粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

日本一不自由な男

2012-06-05 07:31:17 | 事件・事故・時事

高嶋ファミリーといえば、日本を代表する芸能一家である。夫婦揃い華麗な芸歴を持ち、息子二人も主役級をこなす実力派である。親戚にも音楽家がいて特に美人ヴァイオリニストはよく知られている。そこの次男高嶋政伸が今、妻との離婚スキャンダルに襲われている。政伸にとって妻は今や「魔性の女」になってしまった。といっても彼が妻の魔性にブラックホールの如く引き込まれるのではなく、全く逆である。

彼の方は「芸能生活を投げ打ってでも別れたい」ほど毛嫌いしている。しかし妻はこのまま夫婦関係を続けたいという。そしてなんと夫の宿泊先のホテルに押し寄せたりするようだ。一種、妻側のストーカーである。政伸がホテルマンやヤマダ電機の店員に変装しても、目ざとく見つけてしまう。しかし嫌がらせをするわけではない。公衆の面前で「キスを迫る」というものだから、警察に訴えても「お客さん、熱々なんでしょ」と相手にしてくれない。逆に夫が暴力を振るおうものならこちらが傷害罪で捕まってしまう。

妻の美元という女性は今思うに、高嶋政伸という人間個人と結婚したかったのではなく、高嶋家という華麗なセレブと結婚したかったのではないか。ちょうど英国王室に嫁いだキャサリン王妃のような境遇を夢見ている。夫が仕事で家を空けるとき、美元王妃のいらいらは募る。ウィリアム王子のような熱いキスが欲しくなる。しかし夫は仕事の疲れを癒してくれる妻の優しい気使いを望む。そこに大きなギャップが生まれてくる。たとえは悪いが最近捕まった菊地直子とその同居男をみたら、政伸自身彼らの方が夫婦らしくて羨ましく思ったことだろう。

芸能生活をもし投げ打ったら、あの電機店にでも就職するのだろうか。アイフォーンやアイパッドを客に勧めたりして。でもGPS機能が付いているのでは、嫌なストーカーを思い出してしまう?いっそ白物の電機の方が良いかも。でも新品の洗濯機をみたらこんなこと思うかも知れない。洗濯したいのは俺の心だよ、このまま体ごと洗濯機に飛び込みたい、なんて。