ませてきたのです。
様々な試行錯誤がなされています。

ネットを検索したらちょうどいい図があったので添付します。

The Org Charts Of All The Major Tech Companies (Humor)


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(もうわかっていると思いますが)
で、ここで「兼務」を考えて見ましょう。

機能によって分化された縦割り組織において、統合のメリットを出すために、人を使って統合を実現するのです。

AKB48でいえば、AKB48/SKE48/NMB48/... の形を崩すのは難しいわけですので、各グループでの統合効果を出すためには、グループ間でのメンバーの流動性を高めるのが一般的な手法でしょう。

今回の場合、単純に移籍させて流動性を高めるのではなく、各グループを兼務させることで、グループ間での統合効果を高めたいという狙いもあると思います。

AKB48/SKE48/NMB48/.. を1つのグループに見立てて全部シャッフルしてもよいわけですが、グループの地域性を考えると、あまりに急進的に流動性を高めることはマイナスに働くという判断でしょう。
劇薬すぎます。

これまでも、AKB48のシングル選抜などで、一時的な人的交流を狙っていたわけですが、今回はよりそれを進めたいと、運営が判断したということでしょう。

【AKB48】 松井珠理奈がチームK、渡辺美優紀がチームBを兼任へ ~AKB48の成長戦略~

2012-03-25 01:20:22 | AKB48_アナリシス










松井珠理奈がチームK、渡辺美優紀がチームBへ加入!他チーム4へ研究生5名が昇格!(AKBまとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51811463.html

やるな~、やすす先生。
さすがだと思うし、納得ですね。
視点が違います。

もし、私が好きなようにしていいよと言われたら、チームK/チームBの人事は似たようなことやったと思いますね。
これはもう単なるアイドルグループのお話ではなく、AKB48という立派な組織の「人事」だということなのです。
よくヲタの人々は、本店(AKB48)、支店(SKE48/NMB48/HKT48)という呼び方をしますが、これはまさに支店のエースが本店の事業本部に異動するのと似ています。


社会人の方々には妙にしっくりくる人多いんじゃないですか?
「兼務」とか(笑)
私も組織図とか体制図の名前の後ろに「(兼)」って入ってることあるもんな~

その心は、AKB48は今日の糧の為ではなく、明日の成長のための戦略を念頭において活動しているとういことです。

これは非常に重要な視点であり、当Blogで常日頃「AKB48はアイドルではない。」と言っていることと同意なのです。

通常アイドルは息が短いために、長期のことまで考えません。
如何にヒットするか、如何にヒットした後に限界ギリギリまで利益を上げるかを考えるのが普通です。

しかし、AKB48は「組織」なのです。
営利組織で、民間企業と同じなのです。
Googleとかソニーとかと同じものです。

だから、数多の経営戦略が教えるように求めるものは「利益」ではなく「持続的な利益」なのです。

「ホリプロのアイドルグループ」とか「avexのガールズユニット」というのとは、あくまでも事業主体であるホリプロなりavexなりが持続的な利益を求めるわけですが、「AKB48」はAKB48そのものが持続的な利益を求めているわけなのですよ。

一般的な目で見れば、AKB48は中長期を視野に戦略を練る極めて異質なアイドルグループということになりますね。
(私は、はじめから組織としてAKB48を見ているから違和感全くないのですが。)


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では、 松井珠理奈がチームK、渡辺美優紀がチームBを兼任することに何が期待されているのかを考えていきましょう。

いっぱいあるでしょう。


あっ、ちょっと一回リリースします。
また後で書きます。

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賛否両論のようなので、基本的な考え方について、ありきたりな話をします。
(ヲタには学生さんが多いのでしょうか・・確かにSSAには大学生らしき人が多かったですね)

この話題について考える時、全体最適視点が大切だと思います。
AKB48全体が沈んでは、AKB48もSKE48もNMB48もないのです。

組織を預かるものとして日頃考えることは、組織全体を成長させることです。
船が沈んでしまっては、助かるものも助かりません。
そのために遭難させることなく目的地に到達する能力を、日頃から鍛え上げる必要があるのです。

もちろん、組織にとって最大の資産は人ですから、1人ひとりが成長することが組織全体を成長させることに繋がります。
全体主義などということは有りえず、個人を尊重するのは当たり前です。
1人ひとりが成長できて、持てる力を最大限に発揮できる環境を組織として用意しなければならないのです。

組織の成長のために個人の成長が必要だし、それと同時に、個人の成長のために成長できる組織であることが必要なのです。
組織と個人は不可分であり、どちらかということはありません。

ゆえに、組織を構成する要素は、相互に、それはもう複雑に繋がっているため、何か組織的な取り組みをする際には、組織と個人をセットで全体と個別の両方の系を考えなければなりません。
いや、考えるのが普通です。

しかしながら、組織の複雑な相互関係を時系列的に解釈(シミュレート)することは、かなり難しいので、基本的な全体の方向性だけ定めておいて、細かいところはその都度先行指標をおいて見直す方法を取ります。
組織は時間と共に、その姿を変える生き物ですから。

だから、2人がチームK/Bに入ることについて、具体的な目標はあまりないと思います。
狙いはあるでしょうけれど、漠然とした方向性のようなものだと思います。
どんな化学反応が起きるか、それは実際やってみてこの目で確かめる他ありません。
途中とちゅうで先行指標を設けて方向性の修正をしたりはするでしょう。

ただ確かなのは、化学反応が起きるであろうメンバーを選んだということです。
何も起こせない人を選んだのではなく、化学反応を起こせる人を選んだことだけは間違いありません。
それが松井珠理奈と、渡辺美優紀の2人です。


今回の兼務の件をやるのは、AKB48のためだけでもなければ、SKE48やNMB48のためだけでもないし、松井と渡辺の2人だけのためでもありません。

AKB48のためだし、SKE48のためだし、NMB48のためだし、松井珠理奈のためだし、渡辺美優紀のためだし、チームKのメンバーのためだし、チームBのメンバーのためだし、SKE48のメンバーのためだし、NMB48のメンバーのためのものです。


狙いについて語るつもりだったのですが、その前段の話をしてしまいました。

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◆◆◆◆◆◆

「本店」とか「支店」という呼び名が嫌いだという方も多いようなので、私の考えを書いておきます。

個人的には、「AKB48」というのは、秋葉原に拠点を持って活動している「AKB48」のことだけではなくて、AKB48グループ全体を表していると思っています。
私は、SKE48もNMB48もHKT48、JKT48も全て「AKB48」だと思っていますので。
なので、当Blogでは両方の意味で使っています。
稀に、どうしても勘違いされてしまうところはAKB48グループと書いてしまうところもありますが。
(とがちゃんも「秋葉原48プロジェクト」からはじまったから「AKB48グループ」ではなく「AKB48」だと思っていると言ってましたね。)

イメージ的には、AKB48という持ち株会社があって、その下にAKB48/SKE48/NMB48/...という事業会社が並んでいる感じかな。
その意味では、AKB48も支店でいいんじゃないでしょうかね。
ただ、事業会社の事業規模の関係で、AKB48が経営に大きな力を持っているのは致し方なしですな。