aCappella好き♪

さよならも言わずに

ひとこともないまま、
行ってしまったと聞いた。

いつか、また笑顔で会える日が
来ると思っていたのに・・・

そして、本当は
みんな心の中でホッとしている、ことが
さみしくもある。


何を考えて、こんな決断をしたのか。

何も残さず、一切を処分して
行先も告げず、近所に挨拶もなく・・・

残された人たちが、平和に暮らせるようにと
望んでそうしたのだろうか、とさえ思う。


大きくなりすぎたわだかまりの中で
いつも、気にはなっていた。

風の便りに、そろそろだと聞いて

何度も思いあぐねた末に
何年も訪ねていなかった家の前を通ると

デカデカと、昔はなかった「猛犬注意」の張り紙が
ただひっそりと、住人を失ったたたずまいで残っていた。

びっくりするような文字の赤さに、違和感を覚え
気持ちが病んでいたのかもしれないと感じた。


自業自得、と
思わず頭に浮かんでしまう。
たくさんの人が、傷つけられた。
痛みながら、こらえてきた。

もう、笑顔より
そんな仕打ちの方が思い出されてしまう。
悲しいけれど。


私自身のためではなく、
守りたい人のため、に
いつしか距離を取っていた。

それがなければ、今は
どんな関係に変わっていたんだろう。
やっぱりどこかの分岐点で
今と同じ結果になってしまっていたのかな。


こうなってしまわなければ
一生かけて、恩返しをするつもりだった。
年老いて行くその人を、今度は私たちが
支え、見守り、
晩年の穏やかな時間を一緒に過ごす空想もした。

あんなことがなければ・・・。


何が理由だったのか、はっきりしたことは
誰にもわからないけれど
ある頃を境に、
ただ頑なに、多くの人たちとの関係を拒否した。

人はみな、自分の生き方を正しいと信じてる。
行動にはいつも何らかの理由があるはずで、、、

ただ、それを世間が理解できるかどうか。

常識とかけ離れたところにあることを、
誰かが教えてあげられたら・・・
何かが変わっていたのかな。


今はただ
その人の良いように、してあげたいと思う。

二度と会いたくないなら、このままで。
懐かしんでくれるなら、いつでも会いに行く。

そう決意しながらも、揺れ動いている。


いつか、その人の本当の気持ちがわかったら・・・

でも、それまでの間
気持ちにどう折り合いをつければいいのか。
きっと「現状維持」なのかな。
それとも、ある日突然、何らかの行動を起こしてしまうかも。


みんなに愛されて老後を送りたい。
みんなを愛して、残りの人生を生きて行きたい。
私はそんな夢を見る。

あの人は、そうは思わなかったのかな?

それとも、今でさえ、十分にしあわせなのかしら。
そうだったら、いいな。


こんな終わり方のせいで
いつまでもどんよりした思いが残る。

だんだん忘れて行くのかな・・・

それを望んで、こうして去って行ったのかな・・・

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コメント一覧

るか@Silky
http://yaplog.jp/acappellazuki/
オリバーさん{メール}

独り言への独り言返し・・・
こんな風にコメントいただいて、救われました。
ブログは書きたい自分のための場所でもありますが
読み手の反応もやはり気になります。
スルーしてほしいような、何か言ってほしいような?
そして指図されたり諭されたりというのも、望むことではないのです。
読んだ人の心にリンクして、何かを感じてもらうことがあれば
その思いはちょっと覗いてみたい・・・
そんなところでしょうか。
書く、ことで、少しは荷物を下ろすことが出来る気がして、綴ってしまいました。
オリバー
http://yaplog.jp/ant_sm1/
何もかも捨て、拒絶して、ありとあらゆる関係を断って・・無責任のそしりを逃れないのを覚悟して消える。やってはいけないことと分かりつつ、消えて無くなってしまうことを考えてしまうことはある。
自分の能力以上のプレッシャーに押し潰されまいと頑張るが、いつまでも耐えられないこともある。
でも、やはり無責任だなと思う。

以上、私の独り言でした。
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