進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

【AKB48】 やすすがついにぐぐたす(Google+)を理解したようだ

2012-01-10 17:27:25 | AKB48
ぐぐたすが面白い。
昨日(1/9)は、チームワタナベという新しい試みもあったし。
(ワタ鍋を基にしたメンバーとやすすのぐぐたす連携)


↓これよくまとまってるから読んでみて。面白すぎ。

Google+で起きた話題をピックアップ!【1/8分】(AKBまとめんばー)
http://akb48matome.com/archives/51796653.html


秋元康氏のぐぐたすの使い方が、Twitterで言うところの @masason(孫正義氏) チックになってきた(笑)
だいぶ小慣れてきたということだろう。

しかし、やすすにはさすがだと思わされる。
私は、やすすが使い始める前からぐぐたすをチェックしていたが、当初やすすの参加率が低かったことが私を混乱させた。
というのも、私はAKB48がGoogleと「AKB48 Now on Google+」をはじめたのは、当Blogでいう「面」戦略を推進するために違いないと考えていたからだ。
(参考:『Google+を自分色に変えやがれ』『やすす、それがソーシャル・ネットワークの力だ!』)
もし、そうなら、やすすは率先してぐぐたすを使いこなしていなければならないのだ。

だが、やすすは最初は様子見をしていた。
前向きに捉えれば、彼は「ぐぐたす」がどういうものなのか、はかろうとしていたのだろう。
説明された通りに信じ込むのではなく、自分の五感をフル活用して試してから考える。
観察者たる彼らしい行動かもしれない。

驚くのはその後だ。
やすすは使い始めから、今のぐぐたすをフル活用する段階まで到達するのが異様に早かった。
これは、観察者としての洞察力が半端ないことを示している。


やすすを持ち上げたいわけではないが、私個人としてその様に純粋に驚いた。ということだけ言っておく。


さて、まえおきが長くなったが、本エントリの主旨は、やすす礼賛ではない。
ぐぐたすが動き出したことが、今後どういった意味を持ってくるのか。
それを解き明かす一つの材料として、今、社会にどういう変化が起きているのかについて、少し述べようと思う。

君はこの話についてこれるか?!(笑)

◆◆◆◆◆◆

近年、情報の伝わり方は変わった。
インターネットやIT技術の進化で情報流通基盤が大きく変わったのだ。

どう変わったか?

情報を伝達する主要なノードが「人」になった。
(いや、大昔から人だった。でも意味が変わった。人の属性に関係なく人に対する信頼が増しているのだ。)

それはインターネットやWeb技術、最近ではSNSによって「人」と「人」が繋がりやすくなったからだ。
これまでとは違った条件で、人と人が出会うようになった。
一方方向の出会いかもしれない。
方や情報を発信する側で、方や情報を受け取るだけの関係かもしれない。
だが、重要なことは、「人」と「人」が出会うようになって情報の伝達経路が劇的に変化した。
そして、人と人とが直接的にやりとりするコミュニケーション量が格段に増えた。

ここで、重要なことはコミュニケーションの質もまた変わってきているということだ。
(参考:『小嶋菜月と高橋朱里の感動小話』)

では、「人」が「人」に情報を伝達する際に、何が重要だろうか?

「共感」である。

「共感」といっても、たぶん幾つか種類がある。
共感の仕方もそうだし、何に共感するかもだ。

後者においては、情報そのものへの共感の他に、情報元への共感がより重要になった。
情報元というのは、人の他にブランドも含まれる。
ヴィトンだとか、最近だとAppleだとか、あと政府機関なんてものもブランドだろう。

情報元が重要になったのは、なぜか?

