粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

菊地直子をかくまった男

2012-06-04 11:27:13 | 事件・事故・時事

オウム逃亡犯菊地直子の逮捕で昨夜からメディアは大騒ぎだ。そして菊地をかくまった男も自首してきた。職場で知り合ったものの菊地本人と知らずに結婚を申し込み、そこで彼女から素性を告白された。

菊地自身が自分から打ち明けるくらいだから、二人はよほどの恋中にあったことがわかる。そこで男は大きな衝撃を受けたに違いない。ここで男には、いろいろ選択があっただろう。

1、これ幸いとばかりに、警察に密告して懸賞金を得る。

2、自首を勧めて、彼女の出頭を見届ける。

3、自首は勧めたが彼女が応じないために、秘密隠匿を条件に関係を断ち切る。

4、自首を勧めたものの、関係を絶ちがたく、ずるずると同居を続ける。

結局、その男は4を選択した。もしかして自首さえ勧めていなかったかも知れない。

1の選択は警察や国家には歓迎されるだろうが、市井の人間からすれば本音では評価されないだろう。おそらく、世間からは人を裏切って自己の打算で動いた薄情な男というレッテルを張られ続けるだろう。

2は社会正義からみれば一番理想だろう。しかし熱い情念に包まれた生身の人間には非常に難しいだろう。

3で済まされればよいが、これも実際はなかなか都合良くはいくものかどうか。

とすると4の選択は多いにあり得るだろう。傍観する側には愚かな行動と見えるだろうが、いざその境遇に置かれると充分考えられるのではないか。

別に自分はこの男を弁護するつもりは毛頭ない。しかしこうした予期せぬ運命に遭遇することでの悲喜劇はこの世の中至る所に転がっているということではないか。


お詫び:菊地直子のことを当初「菊池直子」と間違って表記してしまいました。タイトルを含めて「池ポチャ」5回の大たたきでした。失礼しました。ちなみに元アイドルの菊池桃子ちゃんは「池」ですね。別れた元夫もプロゴルファーでしたが、離婚の原因は「池ポチャ」続きによる成績不振、ということはないですよね。