粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

革命家小沢一郎

2012-06-25 10:30:30 | 国内政治

消費税増税法案の衆議院採決を巡り、小沢一郎元民主党代表とそれに同調するグループが政府案に反対し、新党を結成する意向だという。民主党はもはや分裂は必至であり、政権与党の看板は早晩下ろさざるをえない。

それにしても小沢元代表はその名の通り「壊しや」そのもののような気がする。たとえ与党の座にいても、なかなかその中枢部になり得ず、不満グループを形成している。思うに小沢一郎は革命家なのではないか。混乱する政府にとどめの一撃を与えることはできても、いざ自分たちが政権を担う段になるともろさを出す。建設や守成が苦手なのである。破壊を共にした集団でも、その後の現実的対応に進もうとするグループをみると不満を感じてしまう。自分の目指していたことと違うことをやっている、と。

政治とは現実との調整がいつの時代も肝要なはずだ。それをマニフェストと違うからと、政府の執行部を批判する。国民の党への期待に背くものだ、と。はたして国民はマニフェストが実行されないことに本当に怒っているだろうか。実際さほどいないと思う。要は自分たちの生活が改善されたという実感を持てれば大方の国民は満足なのである。

新党を結成してまた小沢氏は、いまの政権を破壊するかも知れない。しかし彼には次の政権の中枢を担うことはあり得ない気がする。新しい与党に位置しても、絶えず不満の声を挙げ、また別の政権を夢想する。革命家小沢一郎の夢はいつかなうのだろうか。

追記;それにしても鳩山由紀夫元首相が「法案に反対するが民主党分裂は回避したい」などと意味不明なことを言っている。どうもこの人の頭の構造がよくわからない。友愛もほどほどにして欲しい。誰かさんに鳩山家の財産を身ぐるみ取られてしまうかも知れないですよ。