答えは簡単だ。
世の中には「人」以上に信頼できるものはないからだ。

神?新聞?TV?権威?インターネット?
いんや、結局は「人」である。

「何を言ったか」だけで物事を判断できるほど人は賢くない。
「誰が言ったか」これが重い。
もちろん、「何を言ったか」の積み重ねで「誰が言ったか」が重要になる。
これまたインターネットやWeb技術の進化で、人々の情報の取得経路も量も増えた。
だから、人々はある意味で賢くなった。
情報へのアクセスコストが低減したので、情報を確かめる選択肢が広がって、結果として疑い深くなったということだ。
人々は「誰が何を言ったか」について確かめる。
そして、信頼に足ると考えると、その情報元に共感するようになる。

この「情報元への共感」は、今を考えるのに非常に重要な項目だ。
なぜかといえば、インターネットやWeb,SNSの進化で、情報へのアクセスコストが"0"に近づくと、知識が自分のところに在る必要がない。
今も昔も、知識という引き出しをどれだけ多く持てるかは何においても重要だ。
しかし、引き出しを自分のところに持っておく必要が、必ずしもなくなった。

「知性の外部化」である。
知性が外部化されるとこれまた興味深い現象が現れる。

自分のアイデンティティを必ずしも自己完結する形で持つ必要がない。
知性が、物語の文脈を、外部に依存することが出来てしまうから。
よって、人のアイデンティティですらネットワーク化される。

この「アイデンティティ・ネットワーク」は、ネットワークの外から見ると、精神分裂的に見える。
例えば、ソーシャルネットワークの外からソーシャルネットワークの中にいる人を見ると、自閉的に見える。
ソーシャル・ネットワーク・サービス上には、脈絡がなく文脈のない言葉たちがやりとりされている。
これは、情報が、知性が、文脈が、アイデンティティが、ネットワーク上に偏在しているからだ。
外から見れば、それはまるで暗号のようだ。

その情報を理解するには、偏在する情報を統合するキー(鍵)が必要だ。
だが、そのキーは、とりとめがない。
本人にすら自覚のない、まるで空気のようなものだ。

(ちと面倒になってきたので、結論へ行こうか・・)

新時代の情報流通基盤の上で構築されるアイデンティティ・ネットワークは模倣できない。
各要素が連結されて始めて意味を持つネットワークこそが、実態だからだ。

我々は発想の転換を迫られるであろう。
「ネットワーク思考」が鍵だ。


「AKB48 Now on Goolge+」は有意義な社会実験となるであろう。
私は微力ではあるがこれを応援していく。


※言うまでもないことですが注意。
「君はついてこれるか?!」とかカッコいいこと言っちゃいましたが、基本的に私の発言はどこかで誰かが言った内容なので、オリジナリティは0でございます。
本エントリの場合は、タイラー・コーエンの『フレーミング』と、アルバート・ラズロ・バラバシの『新ネットワーク思考』と、たぶんどこかで読んだり聞いたりした内容の合わせ技です。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (通りすがりX)
2012-01-10 23:43:53
最近の AKBまとめんばー には結構面白いのが乗ってるね~
師匠のピアノ演奏CD化とか

WEBって結局自分が観に行かないと情報得られないんだよね、最初から
尚且つ匿名だから得られる情報は自分で判断しなきゃならないから(特に2Chとかは)
今回のググタスはAKBメンバーとかは本人の投稿だから基本信用度がメチャ高いので観てて面白いのは確か!

私の新しい知識は・・もう歳なので・・どこにどのような情報が有る みたいな、目次的な覚え方をするんだけど
元ネタがどんどん古くなって行くような(汗)
ま~好きなものは勝手に脳みそ占領するけど
返信する
ぐぐたす面白すぎ (advanced_future)
2012-01-11 12:38:57
>通りすがりXさん
いつもコメントありがとうございます。

>WEBって結局自分が観に行かないと情報得られないんだよね、最初から

Pull型情報配信というやつですね。
なので顧客の需要の喚起がポイントですよね。
「物語」とか「自分コト化」と言ったりするのですかね。

>今回のググタスはAKBメンバーとかは本人の投稿だから基本信用度がメチャ高いので観てて面白いのは確か!

全くもってそのとおりですね!
ブログでは発生しにくかったメンバー間のコミュニケーション、とりわけライブや、TVやラジオの番組でも実現の難しい生活情報の共有なんかをSNSによってオンラインに乗せてアクセス可能にしたのは、実に画期的です。
顧客との接触面積を広げるのは、「心に刺さるコンテンツ」たるAKB48のコアだと思っています。
やすす先生もその点よくわかっているので、主要メンバーをぐぐたすに集める努力をしていますね。

>ま~好きなものは勝手に脳みそ占領するけど

深いですね。
ぐぐたすも、勝手に脳みそ占領することを狙った一つの施策だと思っています。
返信する

コメントを投稿